winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 238 )

空 壜

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机の上のピクルスの壜

小さな西洋のキュウリがいっぱい詰まっていた壜

原産国:ポーランドと書かれていた
凍てついたポーランドのピクルス工場の画が浮かんだ

タルタルソースやカレーライスの付け合わせになったピクルス

空になっても私のなかでは ピクルスの壜
しば漬けを入れたり 豆を入れたり 
ビー玉を入れたり
今は6色のカラーペンが入っている

出身はピクルスなので ピクルスの壜と今でも呼んでいる

ひとり暮しの友の家へゆく

「かみさんの部屋の方が暖かいから そっちで呑もうか」
亡き妻の仕事部屋 

彼にとっては いつまでも「かみさんの部屋」である。



明日からは師走に入る。 この一年を締めくくる月なのか新年に向かって準備する月なのか、どっちなんだろう。
両方なんでしょうね。11月最後の日、東京は雲一つない青空です。
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by w-scarecrow | 2010-11-30 08:12 | そのほか | Comments(4)

日暮れに咲く花

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昨日、地デジ対応のTVが届いた。
アナログ受信が罪かのように、どの番組でも早めの地デジ対応を呼びかけるテロップに嫌気がさして乗っかってしまった。
来年の春くらいに・・と想っていた。
ブラウン管の時代は15~20年は何も故障もせず長持ちした。
今の家電は5~8年の寿命でメーカーは考えているみたいだ。 
メーカー保証の1年、PCもDVDレコーダーもカメラも「3年目の浮気」ではないが、その頃に必ずおかしくなってしまう。
少し高くなってしまうが5年以上の長期保証をかける。
デジタル一眼は10年保障にした。既に3年目で入院した。

パスポートを取るときに、すごく迷っている様子を見かける。
有効期限が5年にするか10年にするか、それと同じくらいのタームで家電が壊れてしまう。
10年のパスポートを取るのに、添付写真を5回以上撮り直している人もいる。
あまり値の張る高価な家電でも5~8年が寿命と考えれば、手頃な値段なものでいいのかなと想う。

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ベランダの鉢植えに逞しい名も知れぬ花が咲いていた。日暮れの頃に花を開く。
小さく強く優しい花が開く。
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by w-scarecrow | 2010-09-27 23:51 | そのほか | Comments(4)

2010 夏

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               弱った蝶を
               そっと葉っぱにのせるように
               季節の上にそっとのせられている

               眩しく反射する光りの海の上で
               目を細めながら 
               しがみつくものを探している
              
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               過ぎてゆく夏
               2010夏と書いて 消す
               消しゴムのかすだけが憶えてくれている

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日比谷から東銀座まで歩いた。
ビルの陰になった歩道を皆が歩いている。
陽の当たる歩道を日傘をさしている若い子が歩いていた。 
「折角、日傘をさしているんだから陽あたりを歩かなきゃ・・」そんな感じで足早に通り過ぎて行った。

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夜、焼酎の水割りを呑みながら、録画しておいた"列島縦断 鉄道1200kmの旅"、日本列島鹿児島から北海道まで季節折々の車窓から運転席からの風景、山や谷間を走る列車。
鉄っちゃんではないが、流れる風景をTVで眺めながら酒を呑む至福の時間。
♪いい日 旅立ち・・・ああ~ 日本のどこかで私を待っている人がいる~♪ 「いない、いない」自分で突っ込みを入れながら終着駅に到着してしまった。 焼酎の瓶も空っぽになった。

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by w-scarecrow | 2010-09-05 17:46 | そのほか | Comments(8)

砂の奏でる音

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海風に当たりたく芝公園から東京湾に出た。

先週、心温まるニュースが一つだけあった。
野田聖子議員が第三者の卵子で妊娠をしたとのニュース。法的な実子、養子の問題などさまざまことがあるだろうが、子供を持ちたいという強い意志を持ちつづけたことに敬服する。

東京湾の風景を眺めていて母なる海、すべての生きものの源である海というものを感じることはできない。
160年前に黒船が浦賀や横浜に入港をしたことや65年前に東京湾上の戦艦ミズーリで日本の降伏文書の調印式が行われたことなどイメージすら湧かない。
小学生の頃、父に連れられ竹芝桟橋から小さなポンポン船に乗って、晴海にできた大きな展示場で中華人民共和国展を観に行ったのが、私のなかでの一番遠い東京湾の風景。

海を眺めていて想う、
"海"は、
波の打ち寄せる砂浜がないと、波と砂のぶつかり合う音がきこえないと・・。
さらさらと鳴る砂の音、土と違ってどれだけ小さくなっても混ざり合わない砂。
一つ一つが意思を持っているようで、潮の満ち引きがあっても行き場所さえ自分で決めているような砂。
さびしい気持ちが熔け合わないように、意思と意思が積み重なって音を奏でているような気がする。

そんな砂の囁きをききに行きたい。
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by w-scarecrow | 2010-08-30 19:17 | そのほか | Comments(9)

