winter's scarecrow

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thanks 2009

10月23日からやめていたお酒を解禁する。
躰もやっと平常に戻り、今夜11:45pm "ゆく年くる年"の除夜の鐘の一突きめに呑むことに決めていた。
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軽めのヒューガルデン・ホワイトを買ってきた。 ベルギーの白ビール。
久しぶりに呑むにはちょうどいい。

今年の"ゆく年くる年"は芝・増上寺、愛知・豊川稲荷、奈良信貴山・朝護孫子寺などからの放送みたいだ。
この一年の反省をしながら、一杯のビールをゆっくりと味わい年を越します。

皆さんもよい年をお迎えください。 いっぱい、いっぱいありがとうございました。
by w-scarecrow | 2009-12-31 14:02 | そのほか | Comments(6)

あれは春だったね

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X'masの昨夜、街は意外と整然としていた。
とんがり帽子をかぶってヘベレケに酔っぱらっているオジさんたちの姿は遠い昔のこと。
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デパ地下だけはごったがえしていた。
新宿のしょんべん横丁は30代のカップルやグループが多く、結構、賑わっていた。
もちろん草食系カップルはいない。
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下北沢に来ても普段の夜と変わらず、若者カップルはファーストフード店やCafeへ。
オジさんたちが見当たらない。
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子供たちもマックやケンタッキーへ。

和食屋さんへ行った。
ここでは50代、60代の夫婦づれが何組か食事をしていた。
「六本木ヒルズあたりは若い人たちですごかったわよ」とオバちゃんは生カキをつっつきながら話していた。

私の学生時代のX'mas、男女10人くらいで渋谷の無国籍料理屋でワイワイやっていたことがある。
この日ばかりはとワインやHeineken Beerを呑んでスペアリブやカタツムリを食べて、普段呑み慣れないものや食べ物を食べたので変な酔い方になって、悪酔いして・・・。

「もうすぐ、アパートだから我慢しろ・・」
「もう、無理。ここで寝る、大地と寝る・・」
「折角のコートが台無しだぞ。泥だらけになっちゃう・・いいから起きな、車も来るし」
「大地になる・・オエッ・・」
「その水は飲んじゃダメ! 猫よけのペットボトルだぞ!いいから立って」
「わたしは水になるっ・・オエッ」
そんな夜明け前のよくあった光景。 

若者たちのこんなおバカな光景は街では見れなくなってきたのかもしれない。 

奥田英朗の小説『東京物語』は名古屋から出てきた大学生の80年代の青春が描かれていた。
Eric ClaptonもTom Waitzも素通りしてしまう退屈な街を捨て、憧れの東京へ。
ジョン・レノンの射殺、キャンディーズの解散コンサート、先輩への恋、失恋、酔っぱらいオヤジとの絶妙な会話。
ケイタイのない時代の人との出逢い、係わり、いろいろなものに影響を受け、つまづき、名も知らぬ人の言葉に救われる。 
誰もが通ってきた時代を風のように綴っていた。
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ケイタイが心を通わせるツールになった時代に育った彼らの青春。
覗いてみたい気もする。

それにしてもオジさんたちはこの惑星のどこにいるんだろ? 街に出ようぜ。
by w-scarecrow | 2009-12-26 18:46 | 散歩 | Comments(6)

holy night

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年に数回、観たくなるDVDがある。

数年前にNHKで放送されていた『喜びは創りだすもの ターシャ・テューダー 四季の庭』をDVDに落としてある。
デパートでもターシャの企画展が催されていたが盛況だったらしい。

花屋には御榊を買いに行ったことくらいしかない私だが、野に咲く花を見たくなることがある。
亡父の墓前に巣鴨駅前の西友の花をたむけている私でも花の香りに包まれたいときもある。

このDocumentaryは何度観ても映しだされる花々に感嘆し、ターシャのゆるやかな日常に身を置き、絵本作家である彼女のスケッチに、忘れているものを想い出させてもらっている。

電話器の発明者グラハム・ベル邸の庭に咲いていた中国原産のバラ 『Father Hugo's Rose ロサ・ユーゴニス』を見た3歳のターシャは可憐に咲く一重の黄色いバラに感動し、いつか種を蒔く人になりたいと思ったという。
ベルの家には電話はあったのだろうか・・。

