winter's scarecrow

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消えてゆく・・・

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                         日々、日常という名の水面に浮いている。
                         日常は分厚い、それを強くこころに留めたのは二年前の春。
                         深みはわずかでも、日常という力に出会った。


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東急東横線渋谷駅、この駅の光景もあと数週間で見れなくなる。


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以前、録音技師とデンスケ(録音機)でこのホームや渋谷の街中の音を拾ったことがある。
普段は全く意識のない、足音や衣擦れや鮮明な会話や訳のの解らいない叫び声等々、ズームアップして聴こえてくる。

ポーランドのキェシロフスキ監督の『 ふたりのベロニカ 』 という映画で、主人公のベロニカに消印だけが差出人を示すカセットテーブが送られてきた。
街や駅の雑踏音だけのテープ。 その音を辿ってゆく。
張りつめた想いの中、サンザザール駅へ行きつき、構内のカフェへと入っていく。 そこにはベロニカが惹かれた人形使い(童話作家)の男が座っていた。 ベロニカは走ってその場を立ち去る。
音が効果ではなくドラマを作っていた。

音を辿る。

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ショップの店頭のスピーカーから流れてくる音楽にも麻痺してしまった。
行き交う人々は耳にイヤホンやヘッドホーンを当て、自分の感性に合わない音を遮断している。
音は内で流れ、ドラマに成熟してゆくのかもしれない。

東急東横店東館も78年の歴史に幕を降ろす。 渋谷の再開発が進んでゆく。
思い出はいっぱいあるが、取り残されないようにヘッドホーンをして街を歩くことにしよう。
by w-scarecrow | 2013-02-25 22:27 | 散歩 | Comments(2)

亀とねこ

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めおとのカメが岩をのぼっていく・・・・。

体調が悪く缶入りのすっぽんスープで雑炊を作って食べた。 風邪っぽいなと感じたときはすっぽん雑炊を食べる。

翌日は美味しい小江戸川越の老舗・亀屋のどらやきと丹波の黒豆茶で一服。 これで万全。


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                          ごまあん


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                          さくらあん



最近、猫が犯罪に巻き込まれている。 
江の島では1000匹いるといわれる中の一匹に記憶媒体を装着された首輪がかけられた。

ブラジルの北東部の刑務所では猫をつかった脱獄計画が発覚。
のこぎりやドリルなどが体に巻かれた猫が、刑務所の正面玄関から侵入、「おい、こら!」と御用になったらしい。
ネコまっしぐらとはいかなかったみたいだ。

イタリア、フィレンツェ郊外の小さな村では飼い主だった故人の墓に一年以上も通いつづけ、お供え物も欠かさない猫がいるらしい。
お供え物は小枝や木の葉が多いという。
この三才の猫は71歳で亡くなった飼い主の葬儀のときは墓地まで棺を追いかけて行ったらしい。

動物は不得手だが 『 吾輩は猫である 』 の猫のように人間の諸事情を察して、相談相手になってくれる猫がいたら飼ってみたい。 名前は「カメ」。

飲み屋には水仙が飾られ、突き出しの菜の花のおひたしに早春のほどよい苦さを感じた。 酒が旨い!
by w-scarecrow | 2013-02-23 16:20 | うつわ | Comments(6)

shutter gallery 下北沢

第一生命のサラリーマン川柳、入選の100句が発表された。この中ならベスト10が選ばれる。
朝の散歩で撮り収めた下北沢のシャッターに描かれた絵と川柳をピックアップして紹介していきます。

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                         入れ歯取れ きゃりーぱみゅぱみゅ 言えた祖父


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                         あついのに 脱ぐに脱げない ミートテック


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                         ときめきは 四十路を過ぎると 不整脈 (以前の逸品)
 

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                         生命線 見せたら妻が 不機嫌に


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                         半世紀 綴ってみれば 反省記


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                         連れ込むな! わたしは急に 泊まれない (以前の秀作)


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                         宅配便 箱はメロンで 中は芋


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こう見てみると絵の方は大人しめで、アヴァンギャルドなものはなかった。
もっと過激になれ!

サラリーマン川柳の方も大人しめ。 叫びが小さい。
もっと叫べ!


