winter's scarecrow

横浜 加油!

今年も GW の野球観戦。横浜スタジアムは超満員。

ダントツ最下位の横浜 DeNA ベイスターズを応援する人々は、創立133年目の初優勝という奇跡を起こしたプレミアリーグ、レスターの熱狂的なファンと被ってしまう。

ソフトバンクの2軍と戦っても負けてしまいそうなベイスターズの打撃陣がやっとの思いで3点をもぎ取ってヤクルトに辛勝した。

お祭り(町内会の)気分で中華街へ繰り出し、乾杯068.gif


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日本人の好みに合わせた中国料理ではなく、日本で働く中国の料理人が仕事帰りに寄りそうな小さな店もあるが人数が多いときは無理だ。

横浜中華街は広東省出身者が作った街、やや甘めであんかけでとじる広東料理店の数が一番多く、大まかなくくりで上海、北京、四川料理店とつづく。

私たち一行は店員の感じの良い(希少)いつもの広東料理店・龍鳳酒家へ。

ほんとの広東料理を食べたければコース料理しかないが、なんでも食べたい一行なので単品に。

注文は女性たちに任せるに限る。

おじさんたちが注文すると町にある中華屋と同じオーダーになってしまう、「まずは生ビールに焼き餃子でいこか!」

そして春巻きシュウマイの点心類、あとは Cook Do のラインナップで青椒肉絲、回鍋肉、エビチリ、酢豚、麻婆豆腐、焼きそば、五目チャーハンという定番の AJINOMOTO 商品一覧になってしまうのは確実

女性たちの計らいで野菜も魚介も少しは広東の味を堪能できた。


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中華街の小さな料理店は例え広東や上海料理の看板を掲げても、四川料理の麻婆豆腐やエビチリ、回鍋肉といった日本人の好きなメニューに加えなければならない、味付けも日本人向けに甘く、ときに酸っぱくしている。

京料理の専門店が長崎の卓袱料理や東北の郷土料理も出しているようなもの。

中華街で食事をした中国人が感じるのは砂糖の甘味。肉まんは中国料理にはないが中華街大人気の名物店 Ed の肉まんが苦手みたい。

日本で生まれた中国料理、AJINOMOTO や丸美屋の中華料理で育ってきた私たち、たまには中国各地の奥深い郷土料理も食べたいですね。

一行の最後は酸辣湯(サンラータン・四川料理)スープで〆た。

よかった~、最後に冷やし中華が食べたい!という野暮がいなくて。
# by w-scarecrow | 2016-05-05 14:05 | 散歩 | Comments(0)

おにぎり

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飛び石連休2日目、昨日の強風はどこへ行ったのか新緑輝くご近所の公園で、缶コーヒーを持って一休み。

先客でグラフィックデザイナーの H さんが公園の中央にある大きな木を細目で眺めている。

「w さん、風を描くのって難しいですよね・・」と UCC の缶コーヒーを口にする。
「北斎の富嶽三十六景の中にありましたよね・・」と Wonda を飲み答える。
「あれは強風ですも」

そんな吹けば飛ぶような他愛もない話をしていた。 H さんと公園で会うのは初めてだ。

トイレットペーパーとブルーレットを買って部屋に戻ると、こんな春の日にはピッタリの Lou Reed / Walk on the Wild Side が FM から流れていた。



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道中の旅人が突風で四苦八苦している北斎の " 遠州江尻 " 。

弥次さん喜多さんもきっと食していた静岡・藤枝地方のクチナシの実で染めた握り飯 " 染め飯(いい)” というのがある 。

いつか TV 番組で観たときその鮮やかな黄色いご飯にびっくり。

疲労回復に良さそうで、江戸時代の東海道人気グルメだったらしい。


" おにぎり " と " おむすび "

