winter's scarecrow

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五年目へ ♪

金木犀の甘い香りを浴びながら駅へと向かう道、いつの日からか空気はひんやりと、家々から放たれる生活の匂いだけになってきた。

老母が白金台へと上る銀杏並木で2日つづけてギンナン拾いをしてきたと言っていた。 
3日間、天日にさらし太陽のエネルギーをいっぱい蓄えたギンナン。 「食べ過ぎないように!お袋」。

明日から11月に暦が変わる。 BLOG を始めて5年目に入る。
1年つづけば充分と思っていた。 5年後はどうしているんだろう?

BLOG を始めるにあたってカメラを買って、久しぶに触れるカメラのシャッター音を楽しみながら街へ出るようになった。
いまだ使い方がよく解らないが、この4年間で撮った写真のなかで自分の好きな画を2枚紹介します。


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2010/5 の Blog に載せた写真。 新宿東口と西口を結ぶ通路脇で佇むお父さんと娘さん、2人でのお買い物、少しばかりの休憩。


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2010/6 の Blog, 東京農大の”食と農の博物館” の一コマ。
東農大醸造科出身者が造る酒が壁一面に展示されていた。


カメラを持ち街を歩く、今まで見逃していた点や面が発見でき、季節の移ろいを肌で感じる楽しさが少しづつ解ってきたような気がします。
酔っ払い BLOG これからもよろしくお願いします。 毎回のことですが夜遅く書いた comment の返事は殆ど翌朝に書き直しています。
by w-scarecrow | 2012-10-31 13:37 | my back pages | Comments(20)

ほうじ茶の milk tea

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紅茶の茶葉専門店を営んでいるフランス人が

milk tea を紅茶の茶葉ではなくほうじ茶で淹れても

美味しいと言っていたので作ってみた。


それに少しの黒胡椒を浮かべるとなお美味とも言っていた。


確かにほうじ茶とミルクは相性がいい


上手く言葉で表せないが

どこか懐かしい味がした。 うまい。

ほうじ茶の茶葉は多めに入れた方がグッと香りが出る。








原発事故後、母親と二人で東海地方に避難し、父親や友達とも離れ新しい学校へ編入した小学生の少女が書いた文が載っていた。

                「『がんばれ日本、がんばれ東北、がんばれ福島』ってきくけど、わたしは
                 がんばっています。
                 いっぱいいっぱいがんばっているのに、もっともっとがんばらなければ
                 いけないのかな。
                 くにのエライ人ももっともっとがんばってください」


銭湯で湯舟に浸かっていたとき、となりでお年寄り二人が話していた。
「はええよなぁ、お酉さんが終わればあっという間に除夜の鐘よっ」

11/8 が一の酉、寒さも増していることだろう。 一年はほんと早い、こんな事を毎年嘆いているうちにリオデジャネイロ五輪が始まっているんだろうな。 やだやだ。
by w-scarecrow | 2012-10-27 17:38 | tea | Comments(10)

黒部のかまぼこ

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以前、氷見うどんを up した後に「氷見うどんの画像を検索してみると、どれも渦巻のかまぼこみたいなのが入っているんだけど、あれは富山の特産品なの?」と富山出身のK子さんに訊いたら、そうだと言っていた。

K子さんが富山に帰省して渦巻のかまぼこをお土産に買ってきてくれた。
昆布巻きも美味しく酒の肴にして食べた。

赤い渦巻はどうやって食べよう? 浮かんできた料理は長崎の皿うどん。

渋谷道玄坂の奥まったところにある 『 長崎飯店 』 の皿うどんが絶品。 学生時代 YAMAHA渋谷店 でバイトをしていた頃、 残業になると長崎飯店の皿うどんを出前してもらっていた。

K子さんはバスケット部の強豪高時代、大きな大会も制覇した経験を持つ体育会系だが、どう見ても老舗和菓子屋のお嬢さんにしか見えない。
女ひとりでポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡を訪ねたり、出雲大社の夜通し行われる神事をひとりで観に行ったりしている怖さ知らずのアドベンチャー。


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エビ、イカ、牡蠣、豚肉、キャベツ、もやし、タケノコ、ニンジン、キクラゲに赤巻きのかまぼこを入れ作った皿うどん。
あんかけにしたスープは沈んでしまって上手く写らなかったけど、なかなかの一皿だった。(自己満足)


               「人生とは美しいアルバムではなく、撮れなかった写真のことである」

先日、ミュージシャンの人が書いていた言葉。 かなり深く心にく響いた。
何かのときに自作のように「人生ってさっ・・・」と使わせてもらおうっと。
by w-scarecrow | 2012-10-23 14:24 | | Comments(4)

こんな日は夜が待ち遠しい

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          古い友人から満面笑顔の柿が届いた。 その片隅に偉そうな顔でカボチャが座っていた。


