winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 315 )

家 電


「うちの電話はベルを鳴らす前に息をする」

一瞬だけ世界が止まる、向田邦子さんの言葉だが家の中心に、いや玄関かな?
小さな座布団の上には電話器があった。

確かにベルが鳴る前に一瞬の躊躇いがあったような気がした。

嬉しい知らせ、悲しい知らせ、他愛もない知らせ、悲喜こもごもの電話器。



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私の部屋の家電は鳴らない。

携帯電話を持つ前までは日に何度も鳴っていたのに。 携帯に変わってからもメールではなく電話がかかってきたときが困る。

数は少ないけど、はじめの「もしもし~」の声が上ずってしまう。

20代初め実家に住んでいた頃、「w 坊、長距離電話だよ!」と母は2階に向かって叫んでいた。 階段の途中まで駆け上がり「早くしなさい!誰だっけ?山形の・・・」

長電話をするのではないかと台所の隅で見張っている。 通話料金は向こうなのに。

電話の時代は忙しかった。 


父からの自宅への電話。20代の後半たまたま実家にいた私が受話器を取ると「なんだ w 坊か? そうか!渋谷のあの店にこれから行けるか?!とりあえずすぐに戻るから」

私の行きつけだった居酒屋、一度父を連れて行ったら大喜びだった。「ろくでもない息子がお世話になっております」と経営者夫婦、従業員、お客さんにも挨拶をしていた。

二度目は常連客のように吞んでいた。息子とは話すことはないらしく板さん会話のキャッチボールをしていた。楽しそうだった。


そんな笑顔から数ヶ月後、父の身体に異変がきた。

三度目はなくなったが、父は「また行こうな」とずっと思っていたに違いない。

今や置物になってしまった私の部屋の電話器、暇そうなので携帯から電話をかけてあげる・・・。

鳴る前に息はしない・・。



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by w-scarecrow | 2018-11-29 15:33 | そのほか | Comments(0)

銭 湯


朝のニュースはどのチャンネルも、いずれ大悪事で御用となるであろう越後屋顔のカルロス・ゴーンのお金にまつわるニュースばかり。

人を顔で判断してはいけないがまさしく彼は悪人顔のトップクラスだ。 東映京都の大部屋で斬られ役がピッタリだと思っていた。

そんな下品な男の話に辟易、チャンネルを変えると穏やかな散歩番組。

先日まではシリアから3年4ヵ月ぶりに開放されたジャーナリスト、” 自己責任 ” についての喧々諤々、彼は以前イラクでも捕虜になり開放されていた。
” 自己責任 ”  
そんなコアなジャーナリストではなく、 

ニット帽にカメラをぶら下げた戦場のカメラマン・渡部陽一が甲州のブドウ園を訪ね、足湯に浸かり、信玄餅の工場で正しい餅の食べ方をレクチャーされていた。きな粉を散らさず黒蜜の注ぎ場所を。

旅番組では人気者の戦場のカメラマン、旅情報を訥々伝えてくれます。 平和なニッポン。


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この町へ引っ越してから半年がたった。

困ったことはこの周囲一帯には豆腐屋と銭湯がないこと。

部屋は昭和の広めの部屋で満足なのだが、風呂は古いタイプのハンドルをカチンカチンと点火する年代物、ただ追い焚きでお湯が温まるのに50~60分かかる。
あ~、銭湯に行きたい! 

湯舟に浸かるとしても3分&2分の入浴時間、もったいない追い焚き。

銭湯から帰り、おでん鍋をつまみながらの一杯、そんな温かな夢を見ています。



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by w-scarecrow | 2018-11-21 22:24 | そのほか | Comments(2)

待ち合わせ


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午後11時前、仕事を終え、帰宅する前にサントリーの金麦350mmを一本買って、とあるベンチで通り往く人々を眺めている。

