winter's scarecrow

サマ

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空に浮かぶ雲が少しづつ秋めいてきた。

この夏、一度だけ雨上がりの空に弓のような虹を見た。

虹は7色と思いこんでいたが、そうとは限らないらしい。

国によっては虹は2色とか、3色、5色、8色捉えている人々も。

7色と言い出したのはニュートン、でもイギリスでもアメリカでも虹は6色というのが一般的らしい。


人の目には " 彩色 " がある、伸縮して光量を調節する膜で、見えている風景も色も人それぞれ、違っているのが当たり前、人の感受性も無限である。

夏の虹を見て、私には境目がにじむように溶け合って、数えているうちに重なりあっていた。











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自動車メーカーのCMを見ていてドキッとした。


「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえてくるから」

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、自分にウソがつけなくなるから」

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、どんな逆風もチャンスに見えてくるから」


42歳という年齢ながら、未だ進化しているイチロー選手。

CMに登場するのは国際大会でも活躍するリオ・パラリンピックに選手として出場した選手たちの言葉。


イチローに一歩でも近づきたいが、道は遠い、憧れ、眩しさ、もどかしさ。



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私も「嫌い」な人がいっぱいいる。

自分の知らない世界でコツコツと生きてきた人たち、彼らからは吸収できるものが多すぎて。 話の端々に「ザマ」を感じる。
生活者としての生きざま、仕事に対しての「サマ」、いつもスポンジが膨らんでくる。

今をちゃんと生きている。


アサリの味噌汁をご飯にぶっかけた漁師の深川丼ではなく、アサリご飯の深川・大工飯が食べたい。

知らぬ間に体重が減ってきているので、炊きこみご飯にしたらいっぱい食べれると思う。 東急東横店の午後6時過ぎにはアサリが格安になっているので2盛りくらい買ってこよう。
# by w-scarecrow | 2016-09-19 21:33 | そのほか | Comments(0)

かっこいいな、広島カープ

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「野球の神様が降りてきた」

優勝までの82試合のうち、42勝が逆転勝ち。 25年ぶりに広島カープの胴上げを観ることができた。

写真はクライマックスシリーズへ行けるのか?とお尻に火が点いたわが横浜ベイスターズ vs ヤクルト戦。

18年振りの優勝とまでは考えていないがせめて3位についてクライマックスシリーズへ出場してもらいたい。



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広島の原動力とは人気球団へしか行きたくないというエリート野球選手ではなく、無名で泥臭い選手をスカウトたちは中学生時代から根気強く追っている。

カープ初優勝のときの衣笠、山本浩二、水沼、三村、池谷、正田、高橋慶彦とポテンシャルのある選手を発掘してきたのが亡き木庭教スカウト。

広島商業の野球部に在籍していたが万年補欠、その木庭さんの眼力がすごかった。

後に古葉竹織監督と共に大洋ホエールズにやってきて、谷繁、大魔神佐々木、新藤、波留、盛田、佐伯と1998年の38年ぶりの優勝メンバーをスカウトしてきた。

広島カープの良きスカウティングは今の苑田聡彦チーフスカウトや若いスカウトたちにも、その精神だけはちゃんと受け継がれている。

経営困難で市民球場に大きな樽を置いてのカープ樽募金でなんとか生きながらえた、広島愛の選手たちが今も躍動している。


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黒田、新井の涙を見て、いいな、広島愛! ほんともらい泣きをしました。

いいな、野球って。
# by w-scarecrow | 2016-09-13 21:29 | baseball | Comments(2)

渋谷

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渋谷。

十数年前から渋谷駅周辺はいつも工事、工事。 新副都心線にヒカリエの開業。

まだ昭和9年に建てられた東急東横店の外観は残っている。

2020年の東京五輪の頃は再開発が進みどんな街へと変貌しているんだろう。


桑田佳祐の新曲、♪ 大河の一滴 ♪ にこんな歌詞が出てくる。


       ♪ 砂に煙る 渋谷駅の女(あいつ)と出逢ったバスのロータリー ♪
       ♪ 宮益坂 下って 小さな御嶽神社 ♪
       ♪ ラケルで オムレツ ♪
       ♪ 行ったよね ♪


