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winter's scarecrow

来花


日曜日、仕事中にメールが入っていた。

助監督、撮影助手、同じ暗黒のペイペイ時代を過ごした友。今は郷里に帰り家業を継いでいる。

「w、長男が出来たんだけどいい名前ないか?」「爺ちゃんたちが決めるんじゃないの?」
「そんなの気にしなくていいから」

そんな息子は28歳になっていた。「カメラマンの息子は、ライカに決まってんじゃない」

そろそろ危ないとは知っていたけどライカくんは逝ってしまった。
ライカくんとは彼が専門学校の時、カメラマンの助手になったときと2度、二人で飲みに行った。

「ムービーとスチールカメラマンの違いはあるけどお父さんと同じ道を選んで、オヤジ嫌がってないの?」

彼は「全然」と首を振っていた。爽やかな笑顔が今も脳裏にこびりついてる。



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「wさんが僕の名前の名付け親なんですよね・・」「Nikon や Canon じゃ、まずかったし」


彼の親父は「なんで自分より先に・・」「病気になったのもなんも親のせいだよな・・」と細い声で言っていた。

駅からの帰り路、電話を切って街道沿いにある小さな飲み屋さんへ入った。3度目。
一年かかってやっと見つけた落ち着ける場所。

高校生棋士・藤井くんみたいなシャイな店主。

ライカくんが好きだったバンプ・オブ・チキンの曲が店内に流れていた。



部屋に帰りTVを点けるとコーヒー飲料 WANDA の CM が流れれていた。
北野たけしが運転するタクシーに乗り込んだ神木くん。

「最近ちょっと疲れちゃって」
「それだけあんたが必要とされているんじゃないの・・」



バンプを好きだったライカくん、きっとバンプを尊敬している米津玄師も好きだったんじゃないかな・・。
彼はどんな恋をしていたんだろう・・


心底、響いた。28。


   米津玄師 Lemon





# by w-scarecrow | 2019-07-03 00:38 | そのほか | Comments(0)

加油!

マックの前を通ると新メニューのマックトリオの大きなのぼり?
どれも美味しそうだ。

メニューの名前は " ノグチ " 、” ヤグチ " 、” トリチ " とある。
" ヤグチ " はかつて映画の製作進行でショーケンそっくりな喋り方をする、いけすかない矢口という男がいた。
" ノグチ " まだ若いのに明治時代の頑固者、幕末の武士の性格をした東北沢の洋風居酒屋の店主の名字だ。

頑固者の" ノグチ " を食べることにした。Wチーズバーガーのちょいとだけプレミアム感。いい具合のチーズソース。

そんな武士に想いを馳せていた私の横で10代後半のギャル?の言葉が耳に入った。

「ねぇ、マックのコークってジイちゃんの香りがしない?」とメタボ気味のギャル友に呟いていた。

ジイちゃんの香り?

なんじゃ!


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香港の立法会周辺では若者や家族連れが、黒のシャツを着て侵され始めた自由を取り戻そうと200万人が立法府政府機関に向かい行進している。

逃亡犯を中国本土への送還することへの撤回、林行政官の退陣を求めて集結している。
「暴徒」「暴乱」と呼ばれた市民たち、天安門事件から30年が経つ、そんな熱をTVから重く感じる。

2014年の雨傘運動、それ以来の最大のデモ行進。

香港映画の助監督で編集作業の休日に、ビクトリアパークでガチョウのロースト弁当を食べ感嘆していた私。
その公園に若者たちが今、集結していた。「おっと」のノー天気だった自分が甦る。

ジーちゃんの香りがする。

数年前に霞が関に集結して安保関連法案や憲法改正に「NO!」を唱えたSEALDsの若者たちに感動していていた。

その彼らの叫びの後ろに××労組ののぼりが画面で見えたときに幻滅した。
なんで個で自己表現をする若い彼らの邪魔するのだろう。

主義思想は別として旗をかかげ旗のもとに集い叫ぶ奴らが大嫌いだ。そんなのぼり・・が! 
個で闘えないんだろうか
旗好きの彼らは。



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名優・米倉斉加年さんの画。

1983年に出版された米倉斉加年作・絵の素晴らしい絵本があった。

” おとなになれなかった弟たちに ”

