酒器は唐津がやさしい
部屋で好きな音楽を聴きながら酒を呑む、
ベランダから入る風も秋を知らせてくれる。
唐津の若手陶芸作家・村山健太郎の酒器で呑んだら、土の触感と酒の触覚で世界がどんどんと広がってゆく。
ひとりで部屋で呑む時間がこの上なく愉しいのだが、ただひたすら酔う。
話し相手は自分、自分が大好きな人だったら愉しい酒だが、私は好きではない自分と声にせず会話している。
酔いが廻ってくると、懐古的になってくる。そうすると結構好きだった自分が現れる。そんな街の情景も甦ってくる。
酔いが覚めた次の日は二日酔い。
酒は仲間と、よもやま話をしているのが一番いい、かみさんのキツイ一言や子供たちの話、私にはどれもが新鮮。
私の親父の世代は女房のことを「あの、すっとこどっこい」と言いながら、女房の前ではシュンとしていた。
愛情ある連れ合いや家族のたわいもない日常の話が愉しい。
ひとり酒、自分と会話するのがしんどい。 また、好きだった自分と話してみたい。
by w-scarecrow
| 2017-09-11 21:28
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