winter's scarecrow

KAZE

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大家族のなか、一番下の末っ子で育ってきた。

私が小学校へ入学したときは長男は大学へ入学。 家には爺ちゃん婆ちゃんが同居している時期も、信州佐久出身の大学生2人が我が家に下宿人としているときもあり、食卓は人、人、人の大学の合宿所みたいだった。


今、ひとりで部屋で呑んでいると遠い世界の幻のように感じる。 「タケシくん、ハイ」の世界だった。

あんな家で育ってよかった。 父は母のことが大好きだった。 その家族の空気の絵柄がずっと残っている。


昨日、近くの駅の踏切で以前、よく飲んだPくんが若い奥さんとベビーカーを引いて踏切を渡ろうとしていた。

Pくんは2度、妻へのドメスティック・バイオレンスで離婚している。

大泉洋にそっくり!のPくん、いつも呑んでいて超明るく楽しい男だった。

そんな新しい家族の図をみてやるせない気持ちになった。


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FMから、とても懐かしい曲が流れてきた。 いくつの時だろう?
韓国系アメリカ人の Priscilla Ahn の歌う「KAZE 風」 https://www.youtube.com/watch?v=bpnwX0pZKs

どこへ帰ればいいんだろう?
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# by w-scarecrow | 2016-11-25 02:42 | そのほか | Comments(0)

愛情弁当

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丸の内御幸通り、いつものように人通りが少なく閑散とした画になってしまう。 江戸城へのメインストリートなのに。 モノクロにすると昭和の匂いがする。



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福島県復興支援チャリーティー・ソング ♪ I love you & I need you ふくしま ♪ を紅白歌合戦で歌った渡辺俊美、震災のあった2011年4月に福島県出身のミュージシャンを集めて " 猪苗代湖ズ を結成。

渡辺俊美と息子の父子家庭、「高校3年間、毎日お弁当をつくる!一人息子と約束したのだから、破るわけにいきません!」
そして始まった怒涛のお弁当ライフ。 つくりに作ったお弁当は461食。

二日酔いの朝も、早出の朝も、休むことなく作りつづけた。

きれいに空っぽになった弁当箱を持ち帰る息子、お互いの想いを伝えあった愛情弁当。

地方のライブに出れば、その土地の惣菜や郷土料理をメモに書きとめ、味を盗み栄養にこころ配る。

決して贅沢をするわけではなく、旬の食材を使った弁当づくり、息子に伝えたいことや教えが弁当箱には詰まっているのです。

そんな父と息子のエッセイを見ていると行間からは止めどないやさしい香ばしさが漂ってくる。


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反抗期の娘と母、母子家庭の壮絶なキャラ弁を通しての闘いの写真集も出版されている。

それは反抗期の生意気な態度や無視を繰り返す娘に対しての仕返しをするべく、母親が選んだ武器はお弁当。

高校入学から卒業までの3年間、呪い、言い聞かせ、脅し、かなり強烈なメッセージがキャラ弁に込められている。

もちろん嫌がらせといっても、娘への間接的な愛情表現に違いない、毎朝5時半に起きてお弁当を作るシングルマザーの戦闘記。

愛情のこもった父がつくる、母がつくる手弁当。


コンビニ弁当の化学調味料の味ではない、ノット・コンビニエンスの家族な味。

いいな。

誰かのためにつくるお弁当。 がんばれよ!と、どれもが囁いている。


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明日の夜半は雪になるかもしれない。 雪の日の無音の朝。 ちょいと嬉しくて。
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# by w-scarecrow | 2016-11-23 00:10 | そのほか | Comments(0)

僕の好きな先生 ♪

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小学生の頃登校して、午前11時も過ぎると給食室から風に乗って、幸せな匂いが教室へと届いてくる。

竹輪の磯辺揚げ、鯨の竜田揚げ、カレースープ、給食の献立の予定表のない時代、匂いだけで今日のメインディッシュが判る。

道徳のつまらない授業を聞きながらお腹がグーグーと鳴ってくる。 隣の席の憧れの恵子ちゃんも控えめに鳴っている。
世代間差はあるが各世代、給食の話で盛り上がる。 脱脂粉乳、瓶の牛乳、三角牛乳、コッペパン、揚げパン、ピーナ
ッツバター、ソフトメン、米食・・・話が尽きない。