ローソンはおにぎり、セブンイレブンはおむすびと表示してある。

でも地域別の呼び方は諸説あってはっきりしない。

握り方は、山を神格化していた時代、その力を授かるように山型にしたのが始まりだという。


私は山型のおにぎりを上手く握ることができない。

母もそうだった。丸っこいおにぎりに海苔をグルグルと巻いていた。

小中学校は給食、高校以降は学食と母の手作り弁当を食べたのは幼稚園のときと2泊3日で行った林間学校、運動会のときくらいしか記憶にない。

小学校高学年で行った山中湖畔の林間学校、お腹の調子が悪く母に持たされた大きなおにぎり2つのうち1つしか食べることができなかった。

「みんな、残ったお弁当はロッジのごみ捨て場に持って行くんだぞ!」とバスが到着するなり先生の声。

でも、なぜか捨てられなかった砲丸みたいな母の作ったおにぎり。

2日後、匂いのしないよう紙でしっかり包んだおにぎりを家まで持ち帰ってしまった。

「こらっ~、見つけたぞ」と母からのお叱りを受けてしまった。(そうだ、うちじゃなくお隣のKさんちのゴミ箱に捨てればよかったんだ)


100人いたら100通りの思い出があるおにぎり。

「人生最後の食事は?」と訊くと「おにぎり」という人が多い。

私はぎんなんが3個入った茶碗蒸し。
# by w-scarecrow | 2016-04-30 17:17 | そのほか | Comments(2)

伊賀焼 おひつ

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またご飯の画です。 でも今回は前日に炊いた豆ご飯。


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主人公は伊賀焼の陶器のおひつです。


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伊賀の焼物は酒器など大胆奇抜な造形で造る作家さんが多く、個展に足を運ぶことが多いんです。


土鍋も伊賀の焼物が珍重されています。

このおひつも伊賀の土、特有の保湿性があります。 おひつがご飯の水分を吸収し、電子レンジで加熱したときにご飯に再び適度な水分を与えてくれます。

次の日にもう一度、チンして食べるときにはこの伊賀焼のおひつで、何日が後に食べるときは炊いたご飯をラップに包みタッパーに入れて冷凍しています。

一合半くらいの容量なのでひとり暮らしのご飯党にはもってこいかもしれません。

この時期は信州飯山産のコシヒカリを玄米のままで送ってもらい、ホクホクのご飯にからし高菜、焼き海苔、干物での朝ご飯、寂しいんだか嬉しいんだかのひと時。


2020東京オリンピックのエンブレム、野老(ところ)朝雄さんの市松模様の作品に決まりましたね。

角、角としたデザインをした人はどんな人だろう?と思っていたら、丸、丸と角がない方でした。


オリンピックの公式マスコットは " くまモン " にしたらいいのにな。
# by w-scarecrow | 2016-04-25 21:26 | 食 + うつわ | Comments(0)

哲学の道

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「wさん、緊張しないで・・・親指を握ってくださいね」

矢口真里似の童顔の看護師が私の血を抜こうとしている。

「チクリとしますからね」

「はいっ」

もちろん血を抜いている注射器を見ることはできない。 斜め上のファイザー製薬のポスターをみている。

" 愛でタバコはやめられない? " と仲間由紀恵がいつもよりセクシーな表情で禁煙外来勧誘をしている。
『 やめられるかも 』

3ヶ月近く、右足指の付けねと甲が慢性的に痛み歩くのがつらい。

尿酸値が上がっているだろうと(ガンマも)呑み仲間の G 大の内科部長との酒を呑みながらの問診で解かっている。

「うそっ」いつもより採血の時間が長いなと思っていたら、ちっちゃな試験管3本分も採られていた。

「今日はお風呂ガマンしてくださいね」「はいっ」

なにか秋葉原のメイド喫茶にいる気分。


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いつも疑問に思うのだが哲学者ってなにをなりわいとしている人たちなんだろう?

