winter's scarecrow

白金

プラチナ通りから外苑西通りを下っていくと白金6丁目にでる。
ランチを終え昼下がりのお散歩を楽しんでいる人々の街から作業服に爪楊枝をくわえた職工さんたちが闊歩する町へ。
かつてはこの一帯は白金三光町という地名だった。
恵比寿から白金高輪駅へつづく道。北里通り(恵比寿の住民はえびす通りという)明治通りと200mくらいの間隔で平行して走っている。
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白金台と南麻布の高級住宅街に挟まれた町。最近はお洒落な店がこのあたりにも増えてきた。
渋谷川沿いには町工場がいっぱいあった。機械をまわす音、鉄を叩く音。メッキのにおいや油のにおいに包まれていた。
作家の藤田宜永の初期の作品はこの町を舞台にしたミステリーが多い。
雑多な人々の住む町、人情味溢れるミステリーで面白い。
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この通りは聖心女子学院の小・中・高校生や慶応幼稚舎の生徒たちで登下校時は溢れている。
小学1年生くらいまではこの商店街に毎日、母のあとについて夕食の買い物にきていた。
魚屋さん、豆腐屋さんは毎日、母がご機嫌なときは『大久保だんご』で"すあま"を食べさせてくれた。もちろん赤いすあま。
そのころ、どうしても小学校に上がったら制服が着たかった。慶応幼稚舎に入れてくれと母に頼んだ。
「いいかい、聖心は両親のことをお父様、お母様と呼んでいる家の子でないと入れてくれないし慶応もパパ、ママと呼んでなければ入れてくれないのよ」
「だったらうちもパパ、ママにすればいいじゃん」
「お前の好きなケイコちゃんは私立じゃなくてK小(区立)にしたみたいよ」
急所を突いてきた。息子の性格を熟知している。女によわい。

高校受験のときは皇族の方々が通われているG高校を受けようかなと言ったら間髪を入れず「それは駄目。駄目。参観日に着ていく着物がない」との即答。
察しはつくと想いますが母はTHE B型です。
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北里通りからちょっと入ったところに戦中から店をかまえている『中華楼』がある。
これぞ東京のラーメン(支那そば)の味。
鶏だしのさっぱり味。どぎつい和風だしなんか入っていない。
ラーメン¥350 ワンタンメン¥450

一番のお奨めは"五目やきそば"やわらか麺の方 ¥550
キャベツと五目野菜のかるいあんかけ焼きそば。絶品です。

『中華楼』
港区白金6-1-9 金曜日定休。
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# by w-scarecrow | 2009-01-14 21:27 | 散歩 | Comments(6)

らくがき

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昨日、石原良純は東京は夜半過ぎから雪になるといっていた。
雪だるまの炭の眉毛をしている人がそういうのだから雪に間違ない。
もう気分は小学生。目覚まし時計は5:20にセット。
家を6:30に出て銀世界の代々木公園へ行く。そこでポットの温かい紅茶を飲んで幸せな気分に浸り散策。それから8:50銀座着仕事。予定はばっちり。

興奮をしていたのか4:30頃に目を覚ましてしまった。 
窓を開けると、外は雨。 
石原良純!(東京オリンピック誘致、絶対反対!)

銀座の帰りに宝瓶展をやっている『ギャラリー夢幻庵』に寄った。
宝瓶(ほうひん・取っ手のない急須)。金重陶陽、大饗仁堂、松田華山、日幡光顕の今は亡き匠たちの作品を見ているだけでもわくわくした。

梶井基次郎の小説『檸檬(れもん)』の主人公が浮かんだ。
大正時代のインテリたちの憧れの場 "丸善"。
舶来物の西洋の画集が並んでいる売場。遠き欧州の紙やインクの憧憬の匂い。
その羨望の売場の真ん中にレモンを一つ置いて去る。レイアウトのように。(主人公の空想のなか、丸善は爆発した)

そんなことを想い浮かべながら、丸善ではなく三越に入り、仙太郎で花だんごと豆大福を買ってきた。

古川章蔵さんのらくがきみたいな染付けの汲出し。(写真上)
古川さんは1947年福島生まれ。金沢美術工芸大を卒業。
現在は奈良、柳生の里で工房を開いている。
古川さんの絵付けのカップも皿も飯碗も遊び心満天。色で遊び模様で遊び、その筆づかいを眺めているだけで楽しさが伝わってくる。
雪ではなく憂鬱な冬の雨の日にはぴったり。(良純!)
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# by w-scarecrow | 2009-01-10 01:47 | うつわ | Comments(4)