米倉さんは福岡県人、太平洋戦争中の疎開先での飢えを忍んだ日々の自伝的物語。
食べ物がなく乳もでなくなっていた母、いただいた乳児への弟のミルクを盗み飲みしてしてしまった兄、そして栄養失調で亡くなった弟。

米倉さんの絵師としての作品も素敵だった。



# by w-scarecrow | 2019-06-19 22:57 | そのほか | Comments(0)

ちゃんと


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狭い路を制服を着た男子や女子生徒たちが横に並びわがもの顔で歩いてる。


夜になって新入生歓迎会の帰路なのかヘベレケの大学生たちに、路を塞がれている。

たぶん青春時代、同じことをしていたおじさんになった私がいる。

「ちゃんと、路を開けろよ」と呟く。

千鳥足になって仲間に抱えられている女子を見ると、父親感いっぱいになってしまう。
月8万のオートロックの住まいは故郷にいる親たちにとっては必死だ。

「ちゃんとしなさい」

小さい時から母から1日何度も言われた言葉。
「ちゃんとかたずけなさい」「ちゃんと挨拶しなさい」「男なんだからちゃんと謝りなさい」


狭い路を横に並んで歩く若者たちの声を聞いたことがある。
「一歩前に出るのも一歩下がって歩くのも、シャシャリ出るのも後ろにくっついていくのも何か・・ヤバイっしょ」


お袋の一周忌の数日前、財布を拾った。中には2万円近い財布だった。

いつものように仕事からから部屋に帰る前に、駅の近くでワン・クッションを置く。
一服してから1日を整理して、誰もいない部屋に帰る。

そんなときいつも一服する場所に財布が転がっていた。
どう見ても2つ折りの男の財布、一応金額だけは覗いてみた。
お尻のポケットに入れていたんだろう。
二つ折りのよろよろの財布、札入れにはコンビニのレシートが何枚も挟まれていた。

どんな年代でどんな人物なんだろう?
あまり覗くのは止めよう・・。

これがブランド物の長財布でカードがいっぱい詰まっていたら、ドロンしたかもしれない。

お金持ちにはお金が集まる、ブランド物の長財布には福沢諭吉たちは折り曲げられなく居心地がよくてまた戻ってくる、そんな経済の循環を聞くと、この間までマジックテープで閉じられた財布を使っていた身にとってシンパシーを感じてしまった。


「ちゃんと交番に届けたぜ、お袋!」

そんな男気のこの顛末を先輩や友人に話したら、「馬鹿じゃない!」「今時、拾った財布を交番に届ける奴なんかいないぜ、
50万、100万だったら別だけどよ」
「どうせ国庫に入るんだぜ」

あのコンビニのレシートをヨレヨレの財布に何枚も入れていた人は、どんな奴だったんだろう・・。



# by w-scarecrow | 2019-06-11 22:41 | Comments(4)

桜満開のころ

少しづつ躰が戻ってきました。
一ヶ月超の入院生活を終え、満開の桜に見おくられての退院。

退院のときに担当医から「ちゃんと断酒、節酒をしてくださいね」と言われ「勿論」と言った私。

病室から見える私鉄電車。始発の時間も最終の時間も憶えてしまった。
ブログ仲間のBさんは朝6時過ぎの電車に乗っているだろうと目を凝らして眺めていた。
といっても発見できる訳でもない。

この巨大病院はもともとは精神科に特化した病院、わが家から歩いて12,3分。
初めの一週間は歩くことがおぼつかず個室からは車椅子での生活だった。

歩くことができてからは4人部屋での日々、この部屋の面子がすごい、私と同じ肝臓系の患者はゼロ、ドラッグ系の患者が一人、ミュージシャンだった。
覚醒剤系の患者は2人、その一人のキャイーンの天野くんに似たAくんの解説が楽しかった。
この病棟の患者は20~30人、普通の女子大生もいた。女子は3割程度だが皆若い。