学校で哲学を教えている人、かつての偉大な哲学者の研究をしている人、難解な言葉で人生を解いている人?
普段はなにをしているんだろう?
松岡修造、蛭子さん、かつての相田みつを先生みたいに日めくりカレンダーの出版を考えているのだろうか。


私の行く飲み屋さんのバイトの女子たちの放つ言葉はソクラテスよりもニーチェよりも響くことが多々ある。

いつも笑顔の大学院生、薬学部で国家試験を通った子、証券会社に勤める新入社員、埼玉から通ってくる筋の通った伝統的なヤンキーの子、みんな学業、仕事のかたわらバイトをしているしっかりものの女子たちである。

「バッチグー」とか「アウト・オブ・ガンチュー」「バタンキュウ」「めんごめんご」「今日はテクシーで帰るわ」
そんな死語となった言葉をつかうブルーチーズ臭いおっさんたちにキシッと対応しているだけでも素晴らしい。

哲学って理屈で生きている男だけの学問なのかもしれない。
# by w-scarecrow | 2016-04-22 17:48 | そのほか | Comments(0)

ウェーブ

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富山の薬売りのおじさんが年に一度わが家を訪れた。

玄関先で正座をしながら母とおじさんが世間話をしている。

その後ろで小さな私も正座、手早くケロリンやトンプク、赤玉などの薬を入れ替える様子を眺めている。

『 紙風船、何枚くれるんだろう 』

おじさんが帰った後はすぐに膨らませ、蹴ったり、叩いたり・・。

人の心は紙風船、手のひらでポンとついてもらえればフワフワと浮くが、げんこつで叩けばしぼんだり、破れたり・・・。



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スウェーデンと日本人のハーフ、マイア・ヒラサワが唄う ♪ Boom! ♪ の軽快なリズムに乗って九州各地の人々が参加した、世界一ハッピーな動画といわれた九州新幹線の開業 CM 映像。


鹿児島中央駅~新八代~熊本~新玉名~久留米~博多駅と走る新幹線とともに手や旗を振る、パーフォーマンスをする沿線の人々の楽しそうな姿が映し出されていた。

初めて CM 見たときの新鮮な響き、何万人の人が参加したんだろう?

九州新幹線の開業は2011年3月12日。 東日本大震災の翌日だった。

ロングバージョンの CM は放映中止。


その後、YouTube やニコニコ動画でも視聴回数が急増し、『 逆に東北の被災者たちにも勇気を与えるのでは 』という声が高まった。

博多から鹿児島まで、九州の人々のウェーブで繋がった新幹線。

きっとあの時と同じ大きなウェーブで復興ができることと思う。
# by w-scarecrow | 2016-04-19 07:26 | そのほか | Comments(0)

福岡の絶品ごはんの供

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東急東横店で催されていた福岡物産展。

ご飯の供を2品だけ購入。

全国の物産展の中で福岡県が一番待ち遠しい。辛子明太子もお取り寄せとなると送料が千円を超えてしまう。
今回はお気に入りの明太子屋が出店をしていなかったので我慢。

玄界灘の海産物や水産加工品、福岡は食指の動くものばかり。

いつの間にか東京から消えたインスタントラーメン " うまかっちゃん " も置いてほしかった。


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食べたい " ご飯のお供ランキング " でいつも上位にいる大宰府・十二堂えとやの " 梅の実ひじき " 、ひじきが甘く炊かれていたらいやだなと思っていたがなんのなんのカリカリ梅とベストマッチで大満足。


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福岡中央卸売市場にある後藤宏商店の " からし高菜 "。 高菜はうまい!今まで食べたからし高菜の中で一番美味しかった。


ベランダにある栗の木と、春から夏までは葉が紅色、秋からは緑に変わるモミジの木がいつの間にか元気な葉をつけている。
水やりを怠けてもすくすくと生きてくれている。

四月の青い空。 フレッシュマンたちが大きく深呼吸、呼吸を整えてゆっくりと行こうっ。

「東京駅で東北の方に『 お~い 』と叫んでみる、『 お~い 』と返ってきたらそれは " やまびこ ”、西の方から 『 お~い 』と返ってきたらそれは " こだま " 」

朝のTV画面に映る東京駅、鉄道運行情報を見ながら、そんな小話で微笑む。
# by w-scarecrow | 2016-04-12 09:20 | 食 + うつわ | Comments(0)

たけのこの里

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赤坂見附から渋谷へ。

東急東横店での福岡物産展でご飯のお供を二品購入。

かつて " 青ガエル " と呼ばれていた玉電(世田谷線)の車両の前は待ち合わせの女の子ばかり、どうして男は女の子待たせるのだろう?

