winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 275 )

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秋虫たちも、にぎやかに合唱をしはじめている。

夏の綿菓子みたいな白い雲がポカン、ポカンと浮かんでいる空が好きだ。


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夏の夕方、プープーと気の抜けた豆腐屋のラッパの音が聞こえてくる。
おじさんと毎回「今日の暑さは堪んなかっねえ」と天気の話をする。

私が幼かった時、町にはアサリ売り、金魚売、竿竹売り、おでん屋、焼き芋・・・
町中に物売りの声が響いていた。
グローブやバットを置いて駆け寄った。

かつて江戸の町には夏になると冷水(ひやみず)売りが、泉で汲んだ冷たい水の
入った桶を天秤棒で担ぎ売り歩いたらしい。 陽も高くなればぬるま湯になってしまう。
冷たい水に砂糖と白玉を入れ、砂糖の量で値段が決まったという。


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他にも、ところてん売り、蚊帳売り、よしず売り・・・電気のなかった時代の涼を
演出する庶民の知恵の数々。 

涼しげな江戸風鈴を見ると窓辺に吊るしておきたいと思うがマンションでは近所
迷惑になってしまう。

家で涼を味わうのは稲川淳二しかないのかな・・・。 

           
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by w-scarecrow | 2012-08-27 19:26 | そのほか | Comments(4)

2時間ばかりの帰省

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涼しげなきんぎょ。
冷え冷えの水まんじゅう、あんず羊羹の爽やかな甘み。


お盆の時期の東京の道は交通量が少なく、自転車で走るのには心地よい。
旧山手通りも駒沢通りも、信号待ちのネコがゆっくりと歩いて横断できるくらいだった。

朝8時過ぎ、実家に着くと老母が植木に水をやっていた。
「見て、ほらキレイに咲いているでしょ、朝顔。M(孫) が持ってきてくれて・・・紫のも、ほらこっちエンジの花も。彼氏が車で待っていたみたいで届けたらすぐに帰っちゃったけど・・お茶でも飲んでいけばよかったのにネ」
毎朝、花開いた朝顔を見るのが愉しみみたいだ。


実家でTV を観ていたら五輪のアーチェリー団体で銅メダルを取った女性3人が出ていた。
日本チームのユニフォームを着ていなかったら、”道の駅”で、わさびのソフトクリームや静岡名物黒はんぺんを売っているお姉さんたちみたいだ。
とても70m先の小さな黄色い10点の的を射抜く闘う女には見えなかった。
女性は見かけで判断してはいけない。



最後の1秒で逆転をしたフェンシング男子団体。「わっ、赤いランプが点いた」と手に力が入ったがルールがさっぱり解らない。
後で聞いて納得、「すげぇ~」。
そのフェンシングチームはチームとしての絆を深めるため、皆で黒沢明の『七人の侍』を観たという。
それを提案したのはウクライナ人のコーチ、オレグ・マツェイチュク(松井宿と読むとgood )、もちろん20代の選手は初めて観る映画。
低迷した柔道もこの際、外国人のコーチを就けるのもいいのかもしれない。 武道の「道」、もしから彼ら外国人から見た「道」も捨てたものではないかもしれない。

実家からの帰り道、広尾1丁目から横道へ入り中学時代の通学路だった路を走った。
中学はさほど変わっていないが校庭はガラーンとして誰もいない。部活も夏休みはやっていなかった。
どこを走っても人が少なく、人恋しくなって南青山から表参道へ出た。
人、人、人、家族連れが陰を探して休んでいた。

「お茶受けに梅干しをつまんで、甘いものも少しは口に入れて、水分もしっかりと摂りなよ」と母に言ったら、「人の心配しないで・・・そう、お前(息子4人は皆、お前と呼ぶ)は水分を摂り過ぎなのかもね・・・お酒の入っていない物もちゃんと飲みなさいよ!」と言っていた。
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by w-scarecrow | 2012-08-16 19:27 | そのほか | Comments(4)

ねこ

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ロンドン五輪も終盤に入った。 毎朝ニュースでメダルの獲得を知る。
今朝は3:30am に目覚ましで起き、なでしこの試合を観戦。 決定力以外は全くアメリカに負けてはいなかった。
表彰台に立ったなでしこたちの、ひょうきんさと戦っている姿とのギャップが清々しかった。


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私の想い浮かべる五輪。 いつも浮かぶ画像はネコ、カンボジア国籍をとったネコではなく世界一の名セッターと言われた男子バレーの猫田勝敏。

