winter's scarecrow

これから

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                 わたしは生まれてしまった
                 わたしは途中まで歩いてしまった
                 
                 わたしは あちこちに書いてしまった
                 余白 もう
                 余白しかのこっていない

                 ぜんぶまっ白の紙が欲しい 何も書いていない
                 いつも 何も書いていない紙
                 いつも これから書ける紙
                 (書いてしまえば書けないことが 書かないうちなら書かれようとしているのだ)
                 
                 雲にでも みの虫でも バラにでも
                 何にでも これからなれる いのちが欲しい

                 出さなかった手紙
                 うけとらなかった 手紙が欲しい

                 これから歩こうとする
                 青い青い野原が欲しい

                吉原幸子(1932-2002)詩集より 『これから』 


麻布十番から渋谷行きのバスに乗った。
初夏を想わせる日の昼下がり、バスは空いていた。
斜め向かいの席に、そろそろ臨月を迎えそうな女性が座っていた。
左手に携帯を持ちながら、睡魔にあらがうこともなく、スヤスヤと夢見ごこちに眠っている。
一見、安室ちゃんかアユのファンのようないでたち。
携帯のストラップに木で作られた小さな将棋の駒がぶらさがっていた。 「王将」や「歩」とは書かれていない。
「愛」と朱色で彫られていた駒。

まだ、あどけない顔をした妊婦、これから少女から母へと脱皮をしていかなければいけないのかもしれない。
刻まれた「愛」、それだけでいい。 今の少女さをそっと残して。
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# by w-scarecrow | 2009-04-15 22:58 | | Comments(2)

Akihiro NIKAIDO Ceramics Exhibition

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二階堂明弘 作陶展
 
4/16(木)~4/25(土)  <18,19,25日作家在廊>
12:00~18:30 ◆20日休廊  最終日は17:00終了

CONTRASTO GALLERIA  www.studio-vita.com/galleria/
東京都文京区大塚1-1-3 TEL: 03-5940-6771

二階堂さんの酒器とそれにまつわる皿などが展示されます。
18日は17:00よりGalleryがBarに変身するそうです。
お酒を愛する方、二階堂さんの季節の変化、表情豊かな大地を想わせるうつわでお酒やお茶を楽しんでみてください。
手にとってみると作者の想いが、伝わってくるうつわです。

今日は小雨の中、神楽坂・飯田橋界隈を歩いていました。
花の名をほとんど知らない私でも、真っ赤なつつじに心惹かれます。
道路際の植え込みにでも、たまに見ることがあります。 
今日も見つけました小さな赤いつつじ。 どんな環境のなかでも明るく可憐な姿で咲いています。 
清々しい気持ちでタケノコと玉こんにゃくを買って家路につくことができました。
つつじの花言葉を調べたら、「地団駄を踏む」「節制」。 ズシッ。
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# by w-scarecrow | 2009-04-14 19:47 | うつわ | Comments(2)

豆腐屋さん

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大好きな豆腐。 毎日でも食べたい豆腐。
井の頭線池ノ上駅から歩いて1分のところにある池田屋豆腐店。
20数年間、3度引っ越しをしたが、池田屋さんに通いつづけている。

2月頃、「しばらくの間休ませて頂きます」の張り紙。
ショックだった。  食生活クライシス。
70歳近くのご夫婦でやっているので、どちらかの躰の具合が悪ければ臨時休業もあるのかもしれない。
早朝からの水仕事、1丁¥150の豆腐。
どこの豆腐屋さんでも後継者が少なくなっているのは無理もないことかもしれない。

堅豆腐、乾燥豆腐は別として一般的な木綿豆腐は味や堅さ形は地方それぞれでお店によっても違う。
東京の豆腐屋さんも木綿豆腐は店それぞれ、やわらかめで絹ごしにちかい木綿が多いような感じがする。

余程のことがない限りスーパーの豆腐は買うことはない。 油揚げ、生揚げ(厚揚げ)、がんもどきは手作りの豆腐屋のものには及ばない。 絹ごしだけは少しだけ許せる。

先日、池田屋さんが久しぶりに営業を開始。
おじさんもおばさんも元気だった。 その晩はもちろん湯豆腐。
1丁¥150でなく¥250でも構いません、美味しい豆腐を作りつづけてくれればと願う。

