winter's scarecrow

カテゴリ:散歩( 181 )

ポヨ~ン


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              東大生産技術研究所内で一番早く花開く桜の木




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みち


みちのおわったところで

ふりかえれば

みちはそこから

はじまっています

ゆきついた そのせなかが

かえりみちをせおっている

でも もどりたくない

もっとさきへ

あのやまを こえてゆきたい


              谷川俊太郎








なにも考えたくない、なにも感じたくない なにも放っておきたい・・・

そんな日があったらいいのにな~

水族館のクラゲでも観に行こうか・・? クラゲには脳がない、ゼラチン質の体だから肩もこらない、哀楽も絶望もない、

ただ、いつもポヨ~ンポヨ~ンと浮いていなければならない。

浮遊生活の日々、ポヨ~ンポヨ~ン。




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渋谷からわが家へと向かうバス。

「寒いなかお待たせしました」とバス停で乗客を乗せるたびに運転手さんがマイクで言っている。(今日は寒くはないのに)

「× ×1丁目です。お疲れさまでした」


なんと優しい運転手さんなんだろう。 春の柔らかな陽を浴びながら 『 夕飯はなににしよう 』と冷蔵庫の中を浮かべてみた。

バスは私と運転手さんだけになってしまった。 誰にも邪魔されずピンポンとボタンを押す。

「お疲れさまでした」と運転手さん、「どうもご馳走さまでした」と私。 (あれ、っ違った)



『 お米と手造り味噌とカブと、泥付きネギがあるから駅前まで来れる? 』と古里の姉みたいな存在の kita さんからのメール。

今日の夕飯は決まった。カブの鶏そぼろあんかけ。 いつも山梨の新鮮な食をいただく、ほんと助かる。

袋の中には鹿児島の希少な芋焼酎も入っていた。「呑み過ぎちゃだめよ!」 「ありがとうございました!」(ここは、ご馳走さまかな)

そんな優しさに包まれた一日だった。 

「お父さん!ヤクルトは一日一本にしてくださいね」と連れ合いから言われることもない、束縛のないポヨ~ンとした春の日。 いいんだか悪いんだか。




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by w-scarecrow | 2017-03-28 19:09 | 散歩 | Comments(2)

新宿は人、ひと、人

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大晦日、朝起きたらPC用のメガネのフレームが少しだけフニャっと曲がり、片方のレンズが外れていた。

年が明けて2日か3日にでも JINS へ行って直してもらわねければ・・・2,3日の修理期間、最低2000円くらいはかかるであろう、あ~ぁ。

大晦日から今日まで4日間、誰かと喋ったのは、元旦にコンビニで 「 52円切手8枚ください 」 と言葉を発しただけだ。

人生でこれだけの間、声を出さなかったのは初めてかもしれない。


「すみません、2年前にこのメガネをこの店舗で買ったのですが、レンズを拭いていてちょっと力が入ってしまい、レンズが外れてしまったのですが、修理までの時間と金額を教えてもらえませんか?」 ちゃんと声が出た。

頭の中の原稿通りに、久しぶりの言葉を発せられた。


ホントはレンズを磨いているときではなく、たぶん酔っぱらって帰ってきてカーペットに転がっていたPC用メガネを踏んでしまったのだ(と、想う)。


羽生結弦くんみたいな JINS の店員が、ピコピコとあっという間にレンズをフレームにはめ、レンズ拭きでサッサと磨いてくれて、

「 wさま、お待ちどうさまでした 」 と、ドキッとするような爽やかな笑顔。

「え~、修理費はいく・・・」

「サービスですので」

4回転ループに気をよくし、三越伊勢丹新宿店へ。 私の好きな地下食品街は人、人、子供、ベビーカー、人、観光客。




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作日、伊勢丹のWeb 食メディア " FOODIE " というのを眺めていた。 

『 孤独のグルメ 』 を観ながら FOODIE を眺めていたら、そのなかで究極の食パンという記事を見つけた。
真赤な紅茶缶で知られている1854年パリで創業した食料品店、HEDIARD ( エディアール )の角食パン。


" パンドミ・エディアール " 。

三が日、三食をお雑煮で過ごしてきた。 パンと甘いものが食べたい。 

JINS の羽生結弦くんの 「サービスです040.gif」 の一言で、少しだけ贅沢なパンドミを買ってきた。



それに中華惣菜店・四陸のフカフカで旨い、シュウマイも8個買った。








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初詣は安産祈願で有名な神社へ参拝した年は良い一年が過ごせるという私のジンクスを破って、伊勢丹裏の商売、芸事に功徳ある花園神社へと足を運ぶ。



