winter's scarecrow

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音 



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音に対して鈍感になってきたのはいつからなんだろう?

渋谷、新宿、秋葉原、どこの街に行っても音の渦に包まれて疲れてしまう。 街のなかに音のない場所はどこにもない。

小さな洋服屋でも、小物屋でも電気屋でも店頭の小型の BOSE のスピーカーからデジタルなサウンドが流れている。
通行人に聴かせるための音楽ではなく、刺激を掻き立てる音。

私も以前、自転車に乗るときはイヤホンで音楽を聴きながら走っていたが、圧縮されたデジタルサウンドに疲れてしまった。
今は横を走るバイクの爆音に「うるせっ!」と声に出しながら走っている。

なぜ音楽を聴くのに少しばかりのイライラがあるんだろう?
POPS の殆どは " 打ち込み " というPCを使って打ち込んだシンセサイザーの音で作られている。 今に始まったことではないがドラムの音もオーケストラらしき音も機械が作ったサウンド。

名ベーシストや名ドラマーの生に近い音が聴きたい。

今、若者たちの間でもアナログサウンドが見直されている。 アナログレコードのリリースも専門店も増えてきた。
デジタル音源よりもより人の呼吸に近く、耳にすっと入ってくる。
12インチ の LP レコード盤のジャケットを眺め、溝に刻まれた世界に想像を広げる。 

求められているのはデジタルサウンドの息苦しさの裏返しなのかもしれない。

窓から入る風に時を委ね、レコードに針を落とす。 
そんな音楽を聴くルーティーンがほしい。


土用の丑の日、並べられたうなぎを横目に牛スジを買ってきた。 今、コトコトと鍋が仕事をしている。
たまにの贅沢、半月のスイカも買った。 薄い半月。 Pino も買ってきた。


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by w-scarecrow | 2017-07-25 21:01 | そのほか | Comments(0)

言い古された言葉


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                     言葉
   


                               何もかも失って
                                  言葉まで失ったが
                                  言葉は壊れなかった
                                  流されなかった
                                  ひとりひとりの心の底で

                                  言葉は発芽する
                                  瓦礫の下の大地から
                                  昔ながらの訛り

                            走り書きの文字
                                  途切れがちな意味

                                  言い古された言葉が
                                  苦しみゆえに甦る
                                  哀しみゆえに深まる
                                  新たな意味へと
                                  沈黙に裏打ちされて


                                   谷川俊太郎


東日本大震災から2ヶ月後、中断していた朝日新聞のコラムへの投稿を再開した5月2日の谷川俊太郎の詩。

福岡・大分を襲った豪雨、土砂と引き裂かれた大地の傷痕が生々しく映し出されていた。 

あの時と同じく、言葉にすることができない、声も失う



先日、105歳で亡くなられた日野原重明医師。
医師になって初めて担当した患者さんは16歳の少女だったという。
少女の容態が悪化し、「先生、お世話になりました」と呟く少女の耳元で「しっかりしなさい、死ぬなんてことはない」と思わず叫んだ。

死を受け入れた少女の思いにこたえられなかったのか・・脈をみるよりどうしてもっと彼女の手を握っていてあげなかったのか・・・

日野原医師は「命」にかんする言葉をいっぱい残してくれた。 「生」にかんする言葉も。



東京は猛暑がつづいている。 TVでは夏の高校野球予選の試合が流れている。
球児の姿を観ると、暑い!暑い!なんて言ってられない。
最後の大会になる3年生たちが大粒の涙をながしている。言葉にはできない成長の涙。

今日の昼飯もそうめん。TV番組のグルメコーナーのステーキやうな重、とんかつやハンバーグの名店の逸品を観ながら、そうめんをすすっている。                                    




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by w-scarecrow | 2017-07-21 14:30 | そのほか | Comments(0)

♪ 梅雨明け宣言


先月のしとしとと雨降る梅雨らしい一日。

財布の中に諭吉は居ず、野口英世が大人しくしているときに限って少しばかりの贅沢をしたくなる。
お遣いもののマミーズのアップルパイを買って、さてお腹もすいたし、まだ行ったことない KITTE に寄ってみた。

KITTE には富士そばもCoCo壱もないだろうから、代々木上原で遅い昼飯でも食べればいいかっ。
どっこい、ぐるぐると各フロアーを廻っていたら " 銀座 ハゲ天 " の天丼がボリュームがあって¥640 くらいだった。

どうするか悩んでいたら " 千疋屋 " の前にマンゴーパフェの大きな写真のアップ。
国産完熟マンゴー使用。
甘いもの好きの私には、キャバ譲の呼び込みには乗らないがパフェには乗っかりたい。 瑞々しいマンゴーパフェの下に控えめに ¥2700の文字。
たまには贅沢をしてみたい・・。