             カボチャ

                        カボチャに包丁を入れるとき
                        こわい顔をしてしまうので
                        カボチャはこわがって
                        ますます体を固くする
                        でもやさしい顔では
                        カボチャは切れない

                        カボチャ カボチャ
                        やさしい気持ちで煮るからさ
                        ほっくり甘く
                        煮えとくれ

                        台所の窓を大きく開けて
                        南の窓から来た風に
                        いい香(にお)いを運んで行ってもらうから
                        山の向こうの村はずれ
                        おいしく煮えているんだな
                        カボチャ畑のおじさんが
                        にっこり安心するように

                                                  山崎るり子詩集 思潮社刊


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雨上がりの東京、この秋一番の冷え込みの朝、雲一つない(一つや二つはある)青い空。
こんな日は決まって憂鬱になる。
空の青さに負けてしまっている。 
大好きな Jazz vocalist, LEE WILEY ( リー・ワイりー) の歌う Manhattan (click すると youtubeへ) を引っ張り出して毎晩聴いている。 夜が待ち遠しい。
by w-scarecrow | 2012-10-19 10:02 | | Comments(8)

シェ~ ♪

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先週の火曜日、本郷から団子坂を下って千駄木・根津へ出た。
この界隈には汐見坂、解剖坂、アトリエ坂、狸坂、きつね坂と面白い呼び名の坂が多い。

漱石、高村光太郎、森鴎外、北原白秋等々、文人が居を構えていた町。 亡くなった大滝秀治さんも根津神社が幼かった頃の遊び場所だったらしい。

根津神社の境内で記念撮影をしていたアラ50の女性がピースサインをするのではなく、「シェ~!」のポーズをとっていた。 
ぐっとハグしてあげたかった。

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四軒長屋の隣に建つ根津教会。

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ラジオで流れる Kit Cut の CM が面白い。

       (独身女性のための) Kit Cut オトナの甘えカタログ

          届きそうで届かないときは、つま先立ちでカワイくアピール ♪

お目当ての男子が近づいてくるのを確認したら、かかとを上げて棚の上をジィーと見つめて、小技を
効かせヨロケるフリも入れちゃえば効果テキメン!
「あっ、それ取ってあげるよ」と必ず手を差し伸べてくれるはず。

    *注意  好みの男性がナイナイの岡村くんだったり、猫ひろしの場合は適用外。       
          人事課など地味でストレスの溜まる部署の方はこんなやり方でアピールするのも良し。

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      Kit Cut オトナの甘えカタログ 2

    白物、色もの、なんでもござれな家電男子は強い味方  トリセツいらずで家電らくらく設置。電話一本、即日対応    

「家電をつなげてくれたら、あなたともつながられる気がする~う ♥ 」
な~んてことは言わないけど 「すご~い!」 「器用ね!」 程度の声かけは必要。
単にトリセツを読むのが面倒なだけの女子も、ぜひ習得しておきたいスグレ技。

        * 「近くに美味しいトンカツ屋があるから、ご馳走するわ」とお礼はトンカツ代だけで済むし
           カワイく整頓された部屋にも呼べ、家庭的女子をアピールすることができる。

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有名なラーメン屋さん、春木屋。 廃業しているのかな?昼休み中なのかな。

東京は雨が降ったり止んだり、すっかり気分も秋めいてきた。 あまり呑みたくはないけど気分が Blue になってきたので、ちょいと一杯、下北沢の立ち飲み屋へ行ってきまーす。
by w-scarecrow | 2012-10-14 17:09 | 散歩 | Comments(10)

本郷散歩

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昼下がりの東京大学本郷キャンパス。
関東大震災でも、空襲でも被害を免れたため明治や大正時代に建てられた校舎が今も使われている。

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親から「勉強しなさい!」と一度も言われた経験がない、東大構内を歩いているとどうしてもっと強く「勉強しなさい!」と言ってくれなかったのかと思う。

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女子学生2人は合コンやグルメの話ではなく、中国の文化大革命の話を熱く語っていた。

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三四郎池や法文2号館を眺めながら、漱石や子規がマント姿で構内を闊歩する画を想い浮かべる。

本郷界隈は文学の薫り漂う町、坂があり緑に包まれ当時では珍しかったカフェの蓄音機から西洋音楽が流れていたであろう。

お金持ちの子供が圧倒的に多くなった今の東大生、

”とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く”

東大紛争がピークに達した1968年、当時東大生だった橋本治が駒場祭のポスターに記したコピー。
橋本治はどう感じてこのコピーを書いたのであろう?
ちなみに橋本治は杉並区のアイスクリーム屋の息子さん。

数多くの東大出身者がこの国を動かしていくのであろう、法律や行政文書の短い文言を拡大解釈するような手業を持った官僚にはならないでくれ。
被災地の復興のための予算を全く関係ない事業にまわすようなズル賢く姑息な人間にならないことを願う。







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本郷キャンパスを出て春日通り方向へ歩く。

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歴史ある旅館、鳳明館。

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この少し先に樋口一葉が暮らしていた木造アパートが残っている。