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この写真の参拝への行列はほんの一部で、この前後 200m以上はつづいていた。

やっぱ、明日、明後日にでも安産祈願の神社へ参拝しに行かなければ・・・水天宮あたりがいいかもしれない。 
妊婦さんたちとの初詣、子授かり、水難祈願にもいいらしい。





 
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by w-scarecrow | 2017-01-03 21:04 | 散歩 | Comments(0)

177 天気予報

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自転車で10分で行ける代々木公園の紅葉。 

埼玉県志木にある平林寺や九品仏の浄真寺に再度、お弁当でも作って訪ねてみたい。
溜息を吐いてしまうような色彩の奪い合い、パレットにのった絵の具が見事な自然を織りなしているようだった。


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「仕事は何を?」

「アイドルをしています」と舌っ足らずの喋りの10代の女の子、ネルシャツにリュック姿のオジサンに手を振り控室へ入って行く。

そんな映像が流れていた。 アイドルという職業?


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" かまとと " とは、知っているのに知らないうぶな振りをすること、「かまぼこは、とと(魚)でできているの?」と発した上方の遊女、江戸時代末期が由来らしい。

私の青春時代にも「好きな食べ物は?」「フルーツパフェです」と定番の答えを言っていたアイドルたち。


何十年も前のわが家、一家に一台しかないテレビのチャンネル権は姉が握っていた。 野球を観たいのにいつもの歌謡番組。


恋人に別れを切りだされた男が言う。

♪ 行っちまいなよ 俺が電話を次の女にしているうちに ♪

別な女と話す振りをして公衆電話を回したダイヤルは177 
♪ 天気予報に追いづちを打つ くもり後雨 177どうせ降るなら 嵐にしておくれ ♪


新御三家、野口五郎が歌っていた。

こんなへなちょこな歌詞を聴きながら、僕の大切な一日が終わった。


飲み屋さんで初めて会った女の子に 「w さんはどんな仕事をされているんですか?」 と訊かれたときに、今までは 「バンドやってます、よろしくっ!」 と言っていたが、少し無理があると気づいてきた。

次はなんと言おう? 落語家にしようかな。 (一番簡単なのはクリエーター、世の中の多くの人はある意味クリエーターだも)
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by w-scarecrow | 2016-12-05 22:36 | 散歩 | Comments(0)

渋谷

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渋谷。

十数年前から渋谷駅周辺はいつも工事、工事。 新副都心線にヒカリエの開業。

まだ昭和9年に建てられた東急東横店の外観は残っている。

2020年の東京五輪の頃は再開発が進みどんな街へと変貌しているんだろう。


桑田佳祐の新曲、♪ 大河の一滴 ♪ にこんな歌詞が出てくる。


       ♪ 砂に煙る 渋谷駅の女(あいつ)と出逢ったバスのロータリー ♪
       ♪ 宮益坂 下って 小さな御嶽神社 ♪
       ♪ ラケルで オムレツ ♪
       ♪ 行ったよね ♪


私の通った中学校は渋谷駅から歩いて12~13分、大学は10分。

宮益坂は大学への通学路だった。 

アルバイトの給料が入ると学校帰りに桑田くんと同じに喫茶・軽食 " ラケル ” でオムレツを食べるのが常、トロトロのオムレツにホクホクの皮つきじゃがいもに温かな丸いパン。

バイトがない時はラケルから、桜丘にある JAZZ喫茶 " Mary Jane " へ。

大人たちに交じって、背伸びした本を開きながらアバンギャルドなジャズを聴き入っていた。


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小学6年生のとき、NHKの小学生のクイズ番組に出演することになったとき、渋谷東横百貨店で初めて自分で選んだ水色のカーディガンを買ってもらった。 嬉しかった。

高校生のときに付き合って間もない女の子に、漱石の「こころ」をプレゼントしたのに、別れるときに返ってきたのは太宰治の「人間失格」だった。 渋谷警察署の前で渡された。

高校の授業が終わり、バイト先の魚屋さんに行く前に、渋谷西武百貨店にあった小さな詩歌専門店 「ぽえむぱろうる」 に寄って、こっそりと凝った装幀の詩集を開くのが愉しみだった。

