winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 243 )

だいこん

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今日の終わりも渋谷。

人はなぜ暮れなずむ街をジッと眺めているのか? 

上から地上を眺めていると、くよくよしている自分がちっぽけに見え、「おいおい!シュンとしてないで上を向いて歩こうぜ!」と活力をもらっているのかもしれない。


気温は高かったが風が冷たい昼前の下北沢、フレッシュネスバーガーで大好きなホットドックを頬張り、タマネギとピクルスの絶妙なコンビネーションに満足していた。

窓際には鷲尾いさ子みたいな美人がコーヒーを飲み宙を見ている。 なぜこんな美人がスタバではなくフレッシュネスバーガーにいるんだろう?
その向こうには私と同じようなおじさんが分厚いバーガーを食べている。スタバには向いていない。

美人の横にはナチュラルハウスで買ったのか葉付きの大根がレジ袋から顔を出している。

何を作るんだろう?

緩やかな気温のせいか窓の外を行き交う人も心なしか落ち着いて見える。


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鹿児島市の HP にある " こころの言の葉 " という子から親へ、親から子へへのメッセージのページを開いてみた。


     いつか

         私はついこの間まで「不登校」でした。でも立ち直れたのは、お父さんがいたお陰です。
         毎朝私の部屋の前に立って「おはよう、起きてるか」と声をかけてくれたこと。
         不登校児向けの教室を寝る間をけずって必死に探してくれたこと。
         請求書に示された高い金額をにらみながらも、私を塾に通わせてくれたこと。
         全てがありがたくて温かい。
         どんなに辛くても、お父さんは亡くなったお母さんの分まで背負い、私を支えてくれました。
         直接言おうとすると、きっと私は泣いてしまいます。
         だから、いつかお父さんがこの文を読む日が来ると信じて・・・。
         「迷惑かけてごめん。そして、ありがとう」


なにかキュンとした。


父に対して無口になった高校生のころ、父の親友が亡くなり告別式へ参列した父の帰りが遅くなった。

外は夏の雷雨、「今、田町だからこれからバスに乗って帰る」と父からの電話を私が取った。

すぐに雷雨の中を父の傘を持ってバス停へと向かった。

バス停へ向かう途中にあれだけ激しかった雨はサッと引き、私の傘からの雨だれはなくなっていた。

親友を亡くした父はいつもと変わらずの表情でバスから降りてきた。

閉じた傘を2本持って立っている息子に驚き、口元が少しだけ緩んだように見えた。

「待っててくれたのか・・ありがとな」


おそらく父から「ありがとう」と言われたのは、初めで最後だったような気がする。


フレッシュネスバーガーの美女の買った大根に触発されて、私も大根を買ってきた。 大根を煮付け鶏そぼろあんかけにした。
味噌味でもよかったが、今日は醤油味で。





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by w-scarecrow | 2017-02-07 00:49 | そのほか | Comments(0)

ひらひら

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なんだこの寒さは!!東京。 ひらひらと雪のこどもたちが・・・舞っている。

近所の医院にはこんな底冷えのする日でも 6,7人のお年寄りが待合室にいる。 私は youngest。

お年寄りたちは待合室に置かれた「文春」「週刊新潮」や「PEN」やファッション誌を読むわけでもなく宙を見、退屈になれば看護師さんに不自由な状況を語っている。

私の兄弟も父の遺伝なのか皆、胃腸が弱い。 プレッシャーに弱いのかもしれない。

ガスター20と尿酸値を抑える薬をもらうのに30分以上は待合室でじっとしている。


私の母も隔週に地元の病院へ通院しているが、どんな待合室での空間を過ごしているんだろう?


母の手は魔法のようだった。 熱っぽい額に触れてもらうだけで気分が落ち着いた。
痛いお腹をさすってくれると心なしか和らいだ。

大きくなった今でも、こころ許す人に触れてもらえば痛みは和らぐのかもしれない。


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" 60歳からの主張 ・川柳部門 " というのを目にした。


            ” 定年後 3日で妻の部下になる ”

            ” 目がかすみ妻と書いたら毒に見え ”

            ” 何曜日?馬鹿にするなと指を折り ”


サラリーマン川柳と同じで自虐ネタのなかに、ほのぼのとした家庭の姿が見えてくる。




アメリカ大統領選が終わったとき、嘉門達夫が 森昌子の " 越冬つばめの " の替え歌を歌っていた。

            ♪ ヒラリ~ ヒラリ~ ヒラヒララ トランプに負けた女です ♫

プーチン大統領が来日した際には、" ジョニーへの伝言 " で、

            ♪ プーチンが来たなら伝えてよ 2時間待ってたと~ ♫



今日はアメリカ新大統領の就任式、嘉門達夫はどう斬るんだろう?



