winter's scarecrow

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石井隆寛 湯呑

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                      石井隆寛 『白釉炭化湯呑』                  
                         1977年 東京都生まれ
                         2000年 玉川大学芸術学部卒
                                隠崎隆一氏(備前)に師事
                         2006年 神奈川県箱根町に築窯

                           口径: 7cm 高さ:8.3cm


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躊躇いのない大胆な面とりに釉の流れ、貫入、顔を出している濃淡の素地。
ややベッージュががった色合いが鋭さのある造形をやわらかく包んでくれている。
酒器、花器、茶器など、どの作品でも斬新的なデザイン、造形で楽しませてくれる。
次はどんな作品を発表するのだろうと期待をもたせてくれる作家はそう多くない。

鬼才・隠崎隆一氏に師事をしていたので師と似ている、抜け出ていないと評されているのを見たことがある。
それは当り前のことであり、どの分野の作り手でも初めは自分が一番影響を受けた人の模倣で始まる。
落語の世界でも初めは演目を師匠の上書きで、それらしく演じているだけである。
30代になってその演目を消化し、長い時の積み重ねでいつしか燻し銀の光を放ち、自分の十八番となっていく。

石井さんは織部にも黒、銀彩釉、炭化焼き〆にも特異な作風を生みだしている。
魅力的なシルエットのなかにフッと和める柔軟性があって使う人にも作者の想いが伝わってくる。


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鹿児島県の霧島山系の『みぞべ茶』、いただいた煎茶で焼菓子を食べながら北欧のcoolなjazzを聴く。
知覧茶、みぞべ茶は採れた産地をブランド名にしている。 あとは鹿児島茶というブレンド茶として売られている。
知覧、頴娃のお茶は陽を浴びて強くて洋々とした香りあるお茶の印象があった。
この溝辺のお茶は山のお茶のやわらかさと仄かな明るさを感じる美味しいお茶だった。
末重製茶の飽きない煎茶。 

霧島は一度訪れてみたいところ。 日当山温泉の古湯に浸かり焼酎と錦江湾の新鮮な魚を食べてみたい。
ただ年配の人が話す薩摩弁は全く解らないと想うのでCasioの電子辞書を持っていかなければ。
いまだに不思議なのは幕末のころ西郷さんの薩摩弁と勝海舟の江戸弁が通訳なしで通じたんだろか?
それに津軽や会津の人間が加わったら大変なことになっていたと想う。 

PCの莫大な修理代を費やしてからまたストイックな日々がつづいている。
ついこの間まで花を見て愛しいとか空を見て永久(とわ)を感じることなどなかったのに・・。 なんか変だ。
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by w-scarecrow | 2009-06-28 15:58 | うつわ | Comments(12)

ちまき

先週、訪ねた横浜中華街。
揚州飯店でランチを食べているときに"ちまき"の美味しい店を中国人のウェイトレスに訊いてみた。
奥にゆき、ほかの店員と意見交換をしてくれていた。
関帝廟通りと市場通りの角に台湾風の点心、中華菓子の店『頂好食品』のちまきが美味しいと教えてくれた。
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箸を入れてみた。
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大きな干し椎茸に付いているオレンジ色のものはアヒルの卵の黄身の塩づけ、それに大きな豚肉、干しエビがいっぱい入っていた。
味の濃さも香辛料の具合ももち米の炊き具合もよかった。
感動するくらい旨かった。 2個しか買っていないので後悔している。

ちまきは中国では端午の節句に家庭で作る、季節の祝いの食べ物。
以前、食べた広東ちまきは豆や貝柱など具材がいっぱい入っていたが少し甘く感じられた。
横浜へ行く前に調べたときは焼豚で有名な『有昌』という小さなお店のちまきが美味しいと、中国人の料理人のblogでの記事があった。 つぎに来るときはこちらも覗いてみよう。