三重県のある市で、市立の幼稚園・小学校の給食を2日間中止するとのニュースが流れた、原因は野菜の高騰。

そんなことで中止?備蓄はなかった?食育が壊される。 野菜を送ります等々の大きな反応があったらしい。


私は小中と給食で育った。 牛乳嫌いの女子から3本の牛乳をキープしてすくすくと育ってきた。

野菜が高騰して予算が足りないのなら、メインディッシュだけは家からのお弁当でとお願いすればいい。

共稼ぎの家庭なら、食育からは×だが、コンビニの惣菜でその場を凌げばいいのに・・・。


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なにか寂しい話だが給食費未納の家庭が増えているらしい、貧しいだけの理由ではなくて。 3ヵ月未納の場合は児童に給食を出さない自治体もあるらしい。

親よ、それだけはがんばれ!


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給食、下校時に毎日、顔を出しよもやま話をしながら駄菓子屋の怪しげな菓子類を食べて身体の幹を作っていた私たち。

給食費、修学旅行の積立金を家庭の事情で払えない同級生もいた。

お腹が空いているはずなのに、皆に解らないように手をつけずパンを隠して持ち帰っていた友達もいた。 弟や妹たちへ。

定年間近な大江健三郎に似た担任の先生、テスト中は椅子に座りいつも指でパキュと鼻毛を抜いていた先生が立て替えてくれていたと聞いた。

忌野清志郎の 僕の好きな先生に被ってしまう。
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# by w-scarecrow | 2016-11-16 22:15 | そのほか | Comments(0)

呼 吸

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Blog を始めてから8年が過ぎ、9年目へ突入。


小学校へ入学したピカピカの一年生が多感な中学三年生になっている時の流れ。


その間、仕事では旅をしてもひとりで思いのままの旅ができなかった。


ふと三陸へ行こうと、時刻表を見て列車に飛び込むこともなくなった。

ひとり旅の道連れは自分自身、広がる美しい景色に感動してもその想いを語りあう相手がいない。

それは寂しいことには違いないが、吐き出すことのできない想いは深く沈潜して忘れがたい画としてずっと片隅に残っている。


一週間分の荷物を持って、どこへ旅に出よう。


そんなことばかり考えて8年が過ぎてしまった。





瀬戸内海の臨める民宿に逗留し、往来する船を窓から眺め、地の野菜や獲りたての魚を地酒で味わう。

民宿のご主人たちの今と、辿ってきた道を聞きながら、自分と重ね合う。 そんな一期一会の旅。


旅をしなががら、その地で足を地につけ生きている人々を見たとき、いつも自分の無力さを感じた。

今も、私は無力であることをよく知っている。 無力であることを嘆いてはいない。 無力だと自覚しつつ、まだ得体の知れないものと格闘している。


米国 Ohio州、Athenes という田舎町の学生寮で暮らしていたことがある。 同室のアメリカ人のAは医学部の学生。

初めて自己紹介したときに「ところで大統領選はどっちの党に投票するの?」と私をアジア系アメリカ人と間違えて質問してきた。

Aは奨学金をもらってい学食でアルバイトをしながらの貧しい医学生。 「僕は共和党に入れるつもり」、鼻っからの政治の話題。


ドナルド・トランプが、Ohioを制して大統領確定のニュースを聞いたとき A を思浮かべた。

私が日本へ帰るとき車で2時間かかるコロンバスの空港まで彼のポンコツ車で送ってくれた。 最後に「 Keep your dream」 と、言葉を贈ってくれた。

ラスベガスの売れないコメディアンみたいな男がアメリカ合衆国の大統領になった。 知識はないが金だけはある。 この顔を4年間観なければならない。 CNNを観るのやめる。