モデル風の女は一番危ない患者、いつも誰かと仮想の携帯で喋り大声で笑い泣いている。
Aくん「だぶん安い覚醒剤を常用していたからああなったんです」

不思議ちゃんの宮崎葵風の女の子もいた。彼女もずっと誰かと会話してしている「お父様・・」
Aくんいわく彼女は何度めか入退院を繰り返しているらしい。ドラッグらしい。

私と同じ肝炎系は少なく、いろいろなヒストリーを聞かせてもらった。
肝炎系はおしおきの意味での入院。

朝7時の朝食、12時、18時の昼夕食。その全員が食堂に集まる。
なかなかの病院食、贅沢は言えない。


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私の4人部屋の隣りのベッドは背中に見事なモンモン、世間の人が憶えのある銀行襲撃事件の人質を刺してしまった男。
知らなければなんともないのに天野くん似のAくんが解説してくれた。

そんなこんなで人生初の便秘という辛い体験、きつかった。

肝炎系患者は運動をせずぐうたらベットに居るのが必須。
ずっと電車を眺めていた。「卑屈になったらいけない」と担当医が言っていた。

酒は欲っしなかった。煙草は吸いたかった。

まだ蕾にもならない桜の樹を眺めながら、退院したら吉牛が食べたい、中華街の豚まんが食べたい、皿うどんが食べたい、美味いハード系のパンが食べたい、大坂なおみとかつ丼が、青山テルマと小粋なバーでバーっと呑みたい・・そんな画ばかりが目に、胃袋に呼び起こされた。

退院の日、桜は満開だった。
洗濯物抱えわが家へ、電気が止まっていたので支払いを済ませてから数時間後に回復するとのことで、駅前のできたばかりの餃子屋さんへ行った。

久しぶりの生ビールで「ウマっ」とうなり餃子をつまんだ。2杯目のビールが運ばれたときに私の視界にレジで会計をする担当医が目に入った。

断酒、節酒宣言をしてから数時間後のこと。

5月に入った、ベスト体重73,4キロの私は入院時58キロに、ちゃんと食生活を変えなきゃいけませんね。

大好きなマミーズのアップルパイを買ってきた。


# by w-scarecrow | 2019-05-14 22:46 | そのほか | Comments(10)

風をあつめて


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  歩くことが、きつくなりました。

  11年間、ありがとうございました。  

  

  

# by w-scarecrow | 2019-02-17 05:16 | そのほか | Comments(4)

ルーロウファン

夜遅く、録画をしておいた “ ブラタモリ ” や”アド街ック天国 ”、“ 和風総本家 ” NHK の ” サラメシ ” を再生。

こんなに美味しそうなサラメシの弁当は誰かのため。食堂のおばちゃんも愛情を込めた一品に汗だく、社員や学生の笑顔が嬉しくて・・
愛情のある風景。

昨夜はNHK の " パン旅 神戸編 " 一年前に観たパン旅が地上波で流れていた、
無精に美味いパンドミ、バケットが食べたくなる。 女性は角食より山型の食パン、イギリスパンが好きみたいだ。


台湾の食旅番組を観ていると屋台料理の定番、ご飯の入った丼にガサッと肉がぶっかけられたルーロウファン。バサッ


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かつて渋谷でラーメンを食べたときに魯肉飯の小鉢(中)が添えられて、撃沈。

そんな味を思い出しながら乾燥エシャロットを中華食材店まで買いにゆき、あとは豚のバラを好みの厚さに切り1時間ボイル。
中華醤油(日本醤油でも)、オイスターソースをベースにしてニンニクや生姜を効かして五香粉を振り具材の丼飯を作ったことがあった、旨かった! 



それとは別に、面倒くさいときの一品、サッポロ塩ラーメンの仕上がりにガラムマサラをバサッとかけると、いい具合のカレーラーメンになります。トッピングはスープカレー風に・・
オススメです。


池江璃花子が豪州からの緊急帰国の後に白血病で入院中であるとラジオのアナの声、
「うそっ」 

『 なんで今・・私に !? 』 彼女の闘いが始まるのかもしれない。

「東京オリンピックだけが全てじゃないぜ」と言うのは、たまには良識あるおじさんたち。

神さまはいったいどっちを向いていたんだ! おいっ、神さん!





# by w-scarecrow | 2019-02-13 00:27 | | Comments(0)

付き添い


うちから徒歩7,8分にある吉野屋。

夕方になるころ中学生のお姉さんと10歳くらいの弟くんがお持ち帰りの袋を持ち、私の前を通っていった。

たぶん牛丼、二人の夕飯になるんだろうか? 