携帯電話のない時代は、どうしたんだろうか?事故でもあったんじゃないか?と相手を気遣いやきもきして待っていたが、今はどんなドキドキ感があるんだろう?

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ハチ公の前は殆どが外国人の旅行客、Hachi と代わる代わる記念撮影をしている。

カエル電車と帰ってくることのないご主人を待ちつづけたハチ公が向かい合っている。


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池ノ上駅からの帰り道、右足の痛みはまだ引けずゆっくりゆっくりと歩く。

家の近くの公園で一休み。 緑の葉が混じり始めた桜の木の下、お爺さんと警備会社の制服を着た50歳近いお父さんがベンチに座っている。

近くの道路工事現場の交通整理をしてるのだろうか。

村上龍の短編集に『 走れ!タカハシ 』というのがあった。
タカハシというのは1980年代に活躍した広島カープのスター選手。
走攻守そろったイケメン内野手だった高橋慶彦。盗塁王3回、全編タカハシが会話の中で登場する。

交通整理をしているカープファンのおじさんも一台車を通すごとに「走れ!タカハシ」と声をかける。

その中の一編、中距離トラックの運転手をしている昔気質のお父さんは仕事人間、家庭を顧みないという理由で妻に別居をされてしまい、中学生の娘との二人暮らし。(平成アベノミクスの今では考えられない理由)

思春期の娘とのギクシャクとした生活にも悩む働き者のお父さん。

ある日運送会社が倒産し、職のない日々がつづく、以前社長に連れて行かれたオカマバーで「あんたは絶対オカマに変装したら一番の売れっ子になるわ」と言ってくれたトマトちゃんと偶然、街で出会う。

娘には警備会社で働いていると嘘をつきオカマバーで働くことになる。
大学のラグビー部の部長をやっているというガタイのいい男が客でくる。横柄な態度で飲みつづける男はやがてトマトちゃんに絡みだし、それを止めたお父さんの頭をボトルで叩きつけてしまう。

オカマちゃんの姿で入院してしまったお父さん、その姿に別居中の妻が驚き嘆くが、娘は何気ない顔をしている。
お母さんと一緒に暮らす?との誘いには首を横に振る娘。

「いつか、お母ちゃんと一緒に野球観に行こうね」とお父さんの耳元で告げる娘。


そんな父と娘の物語があったなと、ベンチで旨そうにタバコをふかしている警備会社のお父さんを " Meiji たけのこの里 " を食べながら眺めていた。
# by w-scarecrow | 2016-04-09 18:23 | 散歩 | Comments(0)

バンドネオンの響き ♪

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バンドネオンの間の抜けた哀愁漂う音色が好きだ。

アルゼンチンタンゴの巨匠の名前がいつも出てこない。

1973年のチリのクーデターを描いた映画 " サンチャゴに雨が降る " に彼の名演が残されている。

想い出すときの順番があるユン・ソナ→キム・ソナ→「そうだピアソラだ」

亀有と亀戸も区別がつかない。公園前派出所→亀有、天神さん→亀戸。

西武百貨店は池袋駅東口、東武百貨店は西口。

パラグアイとウルグアイ。


2012年の環境の未来を考えるリオ会議で名演説を残した前ウルグアイ大統領ムヒカ氏が来日している。何度か耳にした彼の解りやすく説得力のある言葉の数々。

「ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか」

「マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち。即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作ってきたのです。マーケット経済がマーケット社会を作り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか」

「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるために地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです」

世界一貧乏な大統領だといわれたムヒカ氏、就任時にも官邸には住まず、郊外の妻名義の農場で暮らしていた。
大統領の警護官が2人、犬3匹の農場でトラクターを運転していた。
収入の9割は福祉施設に寄付し、残りの一割での生活。