世間が「呼吸」しているとするなら、今はとっても浅くなってはいまいか、イライラしたり、怒ったりすると呼吸は浅くなる。

先へ先へと呼吸を意識することなく一日が過ぎてゆく。

先を急がなくても師走はやってくる。 

普段は気づくことない身近な風情にこころ休まるのかもしれない。

ゆっくりと息を吐かなければ・・・と想う。

ゆっくりと。
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# by w-scarecrow | 2016-11-09 20:35 | そのほか | Comments(0)

アモーレ

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           ♪ ソーダ水の中を貨物船がとおる 小さなアワは恋のように消えていった・・♪


ユーミンのヒット曲 『 海を見ていた午後 』 の一節。 ここは横浜山手の " ドルフィン " ではなく、しがない街のしがない居酒屋。

ウーロンハイの中には貨物船が映るわけもなく、天井の裸電球が映るだけ。


発売から42年たって今も、当時の思い出を胸にしまった客がドルフィンを訪れるという。



「渋谷の街、ハロウィンですごかったですねぇ」

「すごかった!どこ見てもうちのカミサンがいるんじゃないかって、恐ろしいのなんの」

そんな会話を聴きながら貨物船が映る窓辺でソーダ水を飲んでいる自分の画を想い浮かべる。

全く絵にならない。


私には夫婦の話が新鮮で楽しい。 カミサンのことを「敵」と呼ぶ友人もいる。

「敵はおめかしして、同級生との女子会だって。なんで女子と会うのに塗りたくって行くのかね?」

武士みたいなカミサンがいる友人は、「カミサンはどんなことでも白黒をはっきりつけたいやつなんです。曖昧なことが大嫌いなんです」

もちろん野球で延長12回、引き分け終了みたいな決まりは彼女(長州出身)は許せないかもしれない。信号機の黄色も腹が立つのかも。


サヨナラ脂肪川柳というのがあった。

           " アモーレも今では 肉にウズモーレ "

            " 暑気払い 体重計で肝試し "

             " 幸せはのど元過ぎて 後悔へ "
        

毎年一回の人間ドックを受けている友人。 結果はいつも数値がオーバーばかり。

3高、背が高く、高学歴、高収入が女子の理想像。 3高、高血圧、高血糖、高脂肪ではダメだと日々、闘っている?!

普段は減塩、低カロリー、無農薬の食事を摂っているらしいが、彼女に隠れてちゃんと塩分、高カロリーを補給している。
カップ焼きそば " 一平ちゃん " をマヨネーズ増量で食べている。 隠れて食べる一平ちゃんはなんとも旨いことだろう。


そんな愛情ある神サンのボヤキを聞きながら呑む、裸電球の映るウーロンハイの旨いこと。
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# by w-scarecrow | 2016-10-31 20:55 | そのほか | Comments(0)

雲 呑

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           広い空にひらひらと雲が浮かんでいるのを見ると、無性にワンタンが食べたくなる。



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冷凍庫に入っていた横浜中華街 " 菜香 " のエビワンタンでの昼食、中国風は日本のひらひらとは違ってテルテル坊主や小さな団子になっている。

昔ながらの赤い暖簾の掛かった中華屋さんのワンタンが食べたい。

月島ももんじゃ焼きストリートの先にある中華 " 一心 " のおばちゃんが作ったワンタン麺をまた食べたい。

成城石井本店で売っている八幡製麺のしっかりとした生地のワンタンの皮で、家で作るのも良し。


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韓国産マツタケ、¥980の正札に目が止まった。

立派なマツタケが3本、香りも立ちひとときの幸せ気分、写真用に「どうだ!」とドヤ顔風に並べてみた。


『ブラタモリ』 の熊本城編が放映されてしばらくして熊本地震が起こった。 火野正平の『こころ旅』で鳥取県を走っている録画を観ていたら、鳥取で震度6の地震が起きてしまった。

偶然、いい偶然であってほしい。



 
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# by w-scarecrow | 2016-10-22 14:32 | 食 + うつわ | Comments(2)