東京五輪で20才の若さでデビューし銅メダル。 メキシコ五輪で銀メダル。 ミュンヘン五輪では金メダルを勝ち取った。
寸分の狂いもなく放つトス、相手をあざ笑うような天井サーブ。 ガッツポーズなどせず、ひたすら攻撃の起点となるポジションの役割に徹していた。
いぶし銀のように深く輝いていた猫田勝敏。

猫田のバレーボール人生15年のうち、郷里の広島で暮らす妻や子供たちと共に過ごせたのは2年もなかったらしい。
練習、合宿、遠征、試合の繰り返し。

猫田が禮子夫人と婚約をしていた時期に書いた手紙がある。

    『未来の二人の姿、あるいは子供を連れて桜でも見に行っている姿を想像してください。
     そんな未来の楽しい姿こそ、生きる喜びを与えてくれるのでしょう。
     平凡な生活、今の二人は平凡ではない。 私が世界一になれるかどうかわからないけど、大事な仕事をしている。
     この今の生活が終わった時、どこにでもある平凡な生活を築きましょう。
     それまで、いろいろな寂しいこと悲しいことがあるでしょうが頑張りましょう。(後略)1968年 勝敏』

そんな名セッターは専売広島の監督になり、39才の若さでこの世を去った。
平凡な生活は難しかったと想うが、平安な生活はきっと築けたのであろうと想う。
病床で残した猫田の最期の言葉は「後1本・・・後1本・・」だったという。
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by w-scarecrow | 2012-08-10 21:26 | そのほか | Comments(2)

・・・走るママ友

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うちの前にバス停がある。
一時間に2本だけの都心のローカル路線。 バスが停車しシューという音を立て乗車口の扉が開く。
「あっ5分遅れている」と停車の度に時計を見るのが癖になってしまった。

紅茶を淹れたカップを持ちベランダからバス停を眺めると中学生くらいの女の子が2人、まだ朝の6時半だというのに笑い声が全開。
なぜ、そんなに楽しいの!? と二日酔いの頭の中で???!
夏休みの早朝、これからどこへ行くんだろう? ディズニーランドなのかな?
「オレもカルピスを飲むときはドナルドダックの大きなコップで飲んでいるんだぜっ」と宙に呟く。


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昨日の東京の最高気温は33度、夕方頃にはやや涼しげな風が吹いていた。

買い物帰りの子連れのママさん2人が立ち話、放っておけば日付が変わるまで喋っていそうな雰囲気。

スーパーのビニール袋からまるまる1個のスイカの縞々柄が見える。 

退屈している男の子がお母さんの手からぶら下がったスイカをキックする真似をしたり、しゃがみこんでヘディングをしたりしている。

もう、このシツエーションを見ただけで CM のワンシーンが浮かんできてしまう。

ヘディングをしたスイカは坂道を転がっていく~。

「・・・吹き抜ける風 転がるスイカ 追うママ友(長友)!ママ友!? 」

水泳選手の身体は角が取れ、だんだんと魚の体形に近づいてきている。 人魚のようで本当に綺麗だ。
どうして吹奏楽部のフルートと水泳の背泳ぎは美人が集まるんだろう。 平泳ぎの鈴木聡美さんの笑顔も素敵だった。
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by w-scarecrow | 2012-08-01 07:11 | そのほか | Comments(0)

善福寺川へ

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                        中お見舞い申しあげ


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こんな車に乗って旅にでたい。 

          ♪ 気楽に行こうよ 俺たちは 焦ってみたって同じこと
           のんびり行こうよ 俺たちは どうにかなるぜ世の中は ♪

高度成長期のピークになった時代、Mobil ガソリンの CM、荒野で鈴木ヒロミツが故障したポンコツ車を押しているほのぼのとした映像が流れていた。

のんびりと空き缶を蹴り、♪ 受験生ブルース ♪ を口ずさみながら小学校へ通っていた。

あれから何十年も年が過ぎた、少しは焦らなきゃ・・・。

今朝の東京は寒いくらいだった。 寒さで早い時間に目が覚め部屋でお茶を飲むのも味気なく、熱い紅茶を携帯ポットに淹れ、自転車で走った。
永福町の大宮八幡宮で掌を合わせ、善福寺川沿いにある緑地で紅茶を飲んだ。

走る人、ウォーキングをする人、野球場へ向かう人、そんな雑多な朝の風景の中で飲むお茶が格別に美味しい。
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by w-scarecrow | 2012-07-20 22:14 | そのほか | Comments(6)

David Daring ♪ 羽ばたき

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TVでトキの幼鳥の成長とクライシスが映し出されている。
たぬきがそばを通るだけでドキッとする。