スーパーへ行ってキウイを「躰のため!」とカゴに入れるが、剥くのが面倒臭くブヨブヨになったキウイが野菜室で眠っている。
また明日、買ってこようっと。
by w-scarecrow | 2012-10-10 21:56 | 散歩 | Comments(6)

さりげない日々

3連休前の金曜日、カメラ好きのNさんとNさんの同僚と4人で豪徳寺にあるオシャレな蕎麦屋さんでの飲み会。
Nさんは二谷英明の若い頃に似ている。 食べる呑むのピッチが速い、食事が終わると一仕事を終えたかのようにオネムになってしまう。
Nさんの同僚のBさんは元秘書課の女性、”華麗なる一族”の北大路欣也の後ろを歩く秘書役にぴったりの女性。
凛とした姿と違って和やかな庶民的な方。
Aさんは吉本興業の女性芸人にも勝る楽しい女性。物静かなNさんへの突込みは見事。時折見せる少女のような表情がかわいらしい。

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私には珍しく、食事を摂りながらの酒だったので二日酔いはなく、翌朝は大山鶏を使って水天宮の ” 玉ひで ” の親子丼に負けないものを作ろうと思ったのですが・・・。
町の蕎麦屋さんのどこにでもある親子丼になってしまった。 ガク~ッ。

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豪徳寺の2件目は Bar のテラス席での仕上げ、Nさんはスマホから流れている手嶌葵の歌う ” 流星 ” にひとり耳を傾けている。

          ♪ さりげない日々に つまずいた僕は 星を数える男になったよ 
           ・・・・・・・流れてゆく
           流れる星は今がきれいで ただそれだけに悲しくて
           流れる星はかすかに消える 思い出なんか残さないで・・・・
           
           君の欲しいものは何んですか 僕のほしかったものは何んですか・・・ ♪

吉田拓郎は誰に向けてこの詩を書いたのだろう? 私は単純に去っていった女に書いたと想うのだが、Nさんは首を振る。
「娘に向けて書いた詩!」と言っていた。 娘を持つNさんにどんな画が去就していたんだろう。



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昨夜の ” アドマチック天国 ” は合羽橋特集。

以前、誕生日に " ひとりフォンデュ・セット ” を贈ってもらったことがあるが、合羽橋にはシャブシャブや湯豆腐、焼肉等々、” ひとり ” シリーズが揃っているみたいだ。

この ” ひとり焼き鳥” グッズ、ねじり鉢巻きをしてベランダで演歌を口づさみながら焼くのもいいかもしれない。
by w-scarecrow | 2012-10-07 11:44 | | Comments(15)

天使たち

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港区四の橋付近、園児たちはまだ夏のいでたち、古川(渋谷川)を覗き込んでいる。 何か見っけたかな・・。

20代から30代が終わるまでイタリアに在住していた随筆家・イタリア文学者の須賀敦子さん、旅から帰ってきた須賀さんがポストに溜まったたくさんの郵便物を解いたとき、その中の一冊の本に目を惹かれ、そのまま床に座り込んで読み始めたのは山崎佳代子さんの詩集『 鳥のために 』だったという。

旧ユーゴスラビアのベオグラード大学で教鞭をとり、一家4人でベオグラードで暮らしていた山崎佳代子さん。
『 鳥のために 』 と同じく NATO 軍に空爆されたベオグラード、悲劇的な流血を繰り返しながら解体していったユーゴスラビアに生きた家族の詩を紹介します。


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   階段、ふたりの天使 ― ステファンとダヤナへ


   生まれたその日から
   小さな手をひろげ
   愛のかけらをささげるために
   私たちはやってきた

   おもいきり泣いて
   そっとほほえんで
   命と命がささえあい
   階段をのぼりつづける

   水と空気を
   奪われ
   光を消されても
   手をつなぎ

   命は命に
   耳を澄まし
   声もたてず
   階段をのぼりつづける

   天使が空に
   かえった朝も
   小さな足あとが
                                              ただ闇にかがやき

                                              だから
                                              私たちは
                                              のぼりつづける
                    
                          天使が去った階段を



山崎さんと同じ集合住宅の4階に住んでいたビリヤナさんの子供のステファンは小学生、ダヤナは幼稚園児。
ベオグラードの空襲が激しく郊外の村へ疎開して被爆した。
「子供たちは即死。トマホークでやられると遺体は黒焦げで形も残らないと聞く。病院に運ばれたご主人は7日後に亡くなった。重傷を負ったビリヤナさんだけが生き残った」 (ベオグラード日誌より)

山崎佳代子さんは「町を分断した国境は”傷”であり、その”傷”が人間関係をズタズタにしてしまった」と言っていた。



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園児たちが往く、「いいんだぞ~、遅れたって!」
by w-scarecrow | 2012-10-02 07:44 | | Comments(15)