人気ブログランキング |

winter's scarecrow

タグ:宝瓶 ( 3 ) タグの人気記事

日幡光顕 備前宝瓶

e0158857_13482464.jpg


備前焼の研究家でもあった日幡光顕氏の宝瓶。
日幡光顕は1920年(大正9年)に伊部天津神社の宮司の家で生まれ、ご自身も元神主さんであった。
備前の特徴である胡麻、桟切、窯変した素地の渋い味わいが楽しめる。
2002年に逝去されるまで茶器や花器などを中心に作陶されていた。


e0158857_142322.jpg

宝瓶の銅の部分全体に謡曲『高砂』の歌詞が書き込まれている。
今は殆ど結婚式などで聞くことはないが、長寿や夫婦愛を謡っている。
どちらも縁はないが、かぶせ茶を淹れながらうつわを眺めているのも楽しい。


e0158857_1495531.jpg

日幡光顕『丹波湯呑』
黒飴釉の上に灰釉が施され、幽玄な景色が配された湯呑である。
秋空の遠い雲を追いかけながらの至福の一服。

一昨日から老母は私の姪っ子の家に泊りに行っている。 今日は曾孫たちの幼稚園の運動会。
何日も前から楽しみにしていた。
姪っ子が母(祖母)を連れて北海道や京都、箱根などへと旅をしてくれる。
息子としては本当にありがたく、頭が上がらない。
4,5年前に箱根に連れていってもらったときは温泉卓球で母は姪っ子を破ったらしい。
また卓球台のある所へ行きたがっている。 目指せクルム伊達。
昨日、姪から写メールが送られてきた。 奥高尾の鶏料理で有名お店で食べているらしい。
どんな料理なのかと興味深々で開いたら、満面の笑みをした母の顔写真だけだった。
ありがとう。
by w-scarecrow | 2009-10-10 20:41 | うつわ | Comments(6)

未だ見ぬ世界へ

一閑人 蓋置

e0158857_16512458.jpg


茶道具の七種蓋置の一つ、一閑人。
茶道では水を汲む柄杓を一閑人を横にして置く。 うちでは宝瓶の蓋を地に触れないように置いている。
笠をかぶり井戸を覗き込んでいる。 なにか落としたのだろうか?
閑人(ひまじん)が無心に中を覗き込む、その姿はゆっくりと流れる時のなかにいる安らぎを感じる。
井戸という見知らぬ世界への入口、異次元への畏怖、憧れ。

e0158857_1732795.jpg
 

でも後ろから見ると下着泥棒が民家の塀を懸命に登っているとしか見えない。
そう想ってしまう私は汚れているのかもしれない。 

七種の蓋置は五徳、唐三人形、三つ葉、かに、さざえ、ほやがあり中国では古来より縁起物として珍重されていた。 
美味しそうなものが多い。                    木村陶峰作 5cm x 3.7cm x 5.5cm

初代難波好陽 宝瓶(備前)


e0158857_17172129.jpg


難波好陽、大好きな備前の作家である。
宝瓶は一般的な急須に比べかなり小さな物が多い。 これが可愛らしいくて眺めているだけで楽しい。

e0158857_17221125.jpg

        横: 7cm 注口まで 8.5cm     高さ: 6.2cm


宝瓶(泡瓶)は取っ手のない、三角形の注ぎ口だけがついた単純な形である。
温度の低いお湯で淹れる玉露や高級な煎茶を飲むためのもので熱いお茶を淹れるには適していない。
もちろん私は普通の煎茶を淹れるのに使っている。

難波好陽さんは明治35年、岡山県備前・伊部の生まれ。
豊かな経験と繊細な陶技で細工物を得意としていた。 特に宝瓶。
昭和56年没。

この宝瓶も非常に薄く円筒形に仕上げられ、備前特有のさまざまな景色が楽しめる。
剛の松田華山(三代)、優美な難波好陽の二人の名工の宝瓶、備前は使えば使うほど表情を変えてゆく。

福岡ではソメイヨシノの開花宣言。
花粉症はピークのピーク、洗濯物は部屋干しでデスクの横の屑入れは東京都推奨の30ℓのポリ袋に変わった。
電話の着信に"杉山""桧山"の名前が出てくるだけでクシュン!
この時期に限って駅前でティシュを配っている人が少ないように感じる。箱ごと欲しい!トラックごと欲しい!
外国人が日本にきて驚くことの一つに"タダにもらえるティシュ"をもらわない人がいることと、TVを観ていると同じ日に同じタレントが何本もの番組に出演し、CMでも流れ、映画にも出演していること。
野球ファンとしてはアイドルがプロ野球の解説をすること、これだけは勘弁してほしい。
by w-scarecrow | 2009-03-13 18:54 | うつわ | Comments(6)

らくがき

e0158857_17301958.jpg

昨日、石原良純は東京は夜半過ぎから雪になるといっていた。
雪だるまの炭の眉毛をしている人がそういうのだから雪に間違ない。
もう気分は小学生。目覚まし時計は5:20にセット。
家を6:30に出て銀世界の代々木公園へ行く。そこでポットの温かい紅茶を飲んで幸せな気分に浸り散策。それから8:50銀座着仕事。予定はばっちり。

興奮をしていたのか4:30頃に目を覚ましてしまった。 
窓を開けると、外は雨。 
石原良純!(東京オリンピック誘致、絶対反対!)

銀座の帰りに宝瓶展をやっている『ギャラリー夢幻庵』に寄った。
宝瓶(ほうひん・取っ手のない急須)。金重陶陽、大饗仁堂、松田華山、日幡光顕の今は亡き匠たちの作品を見ているだけでもわくわくした。

梶井基次郎の小説『檸檬(れもん)』の主人公が浮かんだ。
大正時代のインテリたちの憧れの場 "丸善"。
舶来物の西洋の画集が並んでいる売場。遠き欧州の紙やインクの憧憬の匂い。
その羨望の売場の真ん中にレモンを一つ置いて去る。レイアウトのように。(主人公の空想のなか、丸善は爆発した)

そんなことを想い浮かべながら、丸善ではなく三越に入り、仙太郎で花だんごと豆大福を買ってきた。

古川章蔵さんのらくがきみたいな染付けの汲出し。(写真上)
古川さんは1947年福島生まれ。金沢美術工芸大を卒業。
現在は奈良、柳生の里で工房を開いている。
古川さんの絵付けのカップも皿も飯碗も遊び心満天。色で遊び模様で遊び、その筆づかいを眺めているだけで楽しさが伝わってくる。
雪ではなく憂鬱な冬の雨の日にはぴったり。(良純!)
by w-scarecrow | 2009-01-10 01:47 | うつわ | Comments(4)