winter's scarecrow

カテゴリ:そのほか( 271 )

東京 まっ白です

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               太郎をねむらせ 太郎の屋根に雪ふりつむ
                  二郎をねむらせ 二郎の屋根に雪ふりつむ



ベランダに置いた引っ越し祝いにいただいたモミジの盆栽は、乙な風情。

雪国の方々には一笑されるが、東京では10cm を軽く越えた積雪で大パニック。 街は静寂でsound of silence.

この街では太郎も二郎もゆっくりと休んではいられない、共稼ぎの母が両手にスーパーの袋を抱え雪だるま状態で「ただいま・・夕食は高価なお鍋だぞ!」と野菜の高騰をぶつぶつと言っている。

お父さんは鉄道の大幅な遅延をいい訳に、乗り換え駅の立ち飲み屋で焼きトンを肴に雪国の酒をちびちびと三杯、四杯・・。 これも大変だっ。

太郎も二郎もすやすやと眠ってはいられない。


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63歳で芥川賞を受賞した若竹千代子さん、" おらおらでひとりでいぐも " という宮沢賢治の詩の一節を引用したタイトル。

「方言だと正直な私が表わせた。私は孤独じゃないと思いました」
夫に先立たれ、小説を書くセミナーに参加しての処女作。 老いの哲学を74歳のおばあさんを通して描いた作品。

散文的な表現と方言が相まって限りなく語り手と語る人が近いエネルギーを感じたと選考の評があった。

若竹千代子さんは岩手大教育学部卒、遠野で生まれ育っている。

遠野の昔話を語るおばあさんのあの抑揚と方言。


沖縄や奄美のオバアたちの語るお国言葉は音楽を聴いているよう、元(はじめ)ちとせの楽曲のよう。

遠野のおばあさんの語りはフランス語のシャンソンを聴いているようだ。ジュリエット・グレコのバラードと重なってしまう。

まだ読んではいないがシャンソンのCDを聴くつもりで読んでみたい。
 

" おらおらでひとりでいぐも " 、私はひとりでも生きていく。


あまり緊急性がないのに外の景色を見たくて50m先のコンビニにジャンボ・モナカアイスを買いに行った。

交差点では柴犬を連れたお父さん、♪犬は喜び庭駆けまわる ♪、 柴犬は、こんな日くらいは勘弁!こたつで丸くなりたい状態でふてくされていた。


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by w-scarecrow | 2018-01-22 23:41 | そのほか | Comments(0)

絵の中にいるみたい


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いつもの公園。

ベンチに座ってすぐに寄ってくるハトは私を無視して、オスがメスの後をポッポポッポとストーカーみたいに執拗に追いかけまわしている。
ペアリングの真っ最中である。あっちにもこっちにも。

ほとんどのメスは「あんたは!勘弁して」と背を向けアウト・オブ・眼中の状態に見えるが、ハトの乙女心を知らない私がそう感じるだけで「そんな軽いメスだと勘違いしないで!」とオスをただジラしているのかもしれない。
大変だハトの世界も・・。

お喋りができるようになって間もない男の子がペアリング中のハトに「ハトさん、こんにちは」と一羽、一羽に挨拶をしている。
アパレル系?の素敵なお母さんが、笑顔で見守っている。

公園デビューをして間もない母子なのかもしれない。
向こうにはユニクロ系のママさんと子供たちの、黒いダウンジャケット集団が会話を弾ませている。
大変だヒトの世界も。

男の子はプラスチックのスコップとバケツを持ち歩き出したのはアラブ系男性2人が座るベンチへ。 この辺りにはイスラムの人たちへハラール料理を出す小さなレストランが2軒ある。

男の子は子供たちの歓声にくびすを返し、ママさん軍団の方へとことこと。
上手く公園デビューできるといいんだけど・・。



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北向きの部屋の住人には本当に太陽の光がかけがえのないもの。
ベンチに座り、フレッシュネスバーガーのホットドッグをゆったりと食した。 旨い。

タフな営業マンの S さんも、こんな暖かな日は楽だろうな~と想った。
大学生の息子さんがバイトするドトールの前で、物陰からわが子の働く姿を眺めているのかもしれない。
息子の同僚が新垣結衣みたいな子だったら、お父さんはどうするんだろう?

