winter's scarecrow

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カバ

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カバが好きだ。

幼稚園生のころ「おもちゃも、子犬もピストルも手裏剣もいらないからカバがほしい」と両親に訴えていた。

今でもムーミンが好きだ。 あの蛭子さんみたいなフォルム。

毎年、花粉飛び交う季節になると上野動物園のリーリーとシンシンのパンダ 🐼 の話題ばかり。 なぜパンダだけが特別扱いされているんだろう。

2頭のパンダは夫婦と呼んでいいのか内縁のカップルと呼んでいいのかわからないが、この2頭の逢瀬が何時何分に結ばれましたとの記者会見まであり、映像までTVで流されている。

彼らの人権は?


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北海道旭山動物園には人気者のカバの百吉がいる。

股を広げて笹を食べている呑気なシンシンの映像とは違って、カバの百吉はいつも丸太を転がして遊んでいる。
嫁さん候補の旭子がメキシコからやってきた。
どんな日常生活を送っているんだろう? そっちの方が気になる。

旭子もなかなかのラテン系ギャルで、歩く後ろ姿なんぞはモンローウォークで決めている。

「何時何分、百吉と旭子は結ばれました」みたいなゴシップ誌の過激な報道は耳にしたくないが、少しくらいは近況を知らせてほしい。


どうして製薬会社は歯磨き粉のCMにカバを登場させないのだろう? シュミテクトは無理だろうがライオンあたりが、朝起きたカバが洗面所でデッキブラシで歯を磨いている・・。


ワイドショーで夫婦の円満の秘訣をインタビューしていた。
40代後半の女性が言っていた「いいですか!夫婦っいったって元々アカの他人ですよ。アカの他人同士が起こす奇跡、それが夫婦じゃないですか」

リーリー、シンシン、百吉、旭子、頑張れ!夫婦生活。 我慢も大事だぞ。 奇跡を作れ。


昨夜は寝汗をいっぱいかいた。 夢のなかでピン芸人のブルゾンちえみが主演女優で登場していた。





by w-scarecrow | 2017-02-27 21:56 | そのほか | Comments(2)

パッチン パッチン

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                     まつ毛の上に
                     まつ毛を乗せて
                     媚びた姿勢で
                     あなたを誘う

                     パッチン
                     パッチン
                     瞬きをする
                     扇のような
                     つけまつげ
                     あなたのハートを
                     手招きする

                     朝にはベットの傍らで
                     ゲジゲジが
                     眠っている
                     朝日が眩しい
                     ゲジゲジはまたあわてて
                     まつ毛に乗っかる


                                         「ゲジゲジ」詩・吉田茉莉子



6畳とキッチン、UBだけの部屋に初めて女性と暮らしたとき、驚くことばかり・・

西武百貨店で二人で買ったチェストの衣類の間には香ばしい葉っぱをガーゼに詰めた小袋が入っていた。

東急ハンズで買った歯ブラシ立てにはオレンジと青の歯ブラシが突っ立ていた。 トイレの便座にはお尻にやさしいカバーがかかっていた。

一つしかない机には朝になるとコンパクトな絵具入れみたいなものと、ブラシ、まつ毛を整える挟みみたいなものが並べられていた。

化粧品というものは鏡台の上に乗っていた母の戦前からの時代物しか見たことがなかった。 私の姉は、私が14歳のときに嫁いでいる。残されたのは男ばっかしの兄弟4人。

初めて二人でかりた部屋。

窓辺には私のトランクス、彼女のブラジャー、私のよれよれのヘインズのTシャツが " 洗濯物干しハンガー " に、交互に吊るされていた。

華厳の滝を見たときよりもナイアガラの滝に圧倒されたときよりも、この窓辺の洗濯物の風景にまさるものはなかった。



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中村まり、アメリカンフォーク、カントリーブルースを歌うシンガーソングライター。 

「良いことも悪いことも起こる毎日が淡々とつづいていて、それに対して一喜一憂するするのではなく、淡々と生きている人の美しさ、なにがあっても揺らぎなくマイペースに生きることの大切さを捉えたい」中村まり

ヴァーボン片手に聴いてみてください。



          

by w-scarecrow | 2017-02-21 20:24 | そのほか | Comments(0)

春一番、クシュッ

東京は朝から春一番の突風が吹いている。

街往くベッピンさんたちも、この暖かさにコートを脱ぎ、春へと向かうフキノトウのようないでたち、勿体ないのは多くの人がマスクで顔を隠している。 残念。

強い向かい風の中、愛チャリを目一杯漕ぐ「これが人生さ」とビル風に立ち向かうが、なかなか進まない。

国道246の交差点に出たら、今度は横からの突風。 ハンドル操作が上手くいかず愛チャリを降りた。 人は横風に最も弱い。 今日の教訓。


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飛び交う花粉で鼻をクシュクシュ、涙目でビルの合間を走りながら思う。

小池百合子都知事の東京大改革、” ダイバーシティー ”  ”セーフティーシティー ” ” スマートシティー ” の3つのシティー構想。

シティー、シティーばかりでやっと渋谷のマークシティー、オペラシティー、パークシティーを覚えたのに・・・。

” ダイバーシティー ” ってなんぞや? 潜っていくやつ? 空から落ちてくるやつ? 全く解らん、 薄っぺらな言葉っ!