道玄坂にある " 長崎飯店 ” で初めての皿うどんを食べたときの感動、百軒店の " ムルギー " のいつものカレー、" 喜楽 " のシュウマイ定食。

つい何年か前に別れたのも渋谷宮益坂。

砂に煙る渋谷駅のバスロータリー、別れの悲喜こもごも。 そんな私の渋谷の街。

成長させてくれたのか否か、街だけは変わってゆく。
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by w-scarecrow | 2016-09-05 22:22 | 散歩 | Comments(2)

夏祭り

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ハンドボール部の名ゴールキーパーだったM ちゃんの浴衣姿。

下北沢の商店街の夏祭り、飲食店は出店で店の味を提供してくれる。

ストリートパーフォーマンスや若手芸人が演劇の街で技を競っている。

外国人の多さに驚いた。


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熱戦がつづくリオ五輪や高校野球、勝者の歓喜、敗者の涙、「瞬間」という言葉の重さをひしと感じた。

その一瞬のためにどれだけの時間と努力を費やしたのか・・・。

アイドルたちのすぐに乾いてしまう涙と違って、糧となる涙。


私が桑田佳祐の歌う ♪ 大河の一滴 ♪ を聴きながら目頭が塩辛くなるのと訳が違う、懐かし思い出の情景をフォルダに残しておく情けない男たち、敵たちは上書き保存で済ましているというのに。


夏祭り、子どもや大人の浴衣姿にしばし暑さを忘れる。
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by w-scarecrow | 2016-08-17 15:14 | 散歩 | Comments(0)

シュワッチ

歴史上、記録的な暑さの夏になると NASA が言っていた。

アスファルトからの照り返しでオーブントースターのなかにいるようだった。

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さて、シャツのボタンを探しに新宿のユザワヤへ行くか、ちょっと遠いが浅草のほおずき市へ行くか・・・。

その前に投票所へ。選管から送られてくる投票整理券がどうしても督促状、脅迫状に感じられて毎回、トコトコと足を運んでいる。

冷房のきいた投票所で椅子に座りペタとハンコを押す人、PC をいじっている人、ジッと私を監視している人。

いいな~、こんなバイトがあったら。


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江戸っ子の魂の古里浅草、牛すじをつまみながら大ジョッキで一杯、み~んな笑顔。


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いつも銭湯へ行ったときに思う、ジッサマたちはなぜ熱~いお湯が好きなんだろう?


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バッサマたちはなぜ芸能人を見るとすすり寄ってマーキング(触る・両手で握手・背中を叩く)をしたがるんだろう? たぶん本能なのか。


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ラジオ CM でクスッと口元緩むタクシーものがある。

       「運転手さん、五反田(ごたんだ)まで行ってください」

       「わかりました、オランダまでですね」


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今だに2020東京オリンピックのエンブレム、組市松紋のデザインが馴染めない。


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7月10日はウルトラマンの日。

下北沢のいつもの飲み屋さんに " ウルトラマンX " に出演し、主題歌も歌っている千晶ちゃんと共演者の T くんがいた。

ウルトラマン50周年イベントの帰りみたいだった。 50年が経ったんだ~。
呑みながら私の発する言葉はほとんど「シュワッチ!」。 

今のウルトラマンはどんな言葉を発するんだろう。「何ッチ?」
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by w-scarecrow | 2016-07-11 20:16 | 散歩 | Comments(2)

横浜 加油!

今年も GW の野球観戦。横浜スタジアムは超満員。

ダントツ最下位の横浜 DeNA ベイスターズを応援する人々は、創立133年目の初優勝という奇跡を起こしたプレミアリーグ、レスターの熱狂的なファンと被ってしまう。

ソフトバンクの2軍と戦っても負けてしまいそうなベイスターズの打撃陣がやっとの思いで3点をもぎ取ってヤクルトに辛勝した。

お祭り(町内会の)気分で中華街へ繰り出し、乾杯068.gif


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日本人の好みに合わせた中国料理ではなく、日本で働く中国の料理人が仕事帰りに寄りそうな小さな店もあるが人数が多いときは無理だ。