干しりんご

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岩手県室根山山麓[かけす農場]の干しりんご。
干しりんごを食べたのは初めて。
先日、いただいたもので封を開けると大きめのりんご片。
半生のものを想像していたが食べてみると水分は抜けきっている。
でも噛んでいるうちにやさしい自然な甘さが広がってきた。

干すことでりんごの重量が1/10になっているらしい。
この80gの袋には3個弱のりんごが入っている。
ゆっくりと時間をかけて乾燥させたりんご。
半生や甘めのドライフルーツを好む人には向いていないかもしれません。

いただいたのは王林とふじ。
食べているいるうちにやめられなくなってきた。

風土倶楽部HPに載っています。

今朝は初めて七草かゆをつくって食べた。
正月で疲れた胃腸が生き返ってきたようだ。さて、呑も。
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# by w-scarecrow | 2009-01-07 20:02 | 食 + うつわ | Comments(12)

忘れていないもの

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秦基博

正月のおせちに飽きてさて何を聴こう。
ウルフルズを聴いて「壊したろ」の気分になるか秦基博に行こうか。

『僕らをつないでいるもの』
二人が夜の閑散とした街を歩いている。
どこに行ったらいいんだろ俺たち。
幼い恋と知りながら ♪不安を塞ぐようにキスをするんだ。ゆれる雲が月を塞ぐ前に♪
歌詞の細かい描写が鮮明な映像として浮かんできます。

高校時代の初恋の子。細身に色黒のサーファー風の子だった。
「高校生は煙草を吸っては駄目」と吸っていたロング・ピースは取り上げられ彼女の机の引き出しがロング・ピースだらけだったらしい。
新宿番衆町の旅館街、いつもそこで別れる。
今はビジネスホテルになってるが、当時は木造の旅館。いつもそこで「じゃあね!」
そこが彼女の住んでいる家。旅館の娘。
どうしたらいいんだろ。毎回、毎回、旅館の前で「送ってくれてありがと!おやすみ!」

秦基博、New Releaseでも瑞々しい心情を歌っています。
元気になります。
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# by w-scarecrow | 2009-01-05 00:20 | music | Comments(4)

はかた小吉 大吉

早朝から杉並区大宮にある大宮八幡宮へ初詣。
境内にはご近所のご老人数人と猫しかおらずすぐに参拝ができました。
この神社は安産に功があるといわれている。
何を祈願していいのやら迷った。
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初夢はなぜか滝川クリステルが夢にでてきた。つづきをみようと二度寝をしたが再放送には応じてくれなかったみたいだ。
今年は癒される一年になると確信。
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世田谷区桜にある延命山勝光院(上の写真)へ。
住宅街の中に見事な竹林が見えてくる。ここの竹は背がやたらと高い。
静寂のなか竹林の囁くような葉音がこころに沁みいる。
こういうときは柴田淳の曲が聴きたい。
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年末、正月と地上波のTV番組は観ず録画しておいた衛星放送の番組を観ている。
[美の壺] [イタリア 小さな村の物語] [Travelix] [sweets & bread] [食彩の王国]
[写真家たちの日本紀行] [美しい村] [こんなステキなにっぽんが] [器 夢工房]等々。
今晩、『はじめてのおつかい』がon airされる。
ハンカチではなくバスタオルを用意しなければ・・泣ける。
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# by w-scarecrow | 2009-01-02 19:00 | 散歩 | Comments(2)

2009 煩悩

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あけましておめでとうございます




昨年は温かなコメントをいただきほんとうにありがとうございました。
今、TVで『ゆく年くる年』が流れています。

日本各地のお寺さんの鐘の音。
年が明けてから最後につく108番目の鐘。

人間の108つの煩悩。

毎年、この鐘の音をきいて
いつかは笠智衆さんみたいな枯れかたをしたいと想ってきました。

鐘の音が終わりチャンネルを変えたら石田純一が運悪く出ていました。
もう少しだけ笠さんではなく石田さんをやってからでもいいかなと想いました。
(実際の石田さんは男から見てもほんと素敵な人です)

今年もよろしくお願いいたします。

写真は戦前のつむぎで祖母から母へ受け継がれた着物です。
ほかにも年代物の着物があったのですが幾何学的な模様で地味ながら新しさを感じる80年前の柄。
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# by w-scarecrow | 2009-01-01 00:57 | そのほか | Comments(4)