どこかでワンクッションを置かないと一日の整理がつかない。

大学生の団体が奇声を上げている、男子ではなく女子がかなり酔っている。
叫んでいる、女子が元気だ。
お勉強くんが彼女を支えている。
男を発揮している。

一緒にいた黒づくめの草食系とギターケースを背にした美男子たちは我関せず距離を取って歩いている、彼女は叫んでいる・・・

この街はカーネルおじさんに説教をしている酔っ払いもいなかったし?居酒屋で絡み酒の勤め人も少ない。



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「最近、大切な人と待ち合わせをしたことがありますか?」

録画していた番組が始まった。 東京駅・銀の鈴

80歳近いお爺さんがずっと誰かを待っている、故郷の四国で小学校から高校までを共に過ごした友人、病気がちなのが心配で定期的に銀の鈴で落ち合うらしい・・今日は無理かもしれない・・杖をつき不自由な足取りで60年来の友はやってきた。

「オタクコン」という出会いの場で結ばれたいかにもオタク風なカップル。女性が落ち着きなくにオタクを待っていた。

別れた彼女とよくこの場所に来たとただベンチで時を過ごしている男がいる。

台風で東海道新幹線が不通、盛岡から来たという女性は今朝、大阪の実家の父親が亡くなり足止めになったという。
銀の鈴の下で堪えている。

40~50代の元気なお母さんたち、K-POPの追っかけ仲間らしい、これからライブを観に武道館へ広島からくるファン仲間を待っていた・・・


「ドキュメント72 hours  銀の鈴」出逢いと別れの場所。

いつ観ても幾十の出会いがある。


ブログを始めて11年目に入りました。

上手く歩けなくなってきた、目的地まで時間の余裕を持って歩いている。


The Band / The Weight  





元気をいっぱいもらった曲です。

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by w-scarecrow | 2018-11-12 22:18 | そのほか | Comments(4)

10年

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小学校から帰ると、グラブとボールを持ちご近所のお屋敷のコンクリート壁でひとり壁当て・・タフだった。

高校は大学の付属高、野球部の門を叩いたらいきなりバリカンで五厘刈りにされてしまった。
これじゃあ、通学電車の中での出逢いもない。

3年生の主将でエースが人格者、ヘボな一年生なのに試合前のブルペンでも球を受けさせてもらった。
野球エリートには負けまいと捕手からの内野への送球練習、むきになってむきになって夏の終わり頃ルーズショルダーになり、投げるだけでの激痛が走った。
元巨人の河原純一投手に似ていた主将に「ありがとうございました」と感謝いっぱいで退部。

「趣味はなんですか?」と聞かれたら、「プロ野球のドラフト」
あまりに熱烈なアマチュア野球ファン、ドラフト会議でだれがどこに指名されるか、わが横浜ベイスターズはどの選手がいいのか。
今は有力選手のプレーは動画でも観ることができるので、球場に行くこともなくなった。 寂しい。

「趣味はなんですか?」と女性に聞かれたら器とお茶、お茶は教わることも多いんです。

一年の始まりであるプロ野球ドラフト会議が終わった。

高校生選手の当たり年だった。 この何年も有力選手はパリーグが独占していた。 
今年は中日の100点のドラフト、それに次ぐのは西武。巨人と阪神は「どうして?」という指名で終わってしまった。
巨人は原監督就任に伴い肌の合わないGMもスカウト部長も左遷されてしまった、ドラフト会議の2週間前に。
阪神はいつものちっぽけな電鉄の人事移動、そのたびに監督もフロントも変わってしまう。勝てるわけがない。

わが横浜ベイスターズ、ドラフト会議の行われた高輪プリンスホテルの DeNAのテーブル、あそこの席に私は座りたい。
いつものように可もなく不可もなく、ドラフト会議の戦略が下手だった。

また、来年度の高校大学生、社会人の成長をチェックする日々が始まる。

横浜ベイスターズが指名した6選手のうち4選手が母子家庭だった。
どれだけ大変だったか・・野球は用具代がバカにならない中学生で5、6万もするグラブを持っている選手も多いという。
多大な遠征費、火花を散らすママ友たちとの闘い、お母さんは朝から夜遅くまで働き詰め。

お母さんの情熱はすべてがわが子へ。何年も燃やし尽くしたのだから。

母は強い。 きっと素敵な家を息子が建ててくれるだろう。

バブルの時代、もらった契約金をすぐに不動産投資にの風潮・・日本プロ野球史上初めてのとんでもない出来事があった、ベンチで日経新聞を読んでいる!!江川卓、その後も巨人は桑田をはじめ投げる不動産屋の時代がずっとつづいていた。