一度は食べてみたい千疋屋のマンゴーパフェ。 結局、ハゲ天のお持ち帰り天丼に。


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よくいうバナナ世代、キウイ世代、マンゴー世代。

入院した時にしかバナナを食べることができなかった50代以上、キウイのあの新鮮な触感に驚いた30~40代、当たり前のようにマンゴーを食す20代以下。

私を可愛がってくれた祖母が入院したときに、もちろんベットの横にはお見舞いの果物のなかにバナナの房が鎮座していた。

その房を見つめる私には父とお婆ちゃんの会話はエコーがかかっていて全く聞こえてこない。
いつ、お婆ちゃんが「w坊、バナナ食べるかい」の一言を発するか。 お婆ちゃんは「いい子でいるんだよ」の一言でバナナというカタカナは出てこなかった。

それからの日々、母には「あの叔母さんまだ元気なの・・」「叔父さんは?」と誰かが入院しているのかの情報を訊き出す日々。そんなバナナ世代。



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高校時代の思い出の詰まった街、吉祥寺。 住みたい街ランキンでは一位常連。(住みたくない街ランキングはあるのかな?)

芥川賞受賞作家、又吉直樹がかつて住んでいた吉祥寺の街を語っていた。
「あえてお笑いや若手ミュージシャンが多く住む街、中野・高円寺を避けてこの町で暮らした。吉祥寺はファミリーでもカップルでも充実した毎日を送っている人ばかりでみんな幸せそうな笑顔なんですよ。なんか輝いていて、それを見ると芸人としても半人前、社会人にもなりきれない。” なんでもない存在 ” である自分がとても惨めに思えてくるんです。打ちのめされて・・」

その悶々とした時代を小説に描いた。



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悶々とした街だった吉祥寺。
私も青春時代、同じように感じた街。

今は、流れてゆく時間を楽しむ家族の風景に映っている。 毎朝、宮崎産完熟マンゴーを食べているようなファミリーではなく、新聞のスーパーの特売品の折り込みチラシを見ながらの節約家族に見えてくる。
日々、生活に追われながらのやっとの休日を家族とともに過ごす、そんな贅沢な時間だからこその優しい笑顔。
吉祥寺はそんなカップルや家族が多いように感じる。 

代官山へ行くと今は懐かしバブルの匂いがプンプンするファミリーと犬が結構います。


気象庁の梅雨明け宣言、引っ張ってますね。
今頃、庁舎で会議をしているのかな? いや、霞ヶ関の路上で「明日、天気にな~れ」と下駄ではなく革靴を宙に舞わしているかもしれない。
靴が斜めに落ちたり靴底が見えたら見送り。 宣言をする責任者は誰なんだろう、長官? そろそろ肩の荷降ろう。



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by w-scarecrow | 2017-07-18 21:12 | そのほか | Comments(0)

島 原



" 金鳥の夏 日本の夏 "

若き日の美空ひばりがうちわ片手に浴衣姿で「いいですね 夏って」と言っていた昔の日本の夏。

陶器でつくられたブタさんの口からはゆらゆらと蚊取り線香の煙が上がっている。
縁側の硝子戸も窓も開け放たれ、蚊帳のなかにも夏の夜の風が入ってくる。

蚊取り線香のあの香りが部屋中に漂っていた日本の夏。



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北西向きの私の部屋のベランダではこんな暑い日でも一日では洗濯物は乾かない、朝早くからから洗濯機を稼働する。

「せ~の」で一気に食事も作らないと暑い日は躰が怠けてしまう。

ガス台からピーピーと音がする。鍋にはった水が沸騰しそのあと空焚きになっていた「いけねっ」

洗濯機が40分間の仕事を終えピーピーと鳴っている。

冷蔵庫内の生姜のチューブを探していたら制限時間のピーピー、「なんて真面目に仕事をするんだ日立の冷蔵庫」とイカっていたら、ずっと調子の悪い東芝の電子レンジがピーピーと叫んでいる。 あっちでは au のお知らせメール。

なんてうるさい日本の夏なんだ。

下北沢に九州料理をアレンジした美味しい一品を出す店がある。
店の主人は長崎・島原の出身、彼の叔父が営む小さな製麺所から送られてくる、南島原市有家のそうめんが絶品! これをお裾分けしてもらうのが毎年の愉しみ。

島原市一帯には60以上の湧水の絶えないスポットがあるという。
街の水路には錦鯉が泳いでいる。
清らかな水に地産小麦で製造されてそうめんは今まで食べたものとは一線を画している。 なめらかで細くてもコシがある。 何かが違う。

行ってみたい島原、諫早から島原鉄道に乗っての旅を想う。
水の澄んだところは美人が多い。

そうめんをすすりながらの妄想とひと時の清涼感、「いいですね日本の夏って」

さて夕飯、なにを作ろっ? 一度座椅子に座ると立ち上がるのが面倒になってくる。




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by w-scarecrow | 2017-07-10 18:20 | そのほか | Comments(0)

