winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 288 )

2013.1.1.

                        地球の上では いつもどこかで朝が始まっている。

                 冷たく晴れた元旦の空高く、薄い青色の色紙に飛行機が白い線を引いていた。
             窓枠の富士山も銭湯に描かれた富士山のように、くっきりと浮かびあがっているように見えた。
                                 
                                「わっ、新年だ!」


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                            けましておめでうございす!

                   今年もフラフラ、むにゃむにゃ、ホワンホワンと生きていきそうです。

                              よろしくお願いいたします。  

              
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by w-scarecrow | 2013-01-01 14:27 | そのほか | Comments(12)

ふし穴から見た風景 ROKURO

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                                  <春の来る音>


雨戸のふし穴からかいま見る、さかさに映る風景、天井の木目やシミがいろいろな生き物に見えた。
学校を休み、布団の中から想い起こす風景。


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              <海辺早春>                               <ツバメフィルハーモニ>


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              <虹を織る人>                               <自分で作った落とし穴>


青山通りと表参道がぶつかる交差点、明治24年創業の書店” 山陽堂 ” の壁一面に谷内六郎の壁画が描かれている。
亡くなってから30年が過ぎたが、書店に並ぶ週刊新潮の表紙を手に取って眺めたときの空気感はまだ片隅に残る。


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                                    <霧の記憶>


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             <月光の曲>                                   <ラッシュアワー>


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      <行ってしまった森林鉄道 木曽にて>                             <遠足>



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                                     <朝 市>


谷内六郎の絵にはトロッコや貨物列車が描かれていることが多い。 いつ来るか判らない列車を線路脇に座り、レールに耳を寄せ、赤く錆びた釘を並べて待つ少年の姿が浮かぶ。


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             <象のいる山>                                 <雪のファスナー>


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           <かげふみの記憶>                                 <北風の入場式>
                                                         [ サンケイ文化センター刊 谷内六郎展より ]

四季折々の景色のなか、汽車はどこへ向かって走って行くのだろう、風はどんな色をしているのだろう、川面に反射する光に目を細めながら、眠くなってしまいそうな春の甘い匂い。
どんぐりをいっぱいポケットに詰め、色づいた落ち葉を踏みながら、枯葉の破けた穴から覗いた小さくても無限に広がる大きな世界・・・・ゆらゆらとした夕陽がわが家に落ちてきそうな帰り道。

なんかクリームシチューのCMのコピーみたくなってきた。
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by w-scarecrow | 2012-11-10 09:41 | そのほか | Comments(4)

ゆかた

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                                  北沢八幡宮の例大祭。

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中学生くらいの女の子たちの浴衣軍団があちこちで輪を作っている。 素敵な光景。
少しづつ大人になってゆく過程の輝きある年頃、まだ女の子よりは数段子供の世界にいる無邪気な男子たち。

同世代の男子たちは浴衣軍団に近寄りにくいのか遠目で見ている。

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種の生き残りをかけてセミたちの合唱が満ちた潮のように競いあっている。

あの啼き声の最後の " ジーッ " と長~くのばすドヤ声が嫌いだ。

いつも行く駅前の飲み屋のエントランスの壁にセミが貼りついている。
セミに気づかれないようにドキドキしながら息を止め通過する。

床に仰向けになっているセミを「邪魔だ!」と軽く蹴飛ばすと、急に啼き声を上げ乱舞する。 驚きのあまり私も声を上げてしまう。
死んだふりをしているセミが怖い・・・。

雷鳴が響いた秋祭りが終わった。 空の雲が段々と高みに上がってゆく。
今年初めてのサンマが夕ご飯。 スレンダーぎみのサンマが2本だけ売れ残っていた。
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by w-scarecrow | 2012-09-05 20:43 | そのほか | Comments(10)

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秋虫たちも、にぎやかに合唱をしはじめている。

夏の綿菓子みたいな白い雲がポカン、ポカンと浮かんでいる空が好きだ。


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夏の夕方、プープーと気の抜けた豆腐屋のラッパの音が聞こえてくる。
おじさんと毎回「今日の暑さは堪んなかっねえ」と天気の話をする。

