winter's scarecrow

カテゴリ:散歩( 181 )

ご縁

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この齢になっても朝、カーテンを開けると雪がこんこんと降り積り、隣の家の瓦屋根が真っ白になっているとこころ踊る。
何して遊ぼうか。

先週の金曜日、雪がみぞれにかわるなか西新宿へ。 雲が手の届きそうなところまで下りてきていた。


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雪国に住む学生時代の友人夫婦が「新幹線で帰る前に昼飯でも食おう」ということで、高層ビルの40何階かの中華料理屋さんへ予約を入れてくれていた。

蟹の身が入った美味しいスープをすすりながら、ガラス越しに見える新宿の風景はメレンゲがフワフワト浮いたよう。まるで飛行機のなかで機内食を食べているようだった。

ナッツが出てくるか気になった。


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新宿アイランド入口の LOVE のオブジェは裏から見た方が趣がある。

昔から抽象的すぎて解らない言葉がある 『 縁 』。 男女間や仕事の出会いのことで使うことが多い。

「仕方ない、縁が無かったと思って・・・」

披露宴の席では祝辞のなかで必ず聞く

「新郎、新婦は素晴らしいご縁に恵まれ、出会いそして・・・」

『うそだ、新宿のディスコで酔いの回った彼女をナンパしてアパートの部屋にお持ち帰りしただけじゃないか・・』

縁という意味、いまだ解らず。


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友人夫婦と新宿駅へつづく地下街で別れた。旨そうな寒風干しの鮭を土産にいただいた。


いくつになっても結婚前の皆、遊び廻っていたころの姿が重なってくる。

ややベテラン夫婦になった彼ら、ご縁があるから一緒にいるわけではない。

縁があろうとなかろうと、好きだろうと嫌いだろうといつも一緒にいるのが夫婦。 


by w-scarecrow | 2015-02-03 08:51 | 散歩 | Comments(0)

ツン

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最近、下北沢にあるこのBAR が気になる。 高田純次的バー。

「バストを測ったことないの?オレの右手はメジャーになってるよ」 「キミのその下着、食べられるやつ?」

「この間、伊代ちゃんと仕事をしたら、伊代ちゃんはもう16歳ではなくなってたんだ」

こんな会話が交わされているんだろうか?

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千疋屋のスペシャル・パフェ(¥1800くらい)を食べたくてしょうがない、でもお店の扉を開けることができない。
一人で窓際の席に通されて、ペロペロと生クリームを舐めている自分の画を想像すると、無理だ。

江戸末期、西郷隆盛が水菓子屋の千疋屋へ買い物に来たと聞くが何を買っていったんだろう。


上野公園の西郷像、3頭身の山下清みたいな西郷さんの連れている薩摩犬の愛犬ツンが好きだ。名前も洒落ている。

モカだとかココア、バニラより「ツン」の方が凛々しい。 つん。

日本の田園風景にはプードルもポメラニアンもブルドックも似合わない。やはり威風堂々とした日本犬がマッチする。


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東京散歩、土地の由来を調べると江戸の中心から少し離れれば将軍たちの鷹狩をした場所が至るところにある。
生類憐みの令以降、一時途絶えたらしいが将軍たちは皆、鷹狩が大好きだったみたいだ。

浦賀に黒船が現れて、やっと鷹さんたちと遊んでいる場合じゃないと気づき、鷹場を練兵場にし兵術を学ばせ始めた。

目黒の鷹場で初めて下々の食、サンマを食べ感動した将軍。 下々の食べ物しか食べていないので是非、千疋屋のスペシャル・パフェが食べたい。


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「高田さんいい体してますね。何かやってたんですか?」の質問に「将棋」
by w-scarecrow | 2015-01-22 20:46 | 散歩 | Comments(2)

鮮やか

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坂の町が好きだ。 本郷を歩いていると明治時代の東京市にタイムスリップをしたような気がする。

菊坂近辺には樋口一葉、宮澤賢治、石川啄木が、東京帝大を挟んで反対側の根津・千駄木には森鴎外、夏目漱石(旧鴎外邸に転居)、川端康成、江戸川乱歩、佐藤春夫等々が居を構えていた。

生活に困窮した文士たちは菊坂あたりの下宿屋に間借りをして文壇を夢みていたのかもしれない。


坂道をのぼるりながら見上げると下駄を鳴らし、揚々とした文士が下りてきそうだ。


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火野正平の自転車旅、NHK BS の「にほん縦断 こころ旅」に見入ってしまう。

