winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 255 )

揺れた、うねるように揺れた

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揺れた、地面がうねっていた。
自転車で明治通りを走行中、信号で停車しているトラックやバスまでが大きく回転するように揺れていた。

ビルから人が連なって外へ出てきた。

6時過ぎ、家へ戻ったら想像通りに本棚から本やDVD,CDが落ち、食器棚の硝子扉が開き、うつわの半分が床に散らばり粉々になっていた。「あ~あ」としか言葉がでない。

今、破片を3個の段ボールに入れ一息、もうこのままにしてTVで東北各地の被害状況を見ることにした。

うちはうつわで済んだが、もっともっと生きていくのに不可欠なものを失っている人たちの状況が映し出されている。

余震が東京でもすっとつづいている。


この寒さの中、電気が止まり不安を抱えながら夜を迎えている人たち、早く沈静化してくれることを願います。
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by w-scarecrow | 2011-03-11 20:34 | そのほか | Comments(8)

町の自転車屋さん

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今週に入って2度目のパンク。
月曜の夜は酔っ払い運転で、横にコケて大きくスライド。 打撲箇所、擦り傷多々。 タイヤもパンクしていた。
2度目は今日の午後、♪ 六本木心中 ♪を歌いながら渋谷の街を颯爽と走っていたら、スゥーと後輪が縮みパタパタになってしまった。

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アン・ルイスがまずかったのかも。 自転車を押して20分、おじさんの自転車屋へ。
ここの自転車屋さんとは20数年の付き合い、おじさんの野球チームとも試合をしていた。

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普通パンクを修理するには長くても15分で済むが、おじさんとこへくるときは40~50分の修理の時間を要す。
今の若者たちみたく『・・しながら』の『ながら族』ではない。
喋りながら修理ができないタイプのおじさん、ちゃんと手をとめて話す。

もう80歳を越えているが、記憶は鮮明。 戦中は芝浦高専で野球をやっていた。
フォークボールの神様、杉下茂や関根潤三の話から始まり、戦中、戦後のアマチュア野球の歴史を熱く語ってくれる。

だいたい長嶋茂雄が巨人に入団するころには40分が経過している。
中学時代の日本史の授業と同じで高度成長期の始まりあたりで終わり、春休みに入る。

私も野球の話をしているときが一番幸せな時間。つっけんどんな東京弁で喋れるのが嬉しい。 
「また、話においで」と帰り際に言う。
おじさん、まだまだ頑張って! 
次は長嶋入団以降の話をしようね。 毎回、前編で終わってしまうから、今度は巻き戻さないで再生ボタンを押しましょうね。
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by w-scarecrow | 2011-02-24 19:11 | そのほか | Comments(4)

蚊取り線香

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観覧車を見て、すぐに想い浮かぶのは映画『第三の男』。
第二次大戦後の荒廃したウイーンの街、遊園地の破壊された遊具のなかに観覧車だけは朽ちることなく、灰色の空に聳えている。

事故で死んだとされていたハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)と親友のアメリカ人小説家マーティンズ(ジョセフ・コットン)が再会する観覧車のシーン。
ハリーが粗悪なペニシリンの闇売買で財を成しているという事実を信じたくないマーティンズにいう言葉が印象的だった。

「ボルジア家の30年の圧政はミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチのルネッサンスを生んだが、スイス500年のデモクラシーと平和は何を生んだ?! 鳩時計だけだ」

観覧車の高みから見えてくるもの、頂きから徐々に降りてくる周りの風景の変化・・・。

戦争という『悪』に翻弄され、心までも壊されていった現実の虚しさがハリーの口元に浮かんでいた。

FMからガンジー石原の歌う♪人間は蚊取り線香♪ という曲が流れてきた。
中島らもさんの劇団の作家をしていたガンジー石原、50歳を過ぎてのシンガーデビューらしい。

渦を巻いた線香はゆっくりと燃え、灰を落とし、やがて渦の中心にきた時に役目を終える。


私は蚊取り線香が尽きたとき、燃え落ちた灰が生きてきた証しを残すように、渦を巻いた灰になっている様子をしばらく眺めてしまうことがある。
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by w-scarecrow | 2011-01-20 18:25 | そのほか | Comments(8)

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2011年

明けましておめでとうございます。
















時を過ごす、時を過つ(あやまつ)、どっちを生きているんだろう?