私が幼かった時、町にはアサリ売り、金魚売、竿竹売り、おでん屋、焼き芋・・・
町中に物売りの声が響いていた。
グローブやバットを置いて駆け寄った。

かつて江戸の町には夏になると冷水(ひやみず)売りが、泉で汲んだ冷たい水の
入った桶を天秤棒で担ぎ売り歩いたらしい。 陽も高くなればぬるま湯になってしまう。
冷たい水に砂糖と白玉を入れ、砂糖の量で値段が決まったという。


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他にも、ところてん売り、蚊帳売り、よしず売り・・・電気のなかった時代の涼を
演出する庶民の知恵の数々。 

涼しげな江戸風鈴を見ると窓辺に吊るしておきたいと思うがマンションでは近所
迷惑になってしまう。

家で涼を味わうのは稲川淳二しかないのかな・・・。 

           
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by w-scarecrow | 2012-08-27 19:26 | そのほか | Comments(4)

2時間ばかりの帰省

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涼しげなきんぎょ。
冷え冷えの水まんじゅう、あんず羊羹の爽やかな甘み。


お盆の時期の東京の道は交通量が少なく、自転車で走るのには心地よい。
旧山手通りも駒沢通りも、信号待ちのネコがゆっくりと歩いて横断できるくらいだった。

朝8時過ぎ、実家に着くと老母が植木に水をやっていた。
「見て、ほらキレイに咲いているでしょ、朝顔。M(孫) が持ってきてくれて・・・紫のも、ほらこっちエンジの花も。彼氏が車で待っていたみたいで届けたらすぐに帰っちゃったけど・・お茶でも飲んでいけばよかったのにネ」
毎朝、花開いた朝顔を見るのが愉しみみたいだ。


実家でTV を観ていたら五輪のアーチェリー団体で銅メダルを取った女性3人が出ていた。
日本チームのユニフォームを着ていなかったら、”道の駅”で、わさびのソフトクリームや静岡名物黒はんぺんを売っているお姉さんたちみたいだ。
とても70m先の小さな黄色い10点の的を射抜く闘う女には見えなかった。
女性は見かけで判断してはいけない。



最後の1秒で逆転をしたフェンシング男子団体。「わっ、赤いランプが点いた」と手に力が入ったがルールがさっぱり解らない。
後で聞いて納得、「すげぇ~」。
そのフェンシングチームはチームとしての絆を深めるため、皆で黒沢明の『七人の侍』を観たという。
それを提案したのはウクライナ人のコーチ、オレグ・マツェイチュク(松井宿と読むとgood )、もちろん20代の選手は初めて観る映画。
低迷した柔道もこの際、外国人のコーチを就けるのもいいのかもしれない。 武道の「道」、もしから彼ら外国人から見た「道」も捨てたものではないかもしれない。

実家からの帰り道、広尾1丁目から横道へ入り中学時代の通学路だった路を走った。
中学はさほど変わっていないが校庭はガラーンとして誰もいない。部活も夏休みはやっていなかった。
どこを走っても人が少なく、人恋しくなって南青山から表参道へ出た。
人、人、人、家族連れが陰を探して休んでいた。

「お茶受けに梅干しをつまんで、甘いものも少しは口に入れて、水分もしっかりと摂りなよ」と母に言ったら、「人の心配しないで・・・そう、お前(息子4人は皆、お前と呼ぶ)は水分を摂り過ぎなのかもね・・・お酒の入っていない物もちゃんと飲みなさいよ!」と言っていた。
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by w-scarecrow | 2012-08-16 19:27 | そのほか | Comments(4)

ねこ

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ロンドン五輪も終盤に入った。 毎朝ニュースでメダルの獲得を知る。
今朝は3:30am に目覚ましで起き、なでしこの試合を観戦。 決定力以外は全くアメリカに負けてはいなかった。
表彰台に立ったなでしこたちの、ひょうきんさと戦っている姿とのギャップが清々しかった。


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私の想い浮かべる五輪。 いつも浮かぶ画像はネコ、カンボジア国籍をとったネコではなく世界一の名セッターと言われた男子バレーの猫田勝敏。