頑張れお母さん、野球バカの息子がもし日経新聞を持っていたなら説教をしてください。「あんたはスポーツ誌の頭しかないんだから変なものを読むのは止めなさい・・」 今は新聞誌ではないかも。

そんなこんなで私の新年であるドラフト会議が終わりました。

ブログを始めて10年目が終わろうとしています。


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by w-scarecrow | 2018-10-30 19:25 | そのほか | Comments(0)

心地よい場所

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下北沢の街、夜8時を過ぎると、遠くからやってきた少年たちのグループも岐路についているのかもしれない。


夜11時頃、駅近くのベンチで一服をしながら若者たちを眺めている。 20代の女子のハイウエストのスカートやパンツ。
フワフワとした丈の長いスカートも多い。 流行はそうなんだ・・


駅の周りにはストリートミュージシャンがシャッターが降りた店の軒先で叫んでいる。いつもの風景。

素通りするのには申し訳ない、ギター一本で歌う女性のクオリティの高い弾き語り。

スティールパンを演奏している人もいる、癒しなんかいらない若者たちは足を停めないが、おじさんたちはゆらゆらとしなが聴きいっている。


最寄駅からの帰り道、剛力彩芽は宇宙に行っていまうのか? 他愛もない悩み事を整理する帰り道。

東京電力福島第一原発の吉田所長、3.11の翌年に一月に末期の癌で亡くなっている。
もし、あのとき吉田さんの的確な意思がなければ被爆者はどれだけ増えていったんだろう?

帰り道、疲れた姿で歩いていると二階建てマンションの前に綺麗な飼いネコが「お帰りなさいませ」のポーズで待っている。
スゴイ美人さんのネコ。

「ただいま・・」と笑顔で言い、経験上触れ合うことは辞めている。 週に2,3回、彼女は住宅街の入口にいる。

引っ越してから半年ぶりに東北沢の洋風居酒屋へ立ち寄った。

素敵なご夫婦の営む店、30代初めで店を立ち上げたらあっというまに彼らは50歳になってしまっていた。見た目はまだまだ若い!!
なにか久しぶりの帰省のようで嬉しくて。 美味しいラガービールを3本飲みほした。
うまい!


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by w-scarecrow | 2018-10-17 23:10 | そのほか | Comments(0)

言葉が



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私の吸っている煙草はコンビニでは置いてある店は希少。

初めてのコンビニでその煙草の名前(ピアニシモ・ベベル)を言っても通じず、小さく舞い上がってしまう。

人と話すとき、なかなか言葉が出てこなくなった。

仲間たちと逢った時も、「元気?」その後の言葉がなかなか出てこない。

緊張しているわけではない、言葉が見つからず上手く喋れない。

この何週間、自分でもショックです。言葉が失われているみたいで。


大橋トリオのちょいヘタな歌声が癒されます







台風通過で窓ガラスがバタバタゴトゴト唸っているときは大橋トリオは聞こえません。

また台風が来るみたいです。

竹原ピストルでなければ奴らをやっつけられません。



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by w-scarecrow | 2018-10-03 23:03 | そのほか | Comments(0)

ぼ く



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「ぼく」は主語です              
「つよい」は述語です
ぼくはつよい
ぼくはすばらしい
そうじゃないからつらい

「ぼく」は主語です
「好き」は述語です
「だれそれ」は補語です

                   ぼくは だれそれが 好き
                   ぼくは だれそれを 好き
                   どの言い方でもかまいません
                   でもその人の名は
                   言えない



                                            阪田寛夫詩集より





可憐な勝者が「ごめんなさい」と元王者を応援する観客に謝っていた。

初めて大阪なおみの名前を知ったときは、天童よしみと「同じ演歌系?」と思った2年前。
今年になって「うそっ」と、肉体改造した彼女が現れ、「おいっ、おいっ」という間に全米オープンを制していまった。

はにかんだ笑顔を見せていても、すぐに涙を落としてしまいそうだ。
そんなナーバスな少女が、見事にヒールっぽくなった憧れのウィリアムスに 「ILove you 」と言葉をおくっていた。