只々、自転車を走らせ視聴者の思い出の地まで辿る。 なにかが起こる訳でもない番組が心地よい。

いろいろと浮名を流しつづけてきた火野正平、甘えっ子風な男の色気がある。 女性が放っておけない気持ちにさせる何かをもっている気がする。
見習わなければいけない。

いつも思うのはどの町へ行っても駅前の中心地以外は、殆ど人が歩いていない。 
どこへ行くのも車を走らすのだろうが、足腰が弱ってくるのじゃないかって勝手に心配してしまう。



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 * 東大本郷キャンパスは掲載した写真より、もっともっと黄色が鮮やかでした。
by w-scarecrow | 2014-12-10 10:46 | 散歩 | Comments(0)

親子丼

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千代田線・湯島駅を降りて、今日は男坂をのぼってゆくか傾斜の緩い女坂にするか・・マングローブやデラックス(マツコ)はどちらを選ぶのだろうと考えながら湯島天神へ。

男坂も女坂も工事中で通行止めだった。 真ん中に坂はない、どこをのぼればいいんだろう?

境内には合格祈願の受験生もおらず閑散としていた。 ランチタイム中の鳩たちがゆく道を塞ぐ。



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白梅の名所・湯島天満宮、梅をあしらった御朱印帳。 初めての御朱印帳に御朱印をいただいた。 パチパチ・・


前から気になっていた天神様入口のそば、日本一美味しい親子丼を食べさせてくれるという鶏料理の " 鳥つね " 時間は11:40、計算していた時間にぴったり、今日こそは。

お店の前では、おばちゃんたちがお喋りに花を咲かせている、イヤな予感、この花は散らない。

紫メッシュのおばちゃんを先頭に6,7人の女子会メンバーが店に入っていった。


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お腹を空かして門前仲町へ。 女子の団体がきらいだ。

深川不動尊の参道 " 人情深川ご利益通り " へ。 この通りにある元祖深川丼の店は味噌仕立て丼だったような気がする、醤油仕立てが食べたい。

本来の深川丼は味噌仕立てかもしれないが、右脳が親子丼待機中になったままでいるので味噌味はイヤだと言っていた。

深川不動尊で掌を合わせ紺に紫のシンプルな図柄の御朱印帳にペタッと朱印をいただいた。 神社とは別にお寺さん専用にするつもりだ。


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富岡八幡宮で祈願をし、深川の運河沿いを歩き、マックで薄っぺらなチーズバーガーを食べて帰路についた。

冬のやわらかな陽を浴び胃袋以外は満たされた一日だった。

街にはクリスマスソングが流れている。 
菅原文太さんから初めて電話をもらい、翌日、銀座の事務所に伺ったの日も街中クリスマスの陽気な音楽が流れていた。

物づくりに真摯に向かい合っている人って、どうして皆やさしい心の持ち主なんだろう・・
by w-scarecrow | 2014-12-05 08:10 | 散歩 | Comments(10)

♪ 色づく街 ♫

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紅と黄金色の街。

暖色のなかを往く人々の表情が温かく豊かに見える。 色づいた葉っぱの上を歩く散歩中の犬までもなにか楽しそう。

来週から師走に入る。

忘年会シーズンはもう始まっているみたいだ。
夜遅い電車に乗っても、千鳥足で降りるお父さんや寿司の折詰を人差し指で持っているお父さんも、「女房がなんだ!」と独り言を言っているお父さんも見かけなくなった。

              " どちら様?午前様だと言う夫 "
              
               " 赤ら顔 妻のツノ見て青くなり " <サラリーマン川柳より>


こんな平和な時代の密な家族の風景が見れなくなっているのかもしれない。


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中学校の卒業式後のホームルームで担任の先生が言っていた言葉がいまだに残っている。

「何を目指していくのか、何かを諦めなければいけない場面に出くわすことがいっぱいある、諦めることって勇気がいるし、それも大事なんだぞ」

古今亭志ん朝の " 大工調べ " の枕にもある。
江戸っ子は口は悪いが、腹の中には何もない、良い印象の一方、江戸っ子の粘りのなさという弱点が古典落語のなかではしばしば見えてくる。