藤岡周平 伊賀

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藤岡周平 『伊賀湯呑』
口径 7.5-7.9cm  
高さ 10.4cm

1947年 愛媛県生まれ
1970年 立命館大卒
1974年 谷本光生氏に 師事
1975年 三重県上野市 に築窯






藤岡さんの湯呑で焼酎を呑む。
自然豊かな伊賀の四季の折々をあるがままに形にする。形を成したものを壊してゆく破調の美。
素朴な素地に焦げ、緋色、エメラルドグリーンのビードロの輝き、1400度の炎の中から生まれた複雑な景色を眺め、それを酒の肴に呑む。
伊賀のうつわはその武骨さゆえ日本酒よりは焼酎の方が呑み心地がいいように感じる。

伊賀といえば松尾芭蕉の生誕地。
そして私たちは忍者ごっこの伊賀と甲賀。なぜか伊賀忍者は正義の味方にされていた。
伊賀から車で20分の距離に甲賀の町がある。
かつて地元の少年たちは忍者ごっこをしなかったのだろうか。伊賀の少年たちは甲賀まで攻めいらなかったんだろうか。
甲賀の少年たちも変な汚名をきせられて逆襲をしなかったんだろうか。
そんなことを考え、今晩もリッツをつまみながら呑んでいる。


 
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# by w-scarecrow | 2008-12-28 19:08 | うつわ | Comments(4)

apple

"煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし” 寺山修司
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秋になると学生時代からの旧友から、ふるさとの薫りが毎年届く。
山形県の『和合りんご』 蜜をたっぷりとふくんだサンふじが届いた。いつもいつも感謝。

毎日のように一緒にいた古き良き友人。
「いくらある?」「俺、1000円」「オレ、800円」
「ビール5本呑めるかもしれない」
渋谷の西口にあった居酒屋[やまがた]
そんなまったく金のない大学生を受け入れてくれた。
少し余裕のあるときはいつも『タコぶつ』
お店の人は他の人が呑み残していったビール瓶、宴会で残ったビール瓶を僕らのカウンター席にさりげなくポンと置いてゆく。
「呑め!若者」ということ。

旧友たちから毎年、お酒、ジャガイモ、りんご、車海老が届く。
あの時代、丹波篠山、京都、魚の美味しい日本海側、黒豚の鹿児島の人たちが周りにいなかったのが悔やまれます。

青森の園芸高校に<りんご科>があるそうです。
岡山だったら<もも科><マスカット科>があったらいいですよね。
桃、これがいつもそばにあったらなにもいりません。
ジョン・レノンもビル・ゲイツも好きだったりんご。もちろん私もappleです。
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# by w-scarecrow | 2008-12-27 00:31 | my back pages | Comments(6)

『倚りかからず』

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茨木のり子 詩集
『倚りかからず』 1999 筑摩書房



もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立って
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ





2年前に79歳で亡くなられた茨木のり子さんの詩。
なぜか年の瀬になると「倚りかからず」いという言葉を想い出す。

今朝はX'masプレゼントにいただいた駿河湾のシラスをあったかご飯で食べた。旨い。
スケートボード用のスニーカーが大好きで今日はSUPRAのBlack/Red soleのものを買って帰る。
昔からある洋菓子屋でこれまた大好きなサバランも買ってこよう。
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# by w-scarecrow | 2008-12-25 09:06 | | Comments(4)

TEA Shop 八月の鯨

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パリのマレ地区、ピカソ美術館のそばにあるこじんまりとした茶葉専門店の茶葉を扱っているonline shop。
フランスではMariage Freresとともに人気のある紅茶屋さんである。
ストレート・ティーは優しく、フレーバー・ティーは天然の香料と茶葉のバランスが良く飽きのこない紅茶。
個性を前面に出してくる紅茶とは違い、爽やかな風味が上品な口あたりとして残る。

朝起きて紅茶にするかほうじ茶にするか、その日の気分で選ぶ。
ストレートは陶器のtea potでフレーバーはガラスのtea potで茶葉がジャンピングしてゆく様子を眺めながらゆったりと待つ。
胃腸が弱いのでコーヒーは食後にしか飲めない。それも深く焙煎したもの。ほうじ茶といっしょで焙ってあると胃にかかる負担が少ない。
紅茶もブランドによっては強すぎて飲めない紅茶もある。