私の通った中学校は渋谷駅から歩いて12~13分、大学は10分。

宮益坂は大学への通学路だった。 

アルバイトの給料が入ると学校帰りに桑田くんと同じに喫茶・軽食 " ラケル ” でオムレツを食べるのが常、トロトロのオムレツにホクホクの皮つきじゃがいもに温かな丸いパン。

バイトがない時はラケルから、桜丘にある JAZZ喫茶 " Mary Jane " へ。

大人たちに交じって、背伸びした本を開きながらアバンギャルドなジャズを聴き入っていた。


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小学6年生のとき、NHKの小学生のクイズ番組に出演することになったとき、渋谷東横百貨店で初めて自分で選んだ水色のカーディガンを買ってもらった。 嬉しかった。

高校生のときに付き合って間もない女の子に、漱石の「こころ」をプレゼントしたのに、別れるときに返ってきたのは太宰治の「人間失格」だった。 渋谷警察署の前で渡された。

高校の授業が終わり、バイト先の魚屋さんに行く前に、渋谷西武百貨店にあった小さな詩歌専門店 「ぽえむぱろうる」 に寄って、こっそりと凝った装幀の詩集を開くのが愉しみだった。

道玄坂にある " 長崎飯店 ” で初めての皿うどんを食べたときの感動、百軒店の " ムルギー " のいつものカレー、" 喜楽 " のシュウマイ定食。

つい何年か前に別れたのも渋谷宮益坂。

砂に煙る渋谷駅のバスロータリー、別れの悲喜こもごも。 そんな私の渋谷の街。

成長させてくれたのか否か、街だけは変わってゆく。
# by w-scarecrow | 2016-09-05 22:22 | 散歩 | Comments(2)

ほんとに美味しい出汁巻き玉子サンド

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ベトナムのファーストフード、バインミー。

かつての統治国だったフランスのバケットサンドをベトナム独特のアレンジをしたサンドイッチ。

米粉の入ったバケットのサクサク感が魅力的。

以前からベトナムを訪れた仲間から、バケットサンドは美味しいよ~と聴いていた。

前回はベトナムのチャーシューのサンドを食べ、今回はレモングラスやパクチー、ニンジン、オニオン、スパイシーなビーフのバインミー。

食欲の落ちたこの時期はもってこいのアジアの風味を味わえるベトナムのサンドイッチの数々。












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ジャガイモ、バターコーンのシャキシャキとしたサラダを添えて。



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小さい頃から、お弁当に入っている玉子焼きには砂糖の甘い味付けはなかった、東京の鮨屋で出される甘い玉(ぎょく)のにぎりには手を出さなかった。

麻布十番にある " 天のや " は大阪宗右衛門に昭和7年に創業してから甘味処、お好み焼きをやっていた店。

手で掴むと想像以上の柔らかさと重さにまず驚く、たっぷりと出汁を含んだ出し巻き玉子、マスタードの風味とマヨネーズの酸味が絶妙!! 初体験の玉子サンド。

理想の出し巻き玉子に柔らかな食パン、皆が唸るのが解る、ほんと旨い!


ほっと、幸せを感じる控えめで強烈な玉子のサンドイッチ。

いいね。
# by w-scarecrow | 2016-08-30 22:56 | | Comments(0)

ARIGATO

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涙があふれる 悲しい季節は

 誰かに抱かれる夢をみる

 泣きたい気持ちは 言葉に出来ない


 今夜も 冷たい雨が降る

 こらえきれなくて ため息ばかり

 今もこの胸に 夏は巡る・・















あれが「青春」だったという思い出は桑田佳祐の ♪ 真夏の果実 ♪ だけではないがたいてい夏に起きている。

夜中の公園や友人の4畳半のアパートでの語らい、腹の底から笑い、泣き、未熟な自分に怒りをぶつけていた。


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下北沢の阿波踊りも終わった。

五輪、高校野球、夏祭り、一挙にやってきた夏の祭典。

大人になる旅路のどこかに置き忘れてしまった一重の夢。 祭りのあとの寂しさ。

自分の明日を重ねるから、筋書きのない逆転のドラマに人は惹かれる。

大人になった諦めとは無縁のかつての夏の日を、選手を通して取り戻し、拍手を送っているのかもしれない。


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リオ五輪、バトミントンのダブルス、タカマツペアの決勝戦を夜中に見入ってしまった。
松友さんの名脇役(主役かも)のプレーに魅せられてしまった。