そもそも広告代理店の会議や役人たちのプレゼンみたいで下々には通じないカタカナが多すぎて、パン屋とケーキ屋の店名のカタカナ名だけでも怯えているのに。 

” 都民ファースト ”

ひとりでフラっと気のきいたイタリアンの店でも入ってみたいなということもある、でもそこはテーブル席ばかりでしみじみと食事をできるカウンター席がない。

” ひとり者(もん)ファースト ”


『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎が言っていた。

「腹が減って死にそうだ」彼はいつも腹を空かせている。これぞ男のバイタリティー。

「モノを食べるときはね、誰にも邪魔されず・・自由で、なんというか救われていなきゃダメなんだ。ひとりで静かで豊かで・・・」

井之頭五郎を見ていて思う、彼とは違って、人は食通になればなるほど気づかないうちに食に対して上から目線になっているのかもしれません。

花粉、舞っています。 医者からもらった花粉症の薬を飲んでいるのに鼻水が止まりません。 こういう日に限って街にティッシュ配りがいないんです。




by w-scarecrow | 2017-02-17 15:17 | そのほか | Comments(2)

ちんちん電車

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子どもがひとりでも乗れた都電、車内には黒カバンを持った車掌さんがいた。 

車掌さんに行き先を訊かれ、パチッと挟みを入れた切符をもらう。 憧れていた大人の世界。

もちろん木製の長椅子には座らず、運転手さんの真後ろへ。 発車するときは「Й※Φ⊿∥♂#」とよく解らぬ独り言を発っし、チンチンという音を鳴らし発車する。

「かっこいい~」

外の風景がゆっくりと流れます。果物屋のスイカの値段まで見える。 並走するカブに乗った蕎麦屋の出前のお兄ちゃんの剃りすぎた眉毛も見えます。

運転手さん、車掌さん、客、全てが見える小さな空間。 曲がるとき一斉に揺れ、よろけて人の膝に乗ってしまう人もいた。
皆、そんな姿を笑顔でつつんでいた。



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小学低学年の私のも「兄貴!(とは言わなかったが)」慕ってくれれる子分がいた。 NHK の職員の息子の M くん。

” ブーフーウー三匹の子ぶた ” の人形がほしいと言ったら「ムリです」と言われた。

都電広尾車庫には中目黒~築地、渋谷~金杉橋、四谷三丁目~六本木を走る都電たちの寝床である。 M くんはどうしてもその都電たちがいっぱい集まる天現寺にある広尾車庫に潜入したいと計画案を何度も言っていた。

「分かった、俺にまかせろ、俺が連れて行く(ブーフーウーの人形たのむ!)」

広尾車庫の入口の門番のオジサンに「社会科の宿題で車庫を見たいんです」と訊いたら、「なに小?」「K小です」「邪魔にならないようにな」とすぐにOK。簡単じゃん!
後々、ロケハンでの撮影交渉もこの乗りで・・。

目まぐるしく車庫を往き来する都電に M くんは瞬きもせず唸っていた。 「おい坊主!餅くいてえか?」と整備士さんに促され休憩室で熱々の磯辺焼きをご馳走になった。

そんな緩やかなちんちん電車の思い出。 M くんはその後恒例の縁故採用で NHK に入局した。 「ブーフーウーもらっていないぞ、『 ひょっこりひょうたん島 』でもいいんだけど・・」


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路面電車の走る街が好きだ。 札幌、函館、富山、岡山、広島、松山、長崎、鹿児島と一度は乗ってみたい阪堺の路面電車・・歴史と庶民の息遣いのある街。


一週間のチョコレート断ちが明日のバレンタインデーで終わる。

Meiji の " 大人のきのこの山 " も " 大人のたけのこの里 " も、ずっと買わずにガマンしてきた。

義理でも情けでもなんでもいい、ちょいと気取ったカタカナ名でもなんでもいい、美味しい生チョコが食べたい。 




by w-scarecrow | 2017-02-13 23:02 | my back pages | Comments(0)

だいこん

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今日の終わりも渋谷。

人はなぜ暮れなずむ街をジッと眺めているのか? 