NHKの夜11時代に放映されている、桑子アナの「これでもかっ!」くらいな爽やかな明るい笑顔のニュース(暗いニュースでも)の時間に帰れればいいんだけど・・・。 ダッシュ!

黒霧島の水割りを呑みながらの、ホッとする至福のときなんです。 
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by w-scarecrow | 2017-01-20 14:50 | そのほか | Comments(2)

りんご

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            成長


                   わけのわからぬ線を引いて
                   これがりんごと子供は云う

                   りんごそっくりのりんごを画いて
                   これがりんごと絵かきは云う

                   りんごに見えぬりんごを画いて
                   これこそりんごと芸術家は云う

                   りんごもなんにも画かないで
                   りんごがゆを芸術院会員はもぐもぐ食べる

                   りんご りんご
                   あかいりんご

                   りんご
                   しぶいか
                   すっぱいか

                                         谷川俊太郎


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オバマ大統領のお別れ演説がCNNで流れていた。

心に残ったのは「民主主義」「多様性」「寛容」というシンプルな言葉に8年間の気持ちが込められていた。

アメリカは移民たちのつくった国、ここに住めば今より良い日々、もっと幸せな生活がある。 建国以来、そんな新天地を求めて人々は海を渡ってきた移民たち。

あの軍産複合体の手のひらに乗っかったジョージ・ブッシュJr.が大統領になっていなければ、今の殺戮だれけの世界はなかった。 
歴代アメリカの大統領のなかでその資質・能力は目をつむりたくなるほど最低な指導者だったブッシュJr.

メリル・ストリープの言葉が未来に託してあるべき姿をすべてを語っていた。



日本は寒波に覆われただただ寒い。

何年か前までは冷え性というものは女性だけのもので自分には関係ないと思っていた。
いまは足の指先が冷たくて、足用のホカロンを貼り靴下を重ね履きしている。


50代の背広を着たおじさん二人、飲み屋のカウンターで紅白歌合戦と J-Pop の話をしていた。
私も好きな " SEKAI NO OWARI " (世界の終わり・セカオワ)の話をしていたが、グループ名を " この世の終わり " と大きな声で言っていた。

訂正したかったが、まあいいか " この世の終わり " で。



                                   
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by w-scarecrow | 2017-01-16 21:53 | そのほか | Comments(0)

おい、おい

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正月も明け、もう時計だけは未来へとカチカチと進みつづけている、 カチカチ。


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1月3日のバスタ新宿からの駅の風景。


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信州・松本方面に往くバスが出発を迎えていた。


松本出身のY さんとの徒然が想い浮かぶ。

草野球の帰りのY さんの運転する車の中、「w さん、お腹空きません?」 「ちょこっと・・」

「なんか、サラダを食べたくなりませんか?」 「・・・・・?」

Y さんは設計事務所の社長、今では死語となっている「紳士」。 こよなく故郷を愛している。


生まれてからサラダを欲したことは一度もない。 サラダは脇役。 壊れた躰が野菜を欲することは多々ある。

Y さんも40代の独身、私も含め独身のオジサンちの冷蔵庫には " 野菜生活 " " 充実野菜 " と伊藤園やカゴメに命綱を渡している。


「下北沢のイタリアンでも寄りませんか?」 「・・・はい」


未だに、ジュースとスムージーの違いが判らない。

" 朝はスムージーを飲んで、昼は会社の近くでパスタでランチ"、 そんなOLより" 朝は駅の青汁スタンドで青汁を一気に飲んで、昼は夕べの残った惣菜、里芋の煮ころがしや卯の花の手作り弁当 " を食べているOLに感動する。

Y さんとはパスタと山盛りのサラダの男二人のランチだった。 添え物ではなくメイン。


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Y さんは、あっち系(新宿2丁目)ではないかと皆が思っていたが、すっとこどっこいドキッとするような美人を射止めた。

これにはショック!


