winter's scarecrow

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ふるさと

「新幹線に乗っていてどのあたりから関西弁のスイッチが入るの?」
「米原を過ぎたあたりかな・・乗っている人たちの言葉も関西弁が多くなってくるし」
その子から大きな富有柿をもらった。
「X'masプレゼントにもらったのは、実家から送ってきた柿だけなの。美味しんだよ・・」
彼女は年が明けて2日まで仕事で、3日に帰省できるらしい。
「お父さん、ひとりで暮らしているから三が日には帰ってあげないと・・」
お父さんが作ったお雑煮が一番美味しいと言っていた。

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コンビニで特製肉まんを買って代官山の西郷山公園まで。
途中、海老蔵邸の前を通ってみたら、まだ多くのカメラマンたちが脚立に座り寒さをこらえていた。

自分には何か偶然(必然)を呼ぶ才能があるのではと思うときがある。
石川県の旅で食べた、のどぐろの寿司をまた食べたいな~と想うとTVのニュースで「森喜郎の長男が石川県小松市で飲酒運転で逮捕」との一報が入ったり、タヒチ・ボラボラ島の水上コテージで透き通るような海を眺めながら芋焼酎でも呑んでいたいな~と想って、TVのスイッチを入れたらタヒチの旅番組だったり・・数知れずそんな偶然がある。

特製肉まんを持って西郷山公園に行ったら、ベンチに座り二胡の練習をしている50代の女性がいた。3度目だった。
その二胡の奏でる切ない音でコンビニの肉まんが、とびっきり旨く感じた。
中国桂林あたりの水墨画のような山々の風景が浮かび至福の世界へ。
前世は多分、桂林で川魚をとっている漁師だったかもしれない。
ポルトガルの魂の歌、ファドを聴いて感動したときは前世はポルトガル人で伝道のためジパングへやってきたかもしれないと想った。

いつもこんなことを考えながら年を越す。
by w-scarecrow | 2010-12-29 23:28 | そのほか | Comments(12)

魯肉飯

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呉念眞という台湾映画の脚本家・監督と一緒に仕事をしたことがあった。
『非情城市』という侯考賢監督の作品の脚本担当。
この映画には食事シーンがかなり多かった。 災難つづきの一家の大黒柱の長男がヤクザ者に殺された後も、黙々とご飯を食べる家族のシーンが長くつづいた。
呉念眞にそのシーンが感動的だったと伝えると「脚本にもあったシーン、食事のシーンが好きなのは監督の嗜好」と答えた。
どんな状況に陥っていても、いつも通りに食事をし「生きつづけていく」という信念を感じたシーン。
侯考賢の他の映画でも台湾料理がたくさん出てくる、街の古めかしい食堂で食べている大衆的な料理のどれもが食欲をそそる。

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台湾の大衆食、魯肉飯(ルーローファン)を作った。

豚のバラ肉のぶっかけ飯。

本場の台湾へ行った経験はないが、よく行ったラーメン屋さんに魯肉飯の小丼があり、それがすごく旨く、いつか家で作ろうと思っていた。

豚バラ肉のブロックを食べやすい形に切り、ニンニク、生姜、椎茸と一緒に炒めた。
それに油葱酥(右・写真)というエシャロットの揚げたものを入れ、酒、醤油、砂糖、八角、スープを加え、灰汁をとりながら50分間煮込み最後に五香粉を振った。

簡単でボリュームのあるメニュー。 バラ肉から出る脂が苦手な人は豚角煮を作る時の要領でバラ肉の下処理をすればいいかもしれません。




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X'mas明け、気分は台湾の屋台へと飛んで行った。
なにかBlogでupしている手作りごはんは、みんな醤油味の丼物ばかりになってしまっている。
たまにはお洒落なものも作らなきゃ。
by w-scarecrow | 2010-12-26 22:30 | | Comments(6)

小さな妖精

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A dream you dream alone is only dream

A dream you dream together is reality

- John Lennon -




ひとりで見ている夢は ただの夢

あなたが誰かと一緒に見る夢は 現実である


- ジョン・レノン -









スウェーデンの小さな妖精『トムテ』、元来の北欧のクリスマスは冬至の儀礼みたいなもので、一年で一番夜が長いこの時期に、再び日が長く明るくなっていくことを祝い、暗い森に住む小さな妖精たちもお祝いに出てくるらしい。

