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winter's scarecrow

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稲妻を眺めながらアリスを口づさむ


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室温28℃、朝起きていつものようにクーラーのスイッチをオンにすると、クーラーが「そろそろ秋だよ」とでも言いたそうにク~ンとうねりを上げていた。
今年の夏には騙されてはいけない、人知を超えている。

月曜日の雷を伴ったゲリラ豪雨、世田谷区は一時間に110mm の驚異的な雨量を記録した。
午後8時前、明大前を出るときはポツンポツンと雨が落ちていた。
その数分後、私の最寄り駅ではホームに降りた途端に雷鳴と稲妻と横から襲ってくる雨に濡れてしまった。

どこかの国であった空爆の画のように「何発撃てば気がすむんだ!」と駅構内に高架下の商店街へと避難をして雷鳴を50~60分間聞いていた。
空を見ているのは私だけだ皆はスマホでゲームをしているのか余裕で待ち時間を楽しんでいるように見えた。
ゲームや LINE より、今この暴れ狂う豪雨を見てた方が刺激的だと思うんだけど・・・。 う~ㇺ。



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私には4人の姪っ子がいる。

その上から2番目の姪っ子に長女が生まれた。 長い道のりだった夫婦にやっとの思いで叶った宝物。
「おばあちゃんの誕生日に生まれたらといいなと思っていたけど、一日遅れちゃった・・」
と産後にメールがきた。

姪っ子は兄と妹がいる真ん中の長女。
小さい時から自分の立ち位置をいつも探しているように見えた。
期待される長男と可愛がられる末っ子との真ん中。

いつも周りに気配りをしていた。「肩の力、抜きな」と柔らかく言ったこともあった。
疲れて、おばあちゃんちに下宿していた時期もあった。

今、娘が生まれて彼女の立ち位置が見つかったのかもしれない。
『 そんなのは叔父さんの憶測でとっくに見つかっていたよ 』って言われるかも。

2018年夏、誰もが記憶に残るであろう酷暑の夏、彼女と娘の一歩が始まった。

叔父さんがずっと自分に用意していた名前 『 いと 』という女の子の名前、もらってくれてもよかったのにな~。

「おめでとう」

次女は「いと」にしてくれない? パワハラ?



by w-scarecrow | 2018-08-29 18:52 | そのほか | Comments(2)

               <静>
                    
                     空を仰いでごらん
                     空が争っている
                     あのひしめきが
                     静かさというもの



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               <浄>

                     流れる水は
                     いつも自分と争っている
                     それが浄化のダイナミックス

                     溜り水の透明は
                     沈殿物の上澄み 紛(まが)いの清浄
                     河をせきとめたダム
                     その水は澄んで死ぬ
                     ダムの安逸から放たれてくる水は
                     土地を肥やす力がないと
                     農に携わる人々が嘆くそうな
                                         
                                          吉野弘詩集より


                              
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私がソーリ大臣だったら、冷房や扇風機を回しっぱなしにしている独り暮らしの老人に、この酷暑の3ヵ月分の電気代を国が月々5000円を災害として援助する。これで支持率が上がる・・。

私がソーリ大臣だったら、一基130億円x2もするイージス・アショアを買うのをやめて、そのお金を被災地で自由に使ってもらう。
近年の異常気象は飛んではこないミサイル以上に恐ろしい。


スーパーボランティアと呼ばれちゃった赤いねじり鉢巻きのジイサン、そんな元気印のジイサンの大分の自宅に「ファンです、感動をもらいました」とマスク姿の女性が握手を求めてくる。

マスクぐらいは取らんかい!

今度は麦わら帽子にマスク姿の女性が「一緒に写真を撮らせてもらっていいですか?」とオジサンに寄ってきた。

マスクは顔の一部ですと勘違いしている輩たち、お願いごとをするときぐらいはちゃんと顔を見せて話すべきだっ。



足の指とふくらはぎがつって夜中の一時間、指の付け根と甲とふくらはぎをマッサージ、痛いのなんの。
痛風の一歩手前の赤信号。

初めて行くご近所のクリニック、1時間半待った。
「以前、痛風になったことがあるんですね?」『 もしもの時の痛め止めをいただきたくて 』
「お酒は週に何日飲まれます?」 『 週に5回くらいです(ウソ)』
「飲むのはビールが多いんですか?」 『 いや焼酎が多いです、ラガーは高いんで(ちなみに横のリュックに買ったばかりの黒霧島が入ってます)』
「それはいい、焼酎の方が尿酸値が上がりにくいからね」 『・・(おっしゃる通り!)』
「尿酸値は高いんですか?」 『 いや、普通だと思います(ウソ)』
「今度、血液検査をしてくださいね」 『 はい、秋になった頃にでも 』

