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by w-scarecrow
| 2017-02-27 21:56
| そのほか
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まつ毛の上に
まつ毛を乗せて
媚びた姿勢で
あなたを誘う
パッチン
パッチン
瞬きをする
扇のような
つけまつげ
あなたのハートを
手招きする
朝にはベットの傍らで
ゲジゲジが
眠っている
朝日が眩しい
ゲジゲジはまたあわてて
まつ毛に乗っかる
「ゲジゲジ」詩・吉田茉莉子
6畳とキッチン、UBだけの部屋に初めて女性と暮らしたとき、驚くことばかり・・

西武百貨店で二人で買ったチェストの衣類の間には香ばしい葉っぱをガーゼに詰めた小袋が入っていた。
東急ハンズで買った歯ブラシ立てにはオレンジと青の歯ブラシが突っ立ていた。 トイレの便座にはお尻にやさしいカバーがかかっていた。
一つしかない机には朝になるとコンパクトな絵具入れみたいなものと、ブラシ、まつ毛を整える挟みみたいなものが並べられていた。
化粧品というものは鏡台の上に乗っていた母の戦前からの時代物しか見たことがなかった。 私の姉は、私が14歳のときに嫁いでいる。残されたのは男ばっかしの兄弟4人。
初めて二人でかりた部屋。
窓辺には私のトランクス、彼女のブラジャー、私のよれよれのヘインズのTシャツが " 洗濯物干しハンガー " に、交互に吊るされていた。
華厳の滝を見たときよりもナイアガラの滝に圧倒されたときよりも、この窓辺の洗濯物の風景にまさるものはなかった。
中村まり、アメリカンフォーク、カントリーブルースを歌うシンガーソングライター。
「良いことも悪いことも起こる毎日が淡々とつづいていて、それに対して一喜一憂するするのではなく、淡々と生きている人の美しさ、なにがあっても揺らぎなくマイペースに生きることの大切さを捉えたい」中村まり
ヴァーボン片手に聴いてみてください。
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by w-scarecrow
| 2017-02-21 20:24
| そのほか
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東京は朝から春一番の突風が吹いている。
街往くベッピンさんたちも、この暖かさにコートを脱ぎ、春へと向かうフキノトウのようないでたち、勿体ないのは多くの人がマスクで顔を隠している。 残念。
強い向かい風の中、愛チャリを目一杯漕ぐ「これが人生さ」とビル風に立ち向かうが、なかなか進まない。
国道246の交差点に出たら、今度は横からの突風。 ハンドル操作が上手くいかず愛チャリを降りた。 人は横風に最も弱い。 今日の教訓。
飛び交う花粉で鼻をクシュクシュ、涙目でビルの合間を走りながら思う。
小池百合子都知事の東京大改革、” ダイバーシティー ” ”セーフティーシティー ” ” スマートシティー ” の3つのシティー構想。
シティー、シティーばかりでやっと渋谷のマークシティー、オペラシティー、パークシティーを覚えたのに・・・。
” ダイバーシティー ” ってなんぞや? 潜っていくやつ? 空から落ちてくるやつ? 全く解らん、 薄っぺらな言葉っ!
そもそも広告代理店の会議や役人たちのプレゼンみたいで下々には通じないカタカナが多すぎて、パン屋とケーキ屋の店名のカタカナ名だけでも怯えているのに。
” 都民ファースト ”
ひとりでフラっと気のきいたイタリアンの店でも入ってみたいなということもある、でもそこはテーブル席ばかりでしみじみと食事をできるカウンター席がない。
” ひとり者(もん)ファースト ”
『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎が言っていた。
「腹が減って死にそうだ」彼はいつも腹を空かせている。これぞ男のバイタリティー。
「モノを食べるときはね、誰にも邪魔されず・・自由で、なんというか救われていなきゃダメなんだ。ひとりで静かで豊かで・・・」
井之頭五郎を見ていて思う、彼とは違って、人は食通になればなるほど気づかないうちに食に対して上から目線になっているのかもしれません。
花粉、舞っています。 医者からもらった花粉症の薬を飲んでいるのに鼻水が止まりません。 こういう日に限って街にティッシュ配りがいないんです。
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by w-scarecrow
| 2017-02-17 15:17
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by w-scarecrow
| 2017-02-13 23:02
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by w-scarecrow
| 2017-02-07 00:49
| そのほか
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染井ヨシノ発祥の地に私の父は眠る。
巣鴨駅の西友で供える花束を買い、染井霊園へ。 岡倉天心の墓で掌を合わせ、少し行くと彫刻家・詩人の高村光太郎の立派なお墓。「いつも父がお世話になっております」と掌を合わせる。
その少し先がわが父とご先祖さまのこじんまりとしたお墓。 きっとあの世ではご近所付き合いで盃を酌み交わしているのかもしれない。
なにかのエッセイで吉本隆明(吉本ばななのお父さん)氏が、” 智恵子抄 " の一文が「男のせつなさの象徴」と書いていた。
” がらんとした家で待つのは智恵子、粘土、木片、ふところのたい焼きはほのかに熱い、つぶれている ”
昭和の初め、光太郎が一番貧窮であった時代、病んでいる智恵子に少しの贅沢をとたい焼きを買ってきた一文。
そんな父とご近所の高村光太郎の辿ってきた道が気になっていた。 それと「たい焼き」
” つぶれたたい焼きでも智恵子さんは食べてくれるのであります。何とも哀しい ”

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by w-scarecrow
| 2017-02-01 22:44
| 食
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