横浜Baystarsが6連敗後の初勝利でやっと一息。 胃に良くないチームをもう30数年応援している。

金曜日にいつものように病院へ胃の薬を取りに行ったら、「Wさ~ん」と太い声。
栄倉奈々似の薬剤師さんがいなかった!
金正日に似ている年配女性の薬剤師さんだった。 「お大事に!」 ガクーッ。
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# by w-scarecrow | 2009-04-11 14:50 | 食 + うつわ | Comments(6)

瀬戸内からのおくりもの

山口県に住むMさんから春の便りが届いた。
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"タコとトマトのジェノベーゼ"、"セリの胡麻和え"、"葉わさびの醤油漬け"、"タラの芽"
そのほかにもワタリガニ、グリッシーニ、かまぼこ、採りたてのトマトや玉ねぎ。
冷蔵庫が手作りの料理や野菜で埋まってしまった。
扉を開けるだけで家庭の団欒の和らぎを感じる。

料理を作るのは好きだが、どうしてもご飯のおかずが中心になってしまう。
7人家族+祖父母+下宿人の家庭で育った。
多い時は11~12人くらいで食卓を囲んでいたので運動部の合宿所みたいな雰囲気。
当然、育ち盛りの男ばかりなのでボリュームのある料理ばかり、母親の味というものが漠然としていて解らない。
母は料理が苦手である。
隣のおばさんがお裾わけで持ってきてくれる料理がトビッキリ美味しかった。
「Wちゃん、うちの子になる?」とよく大人は訊いてきた。
そのときは間髪入れず「なる!!」と答えていた。

今夜は目黒川の散り際の夜桜散歩に誘われた。 いただいた葉わさびでおむすびを作っていく。

Mさん、いっぱいありがとう! ぶち旨かったけんね。
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# by w-scarecrow | 2009-04-10 09:04 | 食 + うつわ | Comments(6)

大谷雅彦 白萩湯呑

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萩の中堅作家、大谷雅彦さんの桜の花を想わせる湯呑。
1963年生まれ、山口美術短大時代から、独創性が注目されていたという。
52歳の若さで亡くなった三輪榮造氏の内弟子として10数年を過ごす。
三輪家といえば白萩、その伝統的な技術と三輪家のもつ現代的な感性を自身のなかで昇華されてきたのかもしれない。

"一楽、二萩、三唐津"と茶人たちから愛されてきた萩の茶碗。
400年もつづく萩焼の歴史、伝統を守りつづけてきたというより守られつづけてきた。
それ故、別な世界観がなかなか生まれてこなかったのかもしてない。
吉田松陰が萩を起点として塾生が集い、そこから巣立った立派な若き志士たちが日本をぶち壊した、そんな土地柄なのに。

そんな中で大谷さんの作品はその基軸を破る素養を感じ取れる。
この湯呑は濃いめの白の釉薬がかけられ、薪窯で焼成するときの薄紫色、ピンクに近い色の窯変が雪解けの大地に桜の花が散ったような景色をみせている。
大谷さんの他にも濱中史朗、金子司氏など若い萩の作家の作品はスタイリッシュで面白い。

朝起きたときのほうじ茶は萩の大きめな湯呑で飲む。 触感が手に優しい。
日本茶を飲ませてくれる専門の喫茶がいくつかあるが、お客さんをもてなすときは萩の汲出が一番安らぐのかもしれません。

今日、電車のなかで制服を着た女子高生が飲み終わったペットボトルを座席の下に置いたまま降りようとしたところ、20代中頃のエビちゃんみたいな今風な子が「ほら、忘れもん!」と突き出した。
格好よかった~!
私はただ見ているだけ。 女は度胸、坊主は読経!
写経、始めよっと。

大谷雅彦 白萩湯呑  口径: 8.2cm 高さ: 9.0cm
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# by w-scarecrow | 2009-04-06 21:23 | うつわ | Comments(6)

かめ

Rie fuの新曲"PRESENT"がFMから流れている。
♪ いつかより今を見て どこかよりここに居て ♪  Rie fuの歌声が春の夕暮れに溶けてゆく。
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うちの近くにある洋風な木造平屋建ての家。 この日を待っていたかのように花が咲き乱れている。
米軍基地のそばでよく見かけた白いペンキで塗られた小さな家。
私の育ったところも米国の軍属や大使館員が多く、外国人住宅のペンキの白さが眩く映っていた。
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今日、西荻窪近辺を歩いていたときに目にとまった2階家の窓。
隣町には赤と白のストライプの楳図かずお邸"まことちゃんハウス"がある。

movieのカメラマンをやっている友達がいる。
仕事が一本終わると季節によっては沖縄、オーストラリア、ミクロネシアとカメラを持って旅にでる。
ウミガメの産卵を撮るのが彼のライフワークである。
「ファインダーを覗いていると涙で霞んでくるんです。感動ものですよ」と、いつも静かに語っている。
ウミガメも産卵しながら涙を流すという。