横浜中華街は広東省出身者が作った街、やや甘めであんかけでとじる広東料理店の数が一番多く、大まかなくくりで上海、北京、四川料理店とつづく。

私たち一行は店員の感じの良い(希少)いつもの広東料理店・龍鳳酒家へ。

ほんとの広東料理を食べたければコース料理しかないが、なんでも食べたい一行なので単品に。

注文は女性たちに任せるに限る。

おじさんたちが注文すると町にある中華屋と同じオーダーになってしまう、「まずは生ビールに焼き餃子でいこか!」

そして春巻きシュウマイの点心類、あとは Cook Do のラインナップで青椒肉絲、回鍋肉、エビチリ、酢豚、麻婆豆腐、焼きそば、五目チャーハンという定番の AJINOMOTO 商品一覧になってしまうのは確実

女性たちの計らいで野菜も魚介も少しは広東の味を堪能できた。


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中華街の小さな料理店は例え広東や上海料理の看板を掲げても、四川料理の麻婆豆腐やエビチリ、回鍋肉といった日本人の好きなメニューに加えなければならない、味付けも日本人向けに甘く、ときに酸っぱくしている。

京料理の専門店が長崎の卓袱料理や東北の郷土料理も出しているようなもの。

中華街で食事をした中国人が感じるのは砂糖の甘味。肉まんは中国料理にはないが中華街大人気の名物店 Ed の肉まんが苦手みたい。

日本で生まれた中国料理、AJINOMOTO や丸美屋の中華料理で育ってきた私たち、たまには中国各地の奥深い郷土料理も食べたいですね。

一行の最後は酸辣湯(サンラータン・四川料理)スープで〆た。

よかった~、最後に冷やし中華が食べたい!という野暮がいなくて。
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by w-scarecrow | 2016-05-05 14:05 | 散歩 | Comments(0)

たけのこの里

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赤坂見附から渋谷へ。

東急東横店での福岡物産展でご飯のお供を二品購入。

かつて " 青ガエル " と呼ばれていた玉電(世田谷線)の車両の前は待ち合わせの女の子ばかり、どうして男は女の子待たせるのだろう?

携帯電話のない時代は、どうしたんだろうか?事故でもあったんじゃないか?と相手を気遣いやきもきして待っていたが、今はどんなドキドキ感があるんだろう?

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ハチ公の前は殆どが外国人の旅行客、Hachi と代わる代わる記念撮影をしている。

カエル電車と帰ってくることのないご主人を待ちつづけたハチ公が向かい合っている。


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池ノ上駅からの帰り道、右足の痛みはまだ引けずゆっくりゆっくりと歩く。

家の近くの公園で一休み。 緑の葉が混じり始めた桜の木の下、お爺さんと警備会社の制服を着た50歳近いお父さんがベンチに座っている。

近くの道路工事現場の交通整理をしてるのだろうか。

村上龍の短編集に『 走れ!タカハシ 』というのがあった。
タカハシというのは1980年代に活躍した広島カープのスター選手。
走攻守そろったイケメン内野手だった高橋慶彦。盗塁王3回、全編タカハシが会話の中で登場する。

交通整理をしているカープファンのおじさんも一台車を通すごとに「走れ!タカハシ」と声をかける。

その中の一編、中距離トラックの運転手をしている昔気質のお父さんは仕事人間、家庭を顧みないという理由で妻に別居をされてしまい、中学生の娘との二人暮らし。(平成アベノミクスの今では考えられない理由)

思春期の娘とのギクシャクとした生活にも悩む働き者のお父さん。

ある日運送会社が倒産し、職のない日々がつづく、以前社長に連れて行かれたオカマバーで「あんたは絶対オカマに変装したら一番の売れっ子になるわ」と言ってくれたトマトちゃんと偶然、街で出会う。

娘には警備会社で働いていると嘘をつきオカマバーで働くことになる。
大学のラグビー部の部長をやっているというガタイのいい男が客でくる。横柄な態度で飲みつづける男はやがてトマトちゃんに絡みだし、それを止めたお父さんの頭をボトルで叩きつけてしまう。

オカマちゃんの姿で入院してしまったお父さん、その姿に別居中の妻が驚き嘆くが、娘は何気ない顔をしている。
お母さんと一緒に暮らす?との誘いには首を横に振る娘。

「いつか、お母ちゃんと一緒に野球観に行こうね」とお父さんの耳元で告げる娘。


そんな父と娘の物語があったなと、ベンチで旨そうにタバコをふかしている警備会社のお父さんを " Meiji たけのこの里 " を食べながら眺めていた。
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by w-scarecrow | 2016-04-09 18:23 | 散歩 | Comments(0)

