winter's scarecrow

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がんばれ、お母さんたち


スーパーで4,5歳の男の子がカートを押しながらあっちへ行ったり、こっちへきたり。
もう楽しくてしょうがない。

「いい加減にしなさい!」とお母さんの声。
お母さんの横にはやっと歩き始めた女の子。

お母さんは子供連れなのでじっくりとは選んでいられない。
男の子は「はんぺん入れてね」とリクエストしながらカートを押している。 
下町とは違って見て見ぬふりのこの界隈では珍しく70代のおばあさんが、ぶつかってきそうなカートを止めて忠告「ダメよ、ここは遊び場じゃないのよ」と言っていた。

お母さんはその光景を目にして「すみません」と頭を下げている。 「大変だねー、このくらいの時は」と優しい笑顔。
わんぱくな子は懲りるはずがない、またカートでまっしぐら。



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お母さんちの夕飯はおでんだ、いろいろと竹輪や薩摩揚げをカゴに入れている。男の子はまっしぐら。
また、「wくん、ダメよ!」と怒っている。 私と同じ名前だ。

一日の買い物、30代のお母さん、「wくん、ダメよ!」と「すみません!」何度、同じ言葉を発しなければいけないんだろう。

たいへんだ、お母さんたち。

以前に作った金沢風おでん、石川県のアンテナショップへ行ってもおでんのたねが見つからなかったが、歩き廻ってそれらしきものを買って作ってみた。 美味しかった。


謝ってばかりのお母さんも、家族そろっておでん鍋を囲んでいるだろう。
「wくん、いいかげんにしなさい!」と声が聞こえてきそうだ。

子供を後ろに乗せ電動自転車で縦横武人に走り、自転車は左側通行だよと!交通ルールを全く関係なしに飛ばしているお母さんたちにいつも腹を立てている!スピードの出しすぎだ!と心配する。

コンビニのおでん売場はもう8月から始まっている。
ひとり暮らしの女性たちが買っていく姿を目にする。

こんにゃくに、しらたき、はんぺんだったらダイエットになるかもしれない。
お姉さんたち、家でおでん鍋を作ろう・・近所に豆腐屋さんがあったら足を運ぼう、生揚げ(厚揚げ)がんもどきだけは、スーパーのものとは全く違うから。こんにゃくも。

         ” 鍋もって おでん屋までの月明かり ”  風天 (渥美清さんの句)



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by w-scarecrow | 2017-08-31 02:30 | | Comments(0)

キャビンアテンダント


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20代初めの頃、羽田発サンフランシスコ行きの China Air Line (中華航空・台湾)のチケットが安くて安全との評判でそれからいつも中華航空。

航空会社によるが機内での飲酒はアジアの航空会社はタダだったので、ここぞとばかり「すみません、Budwiser もう一本」と何本頼んだんだろう? 
「大丈夫ですか?機内での飲酒は気圧の関係で酔いますよ」と日本人のキャビンアテンダントが笑顔で忠告してくれていた。

それから10ヶ月後、サンフランシスコ発羽田行きの便に乗ったらまた前回のCAが搭乗していた。

同じようにビールとバーボンをおかわりしていると「ダメですよ」とまたの笑顔の警告。「眠気がなかなかこないんで」。
私より5,6歳は年上、JAL やANA の CA とは違ってちょいとラフでサーファーぽい。 そんな気さくさが NHK の桑子アナと似ていた。ちゃんと私を憶えていてくれた。

皆が寝静まっても、睡魔がくるまでと呑んでいる私に「これ、食べて」と小声で、大きなカットのケーキを持ってきてくれた「今日は仲間の搭乗員の誕生日で、よかったら食べて」と。


先日、新千歳空港から伊丹へ便の出発が一時間遅延で乗客のいらだちが蔓延した機内、♪ 果てしない大空と広い大地のそのなかで・・♪と柄の良くないオジサンの歌声が機内に流れたらしい。
機長もよく松山千春にマイクを持たせることに同意したと感心する。

氷川きよしが ♪ ずんずん ずんずどこ ♪ をとマイクを持ったり、さだまさしが 北の国からのテーマソングや関白宣言を歌いたいと言い出したらどうするんだろう? 