先月、彼に第一子が生まれた。
「やはり出産はカメラに収めたの?」と、訊いてよいのか迷いながら訊いた。
「うちのかみさん、確かに丸っこいですけど卵で産む訳じゃないですから・・・」
あれだけウミガメの産卵を撮っているのだから・・・と決めつけて考えてしまっていた。

出産祝いに亀屋万年堂ではなく、"うさぎや"の甘さ控えめのどら焼きを送ることにした。
うさぎやのある阿佐谷まで春の陽をいっぱい浴びながら亀のようにトコトコと歩いた。

実家に寄ったときはいつも、ゆったりと脚を伸ばしながら湯ぶねに浸かってくる。
先日、風呂場で資生堂の"TSUBAKI"のシャンプーとコンディショナーが紅色に輝いていた。
「・・・・!?」
次兄と80を過ぎた母の二人暮らしである。 「誰が・・・?」
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# by w-scarecrow | 2009-04-04 01:13 | 散歩 | Comments(6)

過つ

年が明けて3ヶ月が過ぎようとしている。
時が「過ぎる」、時を「過つ(あやまつ)」、同義語なのであろうか? 

初詣で「今年こそは魅力的な女性と出逢うことが無いように!!」と安産祈願で有名な大宮八幡宮で神様にお願いをしてきた。
今のところ功があるみたいだ。
仕事ではいつも綺麗な人たちと一緒に仕事をさせてもらうが、あくまでも仕事。
家に帰ってからは録画をしておいたNHKの仏像100選やBS-iの美の京都遺産とかお寺と仏像ばかり観ている。
お香でも焚きたいが煙草をすっているので意味がない。 
食事は肉食を控え湯豆腐やおからや海藻類、お麩の味噌汁と離乳食みたいなものばかり食べている。
おかげで20代の体重へと戻りつつある。
週末は陶磁器の個展に行ったり、デパートの物産展へと足を運ぶことが多くなってきた。 
陶石や土、地方の地産品、興味が自然から生み出されものへといっている。
こんなストイックな日々がいつまでつづくのであろうか・・?!

春風を感じるようになってきてから、少しづづほころびが出始めてきた。
「Wさん、胃潰瘍の薬は一日一錠なので1ヶ月分を出せますよ?どうしますか?」と栄倉奈々似の薬剤師さん。
「2週間ごとに取りにきます!」 (できれば1週間おきでも・・)
さんまだったら「一目惚れにきく薬もいっしょに」と言っていると想う。
そろそろ離乳食や石や泥や仏さんに疲れてきたのかもしれない。 旅に出なければ。
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TVの料理番組の助手をしていた米倉涼子似の友人の奥さんからもらった包丁の刃がボキッと欠けてしまった。 
20年も使いつづけていた切れ味の良い包丁だった。 感謝。

昨年、包丁を買わなければならず、「包丁だったら大阪の堺!」と検索し始めた。
堺の包丁の歴史、鋼の種類と特徴、それからなるべく小さな町工場で昔ながらの技法で、爺さんがシミジミっと作っている包丁。
このお勉強の時間がこの上なく楽しいのです。

ペティーナイフは藤井刃物製作所, HPはあるのに注文はFAXでしなければいけない。
発送の件で電話をしたら、河内弁のおじさんがでてきた。 東京弁と似ていて少し巻き舌のぶっきら棒な語り口が心地いい。
毎日、使っているのにステンレスの刃に刃こぼれもない。 すごい。
三徳包丁は森本刃物製作所、こちらは切れすぎて怖いくらいだ。 ともに堺の伝統職人の技である。

そろそろ湯豆腐の時間がきた。
そうだ写経を始めよう。
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# by w-scarecrow | 2009-03-30 20:22 | もの | Comments(6)