どうしてだろ

何度もノーベル文学賞候補として挙がっていた村上春樹が、皮肉にも彼の青春時代の心の縺れたひだを埋めてくれた Bob Dylan が初めて歌手として受賞した。


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              ♪ 悲しいんだろう みんな同じさ 同じ夜をむかえてる
                風の中を一人歩けば 枯葉が肩で ささやくよ

                どうしてだろう このむなしさは 
                誰かに逢えば しずまるのかい
                こうして空を見上げていると 生きてることさえむなしいよ

                これが自由というものなのかしら
                自由になると淋しいのかい
                やっと一人になれたかって 涙が出たんじゃ困るのさ
                やっぱり僕は人にもまれて 皆の中で 生きるのさ

                人の心は 暖かいのさ 
                明日はもう一度 ふれたいな
                一人ごとです 気にとめないで ときには こんなに思うけど
                明日になればいつもの様に 心を閉ざしている僕さ


                  吉田拓郎 作詞・作曲  ♪ どうしてこんなに悲しいんだろう ♪



学ランを着て中学へ通うときも、悶々とした高校時代の壁にぶつかったときも、今、呑んで下北沢から赤い大きな傘をさして家路に向かうときも口づさんでしまう曲。


吉田拓郎が「東京へ行って歌手になります」と置手紙を残して広島をあとにして、数年が経ち、レコードを発売しても全然売れなくて、もしこの曲で駄目だったら広島へ帰ろうと、一時間で作った曲。

「Bob Dylanがいなかったら今の自分はいなかった」とノーベル文学賞受賞にメッセージを残している。



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小さい頃のわが家には兄貴3人たちのレコードがいっぱいあった。

Jazzのレコード、ビートルズ、Blues, Peter Paul & Merry, Brothers Four, そして私の ♪ オバケのQ太郎テーマソング ♪

Bob Dylan はなかったが、PPM の Dylan カバー曲は兄たちの部屋から流れていた。

1980年代、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで初めて憧れのB.Dylanのコンサートへ行った。

たぶんいつものように、開演時間が過ぎても本人が現れない、会場ではあちらこちらで警官たちがマリワナを吸っている若者たちを逮捕している。 40分後、暗転した会場に北部訛りの Dylanの揚々とした声が流れてきた。

ギター一本でプロテストソングを歌っていたときも、エレキギターを持って非難されていたときも、THE BAND という強烈なバックバンドを率いていた時代も、ずっとその姿勢が私の指針となっていたかもしれない。





Don't' think twice, it's all right

” くよくよするな "









               
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# by w-scarecrow | 2016-10-17 22:25 | music | Comments(0)

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食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、飲み屋のカウンターに座る、会社の先輩らしきアラフォー女子とポッチャリ美人の後輩、先輩は仏像好きらしい、仏像の話からオルセー美術館で観た近代美術の話へ、ポッチャリの後輩はイワシのナメロウをつまみながら自信なげに相づちをうっている。

ナメロウからシマホッケの焼物へと箸が進んでいる。

ベルギーの現代美術の有名な画家の展覧会が開かれているらしい。

「一緒に行ってみない、なにかインスピレーションを感じるかもしれないよ」

「私も少しは興味あるんでが・・・」

「今まで現代アートだとか美術展に行ったことはあるの」

「何年か前に片岡鶴太郎展に行って、ちょっと感動したことがあるんです」


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芸術の秋、おセンチな感性が研ぎ澄まされる秋。

生鮭をソテーしてタルタルソースをいっぱいからめながら想う。

鮭が産卵のために生まれた川に帰ってくる鮭の回帰性、人々が初めての出産のときに実家へ帰っての出産と同じ仕組み?