ターシャの庭は何代にも渡って受け継がれた花々と野草が隣り合わせで咲いている。

アメリカ東部、New Englandの豊かな自然のなかでターシャは相棒のコーギ犬、母親代わりの鶏やハトたちと暮らしている。
物に溢れた世の中とは別世界のold americanな楽園に暮らす。 

『種を蒔く人』になった彼女はシャクヤクが大好きだという。
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毎日、午後4時半になると愉しみなターシャのtea time。

           「この世界にはよく見ると不思議なもの、面白いもの、美しいものがいっぱい、いっぱいある。
           コマドリの声、ローズマリーの香り、流れる雲、枯れ草だって目を愉しませてくれる。
           その小さなダイヤモンドの輝きに気がつかないでいるのはもったいないでしょ。
           だから、ゆっくりとお茶を味わうの。
           生きているだけでありがたいと思えるから・・」

ひいおばあさんから譲りうけた少し欠けたtea cupを片手に、ターシャは庭の向こうを眺めている。
庭づくり、料理の秘訣は?と訊かれると「近道を探さないこと」。

京成バラ園に黄色い花を咲かす『ロサ・ユーゴニス』があるらしい。
いつか訪ねてみたいと思う。

すぐにシュミレーションを描くのだが、ダメだ京成線沿線は昼間っから営業をしている飲み屋が多い。
あの沿線は平成になって21年たっても未だ昭和85年のままである。
肉豆腐や牛スジの煮込み、おでん、ぶり大根・・暖簾をくぐらないわけがない。
グラハム・ベル邸の庭に咲いていた淡いバラを見に行ったのに、あそらく隣りに座ったオヤジの学童疎開の話か集団就職の話を聞かされ、いっしょになって ♪ああ、上野駅♪を歌っているに違いない。

holy night! God bless us.
by w-scarecrow | 2009-12-23 17:53 | tea | Comments(8)

Ladies & Girls

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蒼井優に見送られて、"おばちゃん&おねえちゃん"の街、神楽坂へ。
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「あれっ、なんだっけさ・・××宮くんの出ていた『前略、お父様』?」
「拝啓でしょ!『拝啓、お父さま』・・」
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毘沙門天、賽銭箱が3ヶ所もあった。 やっぱ不景気なんだ。
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「すみませ~ん、カメラのシャッターを押してもらえますか?」毘沙門天の前で着物を着た6人の女子。
皆、笑顔が綺麗だった。 「もう一枚、寄って撮りますから」 「ありがとうございます~」

「お兄さん、私の写真機で・・」 きたっ、その様子を見ていたおばちゃん4人。 黒系のファッションに帽子姿。
本堂をメインにおばちゃんたちの姿を小さめに引きの画で撮った。 
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神楽坂を少し入ると、花街らしく石畳の路地が残っている。
かつて荘々たる映画人が長逗留していた旅館"和可菜"(写真左)がある。 ここで脚本を書き枠を作る。
小栗康平監督が最後の映画人の逗留客だったかもしれない。
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"ラ・ロンダジル"というギャラリーで『富田貴士 木工展』を観にきた。
木の皿、お盆、箱、どれもこれも魅力的で、木っていいな~と溜息をつくばかり。
財布を黒から黄色の財布に変えてみようかなって思った。 いつかこんな作品を手元に置こう!
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神楽坂には和菓子屋さんや甘味処が多くある。
小さな和菓子屋さん、梅花亭で柚子饅頭、椿もち、"あさどら"というどら焼きを買ってきた。  
加藤恵津子さんの四角鉢。 優しさに溢れるうつわを作られている。 
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ひたすらEXILEの追加メンバー募集を待っているがまだ公募の記事を見ない。
黄色い財布を探しに行こう。
by w-scarecrow | 2009-12-20 16:19 | 散歩 | Comments(10)

土のささやき

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                                                【伊藤環(神奈川県三浦市) 錆銀彩皿】

寒くなってきたばかりなのに、もう春の匂いが恋しくなってきた。
根津神社の境内で寝ころび、我もの顔で歩く猫や乙女稲荷の連なる朱色の鳥居がおとす影を眺め、
谷中の商店街で揚げたてのコロッケを頬ばり、"夕焼けだんだん"と呼ばれる坂の上から暮れゆく東京の町を見渡す。