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私の姉は9歳上、いつも母親代わりだった。

姉が近所の医院に行くとき、何故か解らないけど小学校低学年の私が付き添いとしていた。
待合室ですることがないので、興味のない絵本を何度も見返していた。

思春期の姉と母親と喧嘩をするのを押し入れの中から聞いた。怖かった。

姉が20歳を過ぎた頃、たぶん付き合ってた人と一緒に白金ボールでのボーリーング。

付き添いの私は「ナイス、パー」と目を合わさぬように任務を遂行していた。

今でも姉は穏やかでおっちょこちょいで、いつもおおらかに笑っている。

どんな時にでも私には優しい言葉と笑顔を投げかけてくれた。

「お姉ちゃん、ありがとね!」

立春の温かな一日、持ち帰りの牛丼をぶらさげながら、こどもの頃の東京の街が甦っていく。



# by w-scarecrow | 2019-02-04 21:38 | そのほか | Comments(0)

美味しいものたち

3年前のパリの劇場での悲惨なテロ事件、90人の犠牲者が出た。その裏口の扉に描かれた悲しげな女性の姿、バンクシーが追悼で落書きをした。

そんな落書きが扉ごと盗んでいかれたとニュースで流れていた。

バンクシー、謎多きアーティスト?


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港区の防潮堤にはねずみが描かれたバンクシーらしき落書きが・・・  九十九里では「風船と少女」の絵が2か所で発見。

バンクシー作品の真偽はともかく、ウソでもいいよ素敵な落書きならば・・

バンクシーが多く描くねずみは路上生活者や弱者たちのこと。

昨秋のサザビーズのオークション「風船と少女」が1億5千万で万事落札、と思ったらそん瞬間に絵がシュレッダーにかけられゆっくりと箱の中へ。
作品名が「愛は箱の中にある」に変えられていた。

見事だった。
落札者はZOZO?

バンクシーの落書き、平和な街には描かれることが少ない、その創造性とアンチテーゼにガッテン!


この一週間の東京はなんて寒かったんだろう。

「アド街ック天国」の録画を観ながら、やたらと美味いものが食べたくなってくる。

吉祥寺「天音」の鯛焼き、いつでも食べたい!
代々木八幡、デンマーク大使館の御用達のパン屋「イエンセン」のケシの実がいっぱいかかった山型の食パン・・・これが旨いのなんのフランセーなんとかです、
横浜中華街の北京飯店、華正樓の肉まんにも夢が馳せます。

買いに行きたっ。




# by w-scarecrow | 2019-01-28 23:56 | そのほか | Comments(0)

みま みゆ みゆう みう


無駄時間、そんな看板が気になっていた。
wasted か?

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寒い帰り道、「ねえ、Google お風呂を沸かしてくれないかな、あとエアコンのスイッチも入れといて30分で帰る」
それができれば・・

昭和のわが部屋、エアコンの取り付け場所が部屋の隅にあり、厚着をしたまま座椅子に座り暖気が下に降りるまで2時間じっと待っている。 さむ~いぞ!毎日。 追い焚きは1時間ちょいだ。


テレビでは驚異的なスピードでラリーを打つ10代高校生の美誠ちゃんが中学生の美悠ちゃんと決勝を戦っていた。
「みま」「みゆう」「みゆ」「みう」、それぞれ強豪選手の名前には「美○」という字がついている。
漢字ではないと顔が誰かは解らない。困った。

女子卓球は中国と肩を並べつつある、いや超えている、10歳の張本美和ちゃんもシニアに勝ち上がった。
男子の張本くんもスゴイ。
美和ちゃんのお兄さんは「チキータ」と美味しそうな名前の技で勝ち抜いている、シングルスでは準優勝に終わり、シャーッ・・!
張本くんに負けた20代の選手が気になる。
対戦を隠れて観ていた選手の彼女がいるかもしれない。
勝ったら叙々苑、負けたら牛角、そんな二人の帰り道の画が浮かぶ。

