winter's scarecrow

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夏、ひと息

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忘れられて  
             ― 漁村小景


ひっそりとした村の通りで
ゴムまりは、長いこと
子供の掌と空の間を往復していた

働きに出た親たちは
子供たちを、きれいさっぱり忘れているだろう
病気がちの年寄りのことは忘れないだろう

不幸は、脳裡に
重石のように宿ってしまうが
幸福は、むしろ
軽やかに忘れられるのだ

もちろん
頑健な親たちも
子供たちから、きれいに忘れられて

                 
▲ 吉野弘 詩集 「北入曾」より




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恵比寿ガーデンプレース横のアメリカ橋から目黒のゴミ処理場の煙突が見える。 この景色が結構好きだ。

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代官山へ。 雨の日はこの花の下で雨宿り。

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流しで洗い物をしながら山田五郎の声が聞こえてきた。
離婚率が上がっていることについて話していた。
「時代的な背景は違うけど、昔の夫婦はお見合いで結婚をしたパーセンテージが高く、決して望んだ結婚ではなかったとしても、この人の良い面はどこなのか、これから一生暮らしてゆく中でこの人を好きになろう、好きでいようという意識が強かった・・・」
曖昧な記憶だが、そんな主旨のことを言っていた。

なにか妙に「この人を好きになろう、好きでいよう」の言葉に感心した。

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台風6号が去った後、東京は湿度は高めだが過ごしやすい日々がつづいている。
銭湯帰りに、横丁の縁台に座り夜風を受けながら花火をしたくなる。
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by w-scarecrow | 2011-07-27 23:14 | 散歩 | Comments(2)

♪ あの鐘を鳴らすのは誰

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♪ クエッ、クエッ、クエッ、チョコボ~ル ♪

わが家で飼っているキョロ。

10数年前に舞いこんできた。
キョロの頭を押すとくちばしから、チョコボールが一つではなくドサーと出てくる。
食べる数だけ取って、もう一度戻し、また頭を押し遊んでいる。

大事にいしていたキョロを引っ越しを手伝ったときにいただいた。
人形は好きではないが、ぬいぐるみやこの手のものをプレゼントされると嬉しい。

高校時代は手編みのマフラーやセーターを誕生日プレゼントでもらうのが常道。
今は無くなってしまった儀式。

編んでもらったセーターを着て家に帰ると、兄たち3人が代わるがわる「いいじゃん!」と微笑みながら言うので恥ずかしいのなんの。

大抵、タンスの奥にしまっておくことになるのだが、ずっと使いつづけた手編みの手袋があった。


5本指の手袋ではなく、親指とその他の指の二つに分かれたキッチンで使うような手袋、
しかしすごかったのは右手だけタバコが挟めるように人差し指と中指の間があいていた。
今でも、またほしい。

今の高校生たちは彼氏や彼女に何をプレゼントしているんだろ?
デートをして街を歩きながら、暗い場所へ人目のつかない場所へと徐々に闇へ暗闇へと、意識させずに移動していった私たちには、人混みで平気でキスをできる時代の誕生日プレゼントがどんな物なのか想像がつかない。

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                                  カリカチュア・ジャパン下北沢

昨夜はカラオケで歌い過ぎてしまった。 そんな日の翌日はずっとブルー。
♪ ハの鐘を鳴らすのは ハなた~ ♪ ハー。
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by w-scarecrow | 2011-07-23 18:28 | そのほか | Comments(2)

嬉し、悲し

味噌汁を作るたびに嘉門達夫の替え歌、♪ かつお風味のフンドシ~ ♪ のメロディーがよぎる。
そんな訳でかつお出汁ではなく、煮干しの出汁が多くなってしまう。

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TV を点けるとAKB や韓流の女子ユニットばかりですぐにチャンネルを替えてしまう。 テリー伊藤が映ったときには瞬間的にBSに替える。
女子の集団でも今朝のTV は日本中を感動の渦にしてくれた<なでしこ>たちが気分を爽快にさせてくれた。

久しぶりにマッサージを受けに下北沢へ。 揉みっぱなし30分で¥2500。
マッサージ師は毎回かわらない。
私の担当は185cm以上はありそうな張くん。 NBA の中国人スター姚明(ヨウメイ)に似たがっちりとした美男子。
張くんは結構、揉み方が強い。 時折、ちょっとそっち方向の人かなと想わせる仕草をする。
「有働アナ、最近可愛いくなったじゃん」と思うときの自分が怖いのと一緒で、「このままされるがままに・・・」と一瞬でも思ってしまうのが怖い。
そんなことを想いながら、あっという間に30分が過ぎてしまった。