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午後からの検診の前に読める短編はないかと本棚を探す。

『水のうつわ』伊集院静の文庫本がでてきた。 
今はどうだか分からないが豪放で繊細で破滅的な人生を生きるタイプの作家の印象が強い。そんな作家は好きだ。

「人間が生きていくことは、愛するものをひとつひとつ努力して獲得していく歴史であるが、同時に自分の力の及ばぬ事情で、愛するものをひとつひとつ喪失していく歴史がある。
どんなに力を尽くして頑張っても、この喪失を食いとめることはできない。われわれが人生を愛しながら、ときにそれが徒労のように感じられたりするのは、きっとそのせいだろう」

だから酒を呑むとつづけたくなる。

家でTVを見ながら呑むのではなく、夜景の見えるラウンジでも、場末の酒場でもどこでもいい。
カウンター席に座り、それぞれの空間と居場所を確かめながら呑んでいたい。


普段づかいのうつわを紹介するはずが、いつものように脱線してしまった。


煎茶や紅茶を急須やpotで淹れる、コーヒーは布のドリップで淹れるとまでは言わないが、そんな面倒が
一杯のお茶の時間を愉しくさせてくれる。 
お皿も扱いが難しいものもある、その面倒くささを超えた満足感があるのかもしれない。
30代の作家さんたちのうつわ、丁寧に作られた使いやすい白の皿。

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常滑の作家・角掛政志さんの粉引の皿。
常滑の土で本焼きを2度行い、しっかりと焼き締められた丈夫で汚れにくい皿。

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高台も二重の円形になっており安定感がある。 使う者への心遣いが伝わってきます。
角掛さんのうつわは黒のイメージが強いが白が好きだ。
「白」は春を感じるような温かさ、やわらかな曲線の白色度の高い清々しいお皿です。

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先日、いただいた黄色い人参、黒いかぶ、赤い大根をポトフにして岸野さんのスープ皿に盛ってみました。

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岸野寛さんの名前は酒器、茶器を見てすごい感性を持った若手作家がいるなと思ったのが初めてです。
決して奇抜ではないが、ずっと形状や感触が片隅に残っている。 そんなうつわを作られている作家さん。
伊賀の土楽窯で福森雅武氏に就かれて10年間修業され、独立して伊賀丸柱に築窯。
写真はアイボリーホワイトのとろりとした質感でツヤのある6寸皿、ツヤを抑えたスープ皿、使い勝手のよいうつわ。

角掛さん、岸野さんのほかにも磁器のような「白」の陶器を作られている宮田光善さん(山梨)のうつわも魅力的、松原竜馬(常滑)さんのアイボリーホワイトのうつわもやわらかな肌合いで使いやすい。
どれも30代の作家たちの日常づかいのうつわ。

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同じ1970年代生まれの作家・伊藤環さんの錆銀彩鉢。
錆のテクスチャーのなかにも凛とした風情が漂っている。 伊藤環さんのオブジェ的な要素をもったうつわ。
光が射しこみ緑と少し赤味を帯びた表面が鈍く光を反射する、初冬の風景が映しだされているようだ。

寒い曇天の午後、そろそろ自転車で出発です。
by w-scarecrow | 2009-12-16 13:18 | うつわ | Comments(12)

早送りのvideo

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土曜日、雨上がりの晴天。

気温17℃、陽気に誘われて
吉祥寺の街は人であふれていた。

まだ師走を感じない。

街中に流れるX'mas songもうわの空。

井の頭公園で池を眺めていた。

18歳、予備校へ通って3日目で嫌になり通うことをやめた。
それから夏まで、毎朝8時前に家を出て東京中の公園や図書館、動物園、神社、デパート至るところで時間をつぶした。
親は毎朝、同じ時間に出て行くので、疑ってはいなかった。
夏以降はJazz専門雑誌の編集室でアルバイトをさせてもらった。
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あのころ、公園のベンチに座って日がな何を考えていたんだろう。
悩んでいても楽しかったことだけは確か。

ベンチの上の方からトロンボーンの気の抜けた音がきこえてくる。
この陽気にぴったり。
ブラスバンド部はどうして髪が長くて綺麗な子がフルートで、真面目が取り柄の子がクラリネット、森三中系がチューバ、ユーフォニウムと判を押したように決まっているんだろう?
森三中系の子は「私はフルート以外はやりません!」となんで言わないのだろう。
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昼の混雑が終わるころを見計らって『上杉』へ。
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初めて人んちでご飯の写真を撮った。 まだ5.6人のお客さんがそばを食べている。
暗いが自然光でさりげなく一枚だけ撮った。 ドキドキ。
せいろの大盛りを頼んだ。 ここはやや細めのそば、そばつゆが好みでおかわりしたいくらいだ。