松友さん、どう見てもミカンやスダチの木々が連なる小さな町の小さな郵便局で切手や収入印紙を売っている郵便局員に見えてしまう。

小柄な子の負けん気の強さを見せてもらいました。

東京への五輪旗の引き渡しのセレモニーで、OBURIGADOとARIGATOの文字が会場に映し出された。

どこか似ている、「ありがとう」。

世界中で一番素敵な言葉「ありがとう」


茶沢通りにある小さな長屋のパン屋さん、KAISO(カイソ)の美味しいバケット、これまたバケットサンドも絶品、明日買いに行こうっと。
# by w-scarecrow | 2016-08-23 22:01 | そのほか | Comments(0)

夏祭り

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ハンドボール部の名ゴールキーパーだったM ちゃんの浴衣姿。

下北沢の商店街の夏祭り、飲食店は出店で店の味を提供してくれる。

ストリートパーフォーマンスや若手芸人が演劇の街で技を競っている。

外国人の多さに驚いた。


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熱戦がつづくリオ五輪や高校野球、勝者の歓喜、敗者の涙、「瞬間」という言葉の重さをひしと感じた。

その一瞬のためにどれだけの時間と努力を費やしたのか・・・。

アイドルたちのすぐに乾いてしまう涙と違って、糧となる涙。


私が桑田佳祐の歌う ♪ 大河の一滴 ♪ を聴きながら目頭が塩辛くなるのと訳が違う、懐かし思い出の情景をフォルダに残しておく情けない男たち、敵たちは上書き保存で済ましているというのに。


夏祭り、子どもや大人の浴衣姿にしばし暑さを忘れる。
# by w-scarecrow | 2016-08-17 15:14 | 散歩 | Comments(0)

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小学生のときの父兄参観日がいやだった。

同級生のお母さんたちは30代初めのピカピカのお母さん、パパママと呼んでいる家庭のお母さんは日本橋三越か銀座和光でしつらえたような、婦人画報からヒョイと抜け出したハイソな洋服のファッションが眩しかった。

うちの母は母親軍団のなかでも最年長で、入学式も参観日もいつも着物姿。

遠足のときのお弁当はウサギカットのリンゴもタコウインナーも入っておらず、玉子焼きは醤油色、サラダではなく佃煮が入っていた。

そんなパパママと呼ぶ家庭に生まれたかったといつも思っていた。


おとなになった今、近くにある日本民芸館で染織や紬、布のはぎれの展示会などがあると足を運んでいる。

着物姿の母を見慣れていたせいか自然と織物や染色に興味を持っていたのかもしれない。


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                                       資料写真NIKKEIより

谷根千を散歩するとき、江戸時代の創業の江戸千代紙専門店に毎回立ち寄ってしまう。

和紙の質感とユーモラスであったり、粋で渋いデザインを見てほっこりした気持ちになっている。


 
5月27日、広島に4羽の折り鶴が舞い降りた。

千代紙で丁寧に折られた鶴。

「少しだけ手伝ってもらった」というオバマ大統領の自作の折り鶴(上写真)。

4羽のうち2羽は原爆資料館に訪れた小中学生にプレゼントされた。

「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に平和を広め核兵器のない世界を追及する勇気を持ちましょう。 バラク・オバマ」というメッセージを添えて2羽を資料館に残していったという。

オバマ大統領は2歳で黒い雨を浴び12歳で白血病で逝った少女、佐々木禎子ちゃんの折った鶴が展示されていたことを知っていたらしい。

命短いことを知った少女が飴や薬を包んだ紙で折った鶴。

梅や桜の模様が穏やかな日々や未来を想い起こされるオバマ氏自作の鶴たち。

なんと素敵な折り鶴たちなんだろう。 


明日は老母の誕生日、元気でいてくれることに感謝。 ありがとう。
# by w-scarecrow | 2016-08-10 22:11 | もの | Comments(0)

