winter's scarecrow

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夢のなかで・・・

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新茶を買ってきた。

去年の今頃は、霧島、川根、朝宮の新茶、

今年は奈良の月ヶ瀬、静岡の本山のお茶を飲む。



昔の日本映画ではお茶を飲むシーンがいっぱいあったのに

最近のドラマではそんなシーンが少なくなってきている。
(橋田壽賀子ドラマ以外)


日本茶ではないがドラマ『相棒』で、杉下右京(水谷豊)が肘を立てソーサーを持ちながら紅茶を飲むシーンが好きだ。

『相棒』が始まって以来、水谷豊さんは紅茶にはまってしまったらしい。




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奈良県の北東部、名張川の上流に位置する月ヶ瀬の山のお茶。
山のお茶独特の清涼感のある煎茶。 『味の大和、香りの宇治』といわれるが風味も口に残る甘みも爽やかな美味しいお茶。
ちょっと渋みのある滋賀の朝宮茶と月ヶ瀬茶、はまりそうです。


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静岡茶の原点、本山茶

安部川上流域の鎌倉時代からつづく茶処。
上品で、爽やかな(また同じ形容詞、他に言葉が出てこない)香り高い、こくのある煎茶。

どちらの山のお茶も深蒸しの濃い緑色ではなく、普通蒸しのお茶本来の濁りのない薄緑で、新茶のやわらかな甘みを感じ大満足だった。

童話作家ターシャ・テューダーが祖母からの形見の tea cup で、自身で造園をした庭を眺めながらのお茶の時間。
そんな日常が羨ましく思えた。

私からは非日常、そんな情景のなかで一服してみたい。

窓を開ければ朝8時からブルドーザーがブンブンと唸りを上げながら整地をしている。
向かいの家の屋上では顔見知りのオジサンが裸でラジオ体操をしながら、こちらに向かい会釈をしている。

庭のアヤメや紫陽花、池でパクパクと麩を口に入れている肥えた錦鯉を縁側から眺めながら、
「W右衛門はん、お茶はいりましたえ・・・」と
和服を着た宮沢りえ風の楚々とした女性が、さっと茶盆を置いていってくれる、そんな環境で新茶を飲んでみたい。
by w-scarecrow | 2011-05-28 18:41 | tea | Comments(8)

泣き笑い人生

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今日の東京は自転車日和。

朝、家を出るときは少し肌寒く感じたが

走っているうちに躰が温まり、風が心地よかった。














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今日は自転車を漕ぎながらヘッドホーンから落語が流れていた。
名人、五代目・古今亭志ん生
志ん生は大正12年の関東大震災の時、皆が家財を背にし逃げ惑っているさなか、真っ先に酒屋に向かったという。
酒屋の大将もそそくさと避難し、案の定誰もいない酒屋でちびちびと酒をあおっていたらしい。
高座で稼いだ金は酒と女に消えてゆく、名人と言われ出しても長屋の貧しい暮らし。

「貧乏はするもんじゃねぇ、味わうもんだ」

志ん生と弟子との面白いエピソードがある。

部屋から池をボーと眺めていた志ん生が弟子を呼び、
「池の淵んとこに、おまえ、鳩が止まってんだろ」
「はぁ、珍しい色ですね、あの羽。何色っていうんですかね」
「そんなこたぁ、どうでもいいんだよ。 俺、さっきから見てんだけども、あすこから一時間も動かねえんだよ。
何考えてっか解るか、おまえ」
「鳩がですか? さぁ、何考えてんでしょうね」
「ひょっとすると身投げだ」

息子の志ん朝は「噺家は歩きながら貯金ができる」と言っていた、寄席へ行く道中に稽古をしていたほどの稽古熱心。
志ん生は境内で毎日稽古をしていたという。 (故林家三平一家と比べてはいけない)

「他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じくらい。 そいつは自分と同じくらいだと思ったら、かなり上。 うまいなあと感じたら、とてつもなく先に行っている」

天衣無縫な生きざまを見せてくれていた志ん生。 人々を引きこんでしまう神業の喋りを聴きながら街を走った。
街を歩いているお洒落な女の子も皆、三軒長屋住まいの町娘に見えてきた。