今、ピアソラ亡きあとのバンドネオンの名手といわれているDino SaluzziのCDを紅茶を飲みながら聴いている。
師走とは想えない暖かな休日。バンドネオンの音色が心地よい。

online shop 『TEA Shop 八月の鯨』  
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# by w-scarecrow | 2008-12-23 14:30 | tea | Comments(13)

許鞍華(アン・ホイ)  李仁港(ダニエル・リー)

9月に開催された福岡映画祭でアジア文化の創造に貢献をした人物として許鞍華(アン・ホイ)が大賞を受賞した。
'90年代の初めのこと。李仁港(ダニエル・リー)から彼が撮影した写真集が送られてきた。
許鞍華監督作品『客途秋恨』の香港上映に併せての写真集であった。


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『客途秋恨』アン・ホイ(写真左)の自伝的物語。
ロンドン、マカオ、香港とロケをして最後の20日間は別府・湯布院・大分ロケ。
監督補として初めてアン・ホイ作品についた。
それ以前、ユーロ・スペースでアンの作品『望郷・ボートピープル』を観て切り口の見事さに感動したことがある。

香港映画には脚本(本になった)がないという。アンの作品にはちゃんとした脚本がある。
しかし撮影が始まると脚本はどんどん変わってゆく。
別府での撮影が始まって5日目、脚本のことでアンとぶつかった。その日の撮影は中止。
2日に一回、アンから脚本があがってくる。
私は撮影が終わると一風呂浴び、別府駅近くの居酒屋で呑んでいた。
いつも助監督の馬さんがアンの改稿した脚本を届けてくれていた。

アンとぶつかったのは言語体系の問題。確かなことは解らないが北京語と違って広東語を話す人たちは尊敬語、謙譲語の概念があまりないという。
アンからあがってきた英語の脚本を「できるだけ直訳にちかい形にしてほしい」と言われた。
たとえば「I love you」という台詞を日本人はそのまま「君のことを愛している」とは言わない。
日本人はもっと遠回しな言い方をする。言語表現がファジーである。


相手と自分の置かれた立場で言葉も変わってくる。朝まで話してアンが理解してくれた。
初めての仕事なので信頼度の問題もあったと想う。
次に撮った『極道追踪』(劉徳華 アンディ・ラウ主演)ではすべて任せてくれた。



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別府駅前の消防法に違反していそうなオンボロのビジネスホテルにスタッフ全員が宿泊した。
張曼玉(マギー・チャン)もその朽ちかけたホテルに泊まった。
日本映画では大女優にユニットバスの部屋をあてがうことなど考えられない。
日本の芸能界が特別なのかもしれない。
アン・ホイにつく以前はフランス、アメリカ人の監督についていた。
マリア・シュナイダーもミレーヌ・ドモンジョも打ち合わせには一人でやってきた。
日本のタレントとは違って管理してくれるマネジャーも取巻きもいない。

香港スタッフは皆、タフで明るい。
20~30代の初めという若さもある。ダニエルに「なんで皆、こんなにタフなの?」と訊くと「高麗人参を飲んでるから」結構、皆、高麗人参の分封を持っていた。
ダニエル(ア・コン=港さん)は美術兼スチールカメラ担当。
温泉が大好きである。「銭湯(別府は殆ど温泉)へ行きたいのだけれど入浴のシステムを教えてほしい」と言う。
説明するのが面倒なので一緒に行った。ア・コンはそれ以来、毎日の銭湯通い。
スタッフのなかでは一番、西洋的な感性の持ち主なのだが彼の書がすごい!

ダニエルは監督として『星月童話』では常盤貴子を起用して日本でも話題になった。
『猛龍』などのアクション大作も撮っている。

アンは『女人、四十』(アラフォー?)以降、今も精力的に作品を送りだしている。
ダニエルいわく「もっとも香港人らし香港人」 私は昔の日本人女性の風格と芯の強さを感じる。
撮影のときには皆にお茶を配って歩いている。彼女が東京にある日本語学校にお忍びで短期留学していたことがあった。
「私、クラスで一番高齢なんだけど成績もトップなの」のオチャメに話していた。
アンは香港で母親と二人で暮らしている。
お母さんは日本人であるが日本語をほとんど忘れてしまっているらしい。
それが日本語教室に通っていた理由だったのかもしれない。

