「綺麗だね三日月って、眉月ともいうんだよ」 「いい響きだね眉月・・・」
人間でも満月を見ると吠えたくなる人もいる。でも満月は完成形で詩的ではない。
まんまるお月さんより、控えめな三日月の方が情感がわく。
人は寒さが募るとなぜか歌が恋しくなる。
" 襟裳岬 " の作詞家、岡本おさみさんが亡くなった。
♪ 北の街ではもう 悲しみを暖炉で燃やしはじめてるらしい
理由のわからぬことで悩んでいるうちに 老いぼれてしまうから
黙りとおした年月を ひろい集めて 暖めあおう ♪
コートの襟を立て、月を見上げながら口ずさみ、冷えた躰が少しだけ温かくなったような気がする。
この歌は本当は暖炉ではなく浜の番屋にあるような薪ストーブをイメージしていると想う。
パチパチと薪の爆ぜる音を聴きながら、思うに任せなかった一年、辛いことや胸にしまっていたことを拾い集めて、火にくべてしまおう・・と聞こえる。
ひとりではなく、みんなで火の変幻の様を眺めながら暖をとろう・・・と。
♪ 襟裳の春はなにもない春です ♪
一番贅沢な温もりが、そこにあったのかもしれません。
吉田拓郎と岡本おさみさんの作詞、作曲のコンビで数々の名曲を残している。♪ 祭りのあと ♪、私は ♪ 落陽 ♪ が好きだ。
明日は冬至、みかんの皮をベランダで干しておいたので、柚子湯ではなく温州風呂につかるつもりです。
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by w-scarecrow
| 2015-12-21 21:46
| music
朝早くから、トントン、トン。
ニラと玉子の味噌汁、長崎産の煮干しでぐつぐつと出汁をとる。
新米のホカホカご飯にさばの水煮缶、大根おろしものせて(写真ではのせてない、なんで)、美味い。
静岡県清水にある伊藤食品のさばの缶詰、国産さばに沖縄の " シママース " という塩で漬けている。
漬け汁を舐めてみたら、甘みを感じる、塩の甘味とさばから出た旨みだ。
安くて美味なさば、定食屋で焼魚定食があればやはりさばの塩焼きを頼む。
上手く皿に盛れませんでした。
静岡には日本一美味しいツナ缶を作る由比缶詰所がある、オリーブオイルに漬けたツナは絶品らしい。
静岡のアンテナショップ📡へ行ったときに買ってこようと思う。
最近、胃腸が弱かったことも酒の呑み方も喋り方も亡き父に似てきている。
飲み屋へ行ってもテーブル席ではなく板さんの調理が見えるカウンター席がいい。 父はいつも板さんの手捌きや調理法を訊きながら酒を呑んでいた。 母は全く関心がなかった。
でも小さい時から母の作る味噌汁の出汁は煮干し、その味は今もつづけている。
飛行機を予約するときはCA席の前の席がいい、酒は板さんと喋れるカウンター席がいい。
浅草に " まるごとにっぽん " という国内の物産や各県からの食事処があるスペースがオープンしたらしい。
おにぎりで一番好きな具は葉唐辛子、今まで色々と試したが、これぞというものが見つからない。
行ってみよっ、浅草。
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by w-scarecrow
| 2015-12-18 20:12
| 食 + うつわ
去年も一昨年も同じ場所で同じ所作で、誇ったように輝く黄色の世界
つきよのうみに
いちまいの
てがみをながして
やりました
つきのひかりに
てらされて
てがみはあおく
なるでしょう
ひとがさかなと
よぶものは
みんなだれかの
てがみです
寺山修司「てがみ」
友人の19歳になる娘さんに「文通はしたことないの?」と訊いたら、「ブンツウってなんですか?」と返ってきた。
女の子は文房具屋さんへ行って、どの便箋や封筒が素敵か、切手はどの記念切手を貼ろう?
少しだけ香水をつけたほうがいいんだろうか?
そんな十代の頃のこころときめいた、手紙。
ポストの前で呼吸を整えて・・投函。
そして、いま
想いを込めて何度も書き直して、ちょっと度胸をつけるためにウィスキーをストレートでクイッと呑み、やっとのことで書いた締めの言葉、そしてメール送信。
そんな心の叫びも、一瞬のうちにプチッと『削除』をされているのかもしれない。
男女の機微や情緒はどこへ行った! 『削除』を押すときにためらいはないのか~!