「酒が一番いいね。 酒というのは人の顔色を見ない。 貧乏人も金持ちも同じように酔わしてくれる」

すっかり帳が降りたので、ちょいと一杯引っかけに行ってきます!
by w-scarecrow | 2011-05-25 20:52 | そのほか | Comments(10)

肉巻きたち

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今朝、奈良から新鮮な野菜が届いた。 感謝。
頂いたタケノコとアスパラ、ニンジン、ごぼうで豚肉の肉巻きを作った。
この肉を巻く作業が結構楽しい。
ごぼうはエリンギをスライスしたものと一緒に巻く。 肉の旨みをエリンギが吸収してくれる。

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スープにするつもりだった青梗菜とタケノコ、ニンジン、牛肉でオイスターソース炒めも作る。
写真手前の肉巻きの表情がどこか岡本太郎作品に見えてくる。
二日酔いの朝なのにパクパクと食べてしまった。

昨夜は墓参りが趣味だという30代初めの子?と呑んだ。
休日は雑司ヶ谷霊園や谷中霊園、多摩霊園等々を巡り歩くらしい。
土方歳三や沖田総司の命日には、高幡不動の石田寺や元麻布の専称寺はお参りにくる女性で溢れていると聞いたことがある。
彼女はパリでも、ビクトル・ユゴーやエディト・ピアフの墓参りをしてきたという。
墓石や墓の形状の話をずっと聞かせてくれたが、途中から酒がまわってきたので余り記憶に残っていない。
彼女のお勧めは多摩霊園で文豪や役者さんたちの墓がかなりあるらしい。
「さあ、今日は青山墓地に行くからお弁当作って行こうね」と彼氏に言っているのだろうか。

私の父の墓のすごそばに高村光太郎の墓があるよと言ったら「お参りしたことある!」と即答。
今度、行くときは親父の墓でも掌を合わせてやってくれないかと頼んでおいた。 
父もたまには女の子?が来てくれたら喜ぶと想う。 結構、父の好みのタイプかもしれない。 
by w-scarecrow | 2011-05-21 19:03 | 食 + うつわ | Comments(2)

食べてくなんしょ

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懐かしい福島県の味。 美味しい食の記憶。
桜の葉を練り込んだ手延べめん 『桜めん』。 桜の香りをいつまでも愉しめる。
それと 『よもぎめん』。
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生れて初めて「お父さん!娘さんをください」と言ったのが福島県郡山にある彼女の実家。
お父さんは、財津一郎にうり二つの顔立ちの高校の校長先生。

「wくん、表でキャッチボールでもするか・・・!?」
娘しかいない父親はずっと息子とキャッチボールをする夢をもっているというが、ドラマみたいなシチュエーション。

「wくん、娘と一緒に暮らしても構わないが、娘はまだ世間知らずだ。籍を入れるのは何年かして二人が、ずっと一緒にやっていけると確信をもったときまで待ってくれないか・・・」

財津一郎はキャッチボールの終わった後、少し息を切らせながら言った。



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それから、郡山へ帰省したときは寒い正月でもキャッチボールをした。

彼女の姉は市民病院の看護師さんで、若い人たちを集めて避妊の知識を広めていた。

そんなお姉さんが市民病院のインターン生とできちゃった結婚をし、財津一郎の運転で一家で浜通りの浪江町の結婚式場まで行った。

その年から、インターン生と私と三人でのキャッチボール。

原発の町、新緑の浪江町の風景が今でもくっきりと残っている。

本当に魅力的だったお父さん、退職をして郡山で暮らし、今はきっと孫とキャッチボールをしていることと想う。

会津や喜多方のお酒を呑んで、フルーツ王国福島の果物を食べて、美味しい米や野菜を買って復興を応援したい!

