帯留
ほとんど鳴ることのない家電の電話が鳴る、
「うそっ、お袋?」なんかそんな錯覚に陥る。
数年前、「お袋さんの一番好きな帯留と帯を写真に撮らせてくれない」との写真。
「なんか帯は日焼けしてない・・・」
「・・・・一番好きなって言うから」
母の姉から母が二十歳になるときにプレゼントされた帯だったという。
断捨離ができなかった母、着物も泉屋のクッーキーの缶も百貨店の手提げ袋、きしっと整理して残してある。
日々、仕事先でも仲間たちと話すときでも、「wさん、ちゃんと飯食ってる」と声をかけてくれる。 感謝。
小さい頃から、大家族の中で育ち自分の心の内を誰にも話したことがない、大人になってからは人の悩みやヒストリーを聞くのは結構好き。
何十年も生きてて、自分のことはどこで話せばいいんだろう・・
部屋に帰る路すがら、いつも思う・・
七夕の空は、聞いてくれるのかな?
by w-scarecrow
| 2018-07-07 02:07
| そのほか