いつも手紙に書いてくるアンの言葉「Keep your way」
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# by w-scarecrow | 2008-12-19 08:16 | 映画 | Comments(7)

あったかご飯

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おにぎりを食べながらよく考えることがある。
冷めたご飯は苦手である。コンビニやデパ地下のおにぎりはめったに食べない。飲み屋さんで握りたてのを食べるか、家で握って食べるのがほとんどである。
牛の生姜焼やきんぴら牛蒡を入れたりしている。

普段食べるご飯とおにぎりは別もの、おにぎりは形成しなければいけないので柔らかすぎてもパサパサすぎても上手く形成できない。
米がたっていて少しばかりのねばり気が必要。
おにぎり屋さんって米の特徴や性質を知らないと炊いたお米が全部商品として出せない時もあるかもしれない。大変な商売だなーと想う。


コシヒカリのだけではねばり気が足りない(産地による)、ねばり気は山形の『はえぬき』や宮城の『ひとめぼれ』とブレンドすればいい具合のおにぎりができるかもしれない。
どのくらいの割合にすればいいんだろうと、おりぎりを頬張りながら考えている。

今までは米屋さんで買っていた。送料を含めると少し高くつくが新米が出始めたころから、産地から直接送ってもらうことにした。
何年か前、能登を旅したときに輪島の地物しか出さない鮨屋へ連れて行ってもらった。
もちろん魚も旨かったがシャリも絶品だった。
その味を想い出し石川県の山間の米を探してみた。
この米は能美市,旧辰口町の中山間地で作られている。白山を源とした清流の流れる地域。
先日、注文したときにはもぎたてのナスも荷物の中に入っていた。
適度のねばり気のある美味しいお米です。
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炊きたての飯に熱い汁、それに焼いた魚。
美味しいお米があるならこれで充分である。
亡父もそうであった。飯碗を汚さずに食べる。
ご飯になにかをぶっかけるのがイヤみたいだった。
私は刺身のワサビ醤油やすき焼きの残り汁をぶっかけて食べるのが未だに大好きである。
にぎり寿司のシャリに醤油をつけて食べようものなら親父にゴツンとやられてた。
もちろん、にぎり寿司を箸で食べるなんて論外である。
私もにぎりを箸で食べたことは一度もない。
東京は雨が降っている。こんな日は美味しい干物と燗酒で一杯いきたい。のどぐろがあれば文句ない。
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# by w-scarecrow | 2008-12-17 11:53 | 食 + うつわ | Comments(8)

横浜ベイスターズ スカウティング

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Baystarsの新ユニーホームを見て愕然。
スーパーに入っている魚屋さんが割烹着をちょいと洒落たイマ風な作業着にしようと出来上がった新割烹着みたいだ。
おそらくスポーツ用品メーカーのデザインであろうが全く戦いに着てゆく戦闘服には見えない。
今まで最悪であったコシノxxデザインの近鉄のユニフォーム、一茂がいた頃のヤクルトの太い赤のストライプのユニフォームを超えてしまった。

弱いチームをずーうと応援してきた者にとってスートーブリーグが楽しみであったが、ここ数年は冬の楽しみもなくなってしまった。
FA宣言した選手はメジャーに行くか巨人に行くか残留を決めてしまう。
あとは相川がヤクルトにFA移籍したときの人的保障でプロテクトされない選手を予想するのが唯一の楽しみ。

'98の38年ぶりの優勝は伏線があった。
'93のスーパーカートリオの高木豊、屋鋪。それ以外にも山崎賢一の解雇があったが、それは若手の台頭があってのこと。
'88に古葉監督が就任し、広島カープの名スカウト・木庭教を連れてきたことが'98の優勝へと繋がる。
木庭さんの説明は野球ファンにはいらないと想う。
当時の広島カープというチーム事情もあったがポテンシャルが高く、知名度の低い選手を全国から引っ張ってきた。衣笠、三村、達川、大野、高橋慶、池谷、正田、川口、数知れない。
木庭さんが横浜大洋に在籍した3年間、谷繁、石井琢、鈴木尚、進藤、佐々木、平塚とスカウトをしてきた。
それ以前の大洋は今と重なるが即戦力中心。大学、社会人のアマチュアで好成績を残した選手を入団させた。伸びしろの少ないアマチュア時代にピークを過ぎた選手が多かった。
右の大砲候補を何年も獲りつづけ、空砲だらけになった。
今は左打者が欲しくてドラフトはこれからも左打者を中心に廻っていく。
今、ファンとして一番の危惧はチーフスカウトの宮本氏の存在。
関西担当のスカウトである。今は肩書き上、有望選手は関西に限らず見ていると想う。
最近でいえば同志社の後輩の染田、藤田、橋本、浪商出の高宮はエースではなかったが高校時代に見ていたと想う。染田が去り、橋本も去った。藤田、高宮は来年は崖っぷち真価が問われる年。
4名を挙げたが皆、優しく性格的にも良い選手であると想像してしまう。
ベイスターズに何が必要なのか。問題はそこにあると感じる。もっとやんちゃで鼻っぱしらの強い選手。学生時代、キャプテンではなく監督に一番殴られた選手。そんな選手がほしい。