東京五輪で20才の若さでデビューし銅メダル。 メキシコ五輪で銀メダル。 ミュンヘン五輪では金メダルを勝ち取った。
寸分の狂いもなく放つトス、相手をあざ笑うような天井サーブ。 ガッツポーズなどせず、ひたすら攻撃の起点となるポジションの役割に徹していた。
いぶし銀のように深く輝いていた猫田勝敏。

猫田のバレーボール人生15年のうち、郷里の広島で暮らす妻や子供たちと共に過ごせたのは2年もなかったらしい。
練習、合宿、遠征、試合の繰り返し。

猫田が禮子夫人と婚約をしていた時期に書いた手紙がある。

    『未来の二人の姿、あるいは子供を連れて桜でも見に行っている姿を想像してください。
     そんな未来の楽しい姿こそ、生きる喜びを与えてくれるのでしょう。
     平凡な生活、今の二人は平凡ではない。 私が世界一になれるかどうかわからないけど、大事な仕事をしている。
     この今の生活が終わった時、どこにでもある平凡な生活を築きましょう。
     それまで、いろいろな寂しいこと悲しいことがあるでしょうが頑張りましょう。(後略)1968年 勝敏』

そんな名セッターは専売広島の監督になり、39才の若さでこの世を去った。
平凡な生活は難しかったと想うが、平安な生活はきっと築けたのであろうと想う。
病床で残した猫田の最期の言葉は「後1本・・・後1本・・」だったという。
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by w-scarecrow | 2012-08-10 21:26 | そのほか | Comments(2)

・・・走るママ友

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うちの前にバス停がある。
一時間に2本だけの都心のローカル路線。 バスが停車しシューという音を立て乗車口の扉が開く。
「あっ5分遅れている」と停車の度に時計を見るのが癖になってしまった。

紅茶を淹れたカップを持ちベランダからバス停を眺めると中学生くらいの女の子が2人、まだ朝の6時半だというのに笑い声が全開。
なぜ、そんなに楽しいの!? と二日酔いの頭の中で???!
夏休みの早朝、これからどこへ行くんだろう? ディズニーランドなのかな?
「オレもカルピスを飲むときはドナルドダックの大きなコップで飲んでいるんだぜっ」と宙に呟く。


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昨日の東京の最高気温は33度、夕方頃にはやや涼しげな風が吹いていた。

買い物帰りの子連れのママさん2人が立ち話、放っておけば日付が変わるまで喋っていそうな雰囲気。

スーパーのビニール袋からまるまる1個のスイカの縞々柄が見える。 

退屈している男の子がお母さんの手からぶら下がったスイカをキックする真似をしたり、しゃがみこんでヘディングをしたりしている。

もう、このシツエーションを見ただけで CM のワンシーンが浮かんできてしまう。

ヘディングをしたスイカは坂道を転がっていく~。

「・・・吹き抜ける風 転がるスイカ 追うママ友(長友)!ママ友!? 」

水泳選手の身体は角が取れ、だんだんと魚の体形に近づいてきている。 人魚のようで本当に綺麗だ。
どうして吹奏楽部のフルートと水泳の背泳ぎは美人が集まるんだろう。 平泳ぎの鈴木聡美さんの笑顔も素敵だった。
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by w-scarecrow | 2012-08-01 07:11 | そのほか | Comments(0)

善福寺川へ

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                        中お見舞い申しあげ


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こんな車に乗って旅にでたい。 

          ♪ 気楽に行こうよ 俺たちは 焦ってみたって同じこと
           のんびり行こうよ 俺たちは どうにかなるぜ世の中は ♪

高度成長期のピークになった時代、Mobil ガソリンの CM、荒野で鈴木ヒロミツが故障したポンコツ車を押しているほのぼのとした映像が流れていた。

のんびりと空き缶を蹴り、♪ 受験生ブルース ♪ を口ずさみながら小学校へ通っていた。

あれから何十年も年が過ぎた、少しは焦らなきゃ・・・。

今朝の東京は寒いくらいだった。 寒さで早い時間に目が覚め部屋でお茶を飲むのも味気なく、熱い紅茶を携帯ポットに淹れ、自転車で走った。
永福町の大宮八幡宮で掌を合わせ、善福寺川沿いにある緑地で紅茶を飲んだ。