酒と泪とお墓と女

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                    どっかに行こうと私が言う
                    どこ行こうかなとあなたが言う
                    ここもいいなと私が言う
                    ここでもいいねとあなたが言う
                    言っているうちに日が暮れて
                    ここがどこかになっていく

                                    谷川俊太郎 『 ここ 』




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渋谷で用事を済ませ、遅い昼飯は下北沢の外れにあるパン屋 " KAISO カイソ " のバケットサンドが食べたく、自転車を転がした。

もちもちしたバケットにハムとチーズが入っているだけだが、これがうまい!! そんな至福のときを北沢緑道の満開の桜並木の下でパクリ、パクリと花見て食す。

     *             *             *             *    


昔、仕事仲間のBと呑んでいると映画や音楽や未来の話は殆どなく、お寺さんと墓地の話が多かった。
それが詳しいときた。

B の付き合っている彼女は山本寛斎の長女に似たスレンダーなベッピンさん。

彼女と付き合い始めて間もなく、「 B くんの先祖のお墓はどこにあるの?」と訊いてきたらしい。
よくわからない新興宗教に入信しているのではないかと疑ったらしい。

デートは主に多磨霊園、雑司ヶ谷、青山霊園、竹久夢二や夏目漱石、夏目雅子、山本五十六に掌を合わせ、彼女が作ってきた " おいなりさん " を霊園で食べることが多かったらしい。

彼女は映画配給会社に勤めていた子で歴女、文学少女、仏像マニア。

二人での旅行といえば京都護国神社に眠る坂本龍馬や中岡慎太郎の墓参り、萩や鹿児島へまで幕末の志士の墓参りの旅はつづいたという。
ちゃらちゃらした美食の旅ではない。

結婚した彼らの新婚旅行先はパリ、彼女の好きなバンド " ドアーズ " のバン・モリソンの墓参りだったらしい。

今でも二人で出かけるときは北海道物産展でも流行りのパンケーキ店でもなく、寺社霊園、Bの先祖の墓へと出向くことが多いという。
奈良ではの河島英五にも掌を合わせてきたらしい。

2年前に二人と会ったとき「またみんなで花見したいね~」と相変わらずのペッピンさんの彼女が言い出した。

そしたらB が「 w さ、キヨシローの墓参りして高尾山での花見、よくない?」

忌野清志郎のお墓は高尾山にあるらしい、淡い桜の花と清志郎。

全く合わないと思うが、墓参り好きの夫婦の飛んでる加減と清志郎のぶっ飛び加減はイコールかもしれない。

いつか行かなきゃ清志郎の墓参りとお花見。
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by w-scarecrow | 2016-04-01 18:41 | 散歩 | Comments(2)

Forever Young ♫

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3月4日、巣鴨地蔵通商店街は縁日の日。

原宿竹下通り以上の人波、ただ違うのはお年寄りたちは流れて歩くことはなく、右に左に前に後ろにとジグザグに屋台を覗いている。

それと自撮り棒を持っているやからはここにはいない。

                   ♪ 自撮り棒 塩かタレかと聞く爺ちゃん ♪
       

ぶつかる、押される、全く若者のいない人波を私も老人パワーに負けずにとげぬき地蔵高岩寺まで歩く。


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ご長寿さんたちは、こっちで玉こんにゃくを食べ、あっちでお好み焼きや焼鳥を頬張っている。


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やっといた!年金を貰っていない女子!

占い師は、この町では滅多に訊かれることがない 『 恋愛運 』であたふたしているのか、本かなんか引っぱりだしている。

恋愛は会議室で起きているのではなく、現場で起きているんだ! 本なんかに頼るな。


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こちらにもいた。 " 幸福だんご " の向こうには " 洗い観音像 " に深く掌を合わせる人たち。


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真っ赤な下着を売る店の前では外国人に道を訊かれている、とげぬきレディー。 場所がワルイ。



3月4日、父の命日。 

ソメイヨシノの発祥の地、染井霊園の父の墓前に花をたむけ、こころ模様を語ってきた。

陽射しが気持ちよかった。

「また来んね、親父」
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by w-scarecrow | 2016-03-04 18:16 | 散歩 | Comments(2)