吉祥寺通りの南側、上杉からすぐのところに『Promenade』という雑貨・うつわ・古道具の店がある。
センスのよい布もの、うつわ、アンティークが並んでいる。
今日は多治見の作家・大村剛さんのマグ・カップを買いにきた。
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デミタス・カップとマグ・カップの中間くらいの大きさで深煎りのコーヒーを飲むにはちょうどいい大きさ。
大好きなからし色で軽い。 やっと気に入ったものを見つけた。 
家に帰ったらすぐにコーヒーを淹れて飲みたく、お茶うけのケーキも買うことにした。
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駅に向かう途中にいつも混んでいる" L'Epicurien "(レピキュリアン)がある。
下の写真の左、ガトー・バスク?(たぶん)が素朴な味でカスダードとマッチし、幸せな気分になった。

秋晴れの日は井の頭線、中央線の武蔵野の街が心地よい。 
忌野清志郎の歌を口づさみながら、そんな街を歩く。
by w-scarecrow | 2009-12-14 03:07 | うつわ | Comments(8)

Irish を聴きながら・・

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アイルランド島の西、ゴールウェイ湾に浮かぶアラン諸島。
3島ある島々のいちばん小さな島、イニシィア島(東島)出身のラサニーラ・ニ・ハニーラの2003年の自主制作アルバム。

Lasairfhiona Ni Chonaola / An Raicin Alainn

全曲、ゲール語で歌っている。 伝統歌唱法シャン・ノースを踏まえてストイックに透明感溢れる歌声でせせらぎの水音ように、ある時にはゴスペルのような静粛な響きを持ち、ある種の緊張感をも感じられる音色。
曲の中に挿入されている波音も、自然環境が酷薄な島の営みと反して、静かで平和な生活のゆったりとした流れを感じて居心地がよい。
ピーター・バラカンがラサニーラから送られてきた、この自主制作アルバムをFMで流したところ、「タム・ボリン」というCD販売店のベスト・ヒットになってしまったらしい。(今はHMV,Amazonの通販でもラインナップされています) 短期留学を終え、こんな素敵なアルバムをアイルランド土産にもらった。ただ感謝。

久しぶりに1934年製作の記録映画" Man of Aran "のvideoを観てみた。
ラサニーラの清々し歌声が、垂直に張り出す海岸線の岸壁、強風から少ない農耕地を守るための石垣、荒波の海に出て行く漁師たちの姿に重なり、祈りに似た厳粛な語りに聴こえた。

アイルランド、
Classicと教会音楽を基にIrish Musicの様々な要素を取り入れたエンヤ。
映画でいえば Neil Jordan監督の大好きな小作品"Angel / Danny Boy"と "Mona Lisa"。
昔の作品でいえばロバート・ミッチャム主演のアイルランドを舞台にした名作"ライアンの娘"がすぐに浮かびます。
ロバート・ミッチャム自身もアイルランド系。
ビートルズもリンゴ以外の3人はアイルランド移民の子である。

気分はすっかりアイルランド、煎茶を飲みマフィンに似たPicassolのピュールマンを食べる。

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                                                    【原田真穂(熊本)練上げカップ】
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代官山、駒沢通りと槍ヶ崎の交差点にある"Picassol"
たまご、砂糖、油を使用せずヨーグルトと強力粉をベースに作られたピカソルのオリジナル"ピュールマン"。旨い!!
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(上の写真はがんもどきではありません・・)
クッキー、せんべい、メロンパン、スルメ、ポテトチップス、乾き物はほとんど食べることはないが、このソフトクッキー
シンプル・サヴォア"にハマってしまった。
ピカソルは他にもシフォンケーキ、パウンドケーキ、チーズケーキ、ブラウニーなとが小さな店に並んでいる。

雨の金曜日、FMではX'mas songばかり流れている。
Irishを聴きながら未だ訪れたことのない土地に想いを馳せ、お茶をチミチミと飲んでいる金曜日。
こんな夜もなかなか。
by w-scarecrow | 2009-12-11 21:13 | music | Comments(2)