最近の愉しみは録画しておいたBS の江戸時代の検証番組を観ること。 庶民や武士たちの日常が解ってくる。

妄想癖があるので、すぐに自分が江戸時代にタイムスリップしてしまう。

小石川療養所の赤ひげ先生になったり、大岡越前になったり、喜多川歌麿になったりしている。

古地図を見ながら現在の東海道を歩く番組があった。

越谷の水菓子屋が人形町に店を構え、現在の千疋屋になっている。

幕末の頃、西郷隆盛が(犬を連れて?)千疋屋にスイカを買いに来たらしい。 すごい!

高級スイカだと想うが何文したのだろう? 勝海舟へのお中元だったのかもしれない。


昼過ぎ雪が本降りになってきた。総武線の運転席の後ろの窓から制服を着た小学生と一緒に雪降る外堀の景色を眺めていた。
気分は " 桜田門外の変 " の水戸藩士になっていた。 隣の小学生は 『子連れ狼』の大五郎に見えた。 「ちゃん!」
by w-scarecrow | 2013-02-19 19:44 | 散歩 | Comments(6)

春を待ち焦がれて ♪

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180年前に創立されたドイツの紅茶ブランド Ronnefeldt (ロンネフェルト) 社の茶葉。

以前、奈良に住むK さんのBlog で見たドイツの紅茶。

ドイツ=紅茶のイメージがない。 イギリス人のアフタヌーンティーみたくソーサーを左手に持ち、油を売りながらのtea time がドイツ人とは結びつかない。

Ronnefeldt のスペシャル・アールグレイ、アッサム・ブロークンゴールデンチップス、キーマン、カリフェンミッシングの4種類を淹れてみた。

お茶の風味や味を説明するとどうしてもお決まりの文言になってしまうので割愛。

スペイン人外交官が書いた文章でこんなのがある。

イギリス人は歩きながら考える、
フランス人は考えた後で、走り出す、
そしてスペイン人は走ってしまった後で考える。

さて、ドイツ人は? 書かれていなかったが Ronnefeldt の紅茶のようにじっくりと石畳を踏みながら、堅実に歩いて行きそうだ。




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[ カリフェンミッシング ]


紅茶と緑茶のブレンドティー、バラの花とマンゴーの風味が晴れやかな気分にさせてくれる。

初めて味わう不思議な風味で美味しかった。

フランスのフレーバーと違い、『梅ちゃん、先生』 の堀北真希の感じだった。














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LEAFULL DARJEELING HOUSE

ダージリン・アールグレイ。



恵比寿三越の売り場を何度か覗いたことはあるが、農園別のダージリンがずら~と並んでいて、目がチカチカとしてきて、一回りして帰ってきたのだが、今回はアールグレイが目に入ったので試してみた。

一般的なクラシカルのアールグレイではなく、ベルガモット+レモンのような風味のする茶葉を選んだ。

パ~と地中海の海原が広がってきた。

「アイスティーに合いますよ」と店員さんが言っていたのが頷ける。









最近の就職面接の定番となってきた質問があるらしい。
「あなたを色に例えると何色ですか?」  「動物に例えると何?」  「四文字熟語に例えると?」  「好きな言葉は?」

模範解答は「私は赤です!何事にも情熱的に取り組み・・・」
こんな模範解答は鼻の頭をポリポリと掻いてしまいそう。

小太りの面接官をジッと見て、「動物に例えるとタヌキです」 「好きな言葉は、捕らぬ狸の皮算用です」と答えてくれないかな。

東京は朝からの強風、飛散している花粉が私のあとを追いかけてくる。 クシュン。
by w-scarecrow | 2013-02-16 19:21 | tea | Comments(11)

ライフスタイル

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フロアースタンドを見てまわった後、木工作品のフロアーへ。
天然木の風合いのあるテーブルやシンプルなデスクが並んでいる。 新婚夫婦がベット売り場でクッションの具合を確かめようと二人で座り跳ねているように、デスクの木目に沿ってそっと撫でていたら店員さんが横に立っていた。

「こちらのデスクもそうなんですが、お客様のライフスタイルに合った材質から大きさまで承りまして・・・・」
Life Style?!
そんな格好いい横文字で形容できない私の日々の生活。
千鳥足で帰宅して玄関で真っ暗な部屋に向かって「だだいま!」と元気に声を出し、部屋に入るなり1メートル以上ある観葉植物やフロアースタンドを抱きかかえるようにそのまま倒れ込む。
朝起きて腐葉土や鹿沼土が散乱している部屋を見て、何があったんだろと首をかしげる。