宮本氏だけではなく、一度辞表を出し結局残った高浦氏、町野高の谷口、七尾工出身の森をスカウトしてきた。辞めてしまった選手の名前ばかりをあげては失礼かもしれない。
もちろん素人には解らない、プロのスカウトの経験上の判断値があったと想う。
ただ素人目にも日大3年生のピーク時の那須野と4年生時の威力のない投球からは潜在能力は感じとれませんでした。
木庭さんはビデオカメラを持つのを嫌がった。ビデオ撮影した映像を観て協議すると平均的な選手ばかりが集まってしまうという。

来年は大学生投手の逸材がそろっている。法政の武内、二神、立教の戸村。
高校生投手では花巻東の左腕・菊池、慶応の白村、野手は横浜の筒香。
ベイスターズのフロントの方々、私たちファンは待つのは慣れっこ、3年4年は平気で待てます。
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# by w-scarecrow | 2008-12-14 17:34 | baseball | Comments(0)

愛しき脇役

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            水野博司 『藻焼急須』  容量: 240cc
                  1950年 愛知県常滑生まれ
                  1971年 人間国宝 三代・山田常山氏に師事
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美味しいお茶を淹れるとき、お茶の葉、湯の温度、茶碗などに気をつかっても急須自体に目をむけることは少ないかもしれない。
水野博司さんの急須をはじめて手にしてからやきものに興味を持つようになった。
そして、この急須でどうやったら美味しいお茶が淹れられるのだろうと。

伊丹十三が急須を求めて旅にでる。なかなか納得するものに出遭えない。
彼のエッセイで愛する急須のことを綴っている。
茶葉は主役である。茶葉がなければ物語りは始まらない。
けれどそこにはキラリと光る脇役たちがいなければ深みのある、心を動かす物語はできない。

水野博司さんは急須と土瓶しか作らない。ほかのうつわを作ると手が変わってしまうと言う。
常滑の土は酸化鉄を多く含み、お茶のタンニンと反応して苦味がとれ味がまろやかになる。
この藻焼急須は伊勢湾の海藻を巻き焼いたものである。注文したときに良い海藻が手にはいるまで焼かないので一年は待ってもらうかもしれないと言われた。運良く4ヶ月で済んだ。
急須作りは本体、蓋、注ぎ口、取っ手などのパーツがあり、陶芸のなかでもたいへん手間のかかる作業である。
茶漉の部分だけを見ても小さな穴を丹念に開けお茶切れを良くし、取っ手の角度も使いやすい角度に計算され作られている。
すべてに寸分の狂いもない。

あくまでもお茶をいただく人と茶の葉のために繊細に限りなく美しく作られている。
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# by w-scarecrow | 2008-12-12 13:16 | うつわ | Comments(4)

冬支度

紅葉のピークが過ぎた北鎌倉へ行ってきました。
6:40に家を出て、小田急線に乗り50分藤沢で下車、マック・モーニングで朝食。北鎌倉には8:35分頃に到着。
一番観てみたい東慶寺は8:30から拝観ができる。

鎌倉街道沿いの民家の軒先に咲いていた花
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東慶寺
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浄智寺 布袋様(鶴瓶様)
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名月院
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海蔵寺
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お寺を巡ったのに建物の写真はほとんどありません。仏像を撮れればいいんですが近くに寄れません。仏像を真近で観たい。
紅葉した葉は枯れ始めていました。
写真を眺めていると花を愛する人なのかと想われるでしょうがとんでもない。
チューリップと菊と紫陽花、ツツジしか判りません。今まで花屋に行ったことは3度だけです。
4時間ほどの散歩でしたが観光でくる人もほとんどおらず北鎌倉の初冬を満喫できました。
胃のシクシクも4時間だけ治まりました。
駆け込み寺であった東慶寺、奥行きがあり高い樹々の下で佇むと何かが抜けていくような不思議な感覚になりました。
「いつか、ここに・・」と想ったのですが、ここは尼寺なんです。
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# by w-scarecrow | 2008-12-09 19:42 | 散歩 | Comments(4)