つり予防の漢方とつった時の?痛め止めをいただいてきた。


青が争う

洗濯物を干しながら、ひしめく青を仰ぎ見る。

乾いた日常の、ほんとに愉しいひととき。

平成最後の夏、蝉の鳴声より、小峠と小藪が無性にうるさかった。



by w-scarecrow | 2018-08-21 18:03 | そのほか | Comments(0)

宝石箱

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快晴の夏休みなのに公園には全く人影がない、遊具は熱くて触ることができない、疲れているのか蝉たちの声もソプラノぎみでの合唱。

子供たちはクーラーの部屋でゲームをしているのだろうか?

この7月から8月の猛暑、酷暑、お母さんたちはこの暑さをヒートアップし災暑にした " 男・山根明 " をワイドショーで観ているのであろうか?
前日は " 無冠の帝王・山根明 " と見栄をきっていた。

いつか記録ずくめだった今夏を " あの2018年の夏 " となって思い出になるだろうか? それとももっと暑い夏がやってくるんだろうか。


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この一週間、帰宅するのは夜の11時過ぎになってしまっている。

電車の中で、何が気に食わないのか彼女に怒りだした男。彼女の喋り方?が頭にきたみたいだ。これも青春。

そこそこ長く生きてきた私でも、撮影のとき以外は人に対して怒ったことが無い、いや一度だけある。
やはり暑かった夏、同居していた彼女から「今から夕飯の買い物をしていくけど何か食べたいものはある?」「雪印の宝石箱!」

少し贅沢なアイス・宝石箱が無性に食べたかった。

電話があってから20分も30分が過ぎても彼女は帰ってこない。

外に出ようとしたら額に汗をにじませた彼女が「ごめ~ん」と笑顔で帰ってきた。
お喋り好きな大家のおばさんに捕まってしまったという。

雪印・宝石箱は無残な姿に。「人が良すぎるんだよ、うまくかわせよ!」と怒ったことがあるくらだ。


乗り換えた電車はお盆だというのに混んでいた。

乗客の90%以上はスマホいじっているが、前に立つ麦わらを被ったお洒落な女の子は単行本を開いていた。
1937年の復刻版 『 君たちはどう生きるか 』、80年前の児童書が若者たちに読まれている。久しぶりに紙の匂いが伝わってくるような思いがした。

私のすぐ横には0才児の赤ちゃん、お母さんにおんぶをされ横にいた私を見てムニャムニャと言っている。
赤ちゃんの腕と脚、本場ドイツのマイスターが作ったぷっくりとしたソーセージみたいで、触りたい衝動を抑えていた。
乳くささと、匂ってはこない紙くささと素敵な時間だった。


by w-scarecrow | 2018-08-14 03:55 | そのほか | Comments(2)


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                水のなかにいるとき さかなだった時のことを思い出す

               くねって もぐる うねって はねる

               そんなにはうまくいかないね

               忘れてしまって人間になって何億年もたったんだ




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昭和の頃、家の冷蔵庫には水玉模様の包装紙を被ったカルピスがあった。

親の目を盗んで3杯目のカルピス、氷とカップの醸し出す爽やかな音。

今はコンパクトなボトルになったグレープのカルピスが HITACHI の冷蔵庫にポツンと座っている。

なんて幸せな音なんだろう。


猛暑でポカリスエットやスポーツドリンクが売り切れ状態。

ポカリやカルピスが海外展開できなかったのは「スエット=汗」「ピス=おしっこ」

「カリフォルニアのおしっこ」のラベルが店頭に並んでいたら英語圏の人は手に取ることはないだろう。



                                                   

                 水のなかにいると

                 おなかのなか泳いだことを思い出す

                 こいつはじょうずにできそうだ




阪田寛夫の詩のむすび、命と水、ほっとする。


by w-scarecrow | 2018-08-04 14:06 | そのほか | Comments(0)