winter's scarecrow

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案山子

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♪ 元気でいるか 街には慣れたか
 友だちできたか 寂しかないか
 お金はあるか 

 城跡から見下ろせば 蒼く細い川
 橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突
 この町を綿菓子に 染み抜いた雪が消えれば
 お前がここを出てから 初めての春 ♪

さだまさしの 『 案山子 』 、歌詞には都会に出た妹を案じる兄の想いが語られている。
SLの走る城下町、雪景色の町の情景が丁寧に描かれている。

お前はあの案山子のようにひとりぽっちで寂しい想いをしてはいないか。


この歌の舞台は津和野であると初めて知った。
中国地方を襲った豪雨に巻き込まれた。
24時間で7月の平均降水量を上回る雨が降った。
流されたわが家を茫然と見つめる老婆の姿が辛い。

今は半漫談家、半歌手として活躍しているさだまさし、全く聴くことはなくなったが、昔ラブレターを書くときに
♪ 案山子 ♪ の歌詞の一部を引用させてもらったことがある。





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今週はお世話になった87歳のお婆ちゃんとお蕎麦を食べに行く、そして少しばかりの燗酒。 1966年のビートルズ初来日、武道館公演を観に行ったお婆ちゃん、戦前・戦後の映画も詳しい、グレゴリー・ペックとジェームス・ディーンが好きだという。 そんな話を聞くのが愉しみだ。

でも来週はもうちょい(かなり!)、年齢層を下げたい。
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by w-scarecrow | 2013-07-31 07:34 | そのほか | Comments(4)

サイレンを合図に

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グレーの色を灰色と言ったことがない。

両親も近所のお爺さん、お婆さんも灰色のことを「ねずみ色」と呼んでいた。
これが今の十代の子たちに言っても通じない。

江戸は大火に見舞われたことが多かった。焼け跡の灰を想わせる言葉を使わなかったみたいだ。

「済みません」は「済」という漢字を使うことが一般的になっているが、以前は「澄」という字を使っていたという。

仏様を前にしたときの澄んだ気持ちで接することができず申し訳ない、「澄みませんでした」という思いを当てていたらしい。

どう見ても「澄」の字感の方が気持ちを表している。 

西洋の人は音で言葉をイメージする、漢字を使う私たちは画(文字)を想い浮かべて会話する。
難しくもあり楽しくもあり、深い。







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TVドラマにチャンネルを合わせることが殆どない昨今、でも時折、ドキッとするような役者に出くわす。

何年か前にスゴイ!と思ったのが満島ひかり、熟成され感性が研ぎ澄まされ、観る者を引きつける役者さんになってきた。
10年に一人出てくる魅せられる役者、蒼井優を観たときにそう感じたが、満島ひかりも同じ感受性を持っている。

与えられた役を演ずるのではなく、女優である自分の様々な引き出しから引っ張り出した「自然体の自分」を演ずる大竹しのぶの芝居とは全く異なり、彼女たちの感性は流れつづけている。

女性はどんな人でも芝居心が備わっているが、男優たちは判で押したような演技しかできない。
佐藤浩市が20代のときも、今とは違って肩に力が入っただけの演技をしていた。 男優は年の積み重ねしかないのかもしれない。


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高校野球の地方予選が大詰めになり、決勝戦がTVでも放映されている。
激戦を勝ち抜いてきた投手が最後の力を振り絞り投げている姿が痛々しくもあり、清々しいしくも映る。
夕空に響く試合終了のサイレンが「さて、ビールの栓でも開けるか・・」の合図に聞える。
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by w-scarecrow | 2013-07-28 09:25 | そのほか | Comments(2)

風物詩

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選挙カーからの候補者の名前の連呼が終わり、蝉しぐれが風に乗って聞こえてくると想ったが、暑さにやられた都会の蝉たちは「まだでしょ!」と出番待ちの状態。

日曜日の夜、TVから流れてくる万歳三唱、タスキをかけた当選者の傍らでは内助の功で支えた妻が深々と頭を下げている。
私の小さい時から全く変わらぬ選挙という名の祭りの風物詩。

TVに繰り返し流れた万歳の風景を、避難中の福島県民はどんな想いで見つめていたのだろう。
安部総裁の勝利インタビューを、米軍基地と向き合い、自民党候補を選ばなかった沖縄県民はどう聞いただろう。


土用の丑の日、牛丼チェーン店の前で何度も足を止め迷ったが、「かしこまりました、うな丼一丁!」と店員に元気な声で叫ばれるのが、少しばかりの淋しさを感じるので諦めた。

丑の日の翌日はスーパーで売れ残ったうなぎの蒲焼が安価で売っているので、これが狙い目。
今日の夕食はうな丼で決まり! ただ肝吸いも付けたいがこれが売っていない。
最高気温は34℃を越えそうだ、デパ地下で肝吸いの缶詰を探してみることにしよう。
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by w-scarecrow | 2013-07-23 08:27 | そのほか | Comments(0)

♪ オクラホマミキサー

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実家から帰る途中にいつもパンを買って帰る。
白金の " 金麦 " やガーデンプレイスの " ロブション " 、広尾の " 沢村 " などパン屋には事欠かない。