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                暑中お見舞い申しあげます

駒場東大前にある大好きなパン屋さん"ル・ルソール"でチキンとドライトマトのサンドイッチを買って向かいの駒場野公園へ。

80歳前後の老夫婦が陽を避け歩いている。
ひ孫であろうか5,6歳の男の子が2人を先導するかのように走っている。
「水溜りがあるから気をつけて行きなさい」と妻。
男の子は振り返り微笑んでいる。
「早くお母さんに届けてあげなさい・・転ばんように」
男の子は手に持った袋を一瞥して、走っていった。

お爺さんの物腰のやわらかな声が、鈴の音のように魅力的だった。

そのお爺さんと笠智衆さんが重なった。

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熊本訛りの抜けない朴訥な語り。
誰もが想い浮かべる明治の男。
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明治37年に熊本県玉名にある浄土真宗本願寺派のお寺に生まれた笠さん、
気骨ある九州男児、息子さんたちには「男は男らしく」、男らしさとは「泣くな、笑うな、喋るな」と教えたらしい。

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映画『東京物語』で笠さん演じる周吉は妻が逝った翌朝、「きれいな夜明けだった」と呟くように言った。

「ひとりになると急に日がなごーなりますわい」
映画のラストでの台詞がずっと心に残っている。

笠智衆さんが亡くなられて17年がたった。
年を重ねた人間の美しさ、立ち姿の凛々しさ、空には小津安二郎映画に出てくるような、白くふわふわとした真夏の雲が浮かんでいます。
                                           写真▲Switch 1992年1月号より
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by w-scarecrow | 2010-07-30 17:35 | そのほか | Comments(6)

酒とバラの日々

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「バラが見ごろになったから、すぐに来て写真撮ってくれないかい」
THE B型の母は相手の都合など、関係ない。 思ったが吉日なのである。
「今日明日はムリだから・・」
「なんで!」
「ムリだから明後日の朝に行くよ・・」
「・・・・!!」

玄関先に咲いているバラ、母のテキパキとした指示で写真に収める。
「あ~ぁ、しおれてきちゃって・・一昨日は見事だったのにね」
お気に入りの観用植物の葉っぱまで撮らされた。

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以前、松屋銀座の裏にある、野の花ばかりを扱う花屋さん"司"で母の日用に花をアレンジしてもらい、プレゼントしたときは驚くほど喜んでいた。

四万温泉の野山で育った母はエレガントな切り花よりも、シミジミっとした花を好む。
ヒマワリよりも月見草。 小林幸子より石川さゆり。
そのときは野の花を手にして口に万歩計をつけておけばよかったと思うほど、小さい頃の想い出話が溢れでてきた。

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小学生のときにNHKのクイズ番組に出たことがある。
そのときに私が答えた出題問題を未だに憶えている。

貯めたお年玉で生まれて初めてプレゼントした小さなバックのことは全く憶えていない。
もちろん、朝食に何を食べたかは忘れている。

B型の母はあまり他人(ひと)に興味がないので息子でも細かいことを言われたことがなく、助かったことの方が多いのかもしれない。
実家の風呂場には恐らく母が選んで買ってきたTSUBAKIのシャンプーがある、その横にエメロンのコンディショナー。
すし屋へ行って、中トロから入ってかんぴょう巻きで締めるみたいな相いれない感じがする。
今度、実家へ行くときはTSUBAKIのコンディショナーを買っていくことにしよう。
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by w-scarecrow | 2010-05-28 19:34 | そのほか | Comments(8)

♪ 悲しき街角 ♪

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土曜日、雨の上がった午後、吉祥寺へ。
井の頭公園の入り口にある"おこわ米八本店"のお蔵で開催されていた『吉祥篆刻展』へ。
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初めて観る篆刻(てんこく)。Blog仲間のhayatedaniさんの陶印5種。
その横には絵唐津、織部の向付や鉢や皿が展示されていた。
私はただただ溜息。
趣味の幅の広さと作品に滲み出ていた繊細さややわらかさ、遊び心。
陶器の写真も撮ったのですが蔵の暗がりの中だったため、全てピンボケになってしまった、残念。
是非、hayatedaniさんのBlogでご覧ください。

受付にいたhayatedaniさんと10分くらい話をさせてもらった。
実に豪快洒脱な同世代だった。「来てよかった!」

hayatedaniさんの横に座っていた、トビっきりの美人に後ろ髪を思いっ切り引っ張られながら会場をあとにした。
「私も篆刻教室へ通おうかな・・」

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もの作りをされている方と接したときはいつも、「すごいな~」と溜息ばかり。
篆刻は書と彫刻の2つの要素が必要、私の字は女子高生みたいな丸文字、彫刻は小学校のときの図工の時間に年賀状用のネズミをゴム板に彫った以来したことがない。
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シュンとした気持ちで井の頭公園を歩いていたら、ロックンロールおじさんが懐かしい曲を歌っていた。
大友康平より数段上手かった。
♪ As I walk along I wonder, what wrong with our love~ ♪ <悲しき街角>
こっちならいけるかもしれない。
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by w-scarecrow | 2010-04-18 19:07 | そのほか | Comments(8)