5年くらい前にすごく好奇心旺盛な子と中華街の肉まんの食べ比べをしたことがある。
彼女が事前に調べあげた5軒の店。 もちろん通販をしている店や大型飯店は入っていない。

肉まんの有名店『江戸清』の混雑した前を過ぎると『北京飯店』がある。
横浜・北京飯店の五目まんが一番美味しかった。
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五目まん¥410 肉まん¥350
見た目よりはくどくない味。 ボリューム満点。 値段も他店に比べると安い。

江戸清や神楽坂・目黒の五十番の皮がパンのようにぶ厚い肉まんは苦手、味付けも甘めだ。
華正楼の肉まんも好きだが味がやや濃いめ、維新號は確かに美味しいが高い。
辛子醤油で食べる関西の豚まんも無性に食べたくなることがある。

今朝、ラジオをつけたら岡村孝子の『夢をあきらめないで』がかかっていた。
♪乾いた空につづく坂道~♪ この大ヒットした曲はよく歌詞を聴くと残酷な曲なんです。
♪心配なんて、ずっとしないで、似てる誰かを愛せるから♪ 
♪切なく残る痛みは、繰り返すたびに薄れていく・・♪ だから貴方は夢をあきらめないで。(私は私で生きていく)
あみんの♪私、待つわ、いつまででも待つわ~♪を聴いたときも「ウソ言え。女には待つという負の動詞はinputされてないの!」とひとりで突っ込みを入れていた。
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by w-scarecrow | 2009-06-24 09:14 | Comments(6)

time slip

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PCが入院、ペットボトルの水が少しだけかかってしまいメーカー保証中ではあるが実費の修理代¥59630。
完璧に.ochikomu(ドット・落ち込む)。
気分直しに潮風に当たろうと思い横浜へと寄り道散歩。

上の写真はJR鶴見線の鶴見駅。 
鶴見線は川崎港、京浜工業地帯へつづく旧貨物線。 かつては工場や港へと通う労働者たちの足。
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JR国道駅、第1京浜と旧東海道が交わる所にある無人駅。
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戦前の街の匂いがいまだに残っている。 
軍服を着た軍人や塩むすびを持った山下清が歩いていても不思議ではないガード下。
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ガード下を抜けると旧東海道。
生麦魚河岸街、100mくらいの距離に魚屋さんが軒を並べている。 お昼ちかくに行ったので片付けの最中だった。 
この一帯は元々は漁師町、少し先に行くと"生麦事件"の碑があった。
遠くに♪大黒埠頭♪が見えるがこの町にサザンは似合わない。 田端義男がびったりの町。 
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電車の車窓から、こういう時に限って"FUJITSU"の看板が目にはいる。 ¥59630
関内駅からベイスターズ通り(ダントツの最下位)をわざわざ通り、横浜大さん橋へ。
潮風に当たり気分が少しづつ晴れてくる。 向こうに赤レンガ倉庫が見える。
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ノスタルジックな洋服屋の前にひまわりが咲いていた。
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日本大通り、横浜の官庁街。 歴史を感じる趣のある建物が並ぶ。
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横浜中華街へ。
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海員閣という人気店の隣りにある揚州酒家でキクラゲと豚肉の卵炒めを食べる。 前回来た時と同じ注文。
たかが卵炒めだがオイスターソースと青菜、筍,ニンジンのあっさりとした絡み具合が抜群。 家でも挑戦した。
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中華学院の小学生の下校時間、給食は美味しいんだろうな~。

今朝の東京は雨。 昨夜、呑み友達のG大病院の内科医から胃潰瘍の薬の服用をひとまず止めた方がよいとのアドバイス。
胃酸をずっと抑えていると消化・殺菌機能が落ちると言っていた。
当分、薬をもらいに行く楽しみを取り上げられそう・・。 グサッー! 
こんな日はクレージーケンバンドでも聴こう。
 ♪トンネル抜ければ海が見えるから、そのままドン突きの三笠公園で・・俺の話を聞け!5分だけでいい・・♪
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by w-scarecrow | 2009-06-21 09:41 | 散歩 | Comments(12)