「あ~、どうも父です!!」と入って行くんだろうか。

穏やかな冬の一日。 谷内六郎の絵のような一頁だった。


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by w-scarecrow | 2018-01-16 20:30 | そのほか | Comments(0)

襟 巻


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氷点下の東京の朝、雲一つない青空。

腰に手を当て Meiji の R-1 ヨーグルトを飲む。 壊れれた胃腸が少しでも復活するように・・。
ただ、飲むたびにレスリングの女王吉田沙保里のはにかんだ笑顔を想い浮かべなければならない。 そんなことで朝から格闘している。


モスバーガーで向かいに座った20代女子二人、柳原可奈子風の子が焦げ茶の長めのマフラーをしている。
スマホをいじりながら、相方?の女子(痩せっぽちのちびっ子)に、「ねぇ、趣味って何を書けばいいんだろ?」
「…ダイエットじゃない、お金かけてるも」
「そうか?だよね・・特技ってなにを書けば」

間髪入れず 『 リバウンド 』と声を殺して私は呟く?叫ぶ!


彼女の首に巻いたマフラーが、身長の割りには長すぎる。


私の人生で最高に格好悪かった日。

高校2年のときに付き合っていた子から X'mas プレゼントに明るい緑色の手編みのマフラーをいただいた。結構長い。

初詣は一緒!

ということでお約束通り、黒のダッフルコートの首には緑のマフラーをグルグル巻きにして明治神宮へ。緑の毛糸に巻かれている。
彼女が夜なべをして編んでくれたマフラー、私も満足気な薄っぺらな笑顔? 誰が見ても手編みのマフラー。
彼女は、満足気なやり切った笑顔!

そんなマフラーにまつわる思い出。 それ以来、マフラーはしたことがないんです。

趣味は「ダイエット」の女子、焦げ茶色のマフラーがチャーミングでした。巻かれている感じが愛らしかった。ちょっと長いけど・・。


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by w-scarecrow | 2018-01-13 03:17 | そのほか | Comments(0)

ひそかなそのにぎわいに


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               夜ふけ ふと目をさましました
                    
             私の部屋の片隅で
             大輪の菊たちが起きている
             明日にはもう衰えを見せる

             この満開の美しさから出発しなければいけない
             遠い旅立ちを前にして
             どうしても眠るわけには行かない花たちが
             みんなで仕度をしていたのだ

             ひそかなそのにぎわいに




石垣りん詩集「花」 この詩はBさんへ
平成30年、昭和、大正から遠い日のいちじつ、ひそかな年明けに。


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by w-scarecrow | 2018-01-10 22:56 | そのほか | Comments(2)

成人の日だったんだ


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渋谷の街は輝いています。

そんな晴れ姿の向こうで2度目、3度目、4度目の成人式を迎えた人々が、迷路みたいな駅地下で迷子になったり、自動改札にバシッと往くてを遮られたり、109を119 と間違えたり、スペイン坂をオランダ村と言ったり、無印良品を無印洋品と勘違いしたり、20年の区切りが切々と未来図に表われてきます。


冬の冷たい雨、『 晴れ着の子たちはこの後、カクテル(居酒屋は行かないでしょ)でも飲みに行くんだろうか?水分を控えなきゃいけないよな 』と、雨に打たれての帰り道、今まで冬は好きな季節だったのにシンドイ。

「なにか春と秋ってお高くとまっていないかな、皆にちやほやされ過ぎてない」そんなことを思う。
冬だって旬の魚は目白押し、夏は滋養強壮の甘酒の季節だ。 ドラマでいえば冬彦さんもいるし、夏の青春物語は数知れず・・。

「春」と「秋」は、なにか威張っているようで嫌いだ。


東日本大震災の翌々年に結婚した仙台のカメラマンから年賀状が届いた。

当時「結婚式に来れなかったwさんへ」と結婚式のDVDが後日、送られてきた。
シラフでは観ることはちゃんちゃらできないので、ほろ酔い気分の時にポッキーをつまみながら彼の晴れの舞台を観た。
イケメンの彼の横には石原さとみ風のウエディングドレス姿の美人な新妻、BGM には中島みゆきの ♪ 糸 ♪ が流れていた。 

♪ 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます ♪

今年の彼の年賀状は夫婦の連名ではなく、彼のひとりの名前だった。
「うそっ?」
糸と糸とが織りなすのが人生、たぶん彼は縦糸ではなく、どっかで縦横の糸が絡んでしまったのか、糸が外れたままなのか・・。

いつか顛末を聞くことがあったら「結局、中島みゆきがいけない!」と優しい言葉をかけてみることにする。

東京は寒い雨。
今週は寒波が押し寄せるみたいだ。「春よこい♪」 


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by w-scarecrow | 2018-01-08 22:07 | そのほか | Comments(0)

