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winter's scarecrow

十二月


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” わたしの十二月はちがう。 座る。 何もしない。 そしていつもはないゆったりとした時間を自分にとりもどす月だ ”

詩人、故長田弘の師走の過ごし方。


いつもなにかにせっ突かれているような年の瀬、それを愉しむように生きてきた下町のオヤジさんたち。

シャンシャンブームで湧く上野界隈の賑わいはすごい。かつては荒巻鮭や数の子を買いにいったアメ横、今はパンダ関連商品が並ぶ。
あっちを向いてもこっちを見てもパンダ、パンダ、パンダ、店員さんの化粧もパンダっぽい。

490倍の抽選を突破した人たちが列をなしている。数分のパンダ母子のご対面にシャッター音の洪水。

インスタ映えする一枚を撮れなかった人は溜息吐息。「しょうがないから父親のリーリーでも撮っておきましょ」

と、ひとり優雅な日々をすごしているリーリーのところへ、「2,3枚撮っておけばいいかしら」


内縁の妻と実娘がどれだけ世間から騒がれているなんて知りもせず、昇ったり転がったり、スヤスヤと寝ていたり、笹の竹を職人のように上手く割ってみせたり、長田弘さんの文を想わせる。

いつか家族のご対面はあるのだろうか? 
一度くらいは実子に会せてあげたいですね。 

ラジオからはジョン・レノンの ♪Happy Christmas ♪ が流れている。

1971年、ベトナム戦争真っだ中のころ「戦争が終わる あなたが望めば・・」そんな歌詞に若者たちは反応した。 その4年後、イデオロギーの代理戦争は終わった。 数百万人の兵士と市民の犠牲の下に。

今はではなく今も、宗教、宗派の違いや異教徒や罪のない市民を巻きぞいとするテロがつづいている。

小学生のころから歴史を学んで、「この世に宗教がなければ戦争は繰り返さないじゃん」と作文にも書いた。


十二月は自分をとりもどす月、ゆったりとはできない。


by w-scarecrow | 2017-12-25 23:34 | そのほか | Comments(0)