この習性を利用して人工孵化が150年近く前から行われている。

URの団地に引っ越して間もなく、酔っぱらったお父さんが棟を間違えてピンポンを押し、「どなた様ですか?」とインターフォンの声に「バカ野郎!オレだ!午前様だ!」という磁力の失せた憎めないオジサンたちとは違う回帰性を備えている。

数十億個の鮭の稚魚たちが川に放たれて、大海原で成長をし母なる川へと戻って来れる確率は年末ジャンボ宝くじの一等賞と同じくらいかもしれない。

灘高、東大卒の鮭よりもタフな日体大中退の鮭の方が鮭女子たちに受け入れられるのかもしれない。


この夏の台風の多さに宮城や岩手のカキの養殖棚は壊滅的な打撃を受けたという。

" 母川の匂いの記憶 " と言われている鮭の習性で放流された鮭は、天候異変にもかかわらず母なる川へと戻ってきたらしい。

自然の生きものの不思議さに驚く。


横浜ベイスターズがクライマックスシリーズで巨人を破った。 ファイナルステージの広島戦で勝つとは思わないが「よくやってくれた、ありがとう!」の一言。

久しぶり祝い酒。
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# by w-scarecrow | 2016-10-10 21:37 | そのほか | Comments(2)

イヤリング

お天道様さまが顔を出さない日がつづいた。

部屋干しの洗濯物が4日も5日も窓際にかかっている。

そんな洗濯物に袖を通すとき、封を開けて一日たったリッツを食べたときの感触に似ている。

お天道さまの光を浴びたサクッと音のするシャツが着たい。

いつも疑問に思っている。 洗濯機いっぱいの洗濯物を取り説どおりのキャップ一杯の液体洗剤で汚れが取れるのだろうか?

粉末洗剤も半分くらい混ぜた方がいいんだろうか? どっち?


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昼下がりの小田急線で吊り皮につかまりながら、前に座るNHK の近江アナ(ブラタモリ)に雰囲気の似た女性のイヤリングを見ていた。

シンプルなデザイン、透けるようなライトブルーの揺れるイヤリングに、見入ってしまった。

心理学の先生が言っていた。 「男は揺れる物を見ると、捕まえにゆく本能があるので合コンのときは揺れ幅の大きいイヤリングをするべし」

本当だった。

部屋に戻って、6時からヨーイドンで黒霧島の水割りを呑み始めた。

この時間からの部屋呑みは久しぶりハナレグミ、大橋トリオ、中山うりを聴きながらの嬉しいひと時。

イヤリングが揺れている。
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# by w-scarecrow | 2016-10-03 22:39 | そのほか | Comments(0)

サマ

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空に浮かぶ雲が少しづつ秋めいてきた。

この夏、一度だけ雨上がりの空に弓のような虹を見た。

虹は7色と思いこんでいたが、そうとは限らないらしい。

国によっては虹は2色とか、3色、5色、8色捉えている人々も。

7色と言い出したのはニュートン、でもイギリスでもアメリカでも虹は6色というのが一般的らしい。


人の目には " 彩色 " がある、伸縮して光量を調節する膜で、見えている風景も色も人それぞれ、違っているのが当たり前、人の感受性も無限である。

夏の虹を見て、私には境目がにじむように溶け合って、数えているうちに重なりあっていた。











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自動車メーカーのCMを見ていてドキッとした。


「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえてくるから」

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、自分にウソがつけなくなるから」

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、どんな逆風もチャンスに見えてくるから」


42歳という年齢ながら、未だ進化しているイチロー選手。

CMに登場するのは国際大会でも活躍するリオ・パラリンピックに選手として出場した選手たちの言葉。


イチローに一歩でも近づきたいが、道は遠い、憧れ、眩しさ、もどかしさ。



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私も「嫌い」な人がいっぱいいる。

自分の知らない世界でコツコツと生きてきた人たち、彼らからは吸収できるものが多すぎて。 話の端々に「ザマ」を感じる。
生活者としての生きざま、仕事に対しての「サマ」、いつもスポンジが膨らんでくる。

今をちゃんと生きている。


アサリの味噌汁をご飯にぶっかけた漁師の深川丼ではなく、アサリご飯の深川・大工飯が食べたい。

知らぬ間に体重が減ってきているので、炊きこみご飯にしたらいっぱい食べれると思う。 東急東横店の午後6時過ぎにはアサリが格安になっているので2盛りくらい買ってこよう。
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# by w-scarecrow | 2016-09-19 21:33 | そのほか | Comments(0)

