winter's scarecrow

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spring

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東京は午前10時過ぎからみぞれから雪へと変わった。

石原良純の予報がまたはずれた。

JR渋谷駅のホーム、右端の広末涼子の"Spring"の広告。

春をまじかにして広告はパステルの色合い。


だいぶ昔のこと、仕事の後輩たちと呑んでいたとき、
「Wさんは、どんな女の子が趣味なんですか?」と、少しだけ撮影がらみで訊かれた。
「そうだなー、真夏の炎天下、夏休みの部活で登校するでしょ。そのとき海辺の町の防波堤の横を一台の自転車が突っ走っていく、男子のように思いっきりペダルをこいでいる。陽に焼けた額の汗をぬぐいながら・・・。スポーツバックの持ち手のとこにだけ、すごく女らしさを感じる何かがぶらさがっってる・・・たぶん海辺の町にはおばちゃんたちの行くパーマ屋はあっても、普通の女子高生たちは理髪店で髪を切ると想うんだ。マセた子たちは県庁のある街の美容院へ行くと想うけど、その子は床屋で切ったただのショートカット。10代20代初め頃はそういう雰囲気をもった子が好きだった」
「解りました。潮くさくて短髪の女ですね。ちょっとどんくさい。具体的には誰のイメージなんだろ・・」
「広末涼子・・(!)」
後輩たちはみんな引いてしまった。 訊かなければ良かったという感じで「お姉さん!サワー3つおかわり!」
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JRと井の頭線を結ぶ通路にある岡本太郎『明日の神話』。
すごい迫力で圧倒される。自分の存在がほんとにちっぽけにみえてくる。
この真下に以前、東急フードショップがあった。そこの魚屋で高校時代の3年間、アルバイトをしていた。
自給も高く、仕事が終わると大学生の先輩がガード下の焼鳥屋に連れて行ってくれた。

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午後になったら、みぞれになり雨になった。

明日は友人の結婚式。
今、流行の一等地にあるチャペルとパーティースペースを併せもった欧風なフェイクな建物の式場。
できたらxx会館とか横浜中華街のxx飯店でやってほしかった。
引き出物にイタリアンのグラスをいただくより鯛と蒲鉾か焼売と月餅の方がシミジミーとして嬉しい。
でも素敵なカップルなのできっと幸せになってくれると想う。
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by w-scarecrow | 2009-02-27 23:13 | そのほか | Comments(5)

吉野靖義 朝鮮唐津窯変湯呑

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              口径: 8.2cm 高さ: 8.7cm

『朝鮮唐津窯変湯呑』 鉄分を主成分とした黒釉とその上から白っぽい藁灰釉を流す。
そのコントラスト、境界線に生じる青や紫、黄色などの微妙な変化。
白と黒の朝鮮唐津は梅干壺のイメージがして好きではなかった。
ただ吉野靖義さんのこの窯変の湯呑、黄色の混じった緑色の発色、見事な窯変である。
このうつわでお茶や焼酎を飲んだらさぞかし美味しいだろうと想った。

吉野さんは佐賀県伊万里市の山間、櫨ノ谷という小さな村落で作陶されている。
桃山時代から江戸初期にかけて焼かれた素朴な古唐津の再現に力を注いでいる。
絵唐津に使う土はすべて頁岩(泥板岩)のみを唐臼で砕き、微粉末にして寝かせいる。
吉野さんの絵唐津の酒器もうつわも低温で焼いた土味ややわらかな風合いが独特な景色をみせています。

         吉野靖義
           1941年 佐賀県伊万里市南波多町高瀬櫨ノ谷に生まれる
           1970年 櫨ノ谷に開窯
                 古唐津の陶片を師として作陶を始める
           1999年 唐臼を工房内に設置。従来と異なった陶土、素材の研究を始める
           2007年 古唐津の持つ風合いに近い、新しい焼成法を見出す

陶器を作る作家さんの個展に行くと見事に30代以上のおじさんばかりである。
磁器とModern Artといわれる作家さんの個展は圧倒的に女性が多い。
tea cupは磁器がいい、煎茶やcoffeeを飲むときは口当たりのやさしい陶器を選んでしまう。