夏、蝉の声

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梅雨明け宣言をした途端に、「セーの」とわが家の周りのセミが鳴き始めた。

私は飛行機以外は空を飛んでいるものが嫌いだ。

ベランダに死んだふりをしたセミが一匹、動かずにいる。 植木に水やりするとき、洗濯物を干すときに急にバタバタと動き出す。

鳥(虫)肌ものだ。

近くにはユニクロの社長の豪邸があるのに、なんでこんな狭いベランダに迷いこんできたのか。

短い一生、ここで終えていいんだろうか。


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明日にはリオ五輪が始まる。
メダルを取った後のインタビューで、今回はどんな名言で生まれるんだろう。 メダルを噛んだポーズの写真撮影はもうやめてほしい。


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7日からは甲子園球場では高校野球が始まる。

40度を超えるグラウンドで選手たちは熱中症で倒れはしないかと、冷房のきいた部屋で眺めている。

甲子園球場の開幕前の練習で、守備練習のノッカーの手伝いをしていた女子マネージャーが大会役員から注意を受け退出させられてしまった。

普段からの練習での手伝いの延長だったのだが、女子では危険が伴うということ、規定では女子はグラウンドには立てないという規則があるという。
高校野球には謎の様式美がいまだにつづいている。

3年間、共に男子部員に混じりサポートをしてきた女子マネージャー、「やはりダメでした」と清々しいコメントに救われる。


そろそろウナギが安く売りだされているのではとスーパーの売場を覗くが、まだ下がっていない。
早く、食べたっ!
# by w-scarecrow | 2016-08-05 09:21 | そのほか | Comments(4)

風 天

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今日も陽が西に傾いてゆく なぜ人は黄昏時になると妙にこころがざわめくのであろう

日が暮れると堂々と酒が呑めるからだ 

今夜はどんな人と出逢い 道半ばの哀楽を聞けるのであろう

そんなひとときにこころ騒がぬはずがない



先日、テレビ番組で渥美清さんが風に天、" 風天 " の俳号で読んだ句が紹介されていた。

        赤とんぼ じっとしたまま明日どうする

        うつり香の ひみつ知ってる春の闇

        テレビ消し ひとりだった大みそか



                                風天(渥美清)



渥美清さんが亡くなって8月4日で20年が経ってしまった。


私が初めて渥美さんを見たのは、渋谷のハチ公前の交差点、トレンチコートにハンチング姿で颯爽と歩いてゆく姿だった。
「わっ、寅さんだ」と声には出さずも、渥美さんが一瞥してくれたような気がした。
きっと母には「ダメ」と言われる、代々木ゼミの高校受験の春季講座の案内をもらいに行った帰りだった。

2度目は20代になって " ユーロスペース " といミニシアターで東欧の映画を観に行ったとき、後ろの方の席に渥美さんが座っているのを発見した。

柴又ではなく渥美さんの暮らす渋谷で俳優渥美清と遇った。

寅さんではない俳号、風天さん、じっと停まっている赤とんぼに「明日はどうする」と想いを寄せている。


明日はどう生きよう。

そんな想いを抱いて、口の悪い店主の店に集まる人たちから和みをいただいているのかもしれない。
# by w-scarecrow | 2016-08-01 22:44 | そのほか | Comments(0)

日常

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                 夕方かけて


                    「定期持ってると、お金はらわなくてもいいの?」
                    ある日の夕方
                    TBSラジオの 『 全国こども電話相談室 』 に
                    小学一年生の男の子が質問している

                    回答者の一人が定期券の仕組みを丁寧に説明し
                    子供にたずねた

                    「定期ってタダで乗れる券だと思っていた?」
                    「うん」と子供
                    「やっぱりそうか、でも、今度はわかったね」
                    「わかった、アリガトウゴザイマシタッ」

                    聞いていて、私は笑い、少し涙が出る
                    なんでも質問し、なんでも答えてもらった幼年時の
                    明るい日々が、今は遥かに私から遠い

                    誰にも質問しない多くのことが、私にはあり
                    どうにもなることではないから
                    鼻歌をうたいながら台所へ行き
                    やおら、ビールの栓を抜く
                    夕方かけての習慣なので