おぼろげ

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春がやってきた。
春の薫りにさそわれて東大駒場キャンパスを通りぬけて帰ることにした。
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春休みのせいか学生の姿は少ない。
生まれ初めて満開の桜を見た赤ん坊が泣いている。
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大学の生協は電化製品から下着までなんでも揃う、本屋は特に充実しているので助かる。
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ワンタンを作ろうと東急フードショーへ寄り、"八幡製麺"のワンタンの皮、芝えび、出汁をとるための鶏の手羽先を買う。
東急のれん街の鶴屋吉信で"花筏"と"春の川"を買う、桜餅は今度にした。
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日本各地の新聞社にweb新聞がある。
地方それぞれの今が見れて結構楽しい。 今は桜の情報が満載だが普段は地元で行われたイベントの記事が多い。
キャンプ場に石窯ができピザ作りの教室がひらかれたとか、福井新聞では新米の女性警察官が格闘の末、窃盗犯を逮捕した記事が載っていたりする。
信濃毎日新聞では蕎麦処だけあって蕎麦情報とPRに力をいれている。 各地の特産品のコーナーを設けているところも多い。
面白くないのは社説で「地方経済の活性化を考える」風なものばかり。

その中で"宮崎中央新聞"の「こころに残った言葉」という欄は面白かった。
精神科医や歌人の言葉が興味深い。

ソメイヨシノの花びらの色がだんだんと白っぽくなってきたように感じる。 淡いピンクの花だったのに。
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# by w-scarecrow | 2009-03-27 20:52 | 散歩 | Comments(10)

芋ロック

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宮崎県日南にある創業天保五年(1834年)の京屋酒造。
okoblogで紹介されていた甘藷(宮崎紅寿)を原料とした芋焼酎◆甕雫◆昨年の12月に予約をして先週、わが家に届いた。 辛子色の甕が南国日南の爽やかな陽光をイメージしてしまう。
900mlの半分ちかくを昨夜呑んでしまった。 ロックで呑むのに最適な焼酎。 旨い.
味は軟らかく女性的な感じがする。 摩訶不思議な風味であるが本当に呑みやすい。 翌朝に残らない。

信州で作陶されている江間廣さんの練込みのカップで宮崎の赤地鶏の炭火焼きを肴にいただく。
宮崎の中心街を歩いていると5分に一度は振り返るくらい美人が多い。 秋田の骨格のしっかりとした色白の美人とは違い、キュートなキリンレモンみたいな美人が多い。

WBCが終わり選抜高校野球、オープン戦と野球ファンには堪らない。
わが横浜Baystarsからは村田と内川が侍JAPANとして戦った。 村田の肉離れのアクシデントを忘れさせてくれる内川の活躍。 決勝でもくらいつくようなヒットを打ち、2度ホームベースを踏んだ。
村田は福岡出身、内川聖一は大分出身。 
内川の父親は大分では有名な高校野球の監督である。 国東高校では吉田豊、吉武とプロ野球へと送りだした。
内川は骨膿腫という原因不明な踵の骨が溶けるという奇病で大分工高時代に3回の手術を行っている。
高校時代は野球をしていたのは1年半に満たない。
それでも通算42本の本塁打を打っていた。 
内川の活躍する姿を見て、この優勝が内川の野球人生で最後の優勝でなければいいと願う。

PCのデータをやっと引っ越すことができました。 あのよく解らないPC用語は誰が考えたのかと腹がたった一週間でした。
今週は色鮮やかな一週間でありますように。
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# by w-scarecrow | 2009-03-25 21:45 | 食 + うつわ | Comments(6)

ごちそうさま

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MCCの業務用のビーフカレー、840g。
楽に4人前はある。 800円くらいで購入できる。
牛肉を買うことを考えれば小家族には安くつくかもしれません。
これがなかなか美味い。

MCCは東海道新幹線開業当時からビュッフェに卸していたらしい。

列車に乗ったら"駅弁"を広げるのも楽しみだが、やはり欧州インターシティー・エキスプレスみたいにゆっくりと食堂車で子牛のブランケットでも食べながらアルプスの山々を眺めているのもオツだ。
もし、日本に豪華なビュッフェがあっても、多くの男たちは富士山や浜名湖を眺めながら、ハンバーグかトンカツ、うな重、カレーライスを頼むに違いない。
私はハンバーグ・カレー。
神田神保町は古本の街からカレーの街へと変わってきた。 カレー屋さんの数が圧倒的に多い。
インド・パキスタン・ネパール・スマトラ・タイ・エチオピア・英国カレーとどこから手をつけていいか迷う。

小学校2年の時に大学生の長兄が連れて行ってくれた渋谷・百軒店の"ムルギー", ビルマの戦地から帰還した先代が戦後すぐに始めたお店。
カレールーの中に具が入っていない。豚コマやでっかい野菜が入っていないのに驚いた。
今でもカレーが食べたくなると"ムルギー"か信濃町、慶応病院の前にあるタイカレーの"メーヤウ"に行く。
メーヤウは野菜の中に大根を加えて煮込むらしい。
甘くはならず味が締まるみたいだ。