PC入院中

PCのハードディスクが故障してしまい一週間ほどお休みいたします。 皆さんのブログが見れないのが残念です。
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by w-scarecrow | 2009-06-14 16:31 | そのほか | Comments(0)

うにカルボ

鮨屋さんで若い女の子が「え~、サーモンと・・」と間を空けられるとどうしても「ガーファンクル!」と言いたくなる。
「とりあえず、中トロから・・」と向こうの30代の女性。
とりあえずはカッパ巻きから始めてくれると好感がもてる。 きっと締めは南マグロの大トロに違いない。
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うつわ屋さんのHPみたい写真になってしまいましたが、静岡市で作陶されている田宮亜紀さんの六尺刷毛目浅鉢と、うにのパスタを合わせてみた。
田宮さんの焼締めは雄々しさと土感を味わえるうつわ。 和洋どちらの料理でも映える。

半額のシールが貼られたうにを買い、カルボナーラと同じ要領で作った。
生クリームを少なめにして卵黄も2人分で1個にする。 ぼやけた味になってしまうのでアンチョビを潰し炒めたらアクセントとなり、なかなかの味になった。
ただカルボナーラ風にすると量は食べられない。

先日、デパートで木曽さわらで作ったおひつに見とれてしまった。 職人の技の数々。
おひつに炊きたてのご飯を移して、いい具合にしっとり感を残したご飯でおにぎりを作ってみたい。
小さい頃、好きだったケイコちゃんちのおやつはホットケーキ、蜂蜜もかかっている。 
世の中にこんな旨いものがあるんだと感激した。
母にそれを話すと「ケイコちゃんのお母さんは女子大を出てるから・・」それで終わり。
「オレにもおやつを作ってよ」と言うと、「おひつに入っているご飯で味噌おにぎりにして食べてなさい・・」
私も"女子大"を出た母親がほしかった。
あ~、おひつがほしい。
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by w-scarecrow | 2009-06-12 21:40 | 食 + うつわ | Comments(4)

阿佐谷散歩

一ヶ月ぶりの晴れた日曜日。
中杉通りにある"zakka土の記憶"に片口を探しに、愛車でゆっくりと夏の始まりを感じながらの自転車散歩。
大宮八幡宮での初詣で「今年こそは素敵な人と出逢うことが無いように!」と祈願をした中間報告に。
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弓道場の方へ行くと高い木々に覆われ通り抜けの風が心地よい。
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阿佐谷駅から青梅街道までつづく長いアーケード街。
小さな商店が軒を並べている。 
私の住んでいるオバQ(小田急)線の街に比べると物価が安い。
商店同士の競争と助け合いがうまくとれている商店街。
リュックを背負って毎日でも買い物に来たい。
どら焼きで有名な"うさぎ屋"の先に小さなパン屋さん"草の花"がある。
皮がパリパリして美味しいバタールと惣菜パンを買い、和田堀公園で苦手なハトに囲まれながら惣菜パンを食べるが落ち着かない。
「おまえたちは中国へ行ったら、みんな食べられちゃうんだぞ!」と脅してもポッポポッポと足元を歩きまわっている。
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パン屋さんの少し先に『馬橋稲荷神社』という歴史のある神社があった。
参道が樹齢数百年という見事な木々(木の名前を全く知らないんです。全部"木")のなか朱色が眩しい。 
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土曜日は久しぶりに香港の映画人と呑んだ。
師でもある許鞍華(アン・ホイ)が香港映画祭で金賞を受賞。 授賞式のこもごもを聞く。
64歳になってもまだエネルギッシュにメガホンを握っている素敵なオバちゃん監督を想い浮かべ、嬉しくてタラフク呑んでしまった。
阿佐谷の商店街を歩き神社で佇んでいたら昨夜の酒が抜けてきた。 ハト避けのスプレーを塗っていけばよかった。
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by w-scarecrow | 2009-06-08 09:12 | 散歩 | Comments(8)

