winter's scarecrow

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空 壜

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机の上のピクルスの壜

小さな西洋のキュウリがいっぱい詰まっていた壜

原産国:ポーランドと書かれていた
凍てついたポーランドのピクルス工場の画が浮かんだ

タルタルソースやカレーライスの付け合わせになったピクルス

空になっても私のなかでは ピクルスの壜
しば漬けを入れたり 豆を入れたり 
ビー玉を入れたり
今は6色のカラーペンが入っている

出身はピクルスなので ピクルスの壜と今でも呼んでいる

ひとり暮しの友の家へゆく

「かみさんの部屋の方が暖かいから そっちで呑もうか」
亡き妻の仕事部屋 

彼にとっては いつまでも「かみさんの部屋」である。



明日からは師走に入る。 この一年を締めくくる月なのか新年に向かって準備する月なのか、どっちなんだろう。
両方なんでしょうね。11月最後の日、東京は雲一つない青空です。
by w-scarecrow | 2010-11-30 08:12 | そのほか | Comments(4)

♪ Don't Cry Hiroshima

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この時期の自転車散歩が一番気持ちいい。
10月頃はまだ自転車を漕いでいると汗で着替えのTシャツを常備しておかないといけない。

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ヘッドホーンから聴こえてくる音楽、今の時期はバラードよりもレゲエ、ヒップポップ系の方がペダルに力が入る。

去年の秋、初めて九州男を聴いた。 九州男と書いて「くすお」、名前から連想するとバックに和太鼓が入ってたり、少し演歌っぽいのかな?と想ってしまう。
長崎の出身と聞くと精霊流しをずっと見つめている歌手が、すぐに浮かんできてしまう。
今は長崎といえば今日、最終回を迎える福山雅治。

九州男はレゲエに魅せられ2年間本場ジャマイカに渡った筋金入り。
自転車で代々木公園近辺を走っているときに聴くと心地いい。 うるっとしてしまうこともしばしば。

約束♪、♪父親♪の2曲PV(You Tube)、よろしかったらタイトルをclickしてみてください。
"父親"のPVは「えっ?」と声を出してしまう面白映像が流れます。

TEEは広島出身、アテネ五輪ボクシング競技での候補選手だったらしい。
乾いたTEEの声質が寒さをふっ飛ばしてくれる。
ベイビー・アイラブユー♪新曲です。
ミニアルバムの中の♪Don't Cry Hiroshima♪という曲がジーンときます。

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東大駒場校舎の構内は黄金色に輝いています。

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今度は真っ紅な紅葉を探しに、自転車散歩をしてきます。(この自転車はマイチャリではありません)
by w-scarecrow | 2010-11-28 15:30 | music | Comments(6)

時の潤い

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暖色に染まった山々の風景が、時間をかけゆっくりと街に降りてきた。


千葉県香取市で工房を構える加藤 財(たから)さんの急須。

加藤さんは38歳のときから急須を作り始め、24年間作りつづけている。



紅葉の落葉のなかにそっと置いてみたい。

紅に映える黄葉、褐葉にちかい色合いの急須。

容量(7-8分)は160ccと小ぶりな、ちょっとツンとした勝気な容姿。








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備前の竹中健次さんの長皿に叶匠壽庵の菓子、方丈をのせた。


常滑の中野敦得さんの蓮の葉みたいな湯冷しがホンワカ気分にさせてくれる。
カエルの置物をのせてみたくなる。


よく言われる急須の選び方、

姿がよいこと、
お茶の切れがよいこと、
蓋のすり合わせがよいこと、
取っ手と注ぎ口の角度が80度。

分度器で計ってはいないが
加藤さんの急須はそんな条件も充分に満たしている。
いつまでも飽きることのない実に味わい深い注器たち。








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こちらは焦茶にちかいホッコリとした形の急須。 漫才コンビ・アジアンの馬場園に似ている。


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容量210cc、急須に入れた茶葉がグルグルと対流しやすい形かもしれない。


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急須は色々な形があって愉しい。 並べて眺めているとサバンナの動物たちに見えてくる。
湯冷しの池があって、茶筒の朽木もあり、箱庭みたいだ。 
こんなことをして一年があっという間に過ぎてゆく。 まずいぞ!茶ばっか飲んでたら。
by w-scarecrow | 2010-11-25 19:54 | うつわ | Comments(10)