関東の28の市町村がいつかトキやコウノトリを、わが町で舞わせたいと夢のプロジェクトを持っているという。
かつては関東にも東北にも美しい姿で舞っていたトキやコウノトリ、そして無農薬での田んぼ作り。
舞ってほしい。

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ホッとする時間。
人の優しい笑顔に包まれる。

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Dakota Suite + David Daring + Quentin Sirjacq / Villasa  (click すると youtube へ)
イングランド出身の Chris Hooson 率いる不編成バンド Dakota Siute、大好きな米国人チェリスト David Daring、フランス人ピアニスト Quentin Sirjacq のユニットがイタリアの Villasa 教会での Live 演奏を聴く。

CD屋では Jazz のコーナーに置いてあるがノンジャンルな大好きなタイプの音楽、音。
積み重なる音のスプリット。 譜面にない音の余韻がコウノトリのように美しき田畑に羽ばたいてゆく。
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by w-scarecrow | 2012-06-15 22:04 | そのほか | Comments(0)

♪ 君の欲しいものはなんですか・・

" 網棚に花束一つ終電車 "

何年か前の週刊誌にこんな川柳が載っていたと新聞のコラムで知った。
定年の送別会で贈られた花束、2次会、3次会と惜別の酒を重ねるうちに、したたか酔ってしまい、終電の棚に置き忘れた花束。
支えてくれた家族への言葉には出さない感謝、仲間たちへの「ありがとう」、そんな定年を迎えたお父さんと網棚の花束と人生は、車庫へと向かっていくのか・・・。

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昨年に離婚をし、今はひとり身となった写真好きの H さんとBARで酒を呑む機会が多い。
カメラの機器についての話を聞いているだけで愉しい、私の知らない世界が広がってくる。

H さんは大学時代以来のひとり暮らし、借りたアパートのキッチンには雪平鍋とヤカンしかないという。
仕事を終えて居酒屋さんで酒を呑み、食事をして帰るか、コンビニ弁当をチンをしてもらって帰るかの選択みたいだ。
ひとり暮しの長い私としては、食生活の話を聞いているだけで母性(父性)本能が湧いてくる。
「身体壊っしゃう」と言いかけるが、 H さんも承知していることと思う。 

H さんは年頃になった娘さんと2人で食事をした時のことを愉しく話してくれる。 
「どんな男と付き合おうと構わないが、できちゃった結婚だけはやめてくれよ・・・」
これは、どんな父親にも共通する台詞。
「解ってる。お父さんもできちゃった結婚はダメだよ!」との娘さんの反応があったらしい。

そんな娘さんの話や青春時代の話をして下北沢駅で別れる。
どう見ても23歳の娘さんがいるとは思えない闊達とした H さんだが、見送る後姿が疲れている、学生時代以来のひとり暮らしに疲れている。
でも私と違って、娘さんを含め心の置き場がある。
好き勝手に自由に生きてきた男と違って、責任、みっともない生き方はできない父親の姿がある。

家へ帰りCDを聴く。 2年前にCMで流れていた吉田拓郎の名曲♪ 流星 ♪ のカバー、手嶌葵の歌う ♪ 流星 ♪(clickすると youtubeへ) がどっと深く心に沁みる。

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桜が満開の東京、薄いピンクの花びらに透けた青い空、淡く儚い花びらの表情を浮き立たす。
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by w-scarecrow | 2012-04-08 22:06 | そのほか | Comments(4)

わかっちゃいるけどやめられない

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花粉で痒い目を掻き、ネピアで鼻をかみかみ、グミを銅の皿の上にのせ遊んでいる。歯医者へ行くまでの憂鬱な朝の時間。
高田純次が言っていた「俺の行く歯医者はツバを吸引器で吸うんじゃなくて、ちゃんと口で吸ってくれるんだよ」

以前、同じ球形のイクラをupにして写真を撮ってみたらゾクッとする画になってしまった。
「俺はカズノコとスジコと一人っ子は嫌いなんだ、なんか寂しいから」(高田)


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昨晩は ♪ ちょいと一杯のつもりで呑んで いつの間にやらはしご酒~♪ 、 元祖 『 無責任男 』 植木等の ♪ スーダラ節 ♪ を口づさみ神田から新お茶の水駅へ。
地下鉄の中、珍しく隣りに美人が座った。 
正面の硝子窓に映る顔は少しZARD(坂井泉水)に似ている。
彼女の目が次第に薄目になりコックリし始めた。
私も眠たかったが、ここは男として眠ってはいけない。
コックリが大きくなり、私の方にばしっと傾く。 飴ちゃんをしゃぶっているオバちゃんだったら、タイミングを合わせサッと身を引くのだが、ZARD 風の女性なのでここはしっかりと受け止めた。