酔っているときはPCを開かないと常に戒めているのに、ブログにコメントを書いたりしている。
そんな私の日常は素敵な響きのカタカナにはできない。 カタカナに失礼だ。


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あまり怒りっぽい方ではないが、食事をするときに帽子を被ったまま、スマホをいじり思い出したように箸で口に運ぶ、どうもこれが気になる。
せめてご飯を食べる場所ぐらいでは脱いでほしい。 そんなに難しいことではないし恰好悪いことではないと想う。

明日はバレンタインデー。 宅配便の配達の方に失礼がないよう『恐れ入りますが要冷蔵の宅配便、夜6時以降の再配達をお願いします』と貼り紙を貼らなければいけない。
by w-scarecrow | 2013-02-13 21:46 | 散歩 | Comments(2)

都会の絵の具

” 池上彰の学べるニュース ” を観ていたら、二つ折りの携帯が鳴った。 北斗晶似のM の名前が表示された。
「もしもし、w さん!?  きゃりーぱみゅぱみゅですっっ」
「もしもし~!」 「・・・・w さんのおた・・・」 「いいえ剛力です」 「・・・・?あっ、すみません・・」
酔っていたのか電話は切れた。 北斗に勝った。
鈴木福くんが夜の8時までスタジオで頑張り労働しているというのに・・・。


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定番のようにパンケーキの有名店、行列店がTVで紹介せれている。
そんな番組を観ていたら私も食べたくなった。

以前、コメントを頂く " 菜 ” さんのブログで紹介されていた
" ULTRAMIX PANCAKE " を注文し、フッ素樹脂の親子丼、カツ丼用鍋で焼いた。

冷蔵庫で去年の夏からずっと出番を待っていたジャムたち・・・今回はブルーベリーをかけてみた。

幼児にも安心して食べさせられるパンケーキを目指して作られたという Pancake Mix 、北海道産バターミルクを配合し、香料・着色料・保存料は不使用と書かれていた。

シンプルな甘みで少し塩みも感じられ食事系のメニューにもなりそう。
非常にあっさりしていて美味しかった。 ウルトラマン商店街のある祖師谷大蔵でも是非、扱ってほしい。

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        ♪ 雪がとけて川となって 流れていきます
         つくしの子が恥しげに 顔を出します ♪

キャンディズの " 春一番 " を想わず口ずさんでしまう季節になった。

その頃は太田裕美の " 木綿のハンカチーフ " にグッときた。
         ♪ 恋人よ 僕は旅立つ
          東へと向かう 列車で
          はなやいだ街で 君への贈りもの
          探す 探すつもりだ
          いいえ あなた私は
          欲しいものはないのよ
          ただ 都会の絵の具に
          染まらないで 帰って ♪

みんな都会の絵の具にどっぷりと染まって帰っていった。

おニャン子クラブもAKBも森三中も、新幹線の中で飴ちゃんを奨めてくれるオバチャンも、女子たちのグループが苦手だ。 時には脅威。

昼が一日一日と長くなっている。 洗濯物を部屋へ取り込みながら、そんな春へと向かう自然の歩みを感じる。

         ♪ もうすぐ春ですね
          ちょっと気取ってみませんか ♪
by w-scarecrow | 2013-02-09 20:26 | | Comments(2)

the way we were

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気温21℃の土曜日、渋谷の街へ。 スーパーマンの青地にのマークが入ったバンドエイドを探しに東急ハンズへ。


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公園通りをのぼったところにある東武ホテル、私が高校2年生の時にはそこにレストラン・喫茶チェーンの" ジロー " があった。

蝶ネクタイを締めて16歳の私がフロアーを廻っていた。 同じ職場で生活に汲々とした20代後半の劇団員の先輩がいた。
当時、公園道りに一軒だけあった珈琲屋さんでその人にコーヒーをご馳走になった。
「w くんはどんな詩が好き?」 「・・・吉田拓郎」
「”ふるさとの訛りなくせし友と居てモカ珈琲はかくまで苦し” という歌があるんだよ。あの石川啄木の”ふるさとの訛り懐かし停車場の・・・” 良く言えば寺山修司の同じ岩木山をめでた人へのオマージュ・・・・・・」

