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♪ ソーダ水の中を貨物船がとおる 小さなアワは恋のように消えていった・・♪
ユーミンのヒット曲 『 海を見ていた午後 』 の一節。 ここは横浜山手の " ドルフィン " ではなく、しがない街のしがない居酒屋。
ウーロンハイの中には貨物船が映るわけもなく、天井の裸電球が映るだけ。
発売から42年たって今も、当時の思い出を胸にしまった客がドルフィンを訪れるという。
「渋谷の街、ハロウィンですごかったですねぇ」
「すごかった!どこ見てもうちのカミサンがいるんじゃないかって、恐ろしいのなんの」
そんな会話を聴きながら貨物船が映る窓辺でソーダ水を飲んでいる自分の画を想い浮かべる。
全く絵にならない。
私には夫婦の話が新鮮で楽しい。 カミサンのことを「敵」と呼ぶ友人もいる。
「敵はおめかしして、同級生との女子会だって。なんで女子と会うのに塗りたくって行くのかね?」
武士みたいなカミサンがいる友人は、「カミサンはどんなことでも白黒をはっきりつけたいやつなんです。曖昧なことが大嫌いなんです」
もちろん野球で延長12回、引き分け終了みたいな決まりは彼女(長州出身)は許せないかもしれない。信号機の黄色も腹が立つのかも。
サヨナラ脂肪川柳というのがあった。
" アモーレも今では 肉にウズモーレ "
" 暑気払い 体重計で肝試し "
" 幸せはのど元過ぎて 後悔へ "
毎年一回の人間ドックを受けている友人。 結果はいつも数値がオーバーばかり。
3高、背が高く、高学歴、高収入が女子の理想像。 3高、高血圧、高血糖、高脂肪ではダメだと日々、闘っている?!
普段は減塩、低カロリー、無農薬の食事を摂っているらしいが、彼女に隠れてちゃんと塩分、高カロリーを補給している。
カップ焼きそば " 一平ちゃん " をマヨネーズ増量で食べている。 隠れて食べる一平ちゃんはなんとも旨いことだろう。
そんな愛情ある神サンのボヤキを聞きながら呑む、裸電球の映るウーロンハイの旨いこと。
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by w-scarecrow
| 2016-10-31 20:55
| そのほか
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