日本の鉄道もフライトも世界で一番の正確さを誇る。 定刻通りに運行するのは私たちは当たり前のように思っている。
子供はこうする「べき」、女性はこうある「べき」、役所のサービスも百貨店やホテルの対応のこうある「べき」、日本人は100点を求め過ぎているきらいがある。

世界のどこへ行っても「べき」は通用しない。 正確さやおもてなしに慣れっこになっているのかも。

いまだにあの桑子さんに似た中華航空の CA のおもてなしが忘れられない。
「ありがとう!」の一文を書いたメモでもそっと渡せばよかった・・・。



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by w-scarecrow | 2017-08-27 23:41 | そのほか | Comments(2)

新潟名物 バスセンターのカレー


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富山県の飲食店のレジ前では「任せておけ、今日はオレが " だいてやる " 」「・・ありがとう♥」、こんな男女の会話が交わされている。

以前にも書いたが「だいてやる」は奢ってあげるという意味。 実にハートフルな富山ケンミン。

長岡の花火大会を観に行った K ちゃんからのお土産。

お煎餅とこれはびっくり新潟県民のソウルフード、万代シティー・バスセンターのカレー。


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昔懐かし昭和の黄色いカレー(写真よりもっと黄色い)、玉ねぎと肉の旨さが凝縮されている。

あまりに旨くて唸ってしまった。 
豚肉も野菜もちょうどいい大きさでスパイスの利いたやや辛口のカレー。

昭和の風景が浮かんでくる。
とろみがなんともいえない、バスセンターの立食いそば屋さんのカレーなので、そばツユも隠し味。

バスセンターにはわざわざバスに乗って遠方からカレーライスを食べにくる人も多いらしい。 頷ける。
King of the 普通のカレー、やみつきになりそう。

通販もあるみたいだ。 表参道の新潟県のアンテナショップにも置いてあるらしい。

誕生日祝いやお歳暮、昇進祝いにもピッタリ。

昭和歌謡を聴きながら食べれば古き時代にタイムスリップできる。

カレーを作るときにチョコレートやインスタントコーヒーを少し入れると美味しさが増すよと言う人がいるが、とんでもないチョコ味、コーヒー味になってしまって食べられたもんじゃない。
やはりそば屋のカレーが、The 日本のカレー。

K ちゃん、ご馳走さまでした。



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by w-scarecrow | 2017-08-25 13:39 | | Comments(2)

豆腐と宝塚


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豆腐屋の主は40代後半、早朝からの水仕事、一日分の揚げ物を油にぶち込み、仮眠をとったら店番だ。そして配達。

夕方6時になるころには売れ残った商品をリヤカーに乗せラッパを鳴らし売り歩く、雨の日も。

女房は働き者だが、宝塚の公演があるときは「ごめん!有休を取らせてもらいます」と偽ブランドのバッグやスカーフを巻き元気よく出てゆく。

ひとり娘は高校1年生だが、いまだに反抗期がつづいている。

娘は野球と宝塚と豆腐が大嫌いだ。

宝塚音楽院を受験させようと中学に上がると無理やりバレーと歌を習わされた。 しかし脚が毎回つってしまってバレーは断念、歌は母親に似たのか根っから音痴。

高校から帰るとリビングでは宝塚歌劇団のDVD が流れ、母親の音の外れた歌声が響いている。
夜はプロ野球を観ながら父親が「アウト!セーフ!」と大声で叫んでいる。

父親は日曜日は毎週、川原のグラウンドに立ち少年野球や草野球の審判員をしている。 どれだけ格好いいポーズでジャッジをできるかリビングでテレビに映る審判員を真似しながらの鍛錬。
ときには審判員のユニフォームを着てマスクを被りポーズの研究をしている。

いつかはより上のライセンスを取り、中学高校の公式審判員になるのが夢だ。

二代目の豆腐店、爺さんも四角い顔だったが父親も四角い。 
野球のストライクゾーンは丁度豆腐の形をしているので馴れ親しんでいる。 ベースも白く四角い。
町を歩いていてベースに似た白い物の上に土が被っていると、どうしてもサッとブラシで掃いたくなる。

川原で審判をする父親の姿を何度か見たことがある。 一緒にいた仲間から「あれ、S美のオヤジじゃん!」「違うよ」「だって顔四角いよ」「いいから行こう」。

あの大袈裟なポーズでジャッジしている父親の姿がダサくてしょうがない。

そんな娘にも心揺れる出来事が起きてくる。 仲間の自殺未遂、憧れの野球部のキャプテンからマネージャーにならないかの誘い。

染めた髪の毛を黒に戻し「お父さんのグローブ借りられないかな?」と、がんもどきを揚げている父親にぶっきらぼうに言ってきた。

リビングからは母親の歌劇の歌声がクライマックスになっている。



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長々と書いてしまいました。

だいぶ昔に、豆腐屋の親父と娘のドラマの企画書として出した話です。もちろん娘の配役は広末涼子でした。
爽やかな青春ドラマが描けなくて、青春物を断念。


東京は明日から30度超えの日がやってくるみたいです。 しんどいけど農作物には恵みの陽の光り。

厚揚げ、がんも、しらたき、こんにゃく、ちくわぶ、大根、ジャガイモとおでんの日が3日つづいたので、どこか小洒落た店のテラスで芋焼酎ではなくギンギンに冷えた生ビールでマルゲリータに食いつきたい。2枚は食える。