いつまでも残してほしいもの

ホカホカの日曜日の青山散歩、うつわ屋めぐり。
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渋谷駅から宮益坂をのぼり青山通りにでる。 青山学院大へ行くまでの右側の裏道に3軒のうつわ屋がある。
"炎色野"、"にん"、"謙心"。 炎色野は信楽の古谷さんの個展をやっていたので日曜日でも開いていた。
"にん"は休み。 ここは寡作の作家さんの作品があるので面白い。 
謙心は若手作家が中心でデザイン性のあるうつわが並んでいる。
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昔、骨董通りにオカマちゃん2人がやっている居酒屋があった。 Barではなく居酒屋。
授業が終わってバイトがない時に、ときたま顔をだした。
「あんたやあんたのお兄ちゃんが来てもね~。こう言っちゃなんだけどドキドキしないのよね。2人揃ってノンケ
 だもの」
兄貴はここにも来ていた。
先日、DVDレコーダーのダビングができなくなり、部品を交換しにS社の技術者が来てくれた。
20代半ばの華奢な美男子。 ボーイッシュな少女のような顔をしていた。 竹内結子にも似ている。 
正座をしながら作業をしている顔を見ていたら、ちょっとヤバイという、今までに味わったことのない感覚に陥った。
「大丈夫、昔バリバリのオカマちゃんから、あんたとお兄ちゃんはノンケだと太鼓判を押されているんだから、大丈夫」 
気を落ち着かせようとコーヒーを淹れたら、「美味しいコーヒーですね」と言われたが目は見れなかった。
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青山トンネルを抜けて10分ほど歩くと西麻布に入る。 その裏道には展示会を中心にやっている"桃居"がある。
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高樹町を左折し表参道方向へ向かう。
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どこかへ公衆電話から電話をかけてみたくなった。 カチャンという10円玉の落ちる音を聞きたくなった。

"うつわ楓"で岐阜県土岐の作家・大江憲一さんの個展が開催されていた。
小さなtea potが目にとまった。
「これはtea cup一杯分の容量ぐらいですか・・」
「今、水を入れて量ってみましょう・・」
pot八分目で200ccちょっとだった。 取っ手も大きくないのでピッタリ。
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ダイエットをしている人は小さめの服を買う。 
私の周りにも何人かいるが30代の女性でマンションを購入したり、マンションで犬や猫を飼い始めた女性は、よく言われるようにずっと独りだ。
ひとり用のtea potを買うということは・・なんか、それと似ているのかもしれない。

電話BOX、いつまでもずっと残していてほしい、どこへでも線で繋がれているという安堵を残しておいてほしい。
by w-scarecrow | 2009-12-08 21:54 | 散歩 | Comments(6)

チョロ

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今朝はいつもの雀のチュンチュク啼く目覚ましではなく、♪クェ、クェ、クェ♪と啼く、派手めのルックスの鳥がベランダで啼いていた。 メスの鳥だ、バブルの頃によく見かけた鳥。
とんねるずの♪雨の西麻布♪が深夜営業の喫茶店で流れていた。
深夜番組"オールナイト・フジ"が視聴率を上げ、女子大生ブーム。
肩パットが入ったスーツを着て、男たちもブランドもののポシェットを持っていた。
いつも行く飲み屋のオヤジも短い髪にパーマをあて、普段着にゴルフ・ブランドの上下を着て太めのエナメルのベルトをしていた。 飲み屋での話題はゴルフ場の会員権ばっかり。

そんな異常な時代がようやく去り、チョコボールのチョロは生き延びていた。
今は森永製菓のHPにチョロBlogを掲載している。

このチョロは昔、頂いたもの。 
身長23cm、ちゃんと壊れずに頭を押すと口ばしからチョコボールが出てくる。
毎朝飲む薬が口ばしから出てきたら楽しいだろうなと想い、試したら薬がまとめて出てきてしまった。
チョコボールくらいの大きさの薬でないとダメみたいだ。
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Cちゃんからの宅急便が届いた。
大きな段ボールを開けるといっぱいの野菜、チョコ、醤油、カマンベール、ミカン、せんべい・・。
故郷のハイカラな母親が不夜城・東京でひとり暮しの娘へ送った荷物かと、もう一度送り状を見た。
「俺にだ!」 
なんか開けているうちに少しウルルルときた。 ラジオからヒルクライムの♪春夏秋冬♪が流れている。
     ♪ 今年の春はどこへ行こうか
       今年の夏はどこへ行こうか
       春の桜も 夏の海も あなたと見たい あなたと居たい♪
みんな、学生時代には故郷からの小包みをこうして感傷的な気持ちで開けていたのかな?
Cちゃんはこの無農薬の野菜を買った店のshop card まで入れていてくれた。
静岡市葵区・・『あくつ伊太利亭』 どこがイタリーなんだろう? 醤油やせんべいやミカン・・。