新しく買ったPCにいまだデータをお引越しできずにいる。
"お引越しガイド"という本を買ってきたが、「戦争と平和」をロシア語の原語で読んでいるみたいで肩が凝りに凝る。
夕方、"日能研"のバッグを持ち、ワイシャツの前ボタンを一番上までしめた賢そうな小学生がテクテク歩いていた。
「ボク、6千円出すから、うちのPC見てくれない!エクレアもあるよ」と喉のところまで言葉が出てきていた。
誰かPCを見てくれないかと「PC出前」で検索したら、風俗のデリバリーばかり。

一昨日、朦朧とした頭でいつものように病院へ胃薬を取りに。
栄倉奈々似の薬剤師さんから薬をもらい「お大事に・・・」といわれ、「どうも、ご馳走さまでした」と応えてしまった。
先月も、TAXIでも降りるときに「ご馳走さん!」と言ってしまった。

機械に遊ばれているこの3日間、桜前線はそこまでやってきている。

"花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生だ "  井伏鱒二
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# by w-scarecrow | 2009-03-20 19:05 | 食 + うつわ | Comments(5)

風をあつめて

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春を感じた夕暮れ、代官山の西郷山公園。
この場所にきていつも口づさんでしまう歌があります。
"はっぴいえんど" 細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂のメンバーでが'70年代にヒットさせた ♪風をあつめて♪
              
                街のはずれの
                背のびした路地を 散歩していたら
                汚点(シミ)だらけの 靄(もや)ごしに
                起きぬけの 路面電車が
                海を 
                渡るのが見えたんです
                それで ぼくも
                風をあつめて 風をあつめて
                蒼空を翔けたんです
                蒼空を

松本隆作詞の曲、何度も口ずさんでいるが歌詞の意味合いなど関係なく、想い浮かべる情景に酔いしれているだけ。
オリジナルより、玲葉奈のカバーしたものの方がしゃがれた感じでグッとくる。

'70年代の渋谷百軒店(小路の名)、その後のmusic sceneを支えた人たちが"喜楽"でラーメンを食べ、"ムルギー"でカレーを食べていた。 百軒店の定番。 
"Black Hawk" "BYG"などのロック喫茶、音楽の吹き溜まりの街。
20代の彼らはそこに吹く風をあつめていたのかもしれない。

PCが壊れる寸前です。 この2,3日に買い替えなければなりません。
奈良への旅が消えてしまいました。 こうして何年も想い叶わず、想いを遂げずにいます。
吉野の桜、いつか行きます。 散りぎわの桜ではなく、満開の桜を観に行きます。
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# by w-scarecrow | 2009-03-16 02:43 | my back pages | Comments(2)

未だ見ぬ世界へ

一閑人 蓋置

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茶道具の七種蓋置の一つ、一閑人。
茶道では水を汲む柄杓を一閑人を横にして置く。 うちでは宝瓶の蓋を地に触れないように置いている。
笠をかぶり井戸を覗き込んでいる。 なにか落としたのだろうか?
閑人(ひまじん)が無心に中を覗き込む、その姿はゆっくりと流れる時のなかにいる安らぎを感じる。
井戸という見知らぬ世界への入口、異次元への畏怖、憧れ。

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でも後ろから見ると下着泥棒が民家の塀を懸命に登っているとしか見えない。
そう想ってしまう私は汚れているのかもしれない。 

七種の蓋置は五徳、唐三人形、三つ葉、かに、さざえ、ほやがあり中国では古来より縁起物として珍重されていた。 
美味しそうなものが多い。                    木村陶峰作 5cm x 3.7cm x 5.5cm

初代難波好陽 宝瓶(備前)


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難波好陽、大好きな備前の作家である。
宝瓶は一般的な急須に比べかなり小さな物が多い。 これが可愛らしいくて眺めているだけで楽しい。

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        横: 7cm 注口まで 8.5cm     高さ: 6.2cm


宝瓶(泡瓶)は取っ手のない、三角形の注ぎ口だけがついた単純な形である。
温度の低いお湯で淹れる玉露や高級な煎茶を飲むためのもので熱いお茶を淹れるには適していない。
もちろん私は普通の煎茶を淹れるのに使っている。