FM放送では朝から何度もJohn Lennonの♪Happy Christmas(War is Over)♪が流れています。

小さい頃、わが家にはビング・クロスビーの"ホワイト・クリスマス"のドーナツ盤があった。
サンタクロース姿のビング・クロスビーの紙ジャケット。
父が不二家で買ってきたケーキを切るときに、兄がBGMで流していた。
私はクラッカー担当。

クリスマスの朝、起きたとき枕元には不二家の大きな銀色の靴下(長靴)が置かれていた。

私が眠りについたころ、わが家にやってくるサンタはいつもご機嫌で酒臭かった。
静かに忍び足で部屋に入ってくるのだが、シャックリやゲップをしたり、さきイカの香ばしい匂いもする、
部屋の扉を閉めた後、島倉千代子の(十八番の)♪あゝ、それなのにそれなのに・・♪を歌っていた。

幼稚園のころは、西洋人はアメリカ人かドイツ人のどちらかだと思っていた。
ジャケット写真のビング・クロスビーがサンタだと想っていたこともあったのかもしれない。 
でも西洋人は『沢の鶴』の二級酒は呑まない。
あんなご機嫌なサンタはいない。 島倉千代子は歌わない。

War is not over.
by w-scarecrow | 2010-12-23 22:53 | そのほか | Comments(6)

X'masは家族そろってシュウマイを・・

大阪難波にある一芳亭本店のシュウマイ。
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TV番組のグルメのコーナーを観ていていつも感じるのですが、レポーターやタレントが口にふくんで、まず「ん~、んっ!!・・」と目を光らせる。
その後の言葉は「中がモチモチでふんわりしていて、すごくジューシー。外はカリッとサクサクで・・」
「他に言葉はないのかよ」とTVに向かって突っ込んでいる。
「ジューシー、フルーティー、スパイシー、ヘルシー、彼女たちの広辞苑には4つの単語しか載っていないのか!」

池波正太郎が愛した横浜中華街の『清風楼』の焼売が好きで、東横線に乗り中華街まで足を運ぶ。

昭和8年創業の一芳亭のシュウマイは大阪人には馴染み深い一品、私は初めて食べてみた。
薄皮卵の皮に包まれた小さめのシュウマイ。
鹿児島産の豚肉、泉州の玉葱を使っているらしい、材料をよく練り込んだ具、横浜の清風楼もそうだ。
肉!!と感じる肉々した具とは違い、ほんわかとしてエビの風味がいい具合。

中がモチモチでふんわりとしたジューシーなシュウマイ。
あっという間に10個を食す。 この焼売にハマってしまった。

FMからは一日中、クリスマスソングが流れている。 ピザのデリバリーでサンタクロースの衣装を着て配達をしているお店があるみたいだ。
スクーターではなくトナカイのソリに乗って配達をしてくれるのだったら、LサイズのスパイシーDXを注文するのに。
by w-scarecrow | 2010-12-21 19:16 | | Comments(6)

紅に癒されて

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12月17日、朝7時過ぎに家を出て、小田急線に乗り藤沢へ、そこから江ノ電に乗り換え鎌倉へと向かった。
腰越付近で一般道を走る。
江ノ電を型どった最中を売る店もある、干物で有名な魚屋さんが見えた。
鎌倉高校前(キャバクラ高と僕らは呼んでいる)に近づくと朝陽が海面にきらきらと輝く湘南の海が見えてくる。
サーフボードを小脇に抱え、海に向かって突っ走って行きたい衝動にかられた。
それは気持の上だけで、人生の三大の苦手は水泳、遊園地、猫系(小林麻耶・真央風)女子。


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鎌倉駅から歩いて40分ちょっとの浄妙寺へ。
境内に美味しいパンを出してくれるカフェ・レストラン"石窯ガーデンテラス"がある。
パン・ド・ミやハード系、焼き菓子が並んでいたが結構高め、「大人買いはもっと年を重ねてから」と思いスコーンだけを買ってきた。

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二階堂川の紅葉。

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金沢街道から少し入ったところに竹林で有名な報国寺がある。

