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winter's scarecrow

2010年 05月 31日 ( 1 )

the weight

日曜日、たまには歩かなければと代官山までの散歩。
東大リサーチセンター(宇宙研)から山手通りに抜ける道がなかなか楽しい。 
木造平屋建の"フレッシュネス・バーガー" 1号店がアメリカの鄙びたダイナーみたいで嬉しい。
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                                                 【川合優(京都)杉薄板】
旧山手通り沿いにある代官山フォーラムの2階、"IL PLEUT SUR LA SEINE"(イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ)へ。
明日の試験に出る問題だと分かっていても絶対に覚えることのできない店名。"セーヌ川に降る雨"とう意味らしい。
目的のガトー・バスク2個とシュークリーム、ミルティーユを買ってきた。

正統派のフランス菓子店、焼菓子、パンも並んでいる。 どれも美味しかったが場所柄、値段は高い。
ガトー・バスクを求めて吉祥寺、高幡不動のシェフ・フジウと試したが吉祥寺南口の"レピキュリアン"のガトー・バスクが今までのなかでは一番だった。
今度は京王線の下高井戸の店へ行ってみようと思う。

THE BANDの"The Weight"という曲が大好きだった。
映画"Easy Rider"ではジミ・ヘン、ステッペン・ウルフの曲が挿入歌として使われ、"weight"もアメリカの荒野を走るバイクに被さり流れていた。 
生きることの重み、"weight"。

Dennis Hopper(デニス・ホッパー)が亡くなった。74歳。
ジェームス・ディーン主演の『理由なき反抗』『ジャイアンツ』に出演、Win Wenders監督の大好きな作品『アメリカの友人』でも独特の怪しさで演じていた。

D.Hopperの初監督作品『Easy Rider』を観たのはリバイバル上映のとき、アメリカのフラワー・チルドレン、ウッドストック、ベトナム戦争の泥沼化、'60後半の迷えるアメリカを象徴する映画だった。
アメリカは、世界はどこへ向かってゆくんだろう・・。 
ハリウッドのスターシステムの映画作りは衰退し、「お後がよろしいようで・・」のハピー・エンドの映画は行き詰っていた。
この映画の数年後、N.Yで映画作りをしていたマーティン・スコセッシたちのN.Y派が強烈な個性を持って凌駕する。

D.Hopperは写真家としても特異な作品を残している。 ジェームス・ディーンを撮った写真の作品展も開かれていた。
大戦後のアメリカの輝いていた時代、マッカーシズム、J.F.K.の少しばかりの希望を抱いた時代、マーティン・ルーサー・キングの非暴力公民権運動のうねり、そんな時代を生きてきた。
既存の思想、道徳、宗教に不信を抱き、アメリカ文化の俗物性に絶望してきた男。
♪ take a load off fanny, you can put load right on me ♪

日本では上映されなかった監督作品"Out of Blue"、家庭環境に恵まれない少女の壊れゆく話、D.Hopperの底に流れているものを感じた秀作だった。
by w-scarecrow | 2010-05-31 18:23 | 映画 | Comments(8)