角隠しと秋の空

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水彩の絵の具で描いた空ではなく、油絵具の筆で青を置いていったような秋の空。
綿あめのような白い雲がのっかっていた。

色打掛に角隠しの花嫁が新郎に伴われて境内を移動していた。

嫁ぎゆく日を迎えた花嫁の無垢な白が、秋の空にホンワリと浮かんでいる。



阿佐谷神明宮、JR阿佐谷駅からすぐのところにある神社。
『ひねもすのたり』で天草の陶芸家・余宮隆さんの個展が催されているので寄ってみた。
その後、駅近辺をぶらりと歩いて『zakka 土の記憶』へ。

荻窪にある大田黒公園へ紅葉を観に行こうと思ったが、まだ早い。
パールセンターの商店街で野菜と牛すじを買う。
私の住んでいる街より断然安い。





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駅からすぐのところに古を感じる一帯がある。 舗装されていない土の道に鬱蒼とした木々。
阿佐谷は嘗て多くの文士たちが居を構えていた街、古書店も多く残っている。

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阿佐谷児童館。 この先にアンパンではなくどら焼きで有名な『うさぎや』がある。
買っていこう。

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買ってきた牛すじの下処理、吹きこぼれない程度の火力で灰汁を出し、牛すじを鍋ごとザルにあける作業を3回繰り返し、少量の醤油と酒で3時間煮込んだ。
その後に大根、ごぼう、こんにゃくを入れ、みりんで味を整え最後に赤味噌と豆腐を入れた。

トロトロになった牛すじ、酒の肴にもご飯のおかずにもバッチリ。
バッチリはいいけど、3日間つづけて食べなければいけない。 あぁ~pizzaも食べたっ。
by w-scarecrow | 2010-11-22 08:44 | 散歩 | Comments(14)

神戸から届いた幸せ

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神戸市東灘区にある小さなバウムクーヘン専門店・Maltin Martin(マルタン・マルタン)からの美味しい届け物。

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バウムクーヘンの周りをフォンダン(砂糖衣)で覆ってないタイプだった。 嬉しい。

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Maltin Martin (マルタン・マルタン)

神戸市東灘区田中町3-4-1 ジャムコビル1F

TEL: 078-451-5540
Open: 11:00~ 売り切れ次第
定休日: 水曜日





日々、なにかを見たり触れたり食べたりして「すごっ!」と感動したり、「ウソッ!」とショックを受けたりしている。
いくつになっても腰が据わらず揺れ動いている。

中学時代の体育祭のフォークダンスで「お~いw、女子の人数が足りないからお前、女子の方にまわってくれ!」と言われ、唯一の楽しみを奪われたショック。
運送会社のトラックが引っ越しの荷物をのせ出発する間際、「wさんとは一番最後に出逢えてれば良かった・・」と言い残しトラックの助手席に乗り込んでいった後姿。
(バウムクーヘンとなんら関係ない話で040.gif失礼しました)

六本木の歴史のある"ハンバーガー・イン"で生まれて初めて食べた分厚いハンバーガーに驚嘆した記憶。
ベニスで食べた欧州では珍しい角食パンにシーフードグラタンを挟んだサンドイッチの美味かった記憶。
感動した食の記憶は限りなく多い。

Maltin Martinのバウムクーヘンは感動とショックが同時にやってきた。 もっと早く出逢っていればよかった・・。
しっとり、しっかりした生地で甘さ控えめ、口の中で溶けてゆく触感・・「なんでこんなに美味いんだろ」。
有名百貨店に出店をしているクラブ・ハリエ、ねんりん家、マダム・シンコ等々、いつでも食べれるということもあって興味が湧いてこない。
街中の小さな店舗でオーナー・マイスターが一つ一つ丁寧に焼いているバウムクーヘンに目がいってしまう。
バウムクーヘンは焼き上がってから3日目が一番しっとり感があって美味しいと言う人もいる。
今日がその3日目だ。 美味しい紅茶を淹れて食べてみよう。
by w-scarecrow | 2010-11-19 08:03 | | Comments(8)

low angleの世界

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子供の頃に読んだ、子供を主人公にした小説の数々。
『路傍の石』や『次郎物語』は、つきつぎと子供たちに大人の世界のドロドロとした試練がやってきて嫌いだった。
まるで現代の橋田壽賀子。