かっこいいな、広島カープ

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「野球の神様が降りてきた」

優勝までの82試合のうち、42勝が逆転勝ち。 25年ぶりに広島カープの胴上げを観ることができた。

写真はクライマックスシリーズへ行けるのか?とお尻に火が点いたわが横浜ベイスターズ vs ヤクルト戦。

18年振りの優勝とまでは考えていないがせめて3位についてクライマックスシリーズへ出場してもらいたい。



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広島の原動力とは人気球団へしか行きたくないというエリート野球選手ではなく、無名で泥臭い選手をスカウトたちは中学生時代から根気強く追っている。

カープ初優勝のときの衣笠、山本浩二、水沼、三村、池谷、正田、高橋慶彦とポテンシャルのある選手を発掘してきたのが亡き木庭教スカウト。

広島商業の野球部に在籍していたが万年補欠、その木庭さんの眼力がすごかった。

後に古葉竹織監督と共に大洋ホエールズにやってきて、谷繁、大魔神佐々木、新藤、波留、盛田、佐伯と1998年の38年ぶりの優勝メンバーをスカウトしてきた。

広島カープの良きスカウティングは今の苑田聡彦チーフスカウトや若いスカウトたちにも、その精神だけはちゃんと受け継がれている。

経営困難で市民球場に大きな樽を置いてのカープ樽募金でなんとか生きながらえた、広島愛の選手たちが今も躍動している。


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黒田、新井の涙を見て、いいな、広島愛! ほんともらい泣きをしました。

いいな、野球って。
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# by w-scarecrow | 2016-09-13 21:29 | baseball | Comments(2)

渋谷

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渋谷。

十数年前から渋谷駅周辺はいつも工事、工事。 新副都心線にヒカリエの開業。

まだ昭和9年に建てられた東急東横店の外観は残っている。

2020年の東京五輪の頃は再開発が進みどんな街へと変貌しているんだろう。


桑田佳祐の新曲、♪ 大河の一滴 ♪ にこんな歌詞が出てくる。


       ♪ 砂に煙る 渋谷駅の女(あいつ)と出逢ったバスのロータリー ♪
       ♪ 宮益坂 下って 小さな御嶽神社 ♪
       ♪ ラケルで オムレツ ♪
       ♪ 行ったよね ♪


私の通った中学校は渋谷駅から歩いて12~13分、大学は10分。

宮益坂は大学への通学路だった。 

アルバイトの給料が入ると学校帰りに桑田くんと同じに喫茶・軽食 " ラケル ” でオムレツを食べるのが常、トロトロのオムレツにホクホクの皮つきじゃがいもに温かな丸いパン。

バイトがない時はラケルから、桜丘にある JAZZ喫茶 " Mary Jane " へ。

大人たちに交じって、背伸びした本を開きながらアバンギャルドなジャズを聴き入っていた。


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小学6年生のとき、NHKの小学生のクイズ番組に出演することになったとき、渋谷東横百貨店で初めて自分で選んだ水色のカーディガンを買ってもらった。 嬉しかった。

高校生のときに付き合って間もない女の子に、漱石の「こころ」をプレゼントしたのに、別れるときに返ってきたのは太宰治の「人間失格」だった。 渋谷警察署の前で渡された。

高校の授業が終わり、バイト先の魚屋さんに行く前に、渋谷西武百貨店にあった小さな詩歌専門店 「ぽえむぱろうる」 に寄って、こっそりと凝った装幀の詩集を開くのが愉しみだった。

道玄坂にある " 長崎飯店 ” で初めての皿うどんを食べたときの感動、百軒店の " ムルギー " のいつものカレー、" 喜楽 " のシュウマイ定食。

つい何年か前に別れたのも渋谷宮益坂。

砂に煙る渋谷駅のバスロータリー、別れの悲喜こもごも。 そんな私の渋谷の街。

成長させてくれたのか否か、街だけは変わってゆく。
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# by w-scarecrow | 2016-09-05 22:22 | 散歩 | Comments(2)