昨日、ラジオから原田芳雄さんの訃報が流れてきた。
家を出て駅に向かう途中、原田さんの家の前で掌を合わせた。 報道陣はすでに何社か来ていた。
帰宅時、映画『カンゾウ先生』の一コマのように自転車に乗った柄本明さんが私を追い越して原田邸の方向へ走って行った。
原田邸の前は報道陣のフラッシュが何度もたかれ、到着した車に群がっていた。

早朝、ランニングウェアーを着て、犬の散歩をする原田さんの格好いい姿をもう見ることができなくなった。
1970年以降の日本の映画史に欠かすことのできない名優が逝ってしまった。
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by w-scarecrow | 2011-07-20 19:07 | そのほか | Comments(2)

ジャニスに癒されて

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花オンチの私はもちろん「なでしこ」という花がどんな花なのかは想い浮かばない。
小さいころから「大和撫子」という言葉はずっと耳にしてきた。

先日、検索をして初めてなでしこの写真を見た。
カワラナデシコという繊細な氷細工みたいな花がとても愛おしく感じた。
胸に抱いたわが子を優しく撫でる、そんな慈しみたくなる花とエッセイに一文があった。

そんな「なでしこ JAPAN 」が、ずっと重石をのせられたような日々の連なりを、さっと断ち切ってくれたような気がした。

下北沢の wine bar のカウンターに座り、日暮れの街を往き交う人々を2階の窓越しに眺める。

3月11日以来、今まで感じていなかった事柄が頭の中で交錯している。
そんな想いを blog に記そうと思うと初めの一行が書けない。
色々な想いがあるのに整理できない。

願望も希望も批判も、文字にすると紙一枚より軽くなってしまうような気がしてしまう。


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ワインボトルの底をくり抜いた照明が面白い。 壁にごく普通のティーンエージャーみたいな笑顔のジャニス・ジョプリンの写真が飾られている。

ジャニスといえば " Move Over "がすぐ浮かぶ、でも暑さのつづく夜は " Summertime " を聴くのもいいかもしれない。

「なでしこ」を「常夏」という呼び方をしていたと初めて知った。
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by w-scarecrow | 2011-07-16 23:03 | そのほか | Comments(6)

フゥ~

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                              暑中お見舞い申しあげます 

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葛に包まれたトマトにフゥ~と息をつく。

週間天気予報のスマイルバッチみたいなマークの連なりを見ると頭がクラクラする。 

近所の病院で、艶っぽい薬剤師のお姉さんが薬の説明をしてくれている。
うなじが素敵だ。 長い指も涼しげだ。 薬の説明は私には殆ど聞こえてこない。
「お大事に~!」
「どうも、ごちそうさまでした」 また間違った。 暑さのせいだ。
TSUTAYAの会計のときは「お愛想お願いします」と言ってしまった。

信号待ちのお婆さんがカゲロウで笹カレイの干物みたく見える。 でも青になるや元気よくスタスタと歩いていった。

コンビニで森永卓郎みたいなオジサンがフライドチキンとアメリカンドッグを買っていた。 やはり油ものも必要かもしれない。

" 海藻ミックスサラダ " と" 大きなツインシュー " をレジで出したら光浦靖子みたいな店員さんが「温めますか~?」と聞いてきた。

松岡修造以外は、日本全国みんな暑さにやられている。

がんばれ!なでしこ JAPAN!! 
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by w-scarecrow | 2011-07-13 22:39 | | Comments(4)

家 出

越後上布という麻織物がある。
雪に覆われた豪雪地帯に春が近づく頃、新雪の上に織物を敷き雪にさらす、
太陽の光で雪が蒸発をするときに発生するオゾンが麻本来の色素を分解し、透き通るような白が生れるという。
生成りの麻の布地が光と雪で純白に変化する。

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人工的な色彩に包まれた街やモノトーンの湾岸の街を歩いていると不安感や孤独感を感じる。

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植物の育みの恩恵で染色された布地のやわらかさな風合い、自然から享受された古びとの英知。
そんな彩りをイメージしながら心の置き場を探し歩いている。

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作家・壇一雄はなんの前触れもなく、突然旅に出る。
家で家族に囲まれているときは家出の準備期間だったという。
家出をして世界中を放浪し、その土地のものを食す、呑む。 旅のお土産は訪れた国々の料理を家族に作ってあげることだったらしい。

「この地上で買い出しほど好きな仕事はない。あっちの野菜屋からこっちの魚屋へと、日に三、四度は買い出しにまわっている」
壇流クッキングの本まで出している。
私も買い出しが好きだ、旬の野菜や魚を買って帰るのが愉しみでならない。
放浪、男の本望かもしれない、待っている人がいるからこそできる家出。