毎朝、FM放送を聴いています。
2月、3月と別れや卒業の時期、そして桜。  想い出、別れの曲が多く流れる。
アンジェラ・アキの♪拝啓、十五の君へ♪が毎日、流れている。  未来の自分に宛てた手紙の曲である。
私たちの時代の卒業式は勿論「仰げば尊し」と「蛍の光」。
なんで蛍が光っていて窓の外は雪なんだ!と疑問に思い、涙なんてこぼれてこなかった。
♪拝啓、十五の君へ♪を卒業式で歌える十五の君たちが羨ましい。
未来の自分へ宛てた手紙なら、きっと泣けた。
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by w-scarecrow | 2009-02-25 22:09 | うつわ | Comments(6)

便利なまな板

joseph josephのRinse&Chop.

先日、TVで便利なキッチン用品を紹介していた。
まな板で切った野菜を鍋やフライパンに移すときに、いつもポロポロとこぼしていた。
これで解消。
魚や肉はいつも通り木のまな板で切る。

      普通のまな板と同じように、好きなものをのせる。
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      好きなように切る。
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      そして、まな板をこの形にたたみ、切った野菜をお鍋やフライパンに投入。
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      このまま水道で水洗いをしてもよし。左の穴で水切りもできる。
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¥2000

これで野菜を切るのも楽しくなります。楽しくはないかな。
昨日もTVで豆腐をきれ~に均一にカットできるグッズを紹介していた。
豆腐はまちまちの大きさでもいいかぁ。

joseph josephやFranc Francというブランド名、なにか引っかかる。
ガレリオ・ガリレイや中京大中京みたいで親しみをもてるまで時間がかかりそうだ。
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by w-scarecrow | 2009-02-22 15:56 | そのほか | Comments(8)

谷内六郎

8年前に阿佐谷の古本屋さんにあった『谷内六郎展』の画集。久しぶりに開いてみる。
頭のなかの鬱々としたものがゆるやかに解かれていく。
ノスタルジーに浸るわけでもなく、だだ昔の情景を懐かしむわけでもなく、肩にかかった少しの重しを降ろす。
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     谷内六郎、
     1921年(大正10年)東京市豊玉郡渋谷村(今の恵比寿)で九人兄弟の六男として生まれた。
     私も恵比寿で生まれ、四男。なぜか親しみがわく。

夕映え 1965年
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     小さな頃から喘息に悩まされ、病床で過ごすことが多かったという。
     千葉・御宿の知人宅で療養生活をしいられ、そのときに焼きついた漁村、山、海の風景を絵にしたものが多い。

枯葉のバレー 1959年
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     六郎はミッキーマウスを描くのが好きだったらしい。
     14歳の頃から「キング」「少年倶楽部」等に漫画を投稿して度々の入選。
     16歳のときは報知新聞に半頁大の漫画が掲載され漫画家で生きていくと決心。

電車カバンを買った日 初期
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     戦後は持病の喘息も快方へ向かうが、その後も再発を繰り返す。

夜の公衆電話 1959年
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     週刊新潮の創刊と同時に表紙絵を担当、以後25年にわたり1336枚の絵を描きつづけた。

シーッきじがいる 1971年
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      1981年、谷内六郎逝去、59歳。
                            <サンケイ文化センター発行、谷内六郎展より>

寒い季節の絵を選んでしまいました。
風の心地よさ、土の温かさ、雪を踏む靴音、闇夜に黄金色に光る電球、人々の営みのやわらかな空気感。
そんなものを十分に感じ本を閉じます。
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by w-scarecrow | 2009-02-20 20:47 | my back pages | Comments(6)

のどぐろ

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なんとも可愛いらしい顔かたちをした日本海の高級魚のどぐろ(アカムツ)。
焼いた干物の脂ののった白い身に醤油を少しだけ垂らす。
垂らした醤油が沁みこまずに弾かれる感じがする。