中山うり

e0158857_23381148.jpg静岡に住む学生時代の友人から日本酒が送られてきた。
包みをほどくと大吟醸『おんな泣かせ』
身に憶えのない酒名である。
泣いたことは横浜Baystarsの負け数くらいはある。

お酒を送ってくれたS君、大学時代、台風の日も大雪の日もロンドンブーツを履いていた。
Rock青年は冬場は黒の皮ジャンできめていた。だけどやつらは真夏はいまいちイケない。
荻窪の4畳半の風呂なしのxx荘に住んでいた。
部屋の中央にGibsonのギター、その奥に静岡みかんと書かれたミカン箱。そんだけ。
銭湯に行く時もロンドンブーツ、下駄箱にも入らない。
今、S君はブーツを捨て地味目のスニーカーを履き、ピチピチのジーンズをGAPの綿パンにし、携帯はdocomo、紅茶はマリアージュ・フレールのマルコ・ポーロ(100g ¥2625)を飲んでいる。
ギター片手にロンドンのアビー・ロードへ行くのが青春時代の夢であった。でも最近は米倉涼子似の奥さんと[韓国エステ&グルメツアー]でブランド゙・ショップの袋を片手にソウルの東大門あたりをウロウロしてるらしい。

夕方、窓から見える富士山が赤く染まっていた。
胃はズキズキするが酒日和である。

中山うり
美容師をつづけながらLive活動をしている。

2年くらい前、FMから聴こえてきた、
『月とラクダの夢を見た』
聴いていたら砂漠が浮かんできた。それに小学生が描いたような真っ黄色な月が。

中山うりを聴いていると時にはブエノスアイレス、時には釧路の港、小さいころ読んだペルシャの町が描かれた絵本の風景、楽しく生き生きとした町の情景が浮かんでくる。

今晩は『おんな泣かせ』をちびちびと呑みながらペルシャを旅しよっと。

中山うりのNew Release『ケセラ』は来週、買おう。

CDのジャケットは自分で作ったのでヘナチョコです。iTunesから購入したEP2枚分を収めています。
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# by w-scarecrow | 2008-12-06 19:03 | music | Comments(6)

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禁煙をしようと思い、毎日躰に禁煙シールを貼って4週間。あと2週間つづけなければならない。
このシールを貼ってから胃が最悪の状態。
煙草を吸ってもすぐに気持ちが悪くなりふた口吸ったら消してしまう。

今朝、まだ7時過ぎだというにバスに乗ったら混んでいた。
隣の女性の香水の匂いに最悪の胃が反応してしまい終点の手前で降りてしまった。
普段でもデパートの1Fの化粧品がずらりと並んでいるところは呼吸を止め足早に通り抜ける。香水を強めにつけていた彼女は悪くない。この禁煙シールが悪い。

昨日、亡父の月命日なので染井霊園へ。
巣鴨駅前の西友に立ち寄り線香と水を買う。
ここのエスカレーターはおそらく日本一速度が遅い。隣の階段を上がってゆく老人にいとも簡単に追い抜かれてしまう。

亡父のお墓のご近所に高村光太郎、智恵子夫妻の墓がある。
もっと先に行けば芥川龍之介、岡倉天心の墓もある。
「早く禁煙シールがとれますように」と親父に掌を合わせ、帰りに高村先生にも掌を合わせた。
親父とご近所付き合いをしていると想うので「親父をよろしくお願いします」と呟いた。

戦争中、文人や芸術家もある意味で戦争に加担した人たちも少なくはない。
高村光太郎は戦意高揚のために詩を書いた。
戦後、高村は自戒のため岩手の山中に入り、土間と三畳一間の小屋で亡き智恵子を心にいだき7年間暮らしたという。
(なぜか泰葉の顔が浮かんできた。やばっ)
「智恵子は東京には空が無いといふ ほんとの空が見たいといふ」

私も見てみたい『ほんとの空』
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# by w-scarecrow | 2008-12-05 10:48 | 散歩 | Comments(2)