壇一雄が1年3ヶ月を過ごしたポルトガルのサンタクルス。
大西洋に面した光と色鮮やかな街へ、私も行ってみたい。 家出ではなく放浪。
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by w-scarecrow | 2011-07-09 21:02 | そのほか | Comments(2)

水遊び

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エビのムースをサフランのリゾットにのせてみた。
TV番組で紹介された店のメニュー、チラッと映っただけだったので自分なりにイメージして作ってみた。
「ウマッ!」と想像以上に美味しく出来上がった。

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暑さをガマンしてタマネギと米を炒め、サフラン水を足し足し、汗をふきふき・・・。

エビのやや大きめに切ったものを残し、あとは卵白と生クリーム、塩・コショウを加えミキサーへ。
うつわ(コーヒーカップを使用)にバターを塗り、ミキサーから↑を移し入れ蒸し器で10分、そして冷蔵庫へ。
作るのに汗をいっぱいかいたが、サフランリゾットの鮮やかな黄色が食欲をそそる。
刻んだ大葉はいっぱい入れた方が美味しかった。

私の通った小学校の前を通った。
今はキレイになった校舎の屋上にプールがある。 プールの授業なのか子どもたちの楽しそうな声が空に溢れていた。
道端で遊ぶ子どもたちの声を聞くことが少なくなってきたせいか、炎天下に響く歓声を聞いて嬉しくなった。

子どもは水辺に集まり、色々な遊び方を見つける。 水辺の生き物たちを観察する。
野球帽を水に浸し、また被りびしょ濡れになって走る、遊び疲れて畳の上で大の字になってスクスクと眠ってしまう。
目を覚ますと縁側の竹竿に白いT シャツが干されている。
「スイカがあるから食べなさい!」 「やったっ!」

実家に着き、母と二人でスイカを食べながらTV を観た。
レディー・ガガを目を点にして母は見ている。「あれかい、髪結いさんは連れてきているのかね・・・あんな色に染めて髪は痛まないのかね~?!」
ニュースではタイの選挙でタクシンの勝利を伝えていた。「変わった名前だねタクシーだなんて・・・」
画面はチャン・グンソクに変わっていた。
また息を呑んで見ていた。母の頭の中では「ちゃん・軍足」になっていたに違いない。
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by w-scarecrow | 2011-07-06 20:07 | 食 + うつわ | Comments(0)

Uf-fu の紅茶

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以前から飲んでいたフランスの紅茶ル・パレデテ、たまには他の紅茶も飲んでみなければ・・・と思い兵庫県芦屋にある
Uf-fu(ウーフ)の紅茶を送ってもらった。
煎茶は色々な産地のものを試してみたくなるのだが、紅茶は産地も加工する茶葉専門店も世界にまたがっているのでいつもたじろいでしまう。

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大好きなサバランを食べながら、録画をしておいたNHKの『極める 紅茶学』全4回を観た。
紅茶の歴史、茶葉の産地や種類、日本の紅茶、製茶過程、どれも興味深く「そうなんだ~」と感心をしながら観た。
きっとやるであろうアフタヌーンティーの作法を最終回で扱った。
カップとソーサの持ち方、スプーンの置き場所、3段のプレートスタンドに並んだサンドイッチ、スコーン、ケーキの食べる順番、スコーンの正式な食べ方・・・。
貴族たちの伝統的なもてなしの英国紅茶作法、日本人の殆どは英国人の上流階級の邸宅にお呼ばれしてキュウリやサーモンのサインドイッチを一緒に食べる機会はゼロの近い。

この英国風の紅茶道が頭の片隅にあるから、紅茶は面倒くさいと遠ざかってしまう人が多い。
スコーンではなくて、縁側に座って紅茶に豆大福を食べ、蚊に刺されながら気の置けない仲間と歓談する。
そんな飲み方が一番美味しい。 そんな訳で英国のメーカーの紅茶は少しばかり抵抗がある。

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                               ダージリン・ピュア・ブレンド

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アールグレイ



Uf-fu


兵庫県芦屋市朝日ヶ丘町28-25  さくら参道

TEL: 0797-38-4788

定休日: 月曜日







今回は定番のダージリンにアールグレイを頼んだ。
ストレート、フレーバー、中国茶、種類が豊富で25g,50g、100g単位で注文できるのが嬉しい。

次回は違う茶葉を頼んでみようと思う。

真っ白で形の綺麗な茶缶が1缶、¥210、安い!
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by w-scarecrow | 2011-07-02 23:43 | tea | Comments(6)