そんな中で中勘助『銀の匙』は今でも心に残っている。

なかなか開かなかった古い茶箪笥の抽き出しで見つけた銀の匙、
生まれたときから病弱だった主人公の「私」は産後の状態が悪かった母親に代わって、限りない愛情を私に注いでくれた伯母の元で育つ。

伯母に溺愛され同世代の子供たちの中になかなか入ってゆけない・・。
伯母さんの"計らい"が頻繁に出てくる、そんな計らいで同世代の女の子たちと遊ぶようになった。
勉強も全くできなかった私だが、「びりっこけなんぞと遊ばない!」の一言で人生(まだ歩み始めたばかりだが)が一変する。
いつの世も女のひと言で地球は回っている。

月日が経ち、時代は日清戦争の勝利に湧いている頃、繊細で内気な性格の私が生きてゆくのには難しい時代。
「日本人には大和魂がある」と常々豪語する教師。「シナ人にもシナ人魂があるのではないですか」と反論する私。
周囲に対して斜に構え孤高を守ることになる私。

そして伯母との再開。 伯母の死。
私の躰の核を流れている伯母との数々の想い出。

蝉が鳴き交う夏、足の裏に伝わる熱い砂、物売りの声、子供たちの遊びの数々がロー・アングルの視線で描かれ、画として今も記憶の片隅に残っている『銀の匙』。
中勘助の明治時代の東京の情景、梶井基次郎の大正時代の街のスケッチのような文章、装飾的でなく無駄を削ぎ落した文体は読んでいて清々しかった。

子供たちを主人公にして大人の文体で描いた作品は好きではありません。 
倉本聡が『北の国から』のなかで作者の想い(良識)を蛍ちゃんに託したのには「ちょっとやりすぎ」と思っていました。
倉本聰の理想の女性像をちっちゃな蛍ちゃんに託してた。
大ヒットしたイタリア映画『ニューシネマ・パラダイス』も主演の男の子の演技力に託した平凡なドラマとしてしか映らない映画だった。
涙もろい私でも、作り手の甘い意図が見えて全く泣けない映画だった。
映画界で列車物と子供物には名作が多いというが、子供を作品の核にするのは安易であり難しいと思う。
by w-scarecrow | 2010-11-16 23:41 | | Comments(10)

青に恋して

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朝のワイドショーのどの番組でも"今日の運勢"、星占いをやっている。
普段、全く気にかけていないのに昨日の朝は見てしまった。
私の星座のラッキーカラーは"グレー"と出ていた。 余計なものを見てしまった。

小田急線の下北沢駅で降り本屋へ、そしてホーム横の有名な『開かずの踏切』へ、夜の6時前後普段だったら15分も待つこともある、それが開いていた。
暫くして自然食品を扱う店でタマゴを買いに行くのを忘れ、また踏切へ向かった。また開いていた。
そしていつもの飲み屋でたらふく呑んでの帰り道、交番前の踏切がまた開いていた。

これはホント奇跡にちかい。 昨日はラッキーカラーのグレーのパーカーを着てきた。

以前、自転車で淡島通りをとばしていたら、被っていたキャップにカラスの糞がポトンと落ちてきた。
すごい命中率、カラスの腕前に感心して宝くじを買ったが¥100しか命中しなかった。
昨日も買っておけばよかったと後悔。

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島根県で作陶されている安部太一さんのPot。


西洋絵画のなかに描かれている器を彷彿とさせる、叙情的な色と懐古的なフォルム。
無数のテストピースから生まれた独自の釉薬でこの青を生みだしている。

東京でミュージシャンとして10年間を過ごし、2006年、故郷の島根に開窯。

青の輝きというよりは深く吸い込まれてしまいそうな安部さんの『青』。







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代々木上原にあるBIEN ETREの焼菓子"アールグレイとオレンジのケーク"と"フィナンシェ・エキゾチック"を土岐の水野幸一さんの水色の角皿にのせた。

先日、母から電話があった。 以前から銀行や郵便局へ引き落としに行くときは80代のお婆さん一人では危ないからねと言ってあった。

母と二人だけで歩くのは何十年ぶりだろう? 小学生の時以来かもしれない。
80代の母の歩幅は狭い、銀行までの道のり綺麗な花を見ては立ち止まり、酒屋のおじさんとは立ち話、銀行で待っているときはソファーに深く座り、足を子供のようにプラプラさせていた。
「いいでしょう、この靴?M子さん(兄嫁)が買ってくれたんだ」
「珍しいじゃん、黒い服着るの?」
「朝の番組で今日は黒が幸運の色だって言ってたから・・」
「100まで生きるから大丈夫だよ」
「あたしも、そう思う」
by w-scarecrow | 2010-11-13 00:19 | 食 + うつわ | Comments(8)