「” わたし、元タカラ・ジェンヌだったんです” と言うのを聞いて  " わたし元タカダ・ジュンジだったんです " と聞き間違えちゃう」
「人間はギャップが大事!俺は60を過ぎているけど身体の方はまだ中学生とか・・・」
そんな高田ギャグを想い浮かべながら、終点が代々木上原ではなく小田急線乗り入れだったらな~と。
彼女の手に握られているスマホに、どうやったら私のメルアドを赤外線で送れるかをずっと考えていた。

元祖・無責任男、植木等は僧侶の息子。 父親は社会運動にも熱心で治安維持法に引っ掛かり投獄、その間植木少年は父親に代わり、僧衣を着て壇家を廻っていたという。

小学生の頃、2番目に好きな女の子のスカートを捲っては「wくん、最低!」と言われ、「♪ わかっちゃいるけどやめられない ♪ 」と言ってたことを想い出す。

「最近、物忘れが激しくなって、トイレに入って何しに来たんだか忘れちゃうことがあるんだよ」
平成のイイカゲン男、65歳ハジケテますよね。 こんな大人になりたい。
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by w-scarecrow | 2012-03-14 08:14 | そのほか | Comments(6)

新★星

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天文家・佐藤直人さんが発見した小惑星 " TOHOKU " という名の星が国際機関に正式に認定され新しく加わった。

惑星が地球を挟んで一直線に並ぶことを 『 (しょう)』 というらしい、

東日本大震災から1年経った今日、小惑星は地球に最接近し、太陽や火星の衝になる。

50年か100年に1回の現象、その巡り合いに気づいた佐藤さんが、鎮魂と復興に願いを込めて命名した新星
" TOHOKU " 。

小惑星 " TOHOKU " の光は肉眼では見えないほど弱いという。

そんな星が今日、帳が降りたころ、南西の方向に姿を現す。

どんな輝きなんだろう? 無数の星の数々のなかやっと名前をつけてもらった星、東北の人々のように控えめに微笑んでいるかもしれない。

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一年前の今日、2:46pm 私は明治通りの北参道付近を自転車で走り、大地のうねりを見た。

それからの一週間、つづく余震の中、出口の見えないトンネルにいるような暗澹とした時の流れ、そんなとき週3回家の前を通る豆腐屋さんのラッパのふ抜けた音色が聞こえてきた。

震災後、初めて聞く、パッと出口を示してくれるようなラッパの響きだった。

今日、また明治通りを通り新宿へ向かった。 

陽射しは暖かったが人出は少ない。 人波がスローモーションで動いているように、ゆるやかな空気の流れを感じた。

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by w-scarecrow | 2012-03-11 20:18 | そのほか | Comments(2)

雑記帖

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自転車で20分、実家へ顔を出すと
老母はムートンブーツみたいなボアで包まれたルームシューズを履きテーブルでノートに何かを書き込んでいる姿を見ることが多い。

教えている舞踊の振りを示した画、健康に良い食物や調理法、バレーボールや野球、サッカーの選手の名前が書き込まれたノート。
” 物理 ” と書かれた私の高校時代のノートもまだ使っている。

” 自分史 " という自分がどう生きてきたかを綴った自費出版の本を作る年配の人が増えているらしい。

戦時中、母は銀座伊東屋に勤めていた。
「もちろん、和服で働いていたんでしょ」 「家から銀座までは省線(JR)で通ったの?市電?」
「昼ご飯はお弁当を持っていったの?おにぎり?」

なかなか60数年前の記憶が甦らず「う~ん、和服だけど昼ご飯はどうだったかな?」
ただ着物や草履、小物入れ、櫛や髪留めなどの身に付けるものは柄までもちゃんと憶えている。

5人の子供たちを育てた時期は家事に追われこまごまとしたことの記憶は薄いと言う。

母の子供時代、私が生れる前に亡くなった祖父母のこと、多感な10代、亡父との出逢い、戦争、戦後の東京の街の風景、長男が産まれたときのこと、初めて冷蔵庫や洗濯機、テレビが我が家に登場したときのこと、母がその時々にどう感じてきたか、そんなことを想い起こし、書き残してほしいと常々思っている。

何かを成した人間ではなく、ただ誠実に日常を生きてきた母の雑記。

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静岡に住むSくんが送ってきてくれた大粒のイチゴ、春をありがとう!

歯の詰め物がポンと取れてしまって、今日は歯医者に行く日、朝から憂鬱。あの唾液を吸いこむチューブみたいなのが大嫌いだ。
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by w-scarecrow | 2012-02-17 08:21 | そのほか | Comments(6)