難波好陽さんは明治35年、岡山県備前・伊部の生まれ。
豊かな経験と繊細な陶技で細工物を得意としていた。 特に宝瓶。
昭和56年没。

この宝瓶も非常に薄く円筒形に仕上げられ、備前特有のさまざまな景色が楽しめる。
剛の松田華山(三代)、優美な難波好陽の二人の名工の宝瓶、備前は使えば使うほど表情を変えてゆく。

福岡ではソメイヨシノの開花宣言。
花粉症はピークのピーク、洗濯物は部屋干しでデスクの横の屑入れは東京都推奨の30ℓのポリ袋に変わった。
電話の着信に"杉山""桧山"の名前が出てくるだけでクシュン!
この時期に限って駅前でティシュを配っている人が少ないように感じる。箱ごと欲しい!トラックごと欲しい!
外国人が日本にきて驚くことの一つに"タダにもらえるティシュ"をもらわない人がいることと、TVを観ていると同じ日に同じタレントが何本もの番組に出演し、CMでも流れ、映画にも出演していること。
野球ファンとしてはアイドルがプロ野球の解説をすること、これだけは勘弁してほしい。
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# by w-scarecrow | 2009-03-13 18:54 | うつわ | Comments(6)

レバーペースト

日本人が日常的にレバーを食べるようになったのは戦後の闇市かららしい。
東京では焼鳥屋という名の焼トン屋さん、大阪では放るもん=ホルモン焼が統制外の内臓をお店のメニューとして出してから一般的になったらしい。
月島では今でもレバーフライを売っている肉屋さんがある。
豚の肝臓だけでなく腎臓も家庭で食べていた。 今、想うと貧しくともバランスのとれた食生活だったのかもしれない。
私はボンカレーとチキンラーメン、駄菓子を栄養源として大きくなった。
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先日、亡父の21回目の命日なので実家にお線香をあげに行った。
鶏のレバーが苦手な母に豚のレバーペーストと軟らかなパンを買っていった。
「平田牧場というところの豚のレバーなんで大丈夫だよ」
「牧場・・・?」
「美味しい豚肉で有名なとこで、トンカツ屋もやってて結構人気があるんだよ」
「牛や馬が走りまわっているところが牧場で、豚なんかは走っていないだろ」
「・・・(確かに)」
「豚は養豚場!」
「クマ牧場もあるし、最近はダチョウの牧場もあるよ」
「・・・・・・!」

いつも変なところで話が停まってしまう。結局、養豚場を牧場を呼ぶのが納得がいかないみたいだ。
80代の母とのいつものキャッチボールがなかなか楽しい。

毎朝、6時過ぎになるとベランダから雀のチュンチュクという鳴き声が聞こえてくる。雀の目覚まし時計。
以前は賞味期限をとっくに切れたそうめんを細くちぎって雀に与えていたが、ある時から一袋¥98のイタリア製のスパゲッティーの乾麺を与えていた。
それ以後、うちに飛んでくる雀たちはすっかりItalianになってしまった。 雑穀米を皿にのせておいたら1粒2粒つまんで「なーんだっ」という顔をして飛び去っていった。

夕暮れの頃、一羽だけで飛んでくる雀がいる。ガラス戸の向こうから部屋の中を覗き込む。
2度ばかり部屋に入ってきたこともあった。
細身のシルエットといい、人懐っこいとこといい、あの雀は亡父である。
亡父は洋食はあまり食べなかったが、ナポリタンは美味しそうに食べていた。

平田牧場の三元豚のレバーペースト、あっさりとしたなかにもコクがあります。
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# by w-scarecrow | 2009-03-09 22:13 | 食 + うつわ | Comments(4)

風を感じて

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Krzysztof Kieslowski (クシシュトフ・キェシロフスキ)監督作品、

『ふたりのベロニカ』 ポーランド・フランス合作作品。
イレーヌ・ジャコブ(ヤコブ)主演。 1991年、カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞。

キェシロフスキ監督がベルリンの壁崩壊後、初めての西側との合作作品。

キェシロフスキは社会主義体制の終焉を迎えようとしていた1988-89年、テレビ放映用に制作された10話からなる『デカローグ』を撮影している。
私の観た全ての映画のなかで一番、心震わされた作品群。