                                     吉野弘詩集より


最近、週に4日は帰宅時間が日付が変わるころになってしまっている。 やっとこシラフで家に帰っての一杯。

もちろん、その時間からは夜食は摂らない、リッツにチーズをのせてあてにしたり、山形名物玉こんにゃくにからしをたっぷりと塗り空腹を満たしたりしている。

買ってきたバーボンを日常という水で割るか、それとも遊びという氷を入れようか、そんな小さなことで悩むことも愉しみのうち。

明日はどんな日常なんだろう・・・。
# by w-scarecrow | 2016-07-29 13:47 | | Comments(0)

土用

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いきなりの麻婆豆腐の up の画。 食事後の方はごめんなさい emoticon-0139-bow.gif


平賀源内プロデュースの土用の鰻ばかりが延々と後世に残っているが、どっこい暑いときには熱くて花椒(中華さんしょう)のしびれるような辛さで夏をのりきる。

甜麺醤を少なめに豆鼓と豆板醤に多めのラー油、豆腐とねぎと肉さえあれば短時間で簡単に作れる大好きな豆腐料理、五香粉をふりかければさらに大陸の味に近づける。


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立秋までの18日間は夏の土用、江戸時代はご近所の川に鰻はちょろちょろとしていただろうが、今や絶滅危惧種。

そうそう簡単に家族5人でうな重を食べることはできない。 ましてや握り寿司好きになってしまった子供たちに新たにその味を憶えさせるのもいかがなものか。


シジミは盛夏が旬、江戸時代は落語の " 蜆(しじみ)売り " にあるように栄養豊かな土用のシジミは江戸っ子たちのスタミナ源。

もう一つ愉しみだったのは夏バテ防止の効果がある納豆、今のようにご飯にのせるのではなく納豆汁にして食したという。

シジミや納豆売りは夜明けとともに江戸の町々を廻る、長屋の隅々に売り声が響き渡った光景が浮かんでくる。


鰻を我慢して、ドナルド・トランプやマツコデラックスをTVで眺めながら麻婆豆腐や辛~いチキンカレーを汗をかきかき食べるのもいいかもしれない。


泉州の水ナスで一杯やるのも風情があっていい。 水ナス、買ってこよっと。
# by w-scarecrow | 2016-07-26 16:55 | | Comments(0)

小さな星を ♪

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上を向いて歩こうよ 涙がこぼれないように・・

見上げてごらん夜の星を 小さな星を・・♪


終戦の混乱から右肩上がりの高度成長期へ、挫折感を引きずることもできず上を向いて歩いた時代。

悲しくっても俯くな、歌詞は誰もが抱ける夢と希望に満ちていた。


そんな説教や理屈でない庶民の本音や情景を語っていた永六輔さん。



60代のご夫婦が昭和歌謡や永さんや中村八大さんの話題を笑顔で話していた。



以前にブログで記したことがあるが、ラジオから聞こえてきた山田五郎(タレント・美術評論家)の話が強く残っている。

若い夫婦のスピード離婚について。 昔の人との結婚観について。

「昔の人は誰もが恋愛結婚していたわけではなく、まだ相手の人となりを探りながら生活をしていた。これからずっと連れそう相手だから、この人のどこが素敵なところなんだろう?と相手の長所を見つけながら過ごしていた」

あれっ、付き合っていたころのあなたとは違う!と失望感が増してゆく、そんな違いを語っていた。


カウンターで酒を呑み交わす、なにか同士のような思いやりが感じられるご夫婦の会話を耳にすると清々しい。


芋焼酎と " たけのこの里 " (チョコレート) を酒のあてに呑みながら、ひとり者の私が夫婦像を語っている。

変だ。
# by w-scarecrow | 2016-07-19 20:30 | そのほか | Comments(3)

シュワッチ

歴史上、記録的な暑さの夏になると NASA が言っていた。

アスファルトからの照り返しでオーブントースターのなかにいるようだった。

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さて、シャツのボタンを探しに新宿のユザワヤへ行くか、ちょっと遠いが浅草のほおずき市へ行くか・・・。

その前に投票所へ。選管から送られてくる投票整理券がどうしても督促状、脅迫状に感じられて毎回、トコトコと足を運んでいる。

冷房のきいた投票所で椅子に座りペタとハンコを押す人、PC をいじっている人、ジッと私を監視している人。

いいな~、こんなバイトがあったら。


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江戸っ子の魂の古里浅草、牛すじをつまみながら大ジョッキで一杯、み~んな笑顔。


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いつも銭湯へ行ったときに思う、ジッサマたちはなぜ熱~いお湯が好きなんだろう?