ウルグアイでヒッチハイカーが30台ほどの車に過ぎ去られた後、1987製のフォルクスワーゲンが停まり、扉を開けてくれたのはヒムカ大統領夫妻だったという。

どうしてもサントリー " BOSS " の CM の宇宙人ジョーンズを想い浮かべてしまう。

桜色に染まった日本でどんな言葉を残してくれるのだろう。


今朝は6時過ぎに洗濯機を回し、ベランダいっぱいに洗濯物を干した。
北向きの冬は心身とも凍てついてしまう部屋、春ベランダに陽が差すのは午後4時前!からだ。

洗濯洗剤の CM みたく、陽を浴びたふかふかの洗濯物を頬ずりしてみたい。
# by w-scarecrow | 2016-04-06 07:14 | そのほか | Comments(4)

酒と泪とお墓と女

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                    どっかに行こうと私が言う
                    どこ行こうかなとあなたが言う
                    ここもいいなと私が言う
                    ここでもいいねとあなたが言う
                    言っているうちに日が暮れて
                    ここがどこかになっていく

                                    谷川俊太郎 『 ここ 』




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渋谷で用事を済ませ、遅い昼飯は下北沢の外れにあるパン屋 " KAISO カイソ " のバケットサンドが食べたく、自転車を転がした。

もちもちしたバケットにハムとチーズが入っているだけだが、これがうまい!! そんな至福のときを北沢緑道の満開の桜並木の下でパクリ、パクリと花見て食す。

     *             *             *             *    


昔、仕事仲間のBと呑んでいると映画や音楽や未来の話は殆どなく、お寺さんと墓地の話が多かった。
それが詳しいときた。

B の付き合っている彼女は山本寛斎の長女に似たスレンダーなベッピンさん。

彼女と付き合い始めて間もなく、「 B くんの先祖のお墓はどこにあるの?」と訊いてきたらしい。
よくわからない新興宗教に入信しているのではないかと疑ったらしい。

デートは主に多磨霊園、雑司ヶ谷、青山霊園、竹久夢二や夏目漱石、夏目雅子、山本五十六に掌を合わせ、彼女が作ってきた " おいなりさん " を霊園で食べることが多かったらしい。

彼女は映画配給会社に勤めていた子で歴女、文学少女、仏像マニア。

二人での旅行といえば京都護国神社に眠る坂本龍馬や中岡慎太郎の墓参り、萩や鹿児島へまで幕末の志士の墓参りの旅はつづいたという。
ちゃらちゃらした美食の旅ではない。

結婚した彼らの新婚旅行先はパリ、彼女の好きなバンド " ドアーズ " のバン・モリソンの墓参りだったらしい。

今でも二人で出かけるときは北海道物産展でも流行りのパンケーキ店でもなく、寺社霊園、Bの先祖の墓へと出向くことが多いという。
奈良ではの河島英五にも掌を合わせてきたらしい。

2年前に二人と会ったとき「またみんなで花見したいね~」と相変わらずのペッピンさんの彼女が言い出した。

そしたらB が「 w さ、キヨシローの墓参りして高尾山での花見、よくない?」

忌野清志郎のお墓は高尾山にあるらしい、淡い桜の花と清志郎。

全く合わないと思うが、墓参り好きの夫婦の飛んでる加減と清志郎のぶっ飛び加減はイコールかもしれない。

いつか行かなきゃ清志郎の墓参りとお花見。
# by w-scarecrow | 2016-04-01 18:41 | 散歩 | Comments(2)

ライスカレー 

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得意な料理はと訊いて、

「こう見えても、カレーライスとクリームシチューには自信があるのよ」と、胸をはっていた子がいた。

『 S&B? ハウス?』とは訊き返せない。


神保町へ行けば世界各国のカレーが食べられる。 欧州風、インド、タイ、ネパール、バングラデシュ etc.

銀座の " ナイルレストラン " や、大阪難波の " 自由軒 " のカレーライスのように、皿にのった一品をごちゃごちゃにかき回して食べるカレーライスは美しくない。

ご飯とカレールウが左右5対5、4対6の昔ながらの黄金比で盛った美味しいカレーライスと巡り遇いたい。


年配の人はライスカレーと呼ぶ。まだルウが黄色っぽかった時代の人たち。

私は小さい頃に父に連れて行ってもらった東急東横店の食堂、あのハトみたいな銀食器に盛られたルウ、それをライスにチミチミとかけて食べるのがカレーライスだと認識していた。
母が作る豚コマ肉、野菜がゴロゴロしているものがライスカレー。

S&B でもハウスでも誰が作っても同じ味に出来上がるカレーライス。

そんな家庭の味のカレーライスが食べたくなるときがある。

不安やモヤモヤ、気持ちが晴れ晴れとしないとき、

そんなときはライスカレーだ! 