「ボーノ」と言えず「ボーク!」と言ってしまいそう。

* 注 上記の写真とストーリーの内容とは関係ありません。

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by w-scarecrow | 2017-08-21 21:43 | そのほか | Comments(4)

翔んだカップル



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落語家・柳家小三治。

「落語家が人間国宝になっちゃ、寄席や落語会の入場料が拝観料になっちまう」小三治が人間国宝になったとき周りからはこんな揶揄。

小三治の趣味は多趣、スキー、ゴルフ、音楽、オーディオに関しては専門家並みの知識を持つという。

大好きな映画を字幕なしで観たいとの一念で米国へ語学留学もした。

その時、鉄道でアメリカ小旅行をしようと駅へ「to シカゴ」と言ったら切符が2枚きた、間違っているのかと「for シカゴ」と言ったら4枚の切符を渡された。

あの枯れた風貌に粋な語り口で言われたら、真偽のほどが曖昧になってしまう。 渋い。



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落語女子、最近は寄席にも若い女性客が増えたという。 笑いは健康の源。 エステ帰りに寄るも良し。

そんな女子たち、真剣に聞き入り思いっきり笑ってくれるのはいいが、片手にはスマホを離さない女子も多くいるそうだ。


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混んでいるスーパーのレジでお洒落なアーチスト系のカップルが並んでいる。 混んでいる中でもちゃんと握った手は離さない。

なんでレジで二人一緒に並ぶのかいつも不思議に思う。 手を離すと彼女はどこかへ行っていまうのか? 男はスマホをいじりながら前へ前へと進んでゆく。

歯医者さんで「× × さん」と呼ばれて診療室へ二人で入っていくカップルもいるそうだ。
「あの、患者さんの付き添いはご遠慮ください」と言われた男は「うそ、出産のときには立ちあえるのに・・」
そんな翔んだカップルもいるらしい。


葛西臨海公園へ向かう電車の中、退屈そうにポカンとしているカップル。
突然、車窓から見えてきた東京湾の風景に「ねえ、見て見て!海!・・・これって日本海?」「・・たぶん」、そんな重要無形文化財でもあげたいカップルもいた。


四陸(フォールー)のシュウマイが食べたい! 新宿高島屋まで自転車を漕ぐことにするか。 頭の中はシュウマイ。 頭の上にはグリーンピース。



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by w-scarecrow | 2017-08-18 13:05 | そのほか | Comments(0)

遠い日の花火 2017   

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新潟県長岡の花火大会、2日間で103万人の観客が夜空のキャンバスに描かれた光の祭典を楽しんだという。


Meiji きのこの山と、たけのこの里を肴に発泡酒を呑みながら、長岡の花火大会のテレビ録画を眺めていた。

花火が夜空を焦がしたあと、光の余韻が残る闇にふわりと浮かぶ煙は観る者の心情を映しだいしているかのよう。

大輪が鮮やかであるほど熱狂の渦が大きいほど、白い煙からは気だるさともの寂しさが伝わってくる。



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夏は人も、人が作った機械や人工物がいっせいに悲鳴をあげる季節。

PCの入院が長引き、インターネットの不具合で今日、やっと復活した。

この半月、おもちゃをなくした子どものように普段の時間をどう過ごしてよいのか右往左往。 

夜の時間をどう過ごしたらいいんだ・・・

回る扇風機に口を近づけ、「あ・い・う・え・お」を震える声を楽しんだり、網戸に寄ってくる虫たちをキンチョールでシュ~と一撃したり・・・。

横浜スタジアムの3塁側のボールボーイの捕球がやたらと上手く、何度も再生して見ていたり。

美人女子マネージャーがベンチに座る野球部は一回戦で甲子園を去っていくんだっとひとり頷いてみたり、ウエディングドレスを着た霊長類最強の吉田沙保里のCMでの姿を見て「カワイイじゃん!」、「・・おっと」と自分にダメ出ししてみたり・・


こんな便利なおもちゃを手に入れる前は何の退屈さも感じず夜の時間を過ごしていた。
無駄な時間を過ごしていたのかもしれない。

無駄を愉しむ。無駄なことに一生懸命だったのかもしれない。

東京は15日間連続の降雨、涼しめな真夏の日々がつづいている。

こんな鬱陶しい日は平井大で一杯呑むのもいい。







♪ Life is Beautiful ♪ 

" Beautiful " そんなに美しくはないが、せめて呑んでいる間だけでも溢れんばかりの幸せを愉しんでいたい・・・。

無駄を愉しむ人生。 




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by w-scarecrow | 2017-08-15 14:29 | そのほか | Comments(2)