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winter's scarecrow

淡雪のように

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加藤土代久 『志野湯呑』

口径: 7.4cm 高さ: 9.8cm

加藤土代久(豊久)1962年、岐阜県土岐市生まれ。

1983年、21歳の若さで朝日陶芸新人賞を受賞。
それ以後も数々の陶芸展で賞を受賞している。

志野焼は桃山時代に侘び茶の盛隆でその造形に魅せられた茶人たちに珍重された。
瀬戸焼は茶入れや茶壷に主力を傾け、志野焼は茶碗や茶道具に重きを置いた。
江戸時代になると磁器の普及とともに志野焼は衰退する。
昭和5年に陶芸家・荒川豊蔵が美濃の山中で志野焼の古窯跡を発見し、その陶片をもとにかつての志野焼を再現した。

加藤土代久さんの志野は戦乱の時代が終わり、桃山時代の茶陶として生まれた志野焼に夢を託し、土代久さんの稀有なセンスと確かな陶技によって生みだされてゆく。
淡雪を想わせる長石釉、ガス窯で炎を調節しところどころに現れた火色、貫入の景色を眺めながらの一服。
数々の優美な文化を生みだした桃山時代へと想いを馳せる。

土代久さんと美濃で同世代の加藤康景、塚本治彦がいる、それぞれ全く違うタッチで志野に挑んでいる。
師である林正太郎、彼らとは中間の世代の堀一郎、若手の樋口雅之。 大好きな美濃の陶芸家たち。
志野のやわらかな景色と土肌を感じる楽しさがある。

Art,Artistという言葉に違和感を感じるときがある。
この2つの言葉は自分から発するものではなく、人がArtと認めたものがArtでありArtistである。
差し出された名刺に○○○アーティストと印刷されている。 
美容や建築界、その他どの分野でもアーティストが溢れている。 
自分から芸術家と名乗る薄っぺらな言葉になってきた。

これから病院へ胃薬を取りに行く。 金正日に似ているおばさんではなく、栄倉奈々似の薬剤師さんだったらいいんだけど。
by w-scarecrow | 2009-05-13 09:09 | うつわ | Comments(4)
Commented by Kirara at 2009-05-13 14:15 x
栄倉奈々ちゃんTVで見る度に「あ!薬剤師さん!!」って言いそうになっちゃいます(笑)
今日はお会いになれたのでしょうか?

自称・アーティスト 巷に溢れていますよね。
キルトの世界でも・・・聞いてて恥ずかしくなること 多々ありますよ^^;


Commented by w-scarecrow at 2009-05-13 18:23 x
kiraraさん、「余命一ヶ月の花嫁」のキャンペーンで毎日、TVに出てくるので最近は本物も薬剤師さんも他人じゃないように見えてきて。
薬を待っている間は絵本と家庭画報しかないので見るものがないんです。となると目は薬局の方へ行ってしまいます。あぁぁ。
多治見、常滑、伊賀はさほどkiraraさんのところから遠くないんで羨ましいです。名古屋にはギャラリーも多いし。
Commented by Kirara at 2009-05-13 19:10 x
たしかにそうかもしれません。
瀬戸・多治見方面の友人で「親戚が焼き物関係の仕事」をされている方多いです^^
知人の一人は 古い時代の陶器を「発掘」する 地道なお仕事をされています。(でも面白そう~^^)
焼き物のこと全く無知な私ですが 周りには恵まれているかも知れません。もったいない限りです^^;
Commented by w-scarecrow at 2009-05-13 21:00 x
kiraraさん、志野の湯呑は写真で見ると何か違和感があり、織部の方が身近に感じるかもしれません。一度、志野の湯呑で飲むと引きつけられるものを感じますよ。
常滑は若手陶芸家の宝庫で面白い作品、日常使いの素敵な作品が多いです。
作家さんの作品でも名古屋にいっぱい集まってきますね。
一点しかない器、お茶を飲むのも料理を盛るのも楽しくなるように感じます。