バトミントン女子ペアーのたかまつぺあーではなくて、もっと実力があるペアーを凍えながら、すばらしい勝利を観た。

やっと2時間して部屋が暖まったので芋焼酎をちみちみと呑む。

以前は部屋に帰ると木村多江風がいてくれたらと思った。それだけで乾いた生活がなくなると・・

駅の改札前で頭(顔)から倒れ救急車で運ばれてから一ヶ月になる。

以前からの上手く歩けない状態が多かった上の不安だ。


こんなときは木村多江でなく、阿佐谷姉妹の優しさにでも接したい。


ひとり暮らし、身体は壊れていても入院をすることだけはできない。
どうにかしなければ・・

大阪なおみの七変化の表情のかわいらしさにグラスがすすむ。
すごいぞ大阪! こころ温まる。

そんな一ヶ月だった。疲れた。



# by w-scarecrow | 2019-01-22 12:47 | そのほか | Comments(0)

電線音頭



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なにかちょっとしたヘマをしたときに口づさみたい歌 ♪ しらけ鳥 飛んでゆく 南の空へ ♪

私が思う昭和の喜劇人(コメディアン)、植木等と彼の運転手をしていた小松政夫が最高峰だ。

小さい頃から(萩本)欣ちゃんのコントで笑ったことがなかった。



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   独身男が酔っ払ってアパートの部屋に帰ってきて寝るまでの話。
  
   玄関でつまづいて布団に倒れこんだり、
   背広のズボンを寝押しにしたり、
   煙草は吸いたいんだけどシケモクしかないから、
   残っているわずかな葉をほぐして、新聞紙に巻いて吸い始める。
   「朝日はまずいな!」


と言ったら舞台では大受け、新聞社と煙草の銘柄の「朝日」をかけあわせた一石。

小松政夫の一人芝居は劇場へと移る、これは伊集院静の演出での二人芝居。

全く、今の私と寸分なく一緒だ。


もう一人の大好きな喜劇人、今や名優となってしまった、

” 電線音頭 ” で笑わせてくれた伊東四朗、

でも伊東四朗は基本的にコメディアンである。

てんぷくトリオが解散状態になっていた時期に伊東四朗と、小松政夫との掛け合いが堪らなかった。

伊東さんは渋い演技で何人もの犯人を逮捕している、もういいんじゃないか!

いつか小松政夫ともう一度弾けてほしい。


私が青春の時に観たちょいとエッチな日本映画史上、最高の青春映画だった「博多っ子純情」

光石研のデビュー作、アイドル松本ちえことの博多弁の掛けあい、「好いとっと・・」だけで、関東人の男子は燃えた。

そんな中に、もちろん博多出身の小松の親分さんも出ていた。

「やっぱ 好いとう・・」と松本ちえこが口づさむ、

この強烈な博多の女子高校生にドキドキした。

関西の「好きやねん!」は、ウソ!だと大人になってやっと知った。





# by w-scarecrow | 2019-01-17 00:39 | そのほか | Comments(0)

「あっ!」という間に

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オイオイ、何をしているんだ、俺は

世田谷線の改札を出て自衛隊の駐屯地に向かうとき、年は90を越えているかもしれない三茶レディーがしゃきっとした歩みでタクシーを停めようとしている。

私は真っ直ぐ歩けない病が進んだのかなんなのか、ただ焦らず歩くようにしている。 小学生が追い越いしてゆく。

目的は6本縫ったおでこの抜糸、病院までの道のりが遠かった。まして国道246沿いを歩くのは息がつまりそうになる。

救急車で運ばれた次の日、ひとりでショートケーキを買って祝った?
クリスマスイヴ。

サザンを聴きながらショートケーキをパクパクと食べていたら、あっという間に大晦日、KSくんが届けてくれた生年越し蕎麦をいただいて、108の煩悩を洗い流して、お雑煮三昧の松の内がもう明けた。

間違いなく「あっ」という間に冬が去り、「ウソっ」という間もなく夏も去る。

地球の自転速度が早くなっているかも。

もう、待っていられない!1998年に38年降りに優勝してから、あれからもう21年の月日が経っている。
横浜 DeNa ベイスターズ。

記憶のアップデイト、更新頻度が高い・・ 
と、だんだん来世が近づいてくる、

優勝させてくれ! ラミレス監督では無理なので次の石井琢朗監督で。あと何年?