食べてくなんしょ、福島の味。
by w-scarecrow | 2011-05-18 19:44 | 食 + うつわ | Comments(6)

トコトコ下北沢

ホンワカな土曜日、カメラを持ち夕飯の食材を買いに下北沢へ。

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猫が苦手なことを猫たちも察していて、私が思いきって近づくと鼻を鳴らしてゆっくりと立ち去ってしまう。
そんな訳で今回は動かない動物たちばかりになってしまった。

飲み屋自体が少なくなってきた下北沢の街。 千鳥足の酔っ払いのお父さんも、ブランコでひとり泣いている女の子も電信柱に向かって愚痴をこぼしているオジサンの姿も見ることがない。
飲み屋にはいっぱいドラマがある、TVドラマを全く観ない私はカウンターで見たり聞いたりするドラマが好きなのに、そんな機会がだんだんと少なくなってきた。 
by w-scarecrow | 2011-05-14 17:47 | 散歩 | Comments(10)

ハヤシライス

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牛すじを買ってきて、有り合わせの材料でハヤシライスを作った。

" ハヤシライス " この響きがいい。

なんで " 森 " ではなく " ハヤシ " なのか? 
一番有力な説は宮内省の宮中料理だったハッシュドビーフ・ウィズ・ライスが訛って " ハヤシライス " 。
丸善の創業者、早矢仕有的の名前をとった説など色々とあるみたいだ。
Englishをエゲレスと呼んだ実績があるので、ハッシュドビーフ説の方が説得力がある。

町の小さな洋食屋さんのメニューに必ずあったハヤシライス。
洋食屋さんが少なくなったきた今、庶民の味がちょっと遠くへ行ってしまった。

精養軒や神田淡路町の松榮亭、人形町の芳味亭、本家の丸善など老舗の洋食屋のハヤシライスが有名だ。

フレンチレストランで出しているところもあるみたいだが、グリンピースがのっていないので×。

ロールキャベツで有名な『新宿・アカシヤ』のハヤシライスが庶民的な味で美味い。


                                   アカシヤと言えば
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                                 カリカチュア・ジャパン下北沢店作品

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牛すじの下処理は手間をかけてやった。
後は赤ワインと固形のフォンドボーで煮込み、缶詰のデミソースとトマトのホール缶で簡単に作れる。

                                  懐かしい味が嬉しい!
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                            ザブングル加藤 カリカチュア・ジャパン下北沢店作品

雨の水曜日、草木の青い匂いと五月の雨の甘い香りが漂う、「行ってきま~す!」
by w-scarecrow | 2011-05-11 08:04 | | Comments(8)

「もういーかい・・・!」

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峠道を
ちょうちょのあとから
のぼってゆくと
ちょうちょはいなくなり
わたしだけがのぼってゆきます

森へちょうちょと
入ってゆくと
わたしがいなくなり
ちょうちょだけ とんでゆくのが
見えます



先月亡くなられた童話作家・詩人の岸田衿子さんの(故岸田今日子さんの姉)不思議な世界。

北国の空に鯉のぼりがたなびいていた。
その後ろには新緑の山々がごそごそと楽しそうに蠢いている。 
山が笑い、子どもたちが笑い、みんなが笑い、みんなで風を集めて空高くはためいてほしい。

目を閉じれば「もういーかい・・・!」 「ま~だだよ!」 そんな声がこだまとなって聞こえてくる。
by w-scarecrow | 2011-05-07 18:36 | そのほか | Comments(7)

恋昇り

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なんだか嬉しくなった。
原宿駅から表参道を歩くと人で溢れていた。 ゴールデンウィーク中の観光地の人出も不安視されていたが、幸いにも悪い予想が覆されたみたいだ。
表参道を走っている車を見ても近県だけではなく、愛知、三重、滋賀、京都、大阪のプレートをつけた車も多かった。
経済の循環がどんどん行われなければ・・・。

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明日は端午の節句、こどもの日。
昭和23年に制定された時は、子供が生まれ育つ上で、どれほど母親の役割が大きいかということを子供たちにも感じてもらい、母に感謝することを盛り込んだという。

母の日も近く、5月は母親は感謝されっぱなしだ。 父親は1回コッキリ。
ガンバレ!日本のお父さん!

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青山通りを渋谷方向に歩くと" こどもの城 " があり、鯉がいっぱい泳いでいた。

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岡本太郎が育った街青山でいまでも爆発している。  

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岡本太郎作のクリクリ目玉の鯉のぼりも泳いでいたら良かったんだけど。

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TARO作品を見ていると元気が出てくる。 爆発しなきゃ!
by w-scarecrow | 2011-05-04 22:01 | 散歩 | Comments(4)