抹茶のアイスが食べたくなった。とんかつ、カツカレーも。
彼女の陽気な笑顔が爽やかだった。「つよいは述語です」 「ぼく(わたし)は主語です」


80代のおばあちゃんと数年間、文通をしていた。
9月、おばあちゃんの命日が近づいてくると、手紙を読みかえす。
少女のような溢れる表現で幼少時代、家庭をきづいたころ、たいへんだったこと、故郷の自然の風景を私に伝えてきてくれた。
2週間に一度、郵便受けに笑顔の便りが鎮座していた。

あれから7年が経った「wさん、家庭を持たなきゃ駄目だよ」と何度か追伸のように書かれていた。
「おばあちゃん、いつか霧島を廻ってみるね」
ただ、おばあちゃんの多感な娘時代のことは書かれていてなかった。「いつか教えてくださいね」

町の肉屋の美味しいトンカツを買ってきてカツ丼にしようっと。


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by w-scarecrow | 2018-09-11 22:57 | そのほか | Comments(0)

稲妻を眺めながらアリスを口づさむ


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室温28℃、朝起きていつものようにクーラーのスイッチをオンにすると、クーラーが「そろそろ秋だよ」とでも言いたそうにク~ンとうねりを上げていた。
今年の夏には騙されてはいけない、人知を超えている。

月曜日の雷を伴ったゲリラ豪雨、世田谷区は一時間に110mm の驚異的な雨量を記録した。
午後8時前、明大前を出るときはポツンポツンと雨が落ちていた。
その数分後、私の最寄り駅ではホームに降りた途端に雷鳴と稲妻と横から襲ってくる雨に濡れてしまった。

どこかの国であった空爆の画のように「何発撃てば気がすむんだ!」と駅構内に高架下の商店街へと避難をして雷鳴を50~60分間聞いていた。
空を見ているのは私だけだ皆はスマホでゲームをしているのか余裕で待ち時間を楽しんでいるように見えた。
ゲームや LINE より、今この暴れ狂う豪雨を見てた方が刺激的だと思うんだけど・・・。 う~ㇺ。



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私には4人の姪っ子がいる。

その上から2番目の姪っ子に長女が生まれた。 長い道のりだった夫婦にやっとの思いで叶った宝物。
「おばあちゃんの誕生日に生まれたらといいなと思っていたけど、一日遅れちゃった・・」
と産後にメールがきた。

姪っ子は兄と妹がいる真ん中の長女。
小さい時から自分の立ち位置をいつも探しているように見えた。
期待される長男と可愛がられる末っ子との真ん中。

いつも周りに気配りをしていた。「肩の力、抜きな」と柔らかく言ったこともあった。
疲れて、おばあちゃんちに下宿していた時期もあった。

今、娘が生まれて彼女の立ち位置が見つかったのかもしれない。
『 そんなのは叔父さんの憶測でとっくに見つかっていたよ 』って言われるかも。

2018年夏、誰もが記憶に残るであろう酷暑の夏、彼女と娘の一歩が始まった。

叔父さんがずっと自分に用意していた名前 『 いと 』という女の子の名前、もらってくれてもよかったのにな~。

「おめでとう」

次女は「いと」にしてくれない? パワハラ?



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by w-scarecrow | 2018-08-29 18:52 | そのほか | Comments(2)

               <静>
                    
                     空を仰いでごらん
                     空が争っている
                     あのひしめきが
                     静かさというもの



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               <浄>

                     流れる水は
                     いつも自分と争っている
                     それが浄化のダイナミックス

                     溜り水の透明は
                     沈殿物の上澄み 紛(まが)いの清浄
                     河をせきとめたダム
                     その水は澄んで死ぬ
                     ダムの安逸から放たれてくる水は
                     土地を肥やす力がないと
                     農に携わる人々が嘆くそうな
                                         
                                          吉野弘詩集より


                              
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私がソーリ大臣だったら、冷房や扇風機を回しっぱなしにしている独り暮らしの老人に、この酷暑の3ヵ月分の電気代を国が月々5000円を災害として援助する。これで支持率が上がる・・。

私がソーリ大臣だったら、一基130億円x2もするイージス・アショアを買うのをやめて、そのお金を被災地で自由に使ってもらう。
近年の異常気象は飛んではこないミサイル以上に恐ろしい。


スーパーボランティアと呼ばれちゃった赤いねじり鉢巻きのジイサン、そんな元気印のジイサンの大分の自宅に「ファンです、感動をもらいました」とマスク姿の女性が握手を求めてくる。

マスクぐらいは取らんかい!