そんなこんなの想いを巡らせながら自衛隊の病院で軍服の患者とともに緊急外来の待合室。すごいいい画なんだけど軍の施設なので写真はタブー。


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帰り道、無性にラーメン、出来ればワンタン麺が食べたく三軒茶屋の街を歩く。

「おっとっ」メニューには、あの台湾ラーメン、名古屋で一世風靡をしている。 これで決まり。
「さてと・・」と思ったら営業中の札ではなかった。

なにも食べず下高井戸の肉屋でコロッケとメンチ(計¥210)を買って家路についた。

                                 

# by w-scarecrow | 2019-01-08 23:29 | そのほか | Comments(0)

キャプテン


建築家の隈さんはあのバブルが跳ねた後、10年間東京での仕事がなかっらしい。地方での仕事、職人や住む人々の交わりがその後の建築家への糧となったという。
今や隈出没注意!

東京のどの街角でも隈さんの建物が眺められる、使われた木々がその地で息を吹き返しているのかもしれない。

平成、振り返るとどんな時代だったんだろう・・                  
   
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毎年のこと、朝起きたらTVでは駅伝ランナーが白い息を吐きながら必死で襷を渡している。

私は二日酔いのどんよりとした息を吐きながら水分補給ばかりしている。襷がないので駅伝という競技はあまり好きではないかも・・

箱根駅伝もしかり日本人は襷を繋げていくことに美徳を感じている。 襷、繋ぐ。
もし、それが途切れたら?

TVのチャンネルを変えれば急にどっぷりと関西弁の世界、××坂なんとかの女子たちの溢れんばかりの笑顔。


大晦日、風呂掃除が終わり、あとは部屋の拭き掃除というところで突然トントントンのノック、NHK の契約だと思って無視!
携帯が鳴り、ドアの向こうにいたのは NHK ではなく R 教大学バスケ部の元キャプテンだった。

わざわざMAP頼りに年越し蕎麦と小さな鏡餅を届けてくれた。

「暖房で部屋が暖めるまで3時間くらいかかるから、できれば4,5時間呑んでいってよ」

朝まででもいいが、KSくんには広島ファンのかみさんとデリケートな年頃の息子と娘が待っている。 

KS くんは酔うまでは元キャプテンなので会話が少し硬い、でも酔っ払っら大変だ、体育会系ど真中!

拭き掃除のしてない埃舞う部屋で2時間、芋焼酎を呑みながらのしみじみと会話。部屋はまだ寒い。引っ越してからは初めての訪問。

いつも、ありがとう! 


明日も起きたら、TV ではランナーが走っているだろう・・襷、絆、いっぱい背負って。

姉がほうれん草やお雑煮セット、新鮮野菜を宅配で送ってきてくれた。 そんな特別な雑煮を食べながら眺めることにしよう・・


2019 


今年もよろしくお願いいたします。



# by w-scarecrow | 2019-01-01 22:20 | そのほか | Comments(0)

真夜中の基地


師走になったら、ブルーレイが不調に、PCの電源が入らずNECに電話をすると故障とのこと「修理には6万円以上かかります」とやさしいおねえさんの声。

今、蒲団の中から以前のおんぼろPCでブログを打っている。私の顔は大きなガーゼではなくシールみたいな白い物に覆われている。


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救急車が着いたら迷彩服を着た兵士が出迎えてくれた。

自衛隊基地内の病院だった。

Kさんという可愛らしい研修医が最後まで不安を与えず傍にいてくれた。 「貧血ぎみになって改札前で倒れたんですね?」
「出血している顔や頭以外に痛いところはありますか?」「膝と脚です」

もう一人の女医さんも加わり傷口を洗いペタペタと何かを貼っていってくれた。

Kさん「これから麻酔をかけ縫合していきますね」

「この秋のドラフトで広島カープに入団した高校生と名前が同じなんですね」「薗という字がつくと九州ですよね。私は鹿児島なんです」

「やっぱり天ぷら(薩摩揚げ)以外でも大体ものが甘いんですか?」「醤油でもなんでも甘いのが普通でした、こっちにきたらなんか鹿児島甘って感じましたよ」「今は関東の醤油?」「郷里の醤油はちゃんと1本キープしてますよ」