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光と陰のコントラストが見事な"竹の庭"。 丈の高い竹林から漏れてくる光が、敷き詰められたような苔を浮かび上がらせていた。

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手入れの行き届いた境内、丁寧に剪定され丸みを帯びた背の低い木々と尖った空気感が漂う竹の庭。
立体的な対比も趣がある。

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報国寺をあとに、近くの杉本寺へ。
長く急勾配な階段を登ってゆく。 

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横浜Baystarsファンには懐かしい顔が出迎えてくれた。 あれから12年、最下位がつづく。

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来年は兎年、「十二支になんで猫年はないんだろう?な~ゴロー君?!」
杉本寺から鎌倉宮を通り瑞泉寺へ。

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山へ向かい緩やかな坂道をゆくと瑞泉寺に着いた。

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今夏の猛暑で葉の色づきも時期にも異変があったと聞く。 例年とは違い赤褐色になった葉に白っぽく斑に変色した紅葉が多かった。

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長々と一日をなぞった写真を見て頂きありがとうございました。

去年は東武東上線志木駅からバスに揺られて訪ねた、見事な紅と黄の世界を見せてくれた平林寺をBlogに掲載し、一昨年は北鎌倉、今年は瑞泉寺の見頃に日程を合わせて訪れた、金沢街道周辺の紅葉。


毎年、一年の締めくくりを紅や黄に染められた風景のなかで味わう。

寺の凛とした空気感とは違った、永劫につづく人の営みのゆるやかで悠々な一時を味わった。


来年はどこでどんなことを感じ過ごすんだろう・・。







by w-scarecrow | 2010-12-18 09:29 | 散歩 | Comments(18)

フジヤマ

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うそっ!

それだけは止めてくれ!

ベランダへ出ると
富士山が真正面に見える
それだけの理由でこの部屋をかりたのに

富士山の位置を
西へ100kmくらい移動してくれるのなら許す


黄昏時の紅く染まった富士は息を呑むような美しさ
風呂上がりに 腰に手を当て呑む068.gifビールの旨さ
そんな愉しみを奪わないでくれ
舘ひろしの愛用している白いガウンを買おうと思っていたのに・・

お願いだから俺のフジヤマを奪わないでくれ!



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♪  頭を雲の上に出し 四方の山を~ ♪ 頭しか見えないじゃないか! パラボナなんてつけるな!
俺のフジヤマを返してくれ007.gif 
by w-scarecrow | 2010-12-13 08:41 | そのほか | Comments(10)

butter case

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kakudo.45° Butter Caseという大治将典・デザイン、高橋工芸製作のバターケース。
チェリーの無垢材をくり抜いて丁寧に作られてた一品。
メイプル、ウォールナットと3種類バターケースがあるのだが、迷わずチェリーを選んだ。

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kakudo.45°という名の通り、蓋と蓋が重なり合うところが互いに45°に削られ開け閉めがすんなりと行える。

無垢材をくり抜いてあるため、ケースの内側も張り合わせがないため角がなく、アール状になっているのでバーターの残りカスが溜まることはない。

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プラスティックのバターケースは蓋も内側もバターがくっつき汚れてしまう。
木の蓋で陶器のケースのものは蓋とケースがカパカパしてかみ合わず、冷蔵庫の中で離れ離れになっていることもあった。

保温性に優れた木のバターケース、冷蔵庫の中でも適度のやわらかさを保ってくれている。
上蓋とケース部分の高さが同寸になっているので200gのバターを入れると深く収まるのではなく、半分バターが顔を出している。
この方が断然使いやすい。 同じチェリー材のバターナイフも付いてた。

チェリー材は使いこむうちに色が深い飴色に変わってゆく、そんなことを愉しみにしながら厚切りのトーストを頬張っている。

以前、紹介した高千穂発酵バターが切れてしまったので、鳥取の大山乳業のバターを成城石井で買った。
このバターもやわらかな風味で美味しかった!