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バッサマたちはなぜ芸能人を見るとすすり寄ってマーキング(触る・両手で握手・背中を叩く)をしたがるんだろう? たぶん本能なのか。


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ラジオ CM でクスッと口元緩むタクシーものがある。

       「運転手さん、五反田(ごたんだ)まで行ってください」

       「わかりました、オランダまでですね」


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今だに2020東京オリンピックのエンブレム、組市松紋のデザインが馴染めない。


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7月10日はウルトラマンの日。

下北沢のいつもの飲み屋さんに " ウルトラマンX " に出演し、主題歌も歌っている千晶ちゃんと共演者の T くんがいた。

ウルトラマン50周年イベントの帰りみたいだった。 50年が経ったんだ~。
呑みながら私の発する言葉はほとんど「シュワッチ!」。 

今のウルトラマンはどんな言葉を発するんだろう。「何ッチ?」
# by w-scarecrow | 2016-07-11 20:16 | 散歩 | Comments(2)

七夕

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遠距離恋愛中の彦星と織姫が久しぶりの逢瀬を楽しむ中、40歳イケメンの大西卓哉さんがズドーンと彼らを引き裂くように宇宙へと旅立った。

「地球は青かった♥」幼稚園生みたいな単純な言葉が名言になっているが、ガガーリンはもっと大人の言葉で地球の美しさを語っていたらしい。

宇宙での閉鎖的な空間での緊張は計り知れないストレスになってのしかかる、とび抜けた順応性を持った人しか耐えられないだろう。
同船者に坂上忍みたいなやつがいたら・・。

宇宙から地球を眺めた人は皆、地球の美しさを語るのに地上はストレスに満ちている。

せいぜいスカイツリーから暮れなずむ関東平野をゆったりとした気分で眺めたい。アリンコのように見える人間たちは「私なんだな」と確認しながら。


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富ヶ谷にあるフレッシュネスバーガー一号店、木造平屋建ての小さな店。

10数年くらい前に木村拓哉が女の子連れでチリドッグを食べる私の横に座ったことがあった。所作がカッコよかった・・!


いつもの昼下がりの店内、後ろの女子はお決まりのダイエットの話。(私は最近、体重が知らず知らず落ちてきて困っている)

「せっかく、滅多に着ない白いワンピースを着てきたらさ、(彼は)巣鴨に食事に行こうっていうの。え~巣鴨・・そしたら巣鴨に美味しいカレーうどんの専門店があるんだって・・デリカシーのかけらもないやつでしょ」

彼女は七夕の短冊にはなんて書いたんだろう?

私は短冊じゃ短すぎる、とりあえず江戸前のキスの天ぷらか、コハダの美味しい握り寿司が食べたい。

もう少し艶気のある願いがあるといいんだけど。
# by w-scarecrow | 2016-07-08 14:58 | そのほか | Comments(0)

♪ 今 君は綺麗だよ

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                     花がなければ

                    世界は寂しいのか

                    ならば

                    それがないために

                    かく荒寥としている

                    というものは

                    なにか



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音楽動画サイトで十代の女子がめちゃめちゃ格好いい新人バンドを見つけた。

こんな刺激的で新しいサウンドはいままで聴いたことがない、彼女はそんなバンドに夢中になり、コメント欄に「このバンドのことを知っている人がいたら、もっと教えてください!」と書き込んだという。

その新人バンドの名は THE BEATLES 。


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英国の地方都市リバプール、♪ Love me Do ♪ でデビューした4人組が世界を席巻するのにそう時間はかからなかった。

1960年代、既成の秩序が壊れ日々新しい価値観が生まれいった。

混沌としたあの時代と今、私たちが生きている時代がなにか似ている。

20世紀、多くの人々の心をとらえたビートルズ。 21世紀、流れゆく時間のスピードの速さにあたふたしながら、この喧騒からどんなものが創りだされていくのか愉しみでもある。