北は新潟県沖。島根、山口県沖ののどぐろが有名である。
金沢の近江町市場あたりで買うとやたらと高い。



美味しいアジの干物が食べたいと思った。
関東でいえば相模湾の海沿いの町で小さな魚屋さんが自家製の干物を干している光景をよく目にする。
小田原、網代、真鶴、伊豆。

オバQ(小田急線)に乗って小田原あたりで干物を買いに行こうと思ったことがある。
その前にお店の下調べをしてからにしよう。
相模湾のアジは"キアジ"と言って金色に光るらしい、
アジは本来、回遊性を持っているが相模湾のアジは伊豆から大磯までの岩礁域に居ついているという。
だからメタボになるのかもしれない。
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相模湾のキアジは高価でもあり、近年、漁獲量も減っているらしい。
老舗の干物屋や加工業者は肉厚な長崎・対馬沖や五島列島で獲れたアジを干物用に使っていることが多いみたいだ。
だったら相模湾のアジにこだわる必要がない。





一昨年、アジとのどぐろを一緒に注文できるお店を探していた。
島根・浜田港にある河野乾魚店
のどぐろは1尾¥600~2500。
¥600のものでも十分美味しい。もっとメタボなものならさらに脂がのっていて堪りません。
島根県沖で獲れたアジの干物も旨い!

最近、"さかなくん"をTVであまり見かけなくなった。
一度、焼酎でも呑みながら"さかなくん"からいっぱい魚の話を低い声で聞かせてもらいたい。
私は魚釣りは海でも川でも未だしたことはなく、縁日の金魚すくいしかしたことがありません。

かつて寅さんシリーズで寅さんが捕鯨船の船長を捕まえて「あれかい船長、クジラっていうのはやっぱりミミズで釣るのかい?」と訊いていた。
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by w-scarecrow | 2009-02-17 22:01 | 食 + うつわ | Comments(6)

がらす玉

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『子どもはこわす』

きみはこわす
昨日まで大事にしていた玩具をこわす
私のひとつしかない時計をこわす

きみはこわす
小さな体のありたけをこめて
私たちの家すらこわす

きみはこわす
恐れ気もなく
自分をこわす

こわすことでつくってゆく
つくることでこわしてゆく
きりもなく

素手で




谷川俊太郎「父の歌」より





昨夜遅くの電車、お洒落な小さな紙袋が目にとまった。
フランス語で書かれたロゴの袋。
サラリーマンというより役所勤めの身なりをしたお父さんが座席に座り、子どものような健やかな顔をして眠っている。
指に掛けたチョコレートの紙袋ががゆやゆらと揺れている。
心地よい酒の酔い,"義理”ではなく"まじ"だった頃を想い出しながら眠っているのかもしれない。
がんばれ、日本のお父さん。 どうしても辛くなったときは川柳でも書いて応募しよう。
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by w-scarecrow | 2009-02-14 13:05 | | Comments(6)

宇宙研

目黒区、渋谷区、世田谷区の区境を走る"宇宙研通り"。
一時、Hanakoで"コスモス通り"という名称で紹介されていたがどこにもコスモスなんて咲いていない。
今は東京大学駒場リサーチ・キャンパス、以前は東京大学宇宙航空研究所と呼ばれていた広大な敷地の前を走っている。
井の頭線の駒場東大前、池の上、小田急線の東北沢、代々木上原、どの駅からも10分くらいの距離である。
実家を出て初めてのひとり暮らし、この通りにあった松田優作の「探偵物語」の主人公・工藤ちゃんが住んでいそうな朽ちかけた鉄筋コンクリートのアパートに住んでいた。2K風呂なし。
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宇宙研の正面に宇宙人みたいなフィギュアを制作している会社がある。
ヒョウ柄のジュリアナ系のフィギュアがなんとも悩ましい。
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昨日、ゆうパックの不在の為のお預かり書が郵便受けに入っていた。
<食品> とだけ記されていた。
チョコレートだったらちゃんと14日に合わせて発送してくれればいいのに!と想いながら本局へ。
「運転免許証か身分を証明するものを」と必ず言われる。運転免許証がない私にはこれが少しばかりこたえる。
デパートのレジで「高島屋カードはございますか?」と毎回訊かれるのと同じくらいズンとくる。

履歴書を書くときは幼稚園から26歳まで学生をやっていたので履歴の欄はうまるのだが、資格や免許の欄は真っ白でレイアウト的には納得いかない。

今の子供たちは習い事や塾でベッキー並みのハードスケジュールをこなしているが、私は塾へ行ったのは中3の夏季講座だけ。
習い事は小学生のときに「ケイコちゃんと同じピアノ教室へ通いたい」と母へ申しでたが即脚下。息子のポテンシャルを無視された。
高学年になってから「どうしてもウィーン少年合唱団に入りたい!」と言ったがまた脚下された。

