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winter's scarecrow

遠い日の花火

1998年、横浜の空に幾度ともなく花火が上がっていた。
寺山修司の一文に「五月に咲いた花なのに、散ったのも五月だった」というのがある。
亡き母に捧げた言葉を引用するのは失礼だが、大洋(横浜Baystars)ファンにはシミジミっとくる言葉である。
4,5月はなるべく家で野球中継を観ながら酒をのんでいる。節約にはもってこいである。
5月の終わり頃になればBaystarsの結果を横目で見つつ外で酒をのんでいた。
勝ち負けより若手の台頭。悲しいかな下位球団のよりどころ。
毎年、こういうリズムで生きてきたのにこの年はその沁み込んだ習慣が壊されてしまった。
5月の連休もTV、梅雨の小雨振る日もTV、神宮球場へも横浜スタジアムへも足を運んだ。
こんなことは以後38年間は絶対に見ることができない。横浜ナインの勇姿をこの目に焼きつけなければ・・との熱い想いで缶ビール、バーボン、リッツをリュックに詰め込み球場へ。日々燃え尽き、酔い倒れ。
1998年10月。やっとその日がきた。酒とマルハのソーセージを買いこみ準備開始。
優勝が決まったあとDominoピザを注文したいのでメニューを見て注文するピザを確認『ドミノ・スーパー・デラックス』に決めた。
そしてVideo録画の準備、3倍速ではなく奮発して標準で録画をすることにした。HGのテープは3本用意してある。
初めてVideo Deckを買ったときに小林麻美のヒット曲『雨音はショパンの調べ』を標準録画して以来だ。
あとは電話器を冷蔵庫にしまっておこうと思ったのだがコードレスではなかったので押入れの敷布団の間に挟む。準備完了。
そしてその時がきた。1998年10月8日、午後8:56 甲子園球場に権藤監督が鳥のように舞った。38年ぶりのセリーグ制覇。
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2008年、あの溢れんばかりの泪を流した日から10年が過ぎた。
今年も例年と同じリズムで1年が過ぎた。
西武vs巨人の日本シリーズをNHKの『きょうの料理』とはしごをしながら眺めていた。
高校、大学、社会人野球を自分が横浜Baystarsのスカウトになった目で追っている。
そろそろ来年の有望選手のチェックをしなければと実らぬ恋をつづける日が始まる。
by w-scarecrow | 2008-11-23 17:47 | baseball | Comments(0)