忌野清志郎が「(世界や日本で今、なにが起きているのか)ニュースを観なければきっとステキな一日が送れる」と言っていた。

ほんとニュースなんか観たくない。


ラジオから流れてきた Uru の 星の中の君 に癒される。
# by w-scarecrow | 2016-07-04 21:30 | そのほか | Comments(0)

スイカ

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スイカが恋しい季節になってきた。

半月に切られた果肉にガブッとかぶりつく。喉をごくりと鳴らし、みずみずしい甘さがいくつもの夏を想いおこさせてくれる。

私の通った小学校はまだ古い木造校舎が残っていて、一、二年生のときは机も木製の二人用だった。

その二人用の机は境界線が不明瞭で消しゴムがはみ出ているだとか、肘が国境を越えたとか、ささいな争いが絶えなかった。

幸い隣に座る Y 子は体育は不得手だったが物静かなやさしい子だった。

昼休み、彼女はひとり机に座り黙々とリリアンを編んでいた。ミカンみたいな色をした編み物が少しづつ顔を出している。

そんな見事な技に魅せられ私もやってみようと・・・。


「男がやるもんじゃない」と母に言われるのは解っているので、高校生の姉にねだってみることに。


「絶対、みんなに言わないんでほしいんだけど、オレもリリアン買ってもらったんだ」

打ち明けられた Y 子から『今日から仲間だね』と言わんばかりの笑顔が返ってきた。


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Y 子のお父さんは小学校の真ん前にあるビール工場に勤めていた。

私はいつものように近所の酒屋の立ち飲みコーナーで清酒を呑んでいる父親を迎えに行く途中、Y 子とお父さんに出くわした。

すれ違いざまに軽く手を振るY 子。お父さんの手にはネットに包まれた大きなスイカがあった。


「そろそろご飯だから帰ってきてって」「お前、食うか」と、つまんでいた鯨の大和煮の缶詰を差し出すわが父。
「クジラはいらない」

いいな~よそんち。


日本一のスイカの出荷数を誇る熊本県。5月が出荷のピークだったらしいがどうだったんだろう?
丸々一個のスイカを食べたいですね。

種をプイップイッとベランダの端まで飛ばして・・・。
# by w-scarecrow | 2016-06-27 18:40 | そのほか | Comments(0)

お宝

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母の日の華やかさにはまったく及ばない父の日。

地方紙に父親の想いを綴ったエッセイが載っていた。


「(抜粋)あのころに戻りたいと思うことがあります。もう一度やり直したい場面がいくつもあります。
お父さんは世界でいちばん強い、お父さんは世界でいちばんモノ知り。それを信じていた子供たち。

生まれたときは『生きてればいい、それだけでいい』そう思っていたはずなのに・・。

子供たちが成長するにつれ、いつの間にか『オマエのためだ』といいながら、親のわたしたちの欲のために子供を叱り、わたしたちのミエのための子育てをしていることがありました。
わたしたちは『世間に自慢するための子供』を育てたいと思っていたのでした。

そんなわたしに叱られて、泣きながら眠ったその顔に、涙のあとがくっきりと残っていました。
その涙のあとを拭きながら、わたしはなんと愚かな親だろうと思いました。

わたしはそのつど子供たちに許してもらって親を続けてきたのです。

いま、わたしの願いははっきりしています。
子供たちが幸せでありますように。この世に生まれてきたことを喜べますように・・。
そのほかのよいことは、オマケなんだと思います。



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学生時代の友人は父の日に娘さんから高級育毛剤をプレゼントされ、「そんなにイッてるのか?!」と育毛オタクになってしまいました。

別の友人は父親とそっくりな顔が娘さんのコンプレックスになり、思春期のころは「傍を歩かないで!」とキツイ禁止令をもらってしまった。
娘さんが幼稚園のときに描いたお父さんの似顔絵がお宝だという。” だい好きなお父さん、おしごとがんばって!”

父の日の悲喜こもごも、次の日の飲み屋は失恋した若者のように肩を落としたオジサンたちでにぎわっている。
# by w-scarecrow | 2016-06-24 16:04 | そのほか | Comments(0)