ぬりぬり

きのう吉祥寺で降りた。 スプレッドタイプのチーズを買いにきた。
フランス、ロレーヌ地方の"Valfrais"(ヴァルフレ)のフレッシュチーズ。 西洋ワサビ入りとニンニク&ハーブ入りのものを買った。
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有名な"ダンディゾン"へ行ってみたが6時の時点で全てのパンが売り切れていた。 すごい人気。
サンロードにあるドイツパンの"Linde"でロッゲンザフトブロートを買う。
驚いたのはこのドイツ語名をアッキーナみたいな店員さんは噛むことなく、なんなく言ってのけた。
バイトをするときはドイツ料理・パン屋は無理だと感じた。「Nein!」
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Valfraisのスプレッドタイプのチーズはニンニクとハーブの方がワサビより美味しかった。
ジャン・レノと広末涼子共演の「Wasabi」もコケた。 フランス人にはワサビは向いていないのかも。

高校時代は吉祥寺がベースだったのでこの街の変遷には驚く。
ゆっくりと時間をかけての変遷。 
帰りに井の頭公園をぬけて公園駅へ。
青春ドラマ『俺たちの旅立ち』では中村雅俊、田中健が友情や愛を謳っていた舞台。
私たちはデートの最後にくる場所、いつも決まったように座って夢を語っていた人目に付きにくいベンチ。
まだあった。カップルが楽しそうに喋っていた。「そこのベンチ、別れるぞ」と遠目に囁く。
若者たちがダンスの練習をしていた。 これが上手い! 足を止めてしばらく見とれていた。
この踊りのセンスが私にあったなら、EXILEの追加メンバーのオーディションを間違いなく受けていた。
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by w-scarecrow | 2009-06-05 19:24 | 食 + うつわ | Comments(6)

木村展之さんのうつわ 

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『桃花瓷輪花平鉢』

琵琶湖を望む滋賀県湖西で作陶している木村展之さんのうつわ。

舞いおちた薄紅色の花びらが頬を染めたように、ほんわりと発色している。
散り際の春の終わりを愛しむかのように仄かに桃色に輝いている。



木村展之

1965年 京都五条坂で生まれる
1988年 京都市工業試験場窯業専攻科修了
      京都府無形文化財保持者である父・盛伸氏に師事
1992年 滋賀県湖西に築窯独立


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窯出しをした磁器は素地と釉薬の収縮率の違いによって貫入(ひび割れ)が入る。
氷に細かなひびが入ったような氷裂貫入が連なり、見事な景色を作りだしている。
鮮やかな桃色と天空や水面を切り取ったような青。
土と釉薬に含まれている僅かな鉄分の作用によって生まれた青。
青磁に使う釉薬に赤く発色する成分を入れ桃色に発色する釉薬を生みだした。

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木村展之さんは常に新しい釉薬に挑戦している作家さんである。
その探究心から優雅で気品のあるうつわを生みだしている。 東京では西荻窪の"陶花源"で木村さん、盛伸氏、弟さんの宜正氏の作品を扱っている。
京都の作家・吉井史郎さんの作品も扱っているのでついつい長居をしてしまう。
吉井さんの日常使いのうつわが好きだ。

6月に入った。 今日の東京は気温は高かったが風が涼しく自転車を漕ぐには気持ちがよい一日だった。
塗るタイプのフレッシュチーズ、イタリアの"カルピネッロ"が美味しく、以前は恵比寿のガーデンプレースで売っていたが今日、覗いてみたがなかった。 一年に数回しか入荷しないみたいだ。
イタリアまで買いに行きたい。 憧れのクロアチアも訪ねてみたい。
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by w-scarecrow | 2009-06-02 21:57 | うつわ | Comments(6)