東北沢にできたパン屋さん

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新橋のギャラリー"陶彩"で催されている伊賀の陶芸家・岸野寛さんの個展を見た帰りに、東京タワーを眺めたく、長~い階段をのぼった。
増上寺会館とザ・プリンスパークタワーの間にある広い公園へ。 

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久しぶりに東京タワーを近くから眺めた。 展望台から誰かが望遠鏡で見ていたらと想って、一応手を振ってみた。
増上寺、芝公園周辺は緑が多くて気持ちがいい。 お弁当でも持ってくればよかったと後悔。

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パン屋不毛の地、小田急線東北沢駅から徒歩1分のところにBoulangerie Main Mano(マンマーノ)という代々木上原にあるパン屋さんの支店ができた。
道路拡張のためかなりの店が廃業をしてしまい、閑散としたした商店街にできたパン屋さん。
11/3の開店日から客足が絶えない。

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トマトのカンパーニュ  トマトの酸味が爽やか。

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左が『イチジクアールグレーのリュスティック』、パリっとした表面にはきれいな裂け目ができ、中はモチモチ感のあるしっかりとした味です。
右は『ピスタチオ』、ピスタチオのクリームが大人の味。『メロンパン』カスタードクリームとカラメルソースがいい具合にマッチしてたっぷりと入っていた。イチ押しのパンです。

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Boulangerie Main Mano (マンマーノ)東北沢店

渋谷区大山町10-3  カーサルーチェ1F

TEL: 03-6407-8310
Open: 9:00~19:00
火曜日定休


日本シリーズ、中日vsロッテを見ながらこの記事を書いていましたが、昨夜につづき今日も延長戦。
売却問題で揺れたわが横浜Baystars、この時期に応援しているチームの熱い試合を見ることができるのが羨ましい。
by w-scarecrow | 2010-11-07 22:40 | | Comments(8)

ちっちゃなビン

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鬱蒼とした木々の間から
やわらかなビームが射しこんでいる
スポットライトを向けられた落葉が一枚一枚
生きかえっているようだった















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風邪が抜けてきた文化の日、
梅干しと焼きたらこのおむすびをにぎって
近くの駒場公園へ。

お茶ではなく、牛乳瓶に入った牛乳を飲む。

同じ瓶でもヨーグルトの入った小さな瓶が大好きだった。
そのズングリムックリした不格好な小瓶を集めて
毎年行く海水浴場の砂を入れて飾っていた。
もちろん、砂を乾かしてから入れた。

夏休みに両親の里へ帰省する友だちにも頼んで
砂浜の砂を持って帰ってもらった。

家族と行った海水浴の想い出の砂、
行ったことのない北や西の地方の砂、

貝のカケラの混じった砂を見つめて
夢は日本中を駆け巡っていたのかもしれない。

また、集めてみようかな。 
でも、どうして男って軌跡を残そうとするんだろうか・・。 
by w-scarecrow | 2010-11-03 20:41 | my back pages | Comments(6)

山形の新しいお米

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山形県で作られた新種の米『つや姫』を食べてみた。
昨年までは石川県の山間のコシヒカリを食べていたが今年は新米の出始めは宮崎の米、その後は会津の米、そして"つや姫"に辿り着いた。

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ぼやけた味ではなくしっかりとした味で、秋田こまちと似ていてやや小さめの米粒のような気がした。
今夏の猛暑で22年度米の1等級の割合が例年より20%近く低いとの記事を見て、期待をせずに食べてみたが、甘みのある新米で満足だった。つづけてみよう。

漬物、野菜の旨煮、梅干しのシンプルなおかずがマッチする。
塩むすびにしても美味しいと想う。

旅に出て初めて訪れた土地の旅館の朝食って、なんであんなに美味しいんだろう。
その土地の米、味噌、醤油、野菜や魚。
空気や風土を食しているみたいで一番の楽しみかもしれない。

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少し風邪気味で葛根湯を飲んで、布団の中でこの記事を書いています。
今日はゼリーしか食べておらず頭がボーっとしていますが、明日の朝はちゃんとご飯を炊かなきゃ・・。
by w-scarecrow | 2010-11-01 22:11 | 食 + うつわ | Comments(6)