月よみ
彫刻刀で削られ、樹木の表皮のような模様が
お茶を注ぐと浮かびあがってくる。
顔を寄せると、和紙で包まれた行灯(あんどん)のやわらかな光にも似ている。
白いマッシュルームにも見える。
瀬戸の陶芸家・桑田智香子さんの白磁・花削ボウル。
白い花の蕾に煎茶を淹れて、秋を味わう。
石川県小松市の創業嘉永五年、松葉屋の栗むし羊羹『月よみ山路』。
羊羹は得意ではないが、この栗むし羊羹は「はい、今日はここまで!」と自分でストップをかける。
大きな栗がコロコロと入っている。
竹の皮に包まれたシンプルな蒸し羊羹を食べながら、PCでスーパーのチラシ広告を見較べる。
普段は飲み屋のカウンターで酒をチミチミと呑みながら、自宅の冷蔵庫の中の残り物を思い浮かべ、夕飯のメニューを決め、スーパーや商店で買い物をして帰宅する。
秋は美味しい新米の丼飯と、山の恵みと海の物が一皿づつあれば満足。 ほんとに秋は嬉しい。
by w-scarecrow
| 2011-10-24 21:21
| 食 + うつわ