桜並木を通って野菜と肉を買いに行こう。マッシュルームも入れようっ。


 
# by w-scarecrow | 2016-03-29 08:15 | そのほか | Comments(0)

Departure 出発

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江戸時代末期、京都・東寺に収めたという笹屋伊織のどら焼。

筒状のどら焼きの竹皮をむくと、もちもちした生地のなんともいえぬ懐かしさと甘さ控えめの餡。


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ひと月に3日間しか作らないという限定品。 この魅力的な一品にリピーターが多いのが頷ける。


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1988年に開通した青函トンネル、そして今日北海道新幹線の一番列車が走って行った。

山下達郎の ♪ クリスマスイブ ♪ をテーマソングに、思いっきりお洒落をした少女が東海道新幹線の終着駅に立っている。
まだ15歳の深津絵里の負けん気の強そうな目が涙目になっていた。
誰もがシンデレラを夢見た遠い日のCM。

かつては暴れる海峡を4時間をかけて渡った青函連絡船、青森と函館をトンネルで結ぶこの新幹線には山下達郎や深津絵里は似合わない。

北国のホームにはマフラーを巻いた木村多江が似合う、名物いかめし弁当の売り子さんには温水洋一がピッタリだ。


駅といえば寅さん。

寅さんが南国土佐にいても雪積る北国の駅に立っていてもなんの郷愁も感じない。
寅さんには帰って来れる柴又がある。

寅さんシリーズで、帝釈天の源公と寅さんが区役所に訪れるシーンがあった。

入口に 『 あなたの声をお聞かせください 』という区民への投書箱がある。

その投書箱の穴に向かって「わ~!わ~っ」と声を出す寅さんと源公。

どこかの庭園の風靡な池で 『 鯉のエサ 百円 』との札があったら、きっと寅さんは100円球を池に向かって放っていたと思う。
# by w-scarecrow | 2016-03-26 14:40 | 食 + うつわ | Comments(0)

すがすがしい朝

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先週、味噌を買いに表参道にある新潟のアンテナショップへ。 千葉県銚子の " ヒゲタ醤油 " の味で育ってきたがたまには新潟の醤油もと思い小さなサイズのものを買ってきた。

兵庫県竜野の薄口醤油、すぐ海を渡った小豆島は風味ある濃口醤油。小豆島の醤油作りは紀州湯浅を手本にしたらしい。

選抜高校野球の小豆島高校 vs 釜石高校の試合を観ながらの " 醤油 " の検索。

今春の選手宣誓は希望枠で選出された小豆島高校主将の樋本くん、「当たり前にあった風景がなくなる、その重みを僕たちは忘れたくありません。当たり前にある日常のありがたさを胸にグランウンドに立ちます」

くりくり坊主の中での少数派、長髪の精悍な球児。

就活の大学生の真っ黒!なスーツ姿の塊の中に、グレーのスーツ姿の青年を見つけたときと同じ感動。


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同じ21世紀枠で出場した釜石高校。

震災時に市内の児童・生徒3000人の 99.8% が助かった " 釜石の奇跡 "。

『 てんでんこ 』という地震があったときの教訓が徹底されていた。 てんでんバラバラに各自で振り返らず山に向かって走れ!


今大会の出場校で最多部員数の高校は福井工大福井の145人。 たった17人の小豆島高校は善戦をして敗れた。
すがすがしい朝のひととき。

釜石高校に " 釜石の奇跡 " をこの甲子園で起こしてほしい!


