♪ 色づく街 ♫
紅と黄金色の街。
暖色のなかを往く人々の表情が温かく豊かに見える。 色づいた葉っぱの上を歩く散歩中の犬までもなにか楽しそう。
来週から師走に入る。
忘年会シーズンはもう始まっているみたいだ。
夜遅い電車に乗っても、千鳥足で降りるお父さんや寿司の折詰を人差し指で持っているお父さんも、「女房がなんだ!」と独り言を言っているお父さんも見かけなくなった。
" どちら様?午前様だと言う夫 "
" 赤ら顔 妻のツノ見て青くなり " <サラリーマン川柳より>
こんな平和な時代の密な家族の風景が見れなくなっているのかもしれない。
中学校の卒業式後のホームルームで担任の先生が言っていた言葉がいまだに残っている。
「何を目指していくのか、何かを諦めなければいけない場面に出くわすことがいっぱいある、諦めることって勇気がいるし、それも大事なんだぞ」
古今亭志ん朝の " 大工調べ " の枕にもある。
江戸っ子は口は悪いが、腹の中には何もない、良い印象の一方、江戸っ子の粘りのなさという弱点が古典落語のなかではしばしば見えてくる。
目新しい初ものに飛びつく能天気さ・・・すぐに放り出す、諦めのはやさ。
さて何から諦めていこう。
by w-scarecrow
| 2014-11-29 20:50
| 散歩