そんな私は、ディズニーランドに興味がなく、アボカドも好きではなく、パンケーキ屋に並ぶのなんてもっての外、「占いなんてバカバカしいじゃん」、
コラーゲンがいっぱい!!に右往左往されず、にぎり寿司には箸を使わず、しかと江戸っ子なりに手で食す、そんなキップのいい女子が好きだ!と語ると、「あぁ、ぁ~」と皆に、溜息をつかれています。

 
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居酒屋へ行ってポテトサラダが美味しい店はすべてが旨い!

下北沢にある " わぐや " のポテサラ、もちろんジャガイモは茹でるのではなく蒸かしている、玉ねぎはさっと塩を振って絞るだけ、それに燻製ぽいベーコン、そんなシンプルな日本一旨いポテサラ!がいい。
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by w-scarecrow | 2017-01-11 22:08 | そのほか | Comments(0)

2017 はじまり

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                     あけましておめでとうございます



     ” 正月の四日になりてあの人の年に一度の葉書も来にけり " 

三が日を過ぎ、待ちわびた便りが届いた嬉しさを詠んだ石川啄木の歌がある。


穏やかな年の明け、3日分のお雑煮の汁を作り、朝からお餅を6ケも食べてしまった。

何かが足りない、柚子を買い忘れてしまった。 太陽の光りを浴びた控えめなエネルギーの一片がほしかった。



郵便受けには旧友たちからの便り、彼らの暮らす町々の空気感が伝わってくる。

何十年とつづく新年の挨拶、彼らの披露宴のポートレイトから始まり、幼児を抱いた家族の姿、七五三、小学校入学、成人式を迎えた子供たちと写る、髪の毛に白いものが少し混じった夫婦の姿と、彼らの家族の歴史が私のもとにしまってある。

さすがに今は写真のない文字だけの殺風景な年賀状、子育てに一段落した彼らの緩やかな日々が行間から伝わってくる。


     ” 何となく今年はよい事あるごとし 元日の朝晴れて風無し "  啄木


本年もよろしくお願いいたします。
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by w-scarecrow | 2017-01-01 16:10 | そのほか | Comments(2)

家族の風景 ♫

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        『 奈々子に 』  吉野弘           




赤い林檎の頬をして

眠っている 奈々子

お前のお母さんの頬の赤さは

そっくり

奈々子の頬にいってしまって

ひところのお母さんの

つややかな頬は少し青ざめた

お父さんにもちょっと

酸っぱい思いがふえた

唐突だが

奈々子

お父さんは お前に

多くを期待しないだろう

ひとが

ほかからの期待に応えようとして

どんなに

自分を駄目にしてしまうか

お父さんは

はっきり

知ってしまったから


お父さんが

お前にあげたいものは

健康と

自分を愛する心だ


ひとが

ひとでなくなるのは

自分を愛することをやめるときだ


自分を愛することをやめるとき

ひとは

他人を愛することをやめ

世界を見失ってしまう


自分があるとき

世界がある


お父さんにも

お母さんにも

酸っぱい苦労が増えた

苦労は

今は

お前にあげられない


お前にあげたいものは

香りのよい健康と

かちとるにむづかしく

はぐくむにむづかしい

自分を愛する心だ




X’mas イブ、Kさんの素敵な一家とのひと時。

ご夫婦と大学3年生の弁護士を目指す息子さんと、何度か手作りケーキをいただいたキュートな高1の娘さん。

Kさんは立教大学の体育会のバスケットボール部の主将だった心身、筋の通りすぎた体育会系。

美人な奥さんは長州出身の今でも武士の娘(旦那曰く)、娘さんの高校入学祝いのときに、東松原の洋菓子店のロールケーキを贈ったところ、すぐにお礼の手紙をいただいた。

請求書だらけの郵便受けに、ほんとキラキラと星の輝くような封筒が入っていた。

高校生の自分に戻ったような感動、筆の細さも懐かしかった。

お礼の手紙。

嬉しかった。

頑張れ!高校生活、はぐくむことの難しい、「自分を愛するこころ」を大切にね。


素敵な家族の風景、触れるだけでも素晴らしい一日。 Happy Merry X`mas.
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by w-scarecrow | 2016-12-25 05:03 | そのほか | Comments(0)

想い 

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私の誕生日。

朝、姪っ子からの「おじちゃん、お誕生日おめでとう!」のメールが届いた。

「身体を大切にね!」

朝から、ウルウルきた。


もう、おめでたくないぜ! なんか格好悪いのなんのやら。 

携帯を冷蔵庫に仕舞おうとしたら、またメールをいただいた。

恥ずかしい・・・なんて返信をしよう?

