台東 小島 三筋 蔵前
東十条で黒松のどら焼きを買い、京浜東北線に乗り御徒町まで。
大きな袋を持ったアジアからの観光客も多かった。 行き控えだった観光客も少しづつ回復しているのかもしれない。
御徒町駅からさほど距離のない台東3丁目、小島近辺には懐かしき東京の家並みが多く残っていた。
長屋の玄関先には色とりどりの花が咲き、陶器の火鉢には金魚が泳いでる。
火事と喧嘩は江戸の華というが、花と金魚も東京の華、下駄をつっかけたおばちゃんが玄関先で植木の手入れをしている。
午後2時過ぎなのに町の中華屋さんには人が次々と入ってゆく。
とんこつ和風こってり味ではなく、昔ながらの鶏ダシの支那ソバを食べさせてくれるのかもしれない。
錆びたトタンまでもがアーティスティックに見えてしまう。
一瞬、中南米。
平成小学校近くの銅貼りの家屋、見事なまでの緑色に見とれてしまう。
小島から三筋へ来ると、道幅が広くなり木造家屋が少なくなった。 町工場が多く整然とした町並。
立派な破風の銭湯、ゆず湯や菖蒲湯のときには来てみたくなる。 ♪ 小さな石鹸 カタカタ鳴った 窓の外には神田川 ♪ の'70年代フォークの世界とはちょいと趣の違う銭湯。
やっと蔵前橋まで辿り着いた。 ヘッドホーンで聴いていたノスタルジックな中山うりの曲が終わり、秦基博に変っていた。
蔵前といえばかつて国技館があったところ。 欄干のモチーフもお相撲さん。
遠くに厩橋と東京スカイツリーが望める。 曇天の下町散歩、もう気分は『ALWAYS / 三丁目の夕日』になっていた。
4時半過ぎ、小雪がいそうな下町の粋な一杯飲み屋はどこも開いていなかったので、渋谷の立ち飲み屋で肉豆腐をつまみながら
一杯やった。
by w-scarecrow
| 2011-10-02 12:15
| 散歩