「痛かったらごめんなさい、今6本目で終わりです」

「今、僕はどこの場所にいるんでしょうか?」

世田谷公園横にある自衛隊の広~い敷地内とのことだった。「グラニースミスのアップルパイのお店が近くでいいですよね」
「美味しいですよね~たまに寮に持ち帰って食べてます」

背は小さめで眼鏡をかけた薩摩オゴジョのKさん、夜中の患者にとても優しく接してくれた。
「Kさん、ありがとう!」

夜中の2時、誰もいない基地を出ると三宿の交差点へ。
顔中真っ白な妖怪がウロウロするわけにいかない。
タクシーも顔を見て2台の乗車拒否、やっとドアが開き明るい車内が見えた。行き先を告げ「運転手さん、料金が3000円になったところで降ろしてください」

甲州街道の桜上水付近で停まった。¥2970
それから30分してわが家へ、夜が明けても眠れなかった。色々な不安が浮かんでくる。

あれから2日、顔はパサパサとカサブタが落ちてくる。 まだ以前の真っ白な怪人のままだ。

ポケットには30数円、家にあったインスタント食品でつないでる。
まだ、外には出れないし煙草も酒も辞めている。いや、ないだけだ。

まだ動くのがしんどい、首と両膝に痛みが残る。

年の瀬の馬鹿な自分と、壊れそうな心を察してか普段のままの会話で接してくれた軍医のKさんに感謝。


メリークリスマス!みんな


# by w-scarecrow | 2018-12-25 14:55 | そのほか | Comments(2)

誕生日の日に


誕生日の夜。

大好きな鳥取の花御所柿をいただき大事にリュックへ。

「冷やして明日の朝に食べよう」 ほんとに楽しみな名柿。


仕事が終わり、最終電車まではまだ時間がある。
サントリーの金麦で乾杯! 「誕生日、お袋、ありがとうね」
コンビニ横の座れるスペースで吞んでた。
寒さに手を摩りながら

人の渦が往く。
この街の呑べえは皆楽しそうだ。
いつか叶う夢が背後霊のように映ってみえる。

” 誕生日おめでとう ” のメールを読みながら「ほんと気遣いありがとう!」感謝の言葉で呑む。


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帰り路、いつもの別嬪なネコが待っていてくれた。 つれない仕草、上目つかい、おやすみね。
少し呑み過ぎたみたいだ、危なっかしいだろ・・・