ほんとに美味しい出汁巻き玉子サンド

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ベトナムのファーストフード、バインミー。

かつての統治国だったフランスのバケットサンドをベトナム独特のアレンジをしたサンドイッチ。

米粉の入ったバケットのサクサク感が魅力的。

以前からベトナムを訪れた仲間から、バケットサンドは美味しいよ~と聴いていた。

前回はベトナムのチャーシューのサンドを食べ、今回はレモングラスやパクチー、ニンジン、オニオン、スパイシーなビーフのバインミー。

食欲の落ちたこの時期はもってこいのアジアの風味を味わえるベトナムのサンドイッチの数々。












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ジャガイモ、バターコーンのシャキシャキとしたサラダを添えて。



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小さい頃から、お弁当に入っている玉子焼きには砂糖の甘い味付けはなかった、東京の鮨屋で出される甘い玉(ぎょく)のにぎりには手を出さなかった。

麻布十番にある " 天のや " は大阪宗右衛門に昭和7年に創業してから甘味処、お好み焼きをやっていた店。

手で掴むと想像以上の柔らかさと重さにまず驚く、たっぷりと出汁を含んだ出し巻き玉子、マスタードの風味とマヨネーズの酸味が絶妙!! 初体験の玉子サンド。

理想の出し巻き玉子に柔らかな食パン、皆が唸るのが解る、ほんと旨い!


ほっと、幸せを感じる控えめで強烈な玉子のサンドイッチ。

いいね。
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# by w-scarecrow | 2016-08-30 22:56 | | Comments(0)

ARIGATO

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涙があふれる 悲しい季節は

 誰かに抱かれる夢をみる

 泣きたい気持ちは 言葉に出来ない


 今夜も 冷たい雨が降る

 こらえきれなくて ため息ばかり

 今もこの胸に 夏は巡る・・















あれが「青春」だったという思い出は桑田佳祐の ♪ 真夏の果実 ♪ だけではないがたいてい夏に起きている。

夜中の公園や友人の4畳半のアパートでの語らい、腹の底から笑い、泣き、未熟な自分に怒りをぶつけていた。


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下北沢の阿波踊りも終わった。

五輪、高校野球、夏祭り、一挙にやってきた夏の祭典。

大人になる旅路のどこかに置き忘れてしまった一重の夢。 祭りのあとの寂しさ。

自分の明日を重ねるから、筋書きのない逆転のドラマに人は惹かれる。

大人になった諦めとは無縁のかつての夏の日を、選手を通して取り戻し、拍手を送っているのかもしれない。


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リオ五輪、バトミントンのダブルス、タカマツペアの決勝戦を夜中に見入ってしまった。
松友さんの名脇役(主役かも)のプレーに魅せられてしまった。

松友さん、どう見てもミカンやスダチの木々が連なる小さな町の小さな郵便局で切手や収入印紙を売っている郵便局員に見えてしまう。

小柄な子の負けん気の強さを見せてもらいました。

東京への五輪旗の引き渡しのセレモニーで、OBURIGADOとARIGATOの文字が会場に映し出された。

どこか似ている、「ありがとう」。

世界中で一番素敵な言葉「ありがとう」


茶沢通りにある小さな長屋のパン屋さん、KAISO(カイソ)の美味しいバケット、これまたバケットサンドも絶品、明日買いに行こうっと。
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# by w-scarecrow | 2016-08-23 22:01 | そのほか | Comments(0)

夏祭り

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ハンドボール部の名ゴールキーパーだったM ちゃんの浴衣姿。

下北沢の商店街の夏祭り、飲食店は出店で店の味を提供してくれる。

ストリートパーフォーマンスや若手芸人が演劇の街で技を競っている。

外国人の多さに驚いた。


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熱戦がつづくリオ五輪や高校野球、勝者の歓喜、敗者の涙、「瞬間」という言葉の重さをひしと感じた。

その一瞬のためにどれだけの時間と努力を費やしたのか・・・。

アイドルたちのすぐに乾いてしまう涙と違って、糧となる涙。


私が桑田佳祐の歌う ♪ 大河の一滴 ♪ を聴きながら目頭が塩辛くなるのと訳が違う、懐かし思い出の情景をフォルダに残しておく情けない男たち、敵たちは上書き保存で済ましているというのに。