夕飯はサバ味噌煮、三陸沖のサバではないが仙台の赤味噌で炊いた。
# by w-scarecrow | 2016-03-21 21:26 | そのほか | Comments(2)

ナポリタン焼きそば 

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先週、BSの「食」番組で、酒のあてに焼きそばのナポリタンを出していた。

これはいける。


皆で呑んでいるときに小学校のときの給食の話、クジラの竜田揚げ、ソフトめん、揚げパン・・。

青春時代のカツカレー、牛丼、そして喫茶店のナポリタンの話がよく出てくる。

皆がその美味しさを語っているときはその輪に入れない。

あの茹で置きしたスパゲッティにベトベトのケチャップ味、あれが嫌いだった。


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焼きそば麺に玉ねぎ、ピーマン、冷蔵庫にあった薄切りハムだけでナポリタンを作ってみた。

色付け程度のケチャップの量、さっぱりとしていてナポリタン嫌いソース焼きそば嫌いの私には新発見の旨さだった。

うまいぞ!


また、桜咲く季節に入ってきた。

目白鬼子母神堂を敷地にもつ法明寺参道の淡いソメイヨシノは素敵だった。 
葉唐辛子と濃いめに味付けた豚の生姜焼きのおむすびでも握って、今年も行ってみようかな。

あぁ~、また桜が舞うんだ。
# by w-scarecrow | 2016-03-17 23:37 | | Comments(0)

チョウチョ 

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                 こんな大きくなりすぎたタケノコは要らないが

        八百屋の店先に並ぶ、” 福岡産 新たけのこ ¥980 ” の札に後ろ髪を引かれる。

                もう少し、待ってみようっ。 タケノコご飯。



                ” 自撮りした 写真見るのも 自分だけ "     2016 サラリーマン川柳100選より


                 ” 割り勘か 投資か悩む 初デート ”


そろそろ虫さんたちも、さなぎになって羽化しチョウになる。

腹を空かしたチョウは小さな花も見逃さないが、緑の葉には目もくれない。 オスは花には見向きもせずメスを追いかける。

蜜をたっぷりと吸ったメスは、ひたすら卵を産むべき緑の葉を探して飛び廻る・・。

昆虫の世界も人間の世界も政治家も、男はただ無駄にヒラヒラ舞っている。

「割り勘の方がいいかもしれない。投資なんて女性に失礼だ」


                 ” 妻が見る 「今日の料理」明日もでず ”


友人の N さんが娘さんに贈る Lawson のミッフィーグッズ・プレゼントのシール集めを手伝おうと思い、先日からコンビニスイーツ三昧。

今も黒霧島のお湯割りを呑みながら、 " meiji 大人の きのこの山 " をつまんでいる。


覚醒剤に野球賭博、野球ファンとしては開幕を待つウキウキ感が半減されてしまった。

アメリカでは賭博ではないがトランプ旋風、大統領選が博打みたくなってきている。 アメリカ、大丈夫!?


あ~ぁ、日本は平和だ。 何度も何度もクリエイティブな人々が打ち合わせをしていても、聖火台を忘れていた。 

きっとあの人たちは結婚記念日にワイフと行く☆☆ レストランの予約は忘れてはないだろう。

外は冷たい雨。きのこの山が終わってしまった。
# by w-scarecrow | 2016-03-14 21:40 | そのほか | Comments(0)

主題歌 ♪

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5年が経ってしまった。


子どもたちの古里の風景はどんな海の広がり、どんな山の稜線が描かれているんだろう?

あの止まってしまった画ではないことを願う。


被災地から遠く離れ暮らす中学生。

転校や環境の変化でストレスを抱え込み、部屋の壁をぼこぼこと穴だらけにしてしまった。

「一緒に死のうか」と母。

仮設住宅の周りの人々にも気を使い、

車の中でひとり泣いていた母の姿。

そんな5年を綴った作文があった。


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       ” 映画に主題歌があるように 人の一生にもそれぞれの主題歌があるのではないだろうか。
         そしてそれを思い出して唄ってみるとき、人はいつでも原点に立ち戻り人生のやり
         直しがきくようなカタルシス(解き放たれる)を味わうのではないだろうか ”
                                         寺山修司


子どもたちはどんな未来を見るのだろうか?