目新しい初ものに飛びつく能天気さ・・・すぐに放り出す、諦めのはやさ。

さて何から諦めていこう。
by w-scarecrow | 2014-11-29 20:50 | 散歩 | Comments(4)

三軒茶屋

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三軒茶屋の国道246と世田谷通りに挟まれた昭和の香りがムンムンとする三角地帯にある点心専門店へ行った。
不味かったわけではないが、肉まんも他の点心も普通だった。 普通が嫌いだ。


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表参道から田園都市線に乗った、向いの座席に8人の乗客。
学生風、主婦風、おっちゃん、フリーター風、役所風、キャバ系・・・。全員揃って、思い思いのポーズでスマホをシュッ、シュッ。見事な取り合わせ。

探しものはなんですか 見つけにくいものですか まだまだ探す気ですか・・・・


私のウォークマンに入っている BUMP OF CHICKIN の " 天体観測 " の曲にも重なる。


             ♪ 気が付けばいつだって ひたすら何かを探している

              幸せの定義とか 哀しみの置場とか

              今まで見つけたものは 全部覚えている

              君の震える手を 握れなかった痛みも

              知らないものを知ろうとして 望遠鏡を覗き込んだ

              暗闇を照らすような 微かな光を探したよ・・・♪



と勝手に乗客の「探しもの」を妄想しながら駅に着いた。

探すことをやめたとき、なにかを見つけることがよくあった。



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何年も前からこの長崎ちゃんぽんの店が気になっている。皿うどんはどうなのかな?

師走のせわしなさが好きだ。 下北沢の居酒屋のおやじさんが晦日に配達される会津の突き立ての餅を一緒に注文してくれると言っていた。

早くお雑煮が食べたい!
by w-scarecrow | 2014-11-22 20:58 | 散歩 | Comments(0)

今日という日

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昨日、昼下がりに渋谷からバスに乗った。
途中、渋谷区役所前から5,6人の乗客。お年寄りの優先席も奥の席も埋まっていた。

ランドセルを膝に置いた小学2,3年生の男の子が自分の前に立ったお年寄りに、勇気を出して席を立ったように見えた。

おばあさんは笑顔で少年の好意を受け止め、「いいのよ、すぐ降りるから」と言っているようだった。

少年はどう対処してよいか判らず、また席に着き真っ直ぐ前を見ている。

まだ8~9歳、こんなときどう対処していいか、どんな言葉をかけてよいかまだ判らない。

でも、お年寄りに「どうぞ」と言葉では言えなかったかもしれないが、その勇気が格好よかった。

おばあさんは「ありがと」と少年に声をかけ3つ先のバス停で降りていった。


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今日は七五三。 そんなことも知らずに善福寺川緑地までのサイクリングの途中、大宮八幡宮へ寄ってみた。



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今日は君たちが主役。 すくすくと健康で育つようにとの切なる願い。
ご両親ともカメラや iPad を持ち激写、子供にポーズを指示。


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神社の境内で杉並区の菊の鑑賞会が行われていた。 どれも見事、綺麗なものはどう撮っていいか難しい。


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陽がてっぺんにいった頃、善福寺川緑地を自転車で走り、途中で買ってきたバケットのサンドを頬張りながら行き交う人々を眺めていた。

そろそろ師走に入る。時だけが先を越して走ってゆく。
by w-scarecrow | 2014-11-15 21:46 | 散歩 | Comments(2)

すき焼き ♪

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京都の色街は遊びなれた商人の匂いがするが、江戸時代の初期まで遊郭(旧吉原)があったここ人形町はぶっきらぼうで職人気質な空気が今も残っているように感じる。

江戸時代の末期まであった芝居小屋、中村座や村山座、浅草猿若町へ移転するまでは、見世物小屋も点在し江戸のエンターテイメントの中心だった町。

ゼネコン女子 3人とおじさん2人で谷崎潤一郎の生誕の地に建つ、" すき焼き風しゃぶしゃぶ屋 "(上の写真とは別)を 食べさせてくれる店での誕生日祝いの飲み(食事)会。

十数年ぶりに箸をつけた見事な霜ふり牛をしゃぶしゃぶした。 (「冷蔵庫に残っているオオゼキで買ったオージーのコマ切れは明日、牛丼にしようっと」)