最近は恵比寿(広尾寄り)渋谷川近くにある小さなパン屋さん " ロブ " に立ち寄ることが多い。
ハード系のパンはないがやさしい味のパンにハマっている。 店員さんもソフト。


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BOULANGERIE L'aube


渋谷区恵比寿1-16-20


TEL: 8721-6822








セサミブレッドにパンプキンブレッド、エシレのバターは高価すぎるので " よつ葉 " の発酵バターで食す。

実家から自転車で帰る途中、中学へ入学した時に好きだった R さんちの前を通って帰ろうとしたら彼女の家から20m 先にこの
" L'aube " があった。

この路は中一の時の私の通学路だった。 好きな子が変わるたびに通学路も変わっていた。
小学校の高学年の頃から私の住んでいた地域は郊外へ郊外へと引っ越していく家族が多く、仲が良かった同級生たちも広い庭のある一軒家へ、武蔵野や世田谷方面へと越していった。

私の通った小学校の校庭はアスファルトだったので、引っ越した級友の通う学校の広い土のグラウンドが羨ましくてしょうがなかった。
今、地元に残っている同級生はごく僅か、一抹の寂しさがある。

細身で脚の速かったR 、運動会のフォークダンスでは R の一人手前で曲が終わってしまった。

仲良しだった小倉くんの可愛かった妹の名前が「ミキ」、♪ オクラホマミキサー ♪ を聴くと、いつも「オグラ・ミキちゃん」と R の顔が浮かんでくる。
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by w-scarecrow | 2013-07-20 16:39 | | Comments(2)

新宿流れ者

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猛暑日が一段落、バテテはいないかと老母の様子を見に実家へ。

扇風機に当たりながら昨日の残りであろうお稲荷さんを食べていた。

テーブルにはポカリスエットも梅干しも置いてあった。

息子や娘たちに「ちゃんと水分も塩分も摂りなよ」と言われているみたいで、その通りちゃんと気をつけているみたいだ。
話していてもシャキシャキとテンポよく喋る、私より元気。
大好きなスポーツ番組が少ないので、TVを観る愉しみが半減しているみたい。

母の好きなワンタン(エビ抜き)と具沢山の中華スープを作って、桜新町へ。



桜新町ではサザエさん通りに寄る時間がなかったが、以前から波平さんの銅像を撫でている波平さんみたなオジイサンの写真を撮りたいと思っていた。
そんな画を撮れる偶然は2,3時間居ても無理かもしれない。
また出直すことにしよう。



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TVのワイドショーでは英国のキャサリン妃の出産のあれこれ、英国王室に詳しい評論家やコメンテイターがなんだかんだと語っている。
「頑張って!キャサリン!」と英国王室に興味を持っている視聴者がいるんだろうか?
ソファーに座り、ポテトチップスを口に運び、指を舐めながら観ている多くの視聴者は英国王室より、安藤美姫の娘の父親は誰なんだろう?のレポートに関心がある。

ちょうど婚外子の相続権の裁判と安藤美姫のニュースが重なってしまったが、新しい命の誕生、父親が誰だっていいじゃないか。 
現役スケーターの彼女の苦渋の決断をなぜ「おめでとう」と見守ることができないんだろう。 
無粋なことは週刊誌やスポーツ紙に任せて、ほんの少しでもいいからTVマンの品格を持ったら!と言いたくなる。

早朝のニュース&ワイドショーも夕方5時から7時までまでのニュースもどの局も同じ時間構成、スポーツ&芸能ニュースも天気予報も殆ど同じ時間に各局で流れる。内容も同じ。
情けないほどの右へならい。 力を持つ者に対しても右へならい。 


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暖簾をくぐると異口同音ではない、心響く言葉が聞こえてくる。
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by w-scarecrow | 2013-07-17 19:45 | 散歩 | Comments(0)

モチモチ食感のもちとうもろこし



                            暑中お見舞い申し上げます


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水族館へ行きたい、水族館へ行こう!と先週から涼しげに泳ぐ魚たちが頭から離れない。

10年前に葛西臨海水族園へ行ったのが人生で初めで最後だ。 

小さい頃は水槽で泳ぐ、イカや鯵、ヒラメを眺めている機会は何度もあったが、そこは親父の行きつけの小料理屋、さっきまで泳いでいたイカを刺身で食べていた。
今は群れで泳ぐ魚や " おじさん " という名前の南洋の魚が観たい !