10代のときにアンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイアモンド』、イエジー・カワレロビチ監督の『夜行列車』を名画座で観て、あのポーランド映画独特の空気感に打ちのめされた。
ワイダやカワレロビチは先の大戦後のスターリンイズムの吹き荒れるなか、何度もの検閲を受けながらも体制へのプロテストを作品のなかに散りばめていた。
それは台詞で表す訳ではなく、人がいかにidentityを持ち、人間としての尊厳を保ちつづけていられるか・・それを演じる。 
そのこと自体が反スターリンイズムの映画となっていた。


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同じ年、同じ月日、同じ時刻に生まれた、二人のベロニカ。
ポーランドの田舎町に生まれ、合唱団でソプラノを歌うベロニカ、学生と警察隊が対峙している広場で西側から訪れた観光客のバスのなかに自分と同じ髪の色、容貌をしたもう一人のベロニカを見て立ち尽くす。
ベロニカは演奏会のソプラノの独唱をしている最中に心臓発作で命をおとす。

パリの郊外で生まれたもう一人のベロニカは行きずりの恋を捨て鉢に、自分の心の置場所を見つけられず暗澹とした日々を送っている。
音楽教師をしている小学校で、人形劇の公演にきた童話作家でもある人形師に運命的なものを感じる。
亡くなったベロニカに導かれるように、二人分の命を生きるように、本当の恋を掴もうとするベロニカ。


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アンバーな色調の映像でベロニカの心情風景を描いている。
歪んだガラスから見えてくる風景、歩く廊下や部屋の外光が射す光りがまだらに揺れている。
光りで幾重もの人々の心のアヤを表現している。
この映画では余分な効果音を殆ど使わず、ベロニカの足音を強調している。
ベロニカの歩みと躰に伝わってくる反響。
言論統制下で物づくりをしてきた作家の知恵と巧みな表現方法なのかもしれない。

『ふたりのベロニカ』の後、キェシロフスキは『トリコロール・三部作』を撮る。
社会主義体制下でも西側の資本のなかでも貫いているものは全く揺らいでいない。
1996年3月13日、心臓発作で54歳の命をとじた
いつまでもいつまでもキェシロフスキの風を感じていたい。

映画監督のなかで一番好きな監督を取り上げさせてもらいました。
映画をやっていた仲間が「Wさん、僕、映画を辞めて福井に帰ることにしたんです。田舎に好きな子がいるんです。色々と迷ったんですが、僕は女をとります。今まで観た何百本の映画がそうしろと教えてくれたんです」
と気絶でもしそうな名言を残して帰省した男がいました。
今は鯖江でメガネを作る職人として生きています。
これからスコットランドの超軟水の"DEESIDE"をチェイサーにアイリシュでも呑もうと想っています。
この超軟水、すごーく旨いんです。一度、試してみてください。
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# by w-scarecrow | 2009-03-06 23:17 | 映画 | Comments(6)

茶缶

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"gamla stans Tehandel"

スウェーデンのストックホルムの中心に浮かぶ小さな島ガムラスタンの紅茶屋"ティーハンデル"
『魔女の宅急便』のキキが移り住む街のモデルとなった旧市街。

去年の春、紅茶の茶葉を入れる茶缶を探していたとき代官山の"collex Living"に3色の茶缶があった。

缶だけでは売っておらず数種類の紅茶の中から好きなものを選べた。
甘い香りのやわらかな風味のフレーバーと緑茶の入っているフレーバーを選んだ。
初めて味わう北欧の紅茶、緑茶の香味が味を引き締めていた。

イラストレーターの山本祐布子さんのデザインで切り絵の雰囲気が感じられる茶缶、今はまた別のデザインの茶缶が登場している。
山本さんの新しいデザインを見るのが楽しみになってくる。
外では色々なブランドの紅茶を飲むのだが、家に居るときは"TEA Shop八月の鯨"の紅茶ばかりを飲んでいるので"ティーハンデル"を買ったときに何か浮気をしたあとの後ろめたい気持ちになった。

3月がはじまった。
花粉症はピークになると想うが、なんとも言い知れぬウキウキとした気持ちになってくる。
移動手段がほとんど自転車なので春の空気を感じ、いっぱい寄り道でもして新たな発見をしたい。
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# by w-scarecrow | 2009-03-01 20:22 | tea | Comments(10)