CちゃんはTVでお馴染みの有名料理学校の校長の助手をしていたので料理は完璧。
東京の下町、朝から飲み屋が開いている立石育ち。 「バカ言ってんじゃねえよ・・」を会話の枕言葉にできるので、とってもテンポよく楽に話せる。
ただ『黒皮の手帖』の米倉涼子に似ているので、ちょっとめ怖い。
でもなんで、黒いかぶや赤い大根のレシピを入れてくれなかったんだろう?
まあ、レシピを検索をしてみることにしよう。
先日、付属病院を検索したら『風俗・病院』が出てきてしまった。

今日は午後の暖かな陽を浴びて南青山の器屋巡りをしてきた。
三件目の器屋で土岐の作家・大江憲一さんの個展をやっていた。
黒釉の小さなひとり用(分)のシブイtea potがあった。 また黒か・・と思いつつ買ってしまった。
明日は、またやってきた私の誕生日。 このtea potで紅茶を淹れて、ラム酒のきつ~いサバランを食べよう。
by w-scarecrow | 2009-12-06 20:29 | 食 + うつわ | Comments(9)

きこえてくるもの

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金重愫(まこと)氏とご子息・多門氏の湯呑。
備前焼は釉薬による色付けも絵の具による絵付けもしない。 『土』と『焼き』をそのまま表出させる陶芸、それ故備前は土と窯焼きですべてが決まるといわれている。
愫氏は備前の土は生来から魅力ある土ではなかった、それが土を作る過程を経て、まるで異なったものへと
仕上がっていくという。
作家自らが納得できる魅力ある土を作らなければならず、嫌がうえにも土にこだわらずをえない。
工芸は縛りのない自由な芸術とは少し趣が異なる。 伝統を踏まえた枠組みの中から無限の可能性を探しだす。 些細なことでも新たな表現方法を生みだす。
「シンプルで原土の良さを生かし、土に溺れない作陶を志している」と愫氏は言う。
               金重愫  1945年 素山の長男として生まれる
                      1979年 京都大学農学部を卒業後、独立。


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【金重愫 備前湯呑】  
備前中興の祖、金重陶陽を伯父に、緋襷(ひだすき)の神様といわれた金重素山を父にもつ愫氏、この湯呑も愫氏らしい余計なものを削ぎ落した剛直な造形、三連房式の登窯で8~9日間焚いた圧倒的な焼成のうつわ。
煎茶や焼酎を呑むとき、やたらと出番が多いうつわ、備前は使えば使うほど表情を変えてゆく。 
いつまでも飽きないうつわ。


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【鉄絵四方湯呑】
もともと李朝や唐津に魅了された時期があったという。 この湯呑も唐津を愫氏ならではの感性で丁寧に作られいる。 
線の美しさと見事な貫入、肌合いのやさしさ、使い手を愉しませる、その想いが憎いほど格好よく、粋である。
愫氏は信楽の土を使ったり、粉引、灰釉など多様なうつわを作る。
自身が酒好きなこともあって、どんなうつわで呑んだら愉しく呑めるのだろうか・・・そんな想いが前へ進む機動力になっているのかもしれない。



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【金重多門 備前湯呑】
愫氏のご子息の湯呑。 5年前から愫氏の助手をされていたらしい。 今年、独立した。
これからどんなうつわを作られるのか楽しみである。

愫氏の湯呑でアルコール0%のビール?KIRIN FREEを夜長呑んでいる。
大晦日の11:45pm「ゆく年、くる年」の除夜の鐘の一突きが聞こえたら禁酒を解く。 
来年の干支はタイガー、女難の年になりそうだ。  
この時期、24時間中2時間は横浜Baystarsの情報を検索し過去の雑誌を読み直し、頭の中は来季の輝かしいBaystarsの躍進を描いている。
4月からのシーズンが始まると、そんな夢は儚く消え去る。 こんなことを数十年も繰り返している。
夢をみれるのは今だけ、 あ~ぁ・・。
by w-scarecrow | 2009-12-04 19:29 | うつわ | Comments(4)