今度は麦わら帽子にマスク姿の女性が「一緒に写真を撮らせてもらっていいですか?」とオジサンに寄ってきた。

マスクは顔の一部ですと勘違いしている輩たち、お願いごとをするときぐらいはちゃんと顔を見せて話すべきだっ。



足の指とふくらはぎがつって夜中の一時間、指の付け根と甲とふくらはぎをマッサージ、痛いのなんの。
痛風の一歩手前の赤信号。

初めて行くご近所のクリニック、1時間半待った。
「以前、痛風になったことがあるんですね?」『 もしもの時の痛め止めをいただきたくて 』
「お酒は週に何日飲まれます?」 『 週に5回くらいです(ウソ)』
「飲むのはビールが多いんですか?」 『 いや焼酎が多いです、ラガーは高いんで(ちなみに横のリュックに買ったばかりの黒霧島が入ってます)』
「それはいい、焼酎の方が尿酸値が上がりにくいからね」 『・・(おっしゃる通り!)』
「尿酸値は高いんですか?」 『 いや、普通だと思います(ウソ)』
「今度、血液検査をしてくださいね」 『 はい、秋になった頃にでも 』

つり予防の漢方とつった時の?痛め止めをいただいてきた。


青が争う

洗濯物を干しながら、ひしめく青を仰ぎ見る。

乾いた日常の、ほんとに愉しいひととき。

平成最後の夏、蝉の鳴声より、小峠と小藪が無性にうるさかった。



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by w-scarecrow | 2018-08-21 18:03 | そのほか | Comments(0)

宝石箱

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快晴の夏休みなのに公園には全く人影がない、遊具は熱くて触ることができない、疲れているのか蝉たちの声もソプラノぎみでの合唱。

子供たちはクーラーの部屋でゲームをしているのだろうか?

この7月から8月の猛暑、酷暑、お母さんたちはこの暑さをヒートアップし災暑にした " 男・山根明 " をワイドショーで観ているのであろうか?
前日は " 無冠の帝王・山根明 " と見栄をきっていた。

いつか記録ずくめだった今夏を " あの2018年の夏 " となって思い出になるだろうか? それとももっと暑い夏がやってくるんだろうか。


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この一週間、帰宅するのは夜の11時過ぎになってしまっている。

電車の中で、何が気に食わないのか彼女に怒りだした男。彼女の喋り方?が頭にきたみたいだ。これも青春。

そこそこ長く生きてきた私でも、撮影のとき以外は人に対して怒ったことが無い、いや一度だけある。
やはり暑かった夏、同居していた彼女から「今から夕飯の買い物をしていくけど何か食べたいものはある?」「雪印の宝石箱!」

少し贅沢なアイス・宝石箱が無性に食べたかった。

電話があってから20分も30分が過ぎても彼女は帰ってこない。

外に出ようとしたら額に汗をにじませた彼女が「ごめ~ん」と笑顔で帰ってきた。
お喋り好きな大家のおばさんに捕まってしまったという。

雪印・宝石箱は無残な姿に。「人が良すぎるんだよ、うまくかわせよ!」と怒ったことがあるくらだ。


乗り換えた電車はお盆だというのに混んでいた。

乗客の90%以上はスマホいじっているが、前に立つ麦わらを被ったお洒落な女の子は単行本を開いていた。
1937年の復刻版 『 君たちはどう生きるか 』、80年前の児童書が若者たちに読まれている。久しぶりに紙の匂いが伝わってくるような思いがした。

私のすぐ横には0才児の赤ちゃん、お母さんにおんぶをされ横にいた私を見てムニャムニャと言っている。
赤ちゃんの腕と脚、本場ドイツのマイスターが作ったぷっくりとしたソーセージみたいで、触りたい衝動を抑えていた。
乳くささと、匂ってはこない紙くささと素敵な時間だった。


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by w-scarecrow | 2018-08-14 03:55 | そのほか | Comments(2)