spring

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東京は午前10時過ぎからみぞれから雪へと変わった。

石原良純の予報がまたはずれた。

JR渋谷駅のホーム、右端の広末涼子の"Spring"の広告。

春をまじかにして広告はパステルの色合い。


だいぶ昔のこと、仕事の後輩たちと呑んでいたとき、
「Wさんは、どんな女の子が趣味なんですか?」と、少しだけ撮影がらみで訊かれた。
「そうだなー、真夏の炎天下、夏休みの部活で登校するでしょ。そのとき海辺の町の防波堤の横を一台の自転車が突っ走っていく、男子のように思いっきりペダルをこいでいる。陽に焼けた額の汗をぬぐいながら・・・。スポーツバックの持ち手のとこにだけ、すごく女らしさを感じる何かがぶらさがっってる・・・たぶん海辺の町にはおばちゃんたちの行くパーマ屋はあっても、普通の女子高生たちは理髪店で髪を切ると想うんだ。マセた子たちは県庁のある街の美容院へ行くと想うけど、その子は床屋で切ったただのショートカット。10代20代初め頃はそういう雰囲気をもった子が好きだった」
「解りました。潮くさくて短髪の女ですね。ちょっとどんくさい。具体的には誰のイメージなんだろ・・」
「広末涼子・・(!)」
後輩たちはみんな引いてしまった。 訊かなければ良かったという感じで「お姉さん!サワー3つおかわり!」
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JRと井の頭線を結ぶ通路にある岡本太郎『明日の神話』。
すごい迫力で圧倒される。自分の存在がほんとにちっぽけにみえてくる。
この真下に以前、東急フードショップがあった。そこの魚屋で高校時代の3年間、アルバイトをしていた。
自給も高く、仕事が終わると大学生の先輩がガード下の焼鳥屋に連れて行ってくれた。

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午後になったら、みぞれになり雨になった。

明日は友人の結婚式。
今、流行の一等地にあるチャペルとパーティースペースを併せもった欧風なフェイクな建物の式場。
できたらxx会館とか横浜中華街のxx飯店でやってほしかった。
引き出物にイタリアンのグラスをいただくより鯛と蒲鉾か焼売と月餅の方がシミジミーとして嬉しい。
でも素敵なカップルなのできっと幸せになってくれると想う。
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# by w-scarecrow | 2009-02-27 23:13 | そのほか | Comments(5)

吉野靖義 朝鮮唐津窯変湯呑

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              口径: 8.2cm 高さ: 8.7cm

『朝鮮唐津窯変湯呑』 鉄分を主成分とした黒釉とその上から白っぽい藁灰釉を流す。
そのコントラスト、境界線に生じる青や紫、黄色などの微妙な変化。
白と黒の朝鮮唐津は梅干壺のイメージがして好きではなかった。
ただ吉野靖義さんのこの窯変の湯呑、黄色の混じった緑色の発色、見事な窯変である。
このうつわでお茶や焼酎を飲んだらさぞかし美味しいだろうと想った。

吉野さんは佐賀県伊万里市の山間、櫨ノ谷という小さな村落で作陶されている。
桃山時代から江戸初期にかけて焼かれた素朴な古唐津の再現に力を注いでいる。
絵唐津に使う土はすべて頁岩(泥板岩)のみを唐臼で砕き、微粉末にして寝かせいる。
吉野さんの絵唐津の酒器もうつわも低温で焼いた土味ややわらかな風合いが独特な景色をみせています。

         吉野靖義
           1941年 佐賀県伊万里市南波多町高瀬櫨ノ谷に生まれる
           1970年 櫨ノ谷に開窯
                 古唐津の陶片を師として作陶を始める
           1999年 唐臼を工房内に設置。従来と異なった陶土、素材の研究を始める
           2007年 古唐津の持つ風合いに近い、新しい焼成法を見出す

陶器を作る作家さんの個展に行くと見事に30代以上のおじさんばかりである。
磁器とModern Artといわれる作家さんの個展は圧倒的に女性が多い。
tea cupは磁器がいい、煎茶やcoffeeを飲むときは口当たりのやさしい陶器を選んでしまう。

毎朝、FM放送を聴いています。
2月、3月と別れや卒業の時期、そして桜。  想い出、別れの曲が多く流れる。
アンジェラ・アキの♪拝啓、十五の君へ♪が毎日、流れている。  未来の自分に宛てた手紙の曲である。
私たちの時代の卒業式は勿論「仰げば尊し」と「蛍の光」。
なんで蛍が光っていて窓の外は雪なんだ!と疑問に思い、涙なんてこぼれてこなかった。
♪拝啓、十五の君へ♪を卒業式で歌える十五の君たちが羨ましい。
未来の自分へ宛てた手紙なら、きっと泣けた。
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# by w-scarecrow | 2009-02-25 22:09 | うつわ | Comments(6)