風を切って歩くバリバリのOL と焼酎で一杯という機会が殆どなかった人生。 どうしても緊張をして呑んでいるので酒の廻りが早いこと、早いこと。

Office Lady がどうしても Office Love の略だと考えてしまう。


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新宿で焼き鶏の煙に包まれているお父さんたちの悲壮感がこの町にでは感じられない。 鬼平犯科帳で出てくるような出世を諦めた同心や気っ風の良さだけで生きている岡っ引きみたいな人々が肩を並べゆっくりと杯を傾けている。


" しらたきとネギの甘辛く煮たもの " が大好きなお父さんがいる。 
残業で疲れ電車に揺られてやっとの帰宅、食卓に置かれた鉄鍋の蓋を開けると、女房、子供たちが肉を平らげた残骸が残されている。

「味が染み込んでいて旨い、これで何杯でもご飯が食える」 春風亭昇太の十八番のネタ。
by w-scarecrow | 2014-11-02 19:06 | 散歩 | Comments(6)

運命の日

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TV でもラジオでも街中でも

「マジっすか」 「リアルに・・・」が氾濫している。 リアルの反対語ってなんだろう?
unreal, virtual, imaginary・・・・「リアル(マジ)に美味しい」 「リアルに(マジ)感動した」 会話に imaginary が全く感じられない。

進化する日本語におじさんたちはいつの世も物申す。 反面、「ばたんきゅー」とか「ちょめちょめ」「パーマ屋」「そろそろドロンする」「ばっちグー」と未だに死語を大事に使っている。

              " 流行をいみ嫌うものは時代に嫉妬しているのだ " 三島由紀夫


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今日は待ちに待ったプロ野球ドラフト会議、夕方5時から指名終了まで各地チームの指名を追いかけていた。
わが横浜(DNA) Baystars は恒例の一位指名クジを外し、あとは事前の予想どおりの指名。 素人の予想が当たるくらいだから強くなれない。


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1966年のドラフト会議、大学の進学率がまだ10数%だったころ18歳の少年は学生野球の聖地、神宮のマウンドに憧れていた。
4球団競合で指名権を得た阪神のスカウトは、プロには行かないとの少年の決意に「まあ、プロに来ても戦力になるとも思わんが・・」と捨て言葉を吐いた。 少年はその言葉で母親ゆずりの負けん気に火がついた。
シーズン401奪三振、オールスターの9者連続三振の金字塔を立てた左腕、江夏豊の48年前のドラフトだった。

大洋のエースだった平松政次、星野仙一、広島の左のエース大野豊、母子家庭で育ったエースや名選手が多くいる。

今世紀に入ってまだ優勝のない(殆どがBクラス) Baystars が日本シリーズに出場することになったら・・・・憧れの横浜・ホテルニューグランドの一番安い部屋に宿泊しシリーズ観戦、試合後、マッカーサーも立ち寄ったあの厳かなBar で豆でもつまみながら一杯やるのが私の夢だ。
by w-scarecrow | 2014-10-23 20:57 | 散歩 | Comments(0)

御朱印帳

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物事は形から入る。
15,6歳のころ、いっぱい小説を読まなければ立派な大人になれないと思い、まず小説を読み始めるのではなく、近代日本文学史や評論集から読み始める。

作家がどうやって生きてきたかを探って、グッとくる作家を見つけ短編から読みだす。
そのころのさじ加減は長生きした大御所の作家ではなく、夭逝した作家。
そんな遠回りをしてから、やっと辿り着く。

今、流行の御朱印帳を持っての寺社散歩。 
フットワークも良くなるのでやってみよっと去年から考えていた。
まずは格好いい御朱印帳、amazon の通販で買うのはもっての外、女子たちに人気のあるパステル調のひらひらした装丁のものはおっさんには似合わない。

調べて候補に上ったのは千葉県の櫻木神社のインパクトのある桜模様の御朱印帳、映画の中で高島礼子が着ていた着物の柄のよう。
もう一つは自由が丘熊野神社の草木染のやさしく穏やかな御朱印帳。

空に浮かぶひつじ雲を数えながらの寺社散歩。 まずは自由が丘熊野神社で御朱印をいただこうと思う。
でも今は神無月、神様たちは出雲に帰省しているので、ひと月待った方がいいのかも。
「早く、帰っておいで・・・」



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お寺さんの御朱印帳は高台寺、東寺のものがなかなか渋い。 でも京都まで行かなきゃ・・・。 
by w-scarecrow | 2014-10-01 20:27 | 散歩 | Comments(6)