小さな花束


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この数ヶ月、ふとTVをつければエドはるみのライザップのCMの before & after、インパクトのあるCM映像に、おい、オイ・・。

その後は「このハゲー!」「死ねば!生きてる価値ないだろ!」と、ピンク色のスーツを着た衆議院議員が唸っている。
大阪のオカンの十八番、籠池夫人のマシンガントークの連発。

2時間ドラマの迷優、船越夫人のカメラに向かい得々と語る復習、怨念、こんな狂乱な日々・・・・。

日々、家路につく前にガス抜きをしてくつろいでいるお父さんたちは戦々恐々。


こんな恐怖の世界を観るのがイヤでTVではなくずっとラジオを聴いている。

何かの小説の話らしいのだが、途中から聴いた顛末。

横浜黄金町、黒澤映画「天国と地獄でも」描かれていた当時はヒロポン中毒の人がたむろしていた町。 今でもそんな空気感が漂う。

20代の男は大手コンビニに並ぶ洋菓子のエクレアを製造する工場で働いていた。

男はもっとステップアップした仕事を見つけ工場を去ることになった。 エクレア工場は男ともう一人の日本人の同僚以外は全てブラジルやアジアからの労働者。

男が仕事を辞める日、夢を語った同僚が小さな花束を「がんばれなと」と手渡してくれた。 にこやかにその光景をみている外国人労働者たち。

男は小さな花束を手に黄金町の駅に向かう、その角々には南米からきた立ちんぼたちが、「遊ばない」と声をかけてくる。
男はそんな立ちんぼの一人に小さな花束をプレゼントする。

女はなぜと、突然の花束にふと涙ぐむ。 チャプリンの " 街の灯 " が浮かんでくる。

ラジオを聴いていて、その小説の結末は知らないが黄金町と南米から来た人々との一端が瞼に残った。 







エメの歌声がそんな人々の日々の世界にも届くような気がします。
「結ぶ」

ラジオからエメの曲が流れると、やっていた作業、ふと手をとめてしまいます。



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by w-scarecrow | 2017-07-07 02:46 | そのほか | Comments(0)

クラシック 

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私の通う歯医者さんは腕は抜群、助手さんたちがうそのように美人ぞろい。
診療されているときの、口をパカーと開けているマヌケな姿は人には見せてくない。 歯医者には美人さんの助手ではなく柴田理恵やあき竹城みたいなベテランを配してほしい。

歯科医院の待合室には弦楽四重奏やモーツァルト、バッハのBGMが流れているが、バイオリンの高音の旋律が診察室から聞こえてくるキーン、キーンという音に重なってより緊張感が増してくる。
高嶋ちさ子の強烈な喋りが浮かんできたり・・。

フランスの国鉄の駅でモーツァルトの曲を繰り返し流したら、駅前にたむろす迷惑な人たちが減少したらしい。
日本の飲食店でも他人にイヤな思いをさせる柄の悪い連中に困り、一計を案じBGMをクラッシック音楽にしたところ再度来店することがなくなったという。

ただワーグナーは戦闘意識を高めるので「ヤバイぜ、この曲」と煽る危険性があるかも。
チャプリンの映画 " 独裁者 " でもヒトラーの愛したワーグナーが使われている。" 地獄の黙示録 " でもヒトラーと被せるようにワーグナーが流れていた。


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ハウス栽培の野菜や果物、ワイン畑、醸造元の酒蔵ではクラッシック音楽を流しているところが多いみたいだ、植物は話しかけたり音楽を聞かせると微弱な振動が伝わり、育成の促進になるという。

植物が人の言葉を理解することはないでしょうが、酪農では効果があるんじゃないだろうか?
北海道の牛さんたちには松山千春を聞かせ、松阪牛の三重県では鳥羽兄弟、長崎の牛さんにはさだまさし(痩せたよく啼く牛になりそう)、沖縄のアグー豚には BIGIN、 なにか産地の特色が出そうだ。

胎教では以前からクラシック音楽を聞かせるのがいいといわれきた。妊娠6ヶ月からは胎児の脳が急激に発達する時期。
聴覚も発達していて、生まれたときにはお母さんの声を識別することができるらしい。
でもクラッシック以外ではダメなんだろうか・・。

私の周りにはそんなクラシック音楽の胎教での成功例を知ることはないが、私が母のお腹にいたときは胎教で春日八郎や美空ひばりをたぶん聞いて、こんなことになってしまったので、何を聞かせたら立派な人間が生まれるのでしょうか。

明日は台風が上陸する。 こんなときはピアソラがいい。 
下北沢にちょいと呑みに行く。 久しぶりの外呑。



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by w-scarecrow | 2017-07-03 22:43 | music | Comments(2)