今年もフラフラと寄り道をしながら歩いていきたいと想っています。

いつも、温かいコメント感謝です。
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by w-scarecrow | 2011-01-01 00:11 | そのほか | Comments(16)

ふるさと

「新幹線に乗っていてどのあたりから関西弁のスイッチが入るの?」
「米原を過ぎたあたりかな・・乗っている人たちの言葉も関西弁が多くなってくるし」
その子から大きな富有柿をもらった。
「X'masプレゼントにもらったのは、実家から送ってきた柿だけなの。美味しんだよ・・」
彼女は年が明けて2日まで仕事で、3日に帰省できるらしい。
「お父さん、ひとりで暮らしているから三が日には帰ってあげないと・・」
お父さんが作ったお雑煮が一番美味しいと言っていた。

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コンビニで特製肉まんを買って代官山の西郷山公園まで。
途中、海老蔵邸の前を通ってみたら、まだ多くのカメラマンたちが脚立に座り寒さをこらえていた。

自分には何か偶然(必然)を呼ぶ才能があるのではと思うときがある。
石川県の旅で食べた、のどぐろの寿司をまた食べたいな~と想うとTVのニュースで「森喜郎の長男が石川県小松市で飲酒運転で逮捕」との一報が入ったり、タヒチ・ボラボラ島の水上コテージで透き通るような海を眺めながら芋焼酎でも呑んでいたいな~と想って、TVのスイッチを入れたらタヒチの旅番組だったり・・数知れずそんな偶然がある。

特製肉まんを持って西郷山公園に行ったら、ベンチに座り二胡の練習をしている50代の女性がいた。3度目だった。
その二胡の奏でる切ない音でコンビニの肉まんが、とびっきり旨く感じた。
中国桂林あたりの水墨画のような山々の風景が浮かび至福の世界へ。
前世は多分、桂林で川魚をとっている漁師だったかもしれない。
ポルトガルの魂の歌、ファドを聴いて感動したときは前世はポルトガル人で伝道のためジパングへやってきたかもしれないと想った。

いつもこんなことを考えながら年を越す。
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by w-scarecrow | 2010-12-29 23:28 | そのほか | Comments(12)

小さな妖精

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A dream you dream alone is only dream

A dream you dream together is reality

- John Lennon -




ひとりで見ている夢は ただの夢

あなたが誰かと一緒に見る夢は 現実である


- ジョン・レノン -









スウェーデンの小さな妖精『トムテ』、元来の北欧のクリスマスは冬至の儀礼みたいなもので、一年で一番夜が長いこの時期に、再び日が長く明るくなっていくことを祝い、暗い森に住む小さな妖精たちもお祝いに出てくるらしい。

FM放送では朝から何度もJohn Lennonの♪Happy Christmas(War is Over)♪が流れています。

小さい頃、わが家にはビング・クロスビーの"ホワイト・クリスマス"のドーナツ盤があった。
サンタクロース姿のビング・クロスビーの紙ジャケット。
父が不二家で買ってきたケーキを切るときに、兄がBGMで流していた。
私はクラッカー担当。

クリスマスの朝、起きたとき枕元には不二家の大きな銀色の靴下(長靴)が置かれていた。

私が眠りについたころ、わが家にやってくるサンタはいつもご機嫌で酒臭かった。
静かに忍び足で部屋に入ってくるのだが、シャックリやゲップをしたり、さきイカの香ばしい匂いもする、
部屋の扉を閉めた後、島倉千代子の(十八番の)♪あゝ、それなのにそれなのに・・♪を歌っていた。

幼稚園のころは、西洋人はアメリカ人かドイツ人のどちらかだと思っていた。
ジャケット写真のビング・クロスビーがサンタだと想っていたこともあったのかもしれない。 
でも西洋人は『沢の鶴』の二級酒は呑まない。
あんなご機嫌なサンタはいない。 島倉千代子は歌わない。

War is not over.
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by w-scarecrow | 2010-12-23 22:53 | そのほか | Comments(6)

フジヤマ

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うそっ!

それだけは止めてくれ!