そんな半アナログ青年は手紙で伝えてみよう・・君の手書きで。
FM 放送からは X'mas ソングばかり、イヴには色々な店舗でお一人様用のお持ち帰りクリスマスディナーセット?が用意されているみたいだ。
セットについている小瓶のシャンパンを飲み、耳を傾ければ Single Bell が聖夜に悲しく響いているのかもしれない チャリン ♪
つきよのうみに
いちまいの
てがみをながして
やりました
つきのひかりに
てらされて
てがみはあおく
なるでしょう
ひとがさかなと
よぶものは
みんなだれかの
てがみです
寺山修司「てがみ」
友人の19歳になる娘さんに「文通はしたことないの?」と訊いたら、「ブンツウってなんですか?」と返ってきた。
女の子は文房具屋さんへ行って、どの便箋や封筒が素敵か、切手はどの記念切手を貼ろう?
少しだけ香水をつけたほうがいいんだろうか?
そんな十代の頃のこころときめいた、手紙。
ポストの前で呼吸を整えて・・投函。
そして、いま
想いを込めて何度も書き直して、ちょっと度胸をつけるためにウィスキーをストレートでクイッと呑み、やっとのことで書いた締めの言葉、そしてメール送信。
そんな心の叫びも、一瞬のうちにプチッと『削除』をされているのかもしれない。
男女の機微や情緒はどこへ行った! 『削除』を押すときにためらいはないのか~!
そんな半アナログ青年は手紙で伝えてみよう・・君の手書きで。
FM 放送からは X'mas ソングばかり、イヴには色々な店舗でお一人様用のお持ち帰りクリスマスディナーセット?が用意されているみたいだ。
セットについている小瓶のシャンパンを飲み、耳を傾ければ Single Bell が聖夜に悲しく響いているのかもしれない チャリン ♪
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by w-scarecrow
| 2015-12-15 09:18
| そのほか
土曜日の朝、9時ちょうどに着くように速足で近所の皮膚科医院へ向かう。
昨日の24℃で緩んでしまった心身、イレギュラーからレギュラーへと巻き戻す。
" しばらくの間 お休みします " の張り紙、83歳の先生はいつも薬を一か月分出してくれる。
「次、来られたとき閉まっていたらなんだから・・」
83歳、まだ若いぜ先生。回復待ってます。
部屋に戻るとカクヤスの配達がきた。
「ミネラルウオーター2ケースと金麦3本、ALL FREE7本にサバ缶3つ以上です」と元気に告げる体育会系。
同じフロアーの向こう5軒両隣にも響き渡る。
金麦3本とノンアルコールビール7本の比率、どっちにしたいんだ?と潔くない男の選択。
師走の忘年会帰りのカラオケ、散会が近づくと必ず中島みゆきの ♪ 糸 ♪ を熱唱する男がいる。
あなたと私、縦糸と横糸で織りなす布は誰かを暖めたり、誰かの傷をかばったりするかもしれないと歌う。
♪ 糸 ♪ には逢うべき糸と出逢えることを人は人は仕合せと呼びますよと結ぶ。
彼は独身、「横糸が引っかかったままだよ・・」と毎回、声に出さず呟く。
年の瀬に聴く中島みゆきはつらい。
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by w-scarecrow
| 2015-12-12 10:41
| そのほか
冬のやさしい陽射しで路線バスのなかはほんわか、ほんわか。
このままうとうととひと眠りと思っていたがドッコイ。
このバスは私立女子大の付属小学校の生徒たちの通学バス。
私の席の後ろには3人の低学年くらいの女の子が座っている。
ペチャクチャとお喋りしていてくれれば「君たち女子はお喋りがお仕事」と納得するのだが、彼女たちはしりとりを始めている。
さとう → うし → しまうま → まり → りんご → ( 詰まっている) 『ごまだろ』 → ゴリラ 『そうきたか』 → ランドセル → (また詰まっている) 『ルビーの指輪 あの寺尾聡の名曲』 → 「る」なんかないよ~と一旦終わってしまった。
うとうとしながら私も彼女たちのしりとりに参加してしまった。 狭いバスのなかでの禁じ事。
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎
鍋の究極は私のなかでは断然、湯豆腐。
伊勢丹新宿に一丁¥584の豆腐が売れれている。 もぎ豆腐店の " 只管(ひたすら)豆腐 " 。
絹のような木綿のような、とても繊細で甘みのある豆腐らしい。 頭の片隅にありながらまだ挑戦していない。
ちょっと贅沢をして♪ 大橋トリオでも聴き、ぐいのみでくくっとやりながら食べてみたい。
うちの湯豆腐は鍋には豆腐だけです。 野菜やほかの具材は入れない。
京都の料亭で出てくるような湯豆腐用の木桶で食べてみたいと思うが、あの木桶の燃料は木炭なので家庭では難しい。
いいな豆腐。
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by w-scarecrow
| 2015-12-09 21:47
| そのほか