「お前は落ち着きがないから書道教室へ行きなさい」と無理やり通わされた。
黙々と墨をすり、何回も「希望」という文字を書いている。
あまりにも退屈なので自分の歯に墨を塗り「お歯黒~!」と遊んでいたら破門された。
それ以来習い事は苦手である。

最近はパン作りの教室へ通いたいと思ったり、日本茶インストラクターの資格を取ろうかなと考えていた。
でもピアノを習いたかったときと同じでうちにはパンを焼くオーブンがない、日本茶インストラクター資格を取るには教材費に6万!もかかる。お茶も飲めなくなってしまう。
資格、免許の欄は空白のままでいいのかもしれない。

年寄りは食が細くなってきているので具だくさんのスープがよいと想い、先日老母にミネストローネを作った。
母の年代はトマトベースのスープは食べ慣れていないので不安だったが美味しそうに食べていた。
「イタリアの蓮根って軟らかいんだね」と言っていた。
車輪の形をしたマカロニ(ロテッレ)のことである。
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by w-scarecrow | 2009-02-11 11:10 | もの | Comments(10)

はかなさ

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Newsを見ているのが辛くなってくるときがあります。
なんで、そんなに簡単に殺人事件が起こるんだろ。
なんで官僚は堂々と誰が聞いても嘘、ごまかしの発言をするんだろ。
それがまかり通ってしまう茶番。
韓流ブームと相まって小泉ブーム。
いたるところに群集ができていた。

うちの前にいつも60代後半のおばちゃんが夕方5時頃になると植え込みの前に座って文庫本を読んでいる。
施設からの送迎バスの停車場になっている。
毎日、40才を越えているであろう息子を待っている。傘を差し本を読んでいるとこもある。

「痛みを伴う改革」と言っていた。
これから子供を産んでどう育てていくか、その根底を削られてしまった。
生きていて希望を割かれる痛みをなぜ是としたんだろう。
人としての希望だけは失ってほしくない。

ヘッドホーンをしてメールを打ちながら自転車に乗っている。
ながら文化。
自分だけの小宇宙。
自分だけの価値観。
それに浸っているのは一部の若者だけではありません。
官僚たちの言葉を聞いて言葉遊びの儚さを感じます。

自分さえ・・。

今日は嘘を正々堂々と言える世界がすごっ!と感じた一日でした。
にんべんに夢と書いて「はかない」それは嫌です。
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by w-scarecrow | 2009-02-04 01:52 | そのほか | Comments(8)

でんわ

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すごく小さな電話器。
16.5x12cm.
小さいながら十分な機能が詰まっている。

部屋の片隅にでも机の上でも
どこにでも置ける。

ふたを上げるとプッシュボタンがくっきり。

FAX電話が限界にきたので買い替えのため新宿の量販店へ。
できる限りコンパクトなFAX電話を探す。
ほとんどの機種がシルバーのプラスティク。
プリンターと一緒ですぐに欠けてしまいそう。

隣で木下優樹菜風のおねえちゃんと乗りの悪いヒップホップ青年。
「あたし思うんだけど、なんで今時Faxなの?いつ使うの?誰に送るの?」
「♪一応、付いてたほうがいいじゃん・・♪」
「メールで充分じゃん。それにあんた字書かないし、字読まないし、いらないじゃん」

そうだ、そうだ。
今時、Faxは必要ない。もっとも。
彼女の言葉で目が覚めた。やめた。普通の電話器にしよう!
チョリース!
格好悪いので近くにある別の量販店で購入した。

実家では少し前まではまだダイヤル式の電話器があった。
098xxxx,九州の友だちに電話するのは少しの我慢が必要だった。
大きい数字と0は回転して戻ってくるまでが長い。やっぱり長距離なんだなって想っていた。

東京は昨日からの強風のため雲ひとつなく、部屋からも富士山がくっきりと見える。
今日は美味しい蕎麦を食べに行く。カレー南蛮には目もくれず「ざる蕎麦」にする。
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by w-scarecrow | 2009-02-01 10:07 | もの | Comments(4)