古里に戻りぽつんと立ちすくむ、そびえ立つ白いコンクリートの防潮堤を前にして、いつも見ていた島や灯台は壁の向こう・・。

大人たちはどんな古里の絵を描いてくれるのだろう。
# by w-scarecrow | 2016-03-11 14:46 | そのほか | Comments(0)

この道

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                   この道は いつか来た道
                   ああ そうだよ

                   あの丘は いつか見た丘
                   ああ そうだよ
                   ほら 白い時計台だよ

                   この道は いつか来た道
                   ああ そうだよ
                   お母さまと馬車で行ったよ

                   あの雲も いつか見た雲
                   ああ そうだよ
                   山査子(さんざし)の枝も垂れている


                               『 この道 』 北原白秋


北原白秋の育った里、福岡県柳川。
まちの中を縦横に流れる掘割、枝垂柳の緑が川面に映え、赤煉瓦の並倉と白なまこ壁が連なる町。

運河の町、水の都に想いを寄せる。
千葉や茨城の水郷の町、江戸から明治になっても東京は運河が網の目のようにはり物流の主流が水運であった時代、そんな運河の人の営みの画を想像してみる。

タイムスリップをしてどの時代のどこにでも漂着してもいいといったら、1867年12月10日京都、近江屋へという人が多いかもしれない。

坂本龍馬と中岡慎太郎が逗留している近江屋、龍馬に軍鶏鍋を頼まれた小僧が、夜道をゆく。
「小僧、待ってくれ。今すぐに逃げろと坂本さんに伝えてくれ!」と
タイムスリップをして待った!をかけたいが、歴史を変えることはできないので真犯人は誰かを確認するだけだ。

1960年代の浅草の街にもタイムスリップしてみたい。
ストリップ劇場の浅草フランス座、無名時代の作家井上ひさしが照明係や雑用をやりながら幕間のコントの台本を書いていた。
そこへ助手としてタイムスリップ、渥美清、関敬六、八波むと志、南利明、東八郎、そうそうたる浅草芸人たちや作家の粋で濃い世界を身近で味わってみたい。後に入ってくる北野武を顎で使ってみたりして。

ブログを書く前にラジオから手嶌葵の歌う白秋の ♪ この道 ♪ が流れてきた。

それを聴いていたら、歌詞とは違って海辺へつづく画が浮かんできた。

明けても暮れても、一歩70cm の歩幅を崩さず日本の海岸線を歩きつづけた伊能忠敬。
52歳で天文学を学び始め、56歳で測量機を持って蝦夷地へ。
それから亡くなるまでの17年間、海岸線を歩きつづける。

どんな人生だったんだろう? なにを描いていったんだろう? 
そんな伊能さんの部隊にタイムスリップして加わりたい。 一歩70cm はきつい。
                   
# by w-scarecrow | 2016-03-07 20:43 | そのほか | Comments(2)

Forever Young ♫

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3月4日、巣鴨地蔵通商店街は縁日の日。

原宿竹下通り以上の人波、ただ違うのはお年寄りたちは流れて歩くことはなく、右に左に前に後ろにとジグザグに屋台を覗いている。

それと自撮り棒を持っているやからはここにはいない。

                   ♪ 自撮り棒 塩かタレかと聞く爺ちゃん ♪
       

ぶつかる、押される、全く若者のいない人波を私も老人パワーに負けずにとげぬき地蔵高岩寺まで歩く。


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ご長寿さんたちは、こっちで玉こんにゃくを食べ、あっちでお好み焼きや焼鳥を頬張っている。


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やっといた!年金を貰っていない女子!

占い師は、この町では滅多に訊かれることがない 『 恋愛運 』であたふたしているのか、本かなんか引っぱりだしている。

恋愛は会議室で起きているのではなく、現場で起きているんだ! 本なんかに頼るな。


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こちらにもいた。 " 幸福だんご " の向こうには " 洗い観音像 " に深く掌を合わせる人たち。


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真っ赤な下着を売る店の前では外国人に道を訊かれている、とげぬきレディー。 場所がワルイ。



3月4日、父の命日。 

ソメイヨシノの発祥の地、染井霊園の父の墓前に花をたむけ、こころ模様を語ってきた。

陽射しが気持ちよかった。

「また来んね、親父」
# by w-scarecrow | 2016-03-04 18:16 | 散歩 | Comments(2)