当時の団塊の世代の芸術論、文化論は句読点がなくて長~く、面倒臭かった。
でも私の時給より高かったモカ珈琲を2、3度ご馳走してくれた。  

” ふるさとの訛りなくせし友と居てフリャードチキンかくまで旨し "

きんさん、ぎんさんがインタビューアに「好物はなんですか?」と訊かれたときに、まな・かなのように「フリャードチキン」とハモって答えていた。

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珈琲屋の私の横で先輩の寺山修司の話を聞きながら、「w くん、お砂糖幾つ入れる?」
「ブラックで飲むから・・」 「また、大人ぶっちゃって・・」と世話女房みたいな立ち振る舞いをする同じ16歳、バイト仲間のR がいた。

バレンタインデーにチョコをくれ「一緒に食べよう!」と、バイトが終わった夜11時過ぎに暗闇の代々木第2体育館の横で地べたに座り R のくれたチョコを一緒に食べた。
ウイスキーボンボンだった。 ほろ酔い気分のR の腕を抱え渋谷駅まで送ったことがあった、それ以来の・・・。

長澤まさみ似のR。 朝は通学路が同じ井の頭線だったので「7:40渋谷駅改札前」が定番の待ち合わせ。
都立の商業高のR 。オーソドックスな白と紺のセーラー服。 それがすごく、眩しく、ドキッとした。
バレンタインデーから夏休みがくるまで、週2,3度お弁当を持ってきてくれた。
同じ色形の弁当箱、「w くんは砂糖の入った玉子焼きは嫌いだからと言ってあるから」
「うそっ、お母さんが弁当・・・!?」
「タコ・ウィンナーはわたしがちゃんと作ってるよ!」

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そんなセピア色の街を想い返しながら、スーパーマンのバンドエイドを探し小物屋を覗いてみたりした。

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           ” 煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし” 寺山修司
by w-scarecrow | 2013-02-05 03:12 | 散歩 | Comments(8)

丹波

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丹波篠山の黒豆茶、
寒暖の差の大きな土地で育まれた植物の生命力が仄かな甘みとなって、壊れた躰に力をくれる。

「よっしゃ!」 なんの掛け声か解らないが生き返らせてくれる。


大浦裕記さんの展示会で「よろしかったら、どうぞ」と差し出された黒豆茶。

丹波のことや作品について説明していただいたが、あまりにも素敵で淑やかな女性だったので、殆ど耳に入ってこず、言葉を出しても田中邦衛さんの話し口になってしまった。
大浦さんの代わりに展示会でお手伝いをされていた奥さんだった。

兵庫県丹波で作陶されている大浦裕記さん、
深い茶色のアンティークな味わいの錆漆のうつわ、粉引、大好きな少しザラザラとした肌合いの古粉引などのうつわたち。

その中で今回、初めて見る茶色に朱が入ったような色合いの鉢が何点か並んでいた。
マットな手触りでとても軽い中深鉢を買ってきた。





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うちのそばにある飲み屋さんにカラオケ教室帰りのご長寿のグループが月に一度来ている。
空いている開店してすぐの時間に来て、皆で旧制高校の寮歌、校歌を歌う。
平均年齢80歳くらいで、年長さんは94歳、よく食べよく呑む、7,8人のグループで70代の2人の女子もいる。
相撲や野球、流行歌、映画の話を懐かしそうに話しているが、殆どが戦前、戦中、戦後の闇市の時代の話。
記憶力がすごい。 

「サッカー日本代表監督、え~イタリア人のマッケローニが・・」 「違うよザッカロー、ラだっけニだったっけ?」 今の話になると少し記憶力が曖昧になる。
結婚のいきさつを訊かれたご老人は「エェー、女房が俺にローションをかけてきたんだよ・・」 「・・・・?」
そんなご長寿さんたちの話を背中で聞いているのも愉しい。

奥さんにいただいた丹波の黒豆で夕飯は黒豆ご飯にしよう。
by w-scarecrow | 2013-02-02 09:31 | 食 + うつわ | Comments(4)