ふたり

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昨日の雨で桜の花が散り
薄いピンクの絨毯が路に敷かれていた。

バスで新宿へ向かった。
暖かな陽射しが心地いい。

前の席のカップルが黙って
窓外の新緑の薫り漂う街を眺めている。
カップルの耳にはお互いに
一つづつのイヤホン
二人で同じ曲をシェアーしている。

どんな曲を聴いているんだろう?
同じ曲を、同じ景色を、同じ匂いを
同じ時を感じあっている。

荷物の紐をほどくとき
想像以上の労力がいるときがある。
紐を結ぶときは あっという間に結べたのに。

結ぶときはいつか、
ほどくであろう日がくることなんて
これっぽっちも考えていない。

結んだ紐をほどくとき その結び目の固さに驚いてしまう。

明日から寒の戻りで平年値の気温を大きく下回るみたいだ。
実家の老母が心配だ。
携帯でその旨を伝えたら
「男はいちいち、細かいことを考えてたらダメ・・」と
一撃をくらってしまった。
まだまだ元気でいてくれそうだ。
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by w-scarecrow | 2010-04-13 21:58 | そのほか | Comments(10)

クシュン

ヘ、ヘクシュン・・この積年の怒りをどこにぶつけたらいいのか。
こんな植林政策をやってきた代々の林野庁の役人と商売に走った山の地主たちにぶつけたいが、退職金を何度ももらって、きっと松林の美しい海辺の町に住んでいることだろう。
洗濯物も干せない辛さ、天日を浴びたアリエールの甘い香りがほんのりとするTシャツを着たい!
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とんかつを買ってきたときはオーブントースターで温めて、カツ丼にする。 もちろんロースカツ。
この3年間で9kg、体重が減ってしまったので、たまには衣ものを食べるようにしている。
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朝はケツメイシの♪ 涙 ♪を聴きながら、腰に手を当て歌詞の切なさにウルウルしながら野菜ジュースを飲んでいる。
小松菜の自然の甘さが美味い。 おかげで冷蔵庫は小松菜だらけ。

藤田まことさんが亡くなり、TVでは追悼番組を流している。
東映の時代劇やヤクザ映画の名悪役、遠藤太津朗さんや萬田久子が脇を固めていた『京都殺人案内』が好きだった。
藤田まこと演ずる京都府警の音川音次郎警部、新劇出身の役者さんとは一味違った艶気のあるしなやかな演技、普段、京都撮影所で時代劇を撮っていた技術スタッフの現代劇への意気込みも感じられて楽しかった。

TVの連続ドラマは『北の国から』以降、ほとんど観ていない。
主人公の彼女が偶然、主人公と他の女性が楽しそうに歩いているところを見かけたり、偶然の産物ばかりで冷めてしまう。

何十年も寅さんみたいな恋ばかりをしていても、そんな人情沙汰になりそうな場面に遭遇したことはない。
一度だけ昔の彼女と東横のデパ地下で偶然に遇ったことがある、不思議と買い物をしている彼女の生活感溢れる姿を見かけると嫉妬に近い感情が湧いてきた。
お互いに何を喋っていいか判らず、しどろもどろ。
別れ際、
「うちの息子、野球チームに入っているんだ。キャッチャーやってる。雰囲気がWちゃんとなんか似てるの。困ったもんだわ」
彼女の息子の年齢は怖くて訊けなかった。 どうしてそんな後に引く話をするんだろう。
でも「・・似てきた」とは言っていなかった。

オリンピックも終盤になってきたがスピードスケートを観たくらいで、明後日のフィギアが少しばかしの楽しみ。
気がかりなのは結構好きな浅田真央ちゃんの姉・舞ちゃんの化粧が、濃く強めになってきたこと。
名古屋・栄のM本店の化粧品売場のおねえさんみたくなっている。
真央ちゃんの滑りより、お姉ちゃんのメークアップのテクニカルの方が心配だ。
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by w-scarecrow | 2010-02-22 19:00 | そのほか | Comments(15)

遠い日の音に耳をすませて

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                                                         【伊藤環・角皿】


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あけましておめでとうございます

今年も、素敵なものにふれて感動し、
いつかの音にふり返り、
ふと香る花に立ちどまり、
右往左往しながら進んでいくことと想います。

また声をかけてください。






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                                                        【竹内鉱三・角皿】
老松の『花びら餅』 京都のお正月に出される伝統菓子。
京都の雑煮を見立て、求肥に白みそ餡、こぼうの入った美味しい和菓子。
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今日、実家の老母に届けるつもりです。 ほんのり頬を紅くそめたような美しい『花びら餅』。
喜んでくれるといいなと想います。

素敵な一年でありますように・・
2010 元旦
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by w-scarecrow | 2010-01-01 00:04 | そのほか | Comments(8)