高校時代、一時間目の授業に間に合わないと思ったときは、吉祥寺にあった『ボガ』という珈琲専門店で新聞を読みながらモーニングサービスを食べ、2時間目から登校していた。
学生服ではなく私服だったので大学生と思われていたのかもしれない、お咎めはなかった。
その時に食べた厚切りトーストのたっぷりと沁みこんだバターの味をいつも想い出す。

それまではバターといえば、お歳暮で送られてきた丸い缶の函館トラピストバターを母親の目を盗んで舐めていたくらいだった。
by w-scarecrow | 2010-12-10 22:28 | 食 + うつわ | Comments(8)

マドンナ

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official name : 愛媛果試28号

formal name : 紅まどんな

registered date : 2005/3/13

parents : father  天草
       mother 南香

place of birth : 愛媛県立果樹試験場

features : 12月が成熟期で早熟のタンゴール

attention : 千疋屋では高価で手を出しにくい









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愛媛の稀少な柑橘、紅まどんながやっと届いた。
12月上旬からの2週間程度で出荷が終わってしまう果実。
去年は気が付いたときには終わっていた。

今年の2月にBlogでも紹介した柑橘せとかこちらも太陽の光をいっぱい吸収して、瑞々しく美味しかった。

紅まどんなもせとかに負けず、濃い橙色をした果皮が薄い、包丁をいれると果汁が滴り落ちてきた。
甘~く程よい酸味で濃厚な旨味が詰まっていた。

穏かな瀬戸内の気候とやわらかな光を感じる果実に大大満足。

愛媛の誇る柑橘。 
愛媛で想い浮かぶのは漱石の『坊ちゃん』、NHKで放映されている『坂の上のポニュ』の正岡子規と秋山兄弟、愛媛の小京都・大洲、食べ物は山海の幸も美味しいのでしょうが、やはり柑橘類になってしまう。

四国はいつの日かお遍路で行くことになると想うので、それまでとっておくつもりだ。
瀬戸内海に架かる橋々をヘリコプターでの空撮で行ったことはあるのだが、まだ土を踏んだことがない。


Blogで自分から言うのも恥ずかしいのですが、明日は誕生日。
40歳を過たころから、引き算と割り算はすんなりとできるのだが、40以上の足し算が苦手になってきた・・。

誕生日は父や母に感謝をする日。

老母から電話がかかってきた「最近、身体の状態はいいのかい?」
「今日、区の誕生日月検診で病院に検査に行ってきたよ」
「誕生日月検診って、おまえの誕生日って今月だったけか・・・?!」
いつまでも親に感謝をしなければいけない。
by w-scarecrow | 2010-12-06 20:49 | | Comments(14)

青春の山形

山形の『丸八やたら漬』でおにぎりを握った。 海苔が細く短かすぎて情けない感じになってしまった。
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                                     【川口江里(福島・いわき市)長皿】

山形駅からローカル線、左沢線に乗り、終点からまたバスで朝日連峰の山々の連なる最上川沿いの町への長旅。
20代の頃、何度も通った道のり。
学生時代の親友が家業を継ぐため、ふるさとの町へと帰った。 学生時代に東京で嫁さんを見つけてのトンボ帰り。
遊び仲間たちは殆どUターンしてしまった。山形、静岡、北海道、新潟。

朝日町という自然に包まれた町。 今はもう店を畳んでいるがちっさな町に一軒、美味しい蕎麦屋があった。
手打ち蕎麦と鶏だしの中華そばが抜群に旨かった。
いまだに山形の蕎麦が一番好きかもしれない。 そんな山の里の町に通う理由はまだあった。
淡雪ようなべっぴんさんがその町いた。

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山形の漬けものの数々。

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左が名物"やたら漬"、右が"オーから" 【左・余宮隆(天草)、右・吉田学(千葉)】

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"田舎きゅうり"に"菊翁"                           【廣谷ゆかり(高知)、永井健(丹波)】

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食用菊を甘酢で漬けた"以外菊(もってのほか)、"おみ漬" 青菜、にんじん、大根、紫蘇を刻んだ爽やかな一品。
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ごはんが進むのは"オーから"、いい具合の辛さだった。

今度、山形へ行くときは仙台から仙山線に乗ってゆっくりとした旅をしてみたい。
蕎麦屋巡りもしてみたい。
by w-scarecrow | 2010-12-04 01:05 | 食 + うつわ | Comments(8)