走る人、ウォーキングをする人、野球場へ向かう人、そんな雑多な朝の風景の中で飲むお茶が格別に美味しい。
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by w-scarecrow | 2012-07-20 22:14 | そのほか | Comments(6)

David Daring ♪ 羽ばたき

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TVでトキの幼鳥の成長とクライシスが映し出されている。
たぬきがそばを通るだけでドキッとする。

関東の28の市町村がいつかトキやコウノトリを、わが町で舞わせたいと夢のプロジェクトを持っているという。
かつては関東にも東北にも美しい姿で舞っていたトキやコウノトリ、そして無農薬での田んぼ作り。
舞ってほしい。

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ホッとする時間。
人の優しい笑顔に包まれる。

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Dakota Suite + David Daring + Quentin Sirjacq / Villasa  (click すると youtube へ)
イングランド出身の Chris Hooson 率いる不編成バンド Dakota Siute、大好きな米国人チェリスト David Daring、フランス人ピアニスト Quentin Sirjacq のユニットがイタリアの Villasa 教会での Live 演奏を聴く。

CD屋では Jazz のコーナーに置いてあるがノンジャンルな大好きなタイプの音楽、音。
積み重なる音のスプリット。 譜面にない音の余韻がコウノトリのように美しき田畑に羽ばたいてゆく。
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by w-scarecrow | 2012-06-15 22:04 | そのほか | Comments(0)

♪ 君の欲しいものはなんですか・・

" 網棚に花束一つ終電車 "

何年か前の週刊誌にこんな川柳が載っていたと新聞のコラムで知った。
定年の送別会で贈られた花束、2次会、3次会と惜別の酒を重ねるうちに、したたか酔ってしまい、終電の棚に置き忘れた花束。
支えてくれた家族への言葉には出さない感謝、仲間たちへの「ありがとう」、そんな定年を迎えたお父さんと網棚の花束と人生は、車庫へと向かっていくのか・・・。

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昨年に離婚をし、今はひとり身となった写真好きの H さんとBARで酒を呑む機会が多い。
カメラの機器についての話を聞いているだけで愉しい、私の知らない世界が広がってくる。

H さんは大学時代以来のひとり暮らし、借りたアパートのキッチンには雪平鍋とヤカンしかないという。
仕事を終えて居酒屋さんで酒を呑み、食事をして帰るか、コンビニ弁当をチンをしてもらって帰るかの選択みたいだ。
ひとり暮しの長い私としては、食生活の話を聞いているだけで母性(父性)本能が湧いてくる。
「身体壊っしゃう」と言いかけるが、 H さんも承知していることと思う。 

H さんは年頃になった娘さんと2人で食事をした時のことを愉しく話してくれる。 
「どんな男と付き合おうと構わないが、できちゃった結婚だけはやめてくれよ・・・」
これは、どんな父親にも共通する台詞。
「解ってる。お父さんもできちゃった結婚はダメだよ!」との娘さんの反応があったらしい。

そんな娘さんの話や青春時代の話をして下北沢駅で別れる。
どう見ても23歳の娘さんがいるとは思えない闊達とした H さんだが、見送る後姿が疲れている、学生時代以来のひとり暮らしに疲れている。
でも私と違って、娘さんを含め心の置き場がある。
好き勝手に自由に生きてきた男と違って、責任、みっともない生き方はできない父親の姿がある。

家へ帰りCDを聴く。 2年前にCMで流れていた吉田拓郎の名曲♪ 流星 ♪ のカバー、手嶌葵の歌う ♪ 流星 ♪(clickすると youtubeへ) がどっと深く心に沁みる。

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桜が満開の東京、薄いピンクの花びらに透けた青い空、淡く儚い花びらの表情を浮き立たす。
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by w-scarecrow | 2012-04-08 22:06 | そのほか | Comments(4)