「ありがとう」

呑み仲間、旧友、遠くに住む人、大切な人たち、だからこっ恥ずかしくて、返信を書くのも恥ずかしくて。


帰宅して宅配便の不在届けが入っているかな~と郵便受けを覗くが、ピザ屋のチラシだけ。


前日にプレゼントにいただいた芋焼酎をちょっと男らしめに水で割っている。

ラジオから大橋トリオの ♪ 贈る言葉 ♪ のカバーが偶然にもかかっていた。

気の抜けたサイダーみたいな大橋トリオの歌声が響く。

みんなに感謝。
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by w-scarecrow | 2016-12-07 23:07 | そのほか | Comments(2)

紅に黄金

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        ” とめてくれるな おっかさん背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く ”

バブルの時代の西武系のお洒落なコピーなど、なんのその昭和の広告業界にもこのアナクロな感性は真似できなかった。

1969年、東大安田講堂が陥落。 その学生たちの殆どが東大生ではなく他大学の学生だった。

安田講堂ろう城へと向かうころ、駒場校舎の学園祭のキャッチコピーが橋本治の有名なシニカルなコピーだった。

異口同音に堂々と訳の判らないカタカナ言葉をつかい革命を語っていた学生たちの儚さ。薄っぺらさ。

それに対してのなんと許容力に富んだコピー。



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東大駒場校舎も黄色と紅色に包まれています。 赤門の本郷にはまだ深さは叶いません。

東大=小学校からの受験塾~中高の進学校=結局、殆どはお金持ちの子弟のたち。

なんで貧しい家庭の受験生が授業料の安い、国公立へ入学できないんだろう!

奨学金の返済をどっと抱ている理系の男、ひ弱な優等生と違った逞しい東大OBのAくん、ジョギング中の彼に出くわすと元気をもらえる。 「ちわーす!」

師走に入った。 

ハロウィンに較べて最近はX'mas が地味に感じてしまう。

以前のような、カップル最大のイベントが薄れつつあるのかな。

ただハロウィンのあの大行列は渋谷ではなく、九十九里浜あたりでやってくれればいいんだけど。





 

 
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by w-scarecrow | 2016-12-01 00:14 | そのほか | Comments(2)

お袋さん

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東京小岩近辺の電車からの画。 


大正生まれのお袋との電話での会話。

「ちゃんと野菜を食べていなきゃいけないよ」との、いつもの苦言。

「たまに一人鍋をしているし野菜も摂ってるから心配ないよ」


「お袋さんも、相撲とりじゃないけどちゃんこ鍋や、スープ類を摂りなよ!」

料理が苦手な母親、ちゃんと食べてね。

電話の声を聞くと、いつも元気だ。 息子たちには絶対、弱音を見せない母。
 

まだまだ長生きしてほしい、大正人。 

息子は本当は野菜もあまり摂っていなく、いつも「元気だよ」とウソの報告をしています。 ごめん!お袋さん。 
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by w-scarecrow | 2016-11-27 04:23 | そのほか | Comments(0)

KAZE

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大家族のなか、一番下の末っ子で育ってきた。

私が小学校へ入学したときは長男は大学へ入学。 家には爺ちゃん婆ちゃんが同居している時期も、信州佐久出身の大学生2人が我が家に下宿人としているときもあり、食卓は人、人、人の大学の合宿所みたいだった。


今、ひとりで部屋で呑んでいると遠い世界の幻のように感じる。 「タケシくん、ハイ」の世界だった。

あんな家で育ってよかった。 父は母のことが大好きだった。 その家族の空気の絵柄がずっと残っている。


昨日、近くの駅の踏切で以前、よく飲んだPくんが若い奥さんとベビーカーを引いて踏切を渡ろうとしていた。

Pくんは2度、妻へのドメスティック・バイオレンスで離婚している。

大泉洋にそっくり!のPくん、いつも呑んでいて超明るく楽しい男だった。

そんな新しい家族の図をみてやるせない気持ちになった。


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FMから、とても懐かしい曲が流れてきた。 いくつの時だろう?
韓国系アメリカ人の Priscilla Ahn の歌う「KAZE 風」 https://www.youtube.com/watch?v=bpnwX0pZKs

どこへ帰ればいいんだろう?
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by w-scarecrow | 2016-11-25 02:42 | そのほか | Comments(0)