上から地上を眺めていると、くよくよしている自分がちっぽけに見え、「おいおい!シュンとしてないで上を向いて歩こうぜ!」と活力をもらっているのかもしれない。


気温は高かったが風が冷たい昼前の下北沢、フレッシュネスバーガーで大好きなホットドックを頬張り、タマネギとピクルスの絶妙なコンビネーションに満足していた。

窓際には鷲尾いさ子みたいな美人がコーヒーを飲み宙を見ている。 なぜこんな美人がスタバではなくフレッシュネスバーガーにいるんだろう?
その向こうには私と同じようなおじさんが分厚いバーガーを食べている。スタバには向いていない。

美人の横にはナチュラルハウスで買ったのか葉付きの大根がレジ袋から顔を出している。

何を作るんだろう?

緩やかな気温のせいか窓の外を行き交う人も心なしか落ち着いて見える。


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鹿児島市の HP にある " こころの言の葉 " という子から親へ、親から子へへのメッセージのページを開いてみた。


     いつか

         私はついこの間まで「不登校」でした。でも立ち直れたのは、お父さんがいたお陰です。
         毎朝私の部屋の前に立って「おはよう、起きてるか」と声をかけてくれたこと。
         不登校児向けの教室を寝る間をけずって必死に探してくれたこと。
         請求書に示された高い金額をにらみながらも、私を塾に通わせてくれたこと。
         全てがありがたくて温かい。
         どんなに辛くても、お父さんは亡くなったお母さんの分まで背負い、私を支えてくれました。
         直接言おうとすると、きっと私は泣いてしまいます。
         だから、いつかお父さんがこの文を読む日が来ると信じて・・・。
         「迷惑かけてごめん。そして、ありがとう」


なにかキュンとした。


父に対して無口になった高校生のころ、父の親友が亡くなり告別式へ参列した父の帰りが遅くなった。

外は夏の雷雨、「今、田町だからこれからバスに乗って帰る」と父からの電話を私が取った。

すぐに雷雨の中を父の傘を持ってバス停へと向かった。

バス停へ向かう途中にあれだけ激しかった雨はサッと引き、私の傘からの雨だれはなくなっていた。

親友を亡くした父はいつもと変わらずの表情でバスから降りてきた。

閉じた傘を2本持って立っている息子に驚き、口元が少しだけ緩んだように見えた。

「待っててくれたのか・・ありがとな」


おそらく父から「ありがとう」と言われたのは、初めで最後だったような気がする。


フレッシュネスバーガーの美女の買った大根に触発されて、私も大根を買ってきた。 大根を煮付け鶏そぼろあんかけにした。
味噌味でもよかったが、今日は醤油味で。





by w-scarecrow | 2017-02-07 00:49 | そのほか | Comments(0)

鯛焼き

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染井ヨシノ発祥の地に私の父は眠る。

巣鴨駅の西友で供える花束を買い、染井霊園へ。 岡倉天心の墓で掌を合わせ、少し行くと彫刻家・詩人の高村光太郎の立派なお墓。「いつも父がお世話になっております」と掌を合わせる。

その少し先がわが父とご先祖さまのこじんまりとしたお墓。 きっとあの世ではご近所付き合いで盃を酌み交わしているのかもしれない。

なにかのエッセイで吉本隆明(吉本ばななのお父さん)氏が、” 智恵子抄 " の一文が「男のせつなさの象徴」と書いていた。


    ” がらんとした家で待つのは智恵子、粘土、木片、ふところのたい焼きはほのかに熱い、つぶれている ”



昭和の初め、光太郎が一番貧窮であった時代、病んでいる智恵子に少しの贅沢をとたい焼きを買ってきた一文。


そんな父とご近所の高村光太郎の辿ってきた道が気になっていた。 それと「たい焼き」



        ” つぶれたたい焼きでも智恵子さんは食べてくれるのであります。何とも哀しい ”



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渋谷ヒカリエ B2 の特設売り場に、福岡で有名なカルネの専門店 " ラ・スール " と押上、本所吾妻橋にある " クローバーリーフ " のちょいと変わったたい焼きが並んでいた。

「男のせつなさ」を選んだ。

ビスケット生地で焼き上げたサクッとしたクリスピーたい焼き。 羽の部分はビスケット、足までしっかりと詰まった餡、クリーム、チョコの3点を購入。

たい焼きといえば吉祥寺・ハモニカ横丁の " 天音 (あまね)" の餡と皮がベスト、" 根津のたい焼き " も捨てがたい。

新世代のクローバーリーフのたい焼きは、せつなさはないが、「これ、ヤバイくないっ!」と女子の囁きが聞こえそうな美味しいたい焼きだった。

            ” 鯛焼きを 子のない夫婦で分けて食べ ”


こんな愛しい川柳もあった。






by w-scarecrow | 2017-02-01 22:44 | | Comments(0)