今朝は開店と同時にいつも行く皮膚科へ一番乗り。
75才の先生は毎回、腰が痛いとか脚がしびれるだとか、私につぶやいてくる。
空いているときは学童疎開から帰ったときの東京の焼け野原の話が始まる。 今日は風邪気味でショボンとしていたのが幸い。
「先生、お大事に!!」 と声をかけてきた。

外は太陽が顔を出しておらず、「さて品川の水族館へ行こう」 と自分に発破をかけたが、今日は3連休の初日、家族連れやカップルで混雑しているに違いない・・・そこへおじさんがひとりでトコトコトとお魚さんたちを観て歩くのも粋じゃない・・・と断念。


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最近、少しヤバイと感じることがある。
家電量販店へ行ったとき、ミシンの売り場へ足が向いてしまう。

水族館へひとりで行くのに少しの躊躇いがあるのに、生地・手芸用品の " ユザワヤ " で、女性客ばかりのなか布地をあれこれと引っ張り出して見ている自分の姿がある。
これが結構愉しい。

元々、何かにハマリだしたらドッとのめり込む性質だ。
これでミシンを買ったらなら、きっとシャツもズボンも帽子も作ってしまう、それだけでは終わらず女性用のワンピースやミニスカート、トートバックも作り、プレゼントをしているだろう。

今日は休肝日、おとなしく図書館へ行って読書でもしてこよう。 手芸コーナーは速足で通り過ぎて。
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by w-scarecrow | 2013-07-13 11:33 | そのほか | Comments(6)

上弦の月

              新宿高島屋の正面入口でお客さまを迎えてくれる看板娘、結構好みのタイプ。

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        江戸の昔、女たちは七夕の夜、器に水を張って星影を映し、糸を通した針を浮かべる風習があったそうだ。

        機織りや裁縫が上手になりますようにとの願いや、糸で結ばれたいという想いも込められていたのかもしれない。

        思わず目に入ってきたTVの占い。 私の七夕の日の運気上昇のキーワードは " デパ地下 " とあった。

        そんな訳で猛暑の中、新宿高島屋の食品街へ。
        " 華正樓 " の味付けの濃い肉まんとシュウマイを購入。


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『 自分の一日の三分の二を自分のために持てない者は奴隷である 』  ニーチェ

私なんかはどうしたらいいんだろう? 三分の三を自分のために遣っている。
日本人はひとりの時間の費やし方が下手だという、中高生の女子たちはお手洗いへ行くときも数人で連れ立って行く。
社会人になってもランチは同僚たちを誘っていざご飯へ。 おじさんたちも「帰りに一杯行くか?!」と連れ立つ。

私はひとりでご飯を食べるのは慣れているのだが、海外のひとり旅のときは困ってしまう。
レストランへ入っても one dish の量が多すぎて食べきれない。
毎晩バールで美味しい軽食を頼んで、異国のおじさんたちの笑顔を肴にほろ酔い気分になって宿へと帰る。


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突然の雷雨、新宿の駅ビルで時間を潰す。 チェーン展開しているメガネ屋でPC用のメガネを買ってしまった。

そしていつも行く下北沢の飲み屋へ一番乗り。

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スーパーの前の笹飾りに 「お父さんが帰ってきますように」と子どもの字で書かれた短冊があった。 想像が巡る。

上弦の月も天の川も見上げることなく、サザンの歌を口づさみながらサウナみたいな部屋に辿り着いた。 

    ♪ 夢を乗せて走る車道 明日への旅 通り過ぎる街の色 思い出の日々~ ♪  暑っ!
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by w-scarecrow | 2013-07-10 08:17 | 散歩 | Comments(4)

政所茶

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カメラを持って南青山界隈を歩いているとき
いつも思うことがある

両手が空いているときに
和菓子屋の " 菊家 " に寄ってみよう

向田邦子さんのエッセイのなかに 『 水羊羹 』 というのがある

自らも水羊羹評論家と称していた

そんな向田さんが愛した" 菊家の水羊羹 "
まだ想いが募るだけで
一度も食したことがない



煎茶は静岡・安部川渓谷の "梅が島" の山のお茶が好きだったようだ







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滋賀県、琵琶湖の東部、鈴鹿山系に位置する政所(まんどころ)の新茶がやっと届いた。
秀吉が生涯愛したといわれる政所茶。 例年より2週間くらい収穫が遅れたみたいだ。

山深い急斜面にへばりつくように点在する茶畑、茶農家も減り、手摘みの人出不足と高齢化にも抗えず幻の茶と呼ばれていたが、そんな状況を授業で知った大学生たちが茶摘みボランティアで村にやってきたという。



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政所茶、実に甘みのある山のやさしい新茶、待ってた甲斐があった。 ほんと美味い。
水羊羹があればなぁ。


向田さんの父親は保険会社の転勤族だったらしい。 
彼女は東京の祖父母宅からの女学校通い。

たまに家へ戻る父親はワンマンで威張り散らし、怒鳴るどころか拳も飛んできた。
ところが亡くなった祖母の通夜に訪れた会社の社長に平伏している姿を見てしまった。

「私たちに見せないところで、父はこの姿で戦ってきたのだ」
その姿を想い起こすと、胸の中でうずくものがあったと述べていた。

向田邦子さんのドラマを観ると、そんな彼女の父親像のうずきが表れていたのかもしれない。

TV で舌足らずのお天気お姉ちゃんが、週末の東京は猛暑日だと溢れんばかりの笑顔で言っていた。
北陸では水羊羹は冬に食べるものだが、”菊家” まで脚を延ばしていい具合に冷やした水羊羹を食べることにしよう。
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by w-scarecrow | 2013-07-05 08:19 | tea | Comments(2)