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winter's scarecrow

大谷雅彦 白萩湯呑

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萩の中堅作家、大谷雅彦さんの桜の花を想わせる湯呑。
1963年生まれ、山口美術短大時代から、独創性が注目されていたという。
52歳の若さで亡くなった三輪榮造氏の内弟子として10数年を過ごす。
三輪家といえば白萩、その伝統的な技術と三輪家のもつ現代的な感性を自身のなかで昇華されてきたのかもしれない。

"一楽、二萩、三唐津"と茶人たちから愛されてきた萩の茶碗。
400年もつづく萩焼の歴史、伝統を守りつづけてきたというより守られつづけてきた。
それ故、別な世界観がなかなか生まれてこなかったのかもしてない。
吉田松陰が萩を起点として塾生が集い、そこから巣立った立派な若き志士たちが日本をぶち壊した、そんな土地柄なのに。

そんな中で大谷さんの作品はその基軸を破る素養を感じ取れる。
この湯呑は濃いめの白の釉薬がかけられ、薪窯で焼成するときの薄紫色、ピンクに近い色の窯変が雪解けの大地に桜の花が散ったような景色をみせている。
大谷さんの他にも濱中史朗、金子司氏など若い萩の作家の作品はスタイリッシュで面白い。

朝起きたときのほうじ茶は萩の大きめな湯呑で飲む。 触感が手に優しい。
日本茶を飲ませてくれる専門の喫茶がいくつかあるが、お客さんをもてなすときは萩の汲出が一番安らぐのかもしれません。

今日、電車のなかで制服を着た女子高生が飲み終わったペットボトルを座席の下に置いたまま降りようとしたところ、20代中頃のエビちゃんみたいな今風な子が「ほら、忘れもん!」と突き出した。
格好よかった~!
私はただ見ているだけ。 女は度胸、坊主は読経!
写経、始めよっと。

大谷雅彦 白萩湯呑  口径: 8.2cm 高さ: 9.0cm
by w-scarecrow | 2009-04-06 21:23 | うつわ | Comments(6)
Commented by スミエ at 2009-04-06 22:12 x
今日こそ防府のアスピラートというところで金子さんの作品を見てきました。彼は奈古にアトリエを構えているようですが久々に当たり感のある作品に出会った気がします。植物とも何とも形容しがたい作品なのですが面白い。萩焼でこんなつくりがありなのか・・と若い人のエネルギーに圧倒されてきました。私は大和保男の初期の銘々皿を持っていますが、彼の初期の作品はシンプルでいいですよ。
ちなみに英語は度胸・言葉は愛嬌が私のモットーです。
Commented by w-scarecrow at 2009-04-06 22:29 x
スミエさん、金子司さんのストライプのうつわは楽しいですよね。
大和保男,稔さん、山口市で窯を構えている大和家、伝統的な(超保守的な)萩のなかで、ちょっと異端な気がして大好きなんです。
スミエさん、もしお店で煎茶を出すのでしたら枇杷萩(見島土)の汲出しがなんともいえずいいですよ。
濱中月村さんの息子さんの史朗さんのカップ類も面白いです。
Commented by Kirara at 2009-04-07 09:28 x
エビちゃん♪ ナイス!!ですね^^
絶妙のタイミングと声のかけ方。。。日々研究中です^^
とっさの場合 行動できないのは後で思い出してもくやしいですから~~(笑)


Commented by oko1225 at 2009-04-07 10:43
scarecrowさん
大谷雅彦さんの湯呑 雰囲気出ています。ほんのり桜色香ってくるような。
この季節あちこちで桜が咲いてきれいです。
仏隆寺はまだですが....
ところで写経をされてるんですか?
Commented by w-scarecrow at 2009-04-07 19:50 x
kiraraさんの名古屋の地下鉄内の悲喜こもごも楽しいですが、なんだこの人!と思ってしまうことが多いですね。
化粧や携帯は日常で、やたら車両を移動する人が結構多いんです。乗り降りに便利な車両まで行きたいのでしょうが、たかが30m,40mの距離をなんでそんなに急ぐんだ!と思ってしまいます。
エビちゃん美人でした。
kiraraさん、戦闘態勢に入っていますね。ほどほどに戦ってくださいね。
Commented by w-scarecrow at 2009-04-07 20:07 x
okoさん、奈良の山間はまだ咲いていないんですね。
仏隆寺の桜の向こうに山門が見える俯瞰の画、咲いたら見事でしょうね。いいですね、通学路に素敵なお寺さんがあって。
大谷さんのうつわは趣がありますよ。
やさしさの萩のなかでも雄々しさがあります。
般若心経を写しながら、今までの不徳を返りみる。
もうちょっと枯れてきたら始めます。