こんな日は夜が待ち遠しい
古い友人から満面笑顔の柿が届いた。 その片隅に偉そうな顔でカボチャが座っていた。
カボチャ
カボチャに包丁を入れるとき
こわい顔をしてしまうので
カボチャはこわがって
ますます体を固くする
でもやさしい顔では
カボチャは切れない
カボチャ カボチャ
やさしい気持ちで煮るからさ
ほっくり甘く
煮えとくれ
台所の窓を大きく開けて
南の窓から来た風に
いい香(にお)いを運んで行ってもらうから
山の向こうの村はずれ
おいしく煮えているんだな
カボチャ畑のおじさんが
にっこり安心するように
山崎るり子詩集 思潮社刊
雨上がりの東京、この秋一番の冷え込みの朝、雲一つない(一つや二つはある)青い空。
こんな日は決まって憂鬱になる。
空の青さに負けてしまっている。
大好きな Jazz vocalist, LEE WILEY ( リー・ワイりー) の歌う Manhattan (click すると youtubeへ) を引っ張り出して毎晩聴いている。 夜が待ち遠しい。
by w-scarecrow
| 2012-10-19 10:02
| 本