ベランダへ出ると
富士山が真正面に見える
それだけの理由でこの部屋をかりたのに

富士山の位置を
西へ100kmくらい移動してくれるのなら許す


黄昏時の紅く染まった富士は息を呑むような美しさ
風呂上がりに 腰に手を当て呑む068.gifビールの旨さ
そんな愉しみを奪わないでくれ
舘ひろしの愛用している白いガウンを買おうと思っていたのに・・

お願いだから俺のフジヤマを奪わないでくれ!



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♪  頭を雲の上に出し 四方の山を~ ♪ 頭しか見えないじゃないか! パラボナなんてつけるな!
俺のフジヤマを返してくれ007.gif 
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by w-scarecrow | 2010-12-13 08:41 | そのほか | Comments(10)

空 壜

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机の上のピクルスの壜

小さな西洋のキュウリがいっぱい詰まっていた壜

原産国:ポーランドと書かれていた
凍てついたポーランドのピクルス工場の画が浮かんだ

タルタルソースやカレーライスの付け合わせになったピクルス

空になっても私のなかでは ピクルスの壜
しば漬けを入れたり 豆を入れたり 
ビー玉を入れたり
今は6色のカラーペンが入っている

出身はピクルスなので ピクルスの壜と今でも呼んでいる

ひとり暮しの友の家へゆく

「かみさんの部屋の方が暖かいから そっちで呑もうか」
亡き妻の仕事部屋 

彼にとっては いつまでも「かみさんの部屋」である。



明日からは師走に入る。 この一年を締めくくる月なのか新年に向かって準備する月なのか、どっちなんだろう。
両方なんでしょうね。11月最後の日、東京は雲一つない青空です。
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by w-scarecrow | 2010-11-30 08:12 | そのほか | Comments(4)

日暮れに咲く花

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昨日、地デジ対応のTVが届いた。
アナログ受信が罪かのように、どの番組でも早めの地デジ対応を呼びかけるテロップに嫌気がさして乗っかってしまった。
来年の春くらいに・・と想っていた。
ブラウン管の時代は15~20年は何も故障もせず長持ちした。
今の家電は5~8年の寿命でメーカーは考えているみたいだ。 
メーカー保証の1年、PCもDVDレコーダーもカメラも「3年目の浮気」ではないが、その頃に必ずおかしくなってしまう。
少し高くなってしまうが5年以上の長期保証をかける。
デジタル一眼は10年保障にした。既に3年目で入院した。

パスポートを取るときに、すごく迷っている様子を見かける。
有効期限が5年にするか10年にするか、それと同じくらいのタームで家電が壊れてしまう。
10年のパスポートを取るのに、添付写真を5回以上撮り直している人もいる。
あまり値の張る高価な家電でも5~8年が寿命と考えれば、手頃な値段なものでいいのかなと想う。

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ベランダの鉢植えに逞しい名も知れぬ花が咲いていた。日暮れの頃に花を開く。
小さく強く優しい花が開く。
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by w-scarecrow | 2010-09-27 23:51 | そのほか | Comments(4)

2010 夏

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               弱った蝶を
               そっと葉っぱにのせるように
               季節の上にそっとのせられている

               眩しく反射する光りの海の上で
               目を細めながら 
               しがみつくものを探している
              
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               過ぎてゆく夏
               2010夏と書いて 消す
               消しゴムのかすだけが憶えてくれている

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日比谷から東銀座まで歩いた。
ビルの陰になった歩道を皆が歩いている。
陽の当たる歩道を日傘をさしている若い子が歩いていた。 
「折角、日傘をさしているんだから陽あたりを歩かなきゃ・・」そんな感じで足早に通り過ぎて行った。

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夜、焼酎の水割りを呑みながら、録画しておいた"列島縦断 鉄道1200kmの旅"、日本列島鹿児島から北海道まで季節折々の車窓から運転席からの風景、山や谷間を走る列車。
鉄っちゃんではないが、流れる風景をTVで眺めながら酒を呑む至福の時間。
♪いい日 旅立ち・・・ああ~ 日本のどこかで私を待っている人がいる~♪ 「いない、いない」自分で突っ込みを入れながら終着駅に到着してしまった。 焼酎の瓶も空っぽになった。

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by w-scarecrow | 2010-09-05 17:46 | そのほか | Comments(8)