夏祭り、子どもや大人の浴衣姿にしばし暑さを忘れる。
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# by w-scarecrow | 2016-08-17 15:14 | 散歩 | Comments(0)

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小学生のときの父兄参観日がいやだった。

同級生のお母さんたちは30代初めのピカピカのお母さん、パパママと呼んでいる家庭のお母さんは日本橋三越か銀座和光でしつらえたような、婦人画報からヒョイと抜け出したハイソな洋服のファッションが眩しかった。

うちの母は母親軍団のなかでも最年長で、入学式も参観日もいつも着物姿。

遠足のときのお弁当はウサギカットのリンゴもタコウインナーも入っておらず、玉子焼きは醤油色、サラダではなく佃煮が入っていた。

そんなパパママと呼ぶ家庭に生まれたかったといつも思っていた。


おとなになった今、近くにある日本民芸館で染織や紬、布のはぎれの展示会などがあると足を運んでいる。

着物姿の母を見慣れていたせいか自然と織物や染色に興味を持っていたのかもしれない。


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                                       資料写真NIKKEIより

谷根千を散歩するとき、江戸時代の創業の江戸千代紙専門店に毎回立ち寄ってしまう。

和紙の質感とユーモラスであったり、粋で渋いデザインを見てほっこりした気持ちになっている。


 
5月27日、広島に4羽の折り鶴が舞い降りた。

千代紙で丁寧に折られた鶴。

「少しだけ手伝ってもらった」というオバマ大統領の自作の折り鶴(上写真)。

4羽のうち2羽は原爆資料館に訪れた小中学生にプレゼントされた。

「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に平和を広め核兵器のない世界を追及する勇気を持ちましょう。 バラク・オバマ」というメッセージを添えて2羽を資料館に残していったという。

オバマ大統領は2歳で黒い雨を浴び12歳で白血病で逝った少女、佐々木禎子ちゃんの折った鶴が展示されていたことを知っていたらしい。

命短いことを知った少女が飴や薬を包んだ紙で折った鶴。

梅や桜の模様が穏やかな日々や未来を想い起こされるオバマ氏自作の鶴たち。

なんと素敵な折り鶴たちなんだろう。 


明日は老母の誕生日、元気でいてくれることに感謝。 ありがとう。
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# by w-scarecrow | 2016-08-10 22:11 | もの | Comments(0)

夏、蝉の声

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梅雨明け宣言をした途端に、「セーの」とわが家の周りのセミが鳴き始めた。

私は飛行機以外は空を飛んでいるものが嫌いだ。

ベランダに死んだふりをしたセミが一匹、動かずにいる。 植木に水やりするとき、洗濯物を干すときに急にバタバタと動き出す。

鳥(虫)肌ものだ。

近くにはユニクロの社長の豪邸があるのに、なんでこんな狭いベランダに迷いこんできたのか。

短い一生、ここで終えていいんだろうか。


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明日にはリオ五輪が始まる。
メダルを取った後のインタビューで、今回はどんな名言で生まれるんだろう。 メダルを噛んだポーズの写真撮影はもうやめてほしい。


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7日からは甲子園球場では高校野球が始まる。

40度を超えるグラウンドで選手たちは熱中症で倒れはしないかと、冷房のきいた部屋で眺めている。

甲子園球場の開幕前の練習で、守備練習のノッカーの手伝いをしていた女子マネージャーが大会役員から注意を受け退出させられてしまった。

普段からの練習での手伝いの延長だったのだが、女子では危険が伴うということ、規定では女子はグラウンドには立てないという規則があるという。
高校野球には謎の様式美がいまだにつづいている。

3年間、共に男子部員に混じりサポートをしてきた女子マネージャー、「やはりダメでした」と清々しいコメントに救われる。


そろそろウナギが安く売りだされているのではとスーパーの売場を覗くが、まだ下がっていない。
早く、食べたっ!
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# by w-scarecrow | 2016-08-05 09:21 | そのほか | Comments(4)