Bamp of Chickin ♪3月のライオン ♪


バンプを聴いていたら夜が明けてきた日。


# by w-scarecrow | 2018-12-11 21:17 | そのほか | Comments(0)

家 電


「うちの電話はベルを鳴らす前に息をする」

一瞬だけ世界が止まる、向田邦子さんの言葉だが家の中心に、いや玄関かな?
小さな座布団の上には電話器があった。

確かにベルが鳴る前に一瞬の躊躇いがあったような気がした。

嬉しい知らせ、悲しい知らせ、他愛もない知らせ、悲喜こもごもの電話器。



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私の部屋の家電は鳴らない。

携帯電話を持つ前までは日に何度も鳴っていたのに。 携帯に変わってからもメールではなく電話がかかってきたときが困る。

数は少ないけど、はじめの「もしもし~」の声が上ずってしまう。

20代初め実家に住んでいた頃、「w 坊、長距離電話だよ!」と母は2階に向かって叫んでいた。 階段の途中まで駆け上がり「早くしなさい!誰だっけ?山形の・・・」

長電話をするのではないかと台所の隅で見張っている。 通話料金は向こうなのに。

電話の時代は忙しかった。 


父からの自宅への電話。20代の後半たまたま実家にいた私が受話器を取ると「なんだ w 坊か? そうか!渋谷のあの店にこれから行けるか?!とりあえずすぐに戻るから」

私の行きつけだった居酒屋、一度父を連れて行ったら大喜びだった。「ろくでもない息子がお世話になっております」と経営者夫婦、従業員、お客さんにも挨拶をしていた。

二度目は常連客のように吞んでいた。息子とは話すことはないらしく板さん会話のキャッチボールをしていた。楽しそうだった。


そんな笑顔から数ヶ月後、父の身体に異変がきた。

三度目はなくなったが、父は「また行こうな」とずっと思っていたに違いない。

今や置物になってしまった私の部屋の電話器、暇そうなので携帯から電話をかけてあげる・・・。

鳴る前に息はしない・・。



# by w-scarecrow | 2018-11-29 15:33 | そのほか | Comments(0)

銭 湯


朝のニュースはどのチャンネルも、いずれ大悪事で御用となるであろう越後屋顔のカルロス・ゴーンのお金にまつわるニュースばかり。

人を顔で判断してはいけないがまさしく彼は悪人顔のトップクラスだ。 東映京都の大部屋で斬られ役がピッタリだと思っていた。

そんな下品な男の話に辟易、チャンネルを変えると穏やかな散歩番組。

先日まではシリアから3年4ヵ月ぶりに開放されたジャーナリスト、” 自己責任 ” についての喧々諤々、彼は以前イラクでも捕虜になり開放されていた。
” 自己責任 ”  
そんなコアなジャーナリストではなく、 

ニット帽にカメラをぶら下げた戦場のカメラマン・渡部陽一が甲州のブドウ園を訪ね、足湯に浸かり、信玄餅の工場で正しい餅の食べ方をレクチャーされていた。きな粉を散らさず黒蜜の注ぎ場所を。

旅番組では人気者の戦場のカメラマン、旅情報を訥々伝えてくれます。 平和なニッポン。


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この町へ引っ越してから半年がたった。

困ったことはこの周囲一帯には豆腐屋と銭湯がないこと。

部屋は昭和の広めの部屋で満足なのだが、風呂は古いタイプのハンドルをカチンカチンと点火する年代物、ただ追い焚きでお湯が温まるのに50~60分かかる。
あ~、銭湯に行きたい! 

湯舟に浸かるとしても3分&2分の入浴時間、もったいない追い焚き。

銭湯から帰り、おでん鍋をつまみながらの一杯、そんな温かな夢を見ています。



# by w-scarecrow | 2018-11-21 22:24 | そのほか | Comments(2)

待ち合わせ


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午後11時前、仕事を終え、帰宅する前にサントリーの金麦350mmを一本買って、とあるベンチで通り往く人々を眺めている。

どこかでワンクッションを置かないと一日の整理がつかない。

大学生の団体が奇声を上げている、男子ではなく女子がかなり酔っている。
叫んでいる、女子が元気だ。
お勉強くんが彼女を支えている。
男を発揮している。

一緒にいた黒づくめの草食系とギターケースを背にした美男子たちは我関せず距離を取って歩いている、彼女は叫んでいる・・・

この街はカーネルおじさんに説教をしている酔っ払いもいなかったし?居酒屋で絡み酒の勤め人も少ない。



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「最近、大切な人と待ち合わせをしたことがありますか?」

録画していた番組が始まった。 東京駅・銀の鈴

80歳近いお爺さんがずっと誰かを待っている、故郷の四国で小学校から高校までを共に過ごした友人、病気がちなのが心配で定期的に銀の鈴で落ち合うらしい・・今日は無理かもしれない・・杖をつき不自由な足取りで60年来の友はやってきた。

「オタクコン」という出会いの場で結ばれたいかにもオタク風なカップル。女性が落ち着きなくにオタクを待っていた。

別れた彼女とよくこの場所に来たとただベンチで時を過ごしている男がいる。

台風で東海道新幹線が不通、盛岡から来たという女性は今朝、大阪の実家の父親が亡くなり足止めになったという。
銀の鈴の下で堪えている。

40~50代の元気なお母さんたち、K-POPの追っかけ仲間らしい、これからライブを観に武道館へ広島からくるファン仲間を待っていた・・・


「ドキュメント72 hours  銀の鈴」出逢いと別れの場所。

いつ観ても幾十の出会いがある。


ブログを始めて11年目に入りました。

上手く歩けなくなってきた、目的地まで時間の余裕を持って歩いている。


The Band / The Weight  





元気をいっぱいもらった曲です。

# by w-scarecrow | 2018-11-12 22:18 | そのほか | Comments(4)