新年に



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                     他人を励ますことはできても 
                     自分を励ますことは難しい
                     だから というべきか
                     しかし というべきか
                     自分がまだひらく花だと
                     思える間はそう思うがいい
                     少しの気恥ずかしさに耐え
                     少しの無理をしてでも
                     淡い脤やかさのなかに
                     自分を遊ばせせておくがいい


                                   吉野弘詩集「自分自身に」



「ゆく年、くる年」も終わり、ベランダで厚手のパーカーを着て芋焼酎のお湯割りを呑んでいる。そんなに寒くない。年が明けた外の空気を吸いたい。

私の住む集合住宅の部屋の殆どが灯りがついておらず、少しボリュームを上げて Suchmos を流している。

PVの映像もアナログで格好いい 軽い歌声だが薄っぺらくない、沁みるサウンド。

外は静かだ、バイクの騒音もない、人影も見えない。

自分の影も見えない。

本年も、よく解らないブログにまたお付き合いをお願いいたします。


2018 元旦


    


夜が明けるのを待ちきれなく、お雑煮で4個の餅を食べてしまいました。 旨い!



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by w-scarecrow | 2018-01-01 03:22 | そのほか | Comments(2)

さて どうしよう

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さて、どうしよう。

お雑煮さえあれば正月を過ごせる、あとは葉物野菜を買うだけ。

大晦日は一年の締めくくりにひとりカラオケで発散してこようか。

待てよ、
同じ想いでひとりカラオケにくるやからも多いかもしれない。

隣のボックスでは大久保佳代子風の女性が ♪ 恨みま~す・・♪ と中島みゆきを精魂こめて歌っている、その声が漏れ聞こえるのでは。

手前の部屋では温水洋一風の男性が ♪ 東京砂漠 ♪ を熱唱しているかもしれない。

私はその真ん中で福山雅治の ♪ 家族になろうよ ♪ を歌うには気が引ける。

帰りのエレベーターに加藤一二三名人が乗ってきたらどうしよう。

昔、大晦日の日に初めて入ったスナックで柳ジョージを歌っていたら、ノリノリのママのタンバリンがうるさくて・・すぐに店を出たことがあった。


さて、どう過ごそう晦日、大晦日・・。


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by w-scarecrow | 2017-12-29 14:06 | そのほか | Comments(4)

十二月


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” わたしの十二月はちがう。 座る。 何もしない。 そしていつもはないゆったりとした時間を自分にとりもどす月だ ”

詩人、故長田弘の師走の過ごし方。


いつもなにかにせっ突かれているような年の瀬、それを愉しむように生きてきた下町のオヤジさんたち。

シャンシャンブームで湧く上野界隈の賑わいはすごい。かつては荒巻鮭や数の子を買いにいったアメ横、今はパンダ関連商品が並ぶ。
あっちを向いてもこっちを見てもパンダ、パンダ、パンダ、店員さんの化粧もパンダっぽい。

490倍の抽選を突破した人たちが列をなしている。数分のパンダ母子のご対面にシャッター音の洪水。

インスタ映えする一枚を撮れなかった人は溜息吐息。「しょうがないから父親のリーリーでも撮っておきましょ」

と、ひとり優雅な日々をすごしているリーリーのところへ、「2,3枚撮っておけばいいかしら」


内縁の妻と実娘がどれだけ世間から騒がれているなんて知りもせず、昇ったり転がったり、スヤスヤと寝ていたり、笹の竹を職人のように上手く割ってみせたり、長田弘さんの文を想わせる。

いつか家族のご対面はあるのだろうか? 
一度くらいは実子に会せてあげたいですね。 

ラジオからはジョン・レノンの ♪Happy Christmas ♪ が流れている。

1971年、ベトナム戦争真っだ中のころ「戦争が終わる あなたが望めば・・」そんな歌詞に若者たちは反応した。 その4年後、イデオロギーの代理戦争は終わった。 数百万人の兵士と市民の犠牲の下に。

今はではなく今も、宗教、宗派の違いや異教徒や罪のない市民を巻きぞいとするテロがつづいている。

小学生のころから歴史を学んで、「この世に宗教がなければ戦争は繰り返さないじゃん」と作文にも書いた。


十二月は自分をとりもどす月、ゆったりとはできない。


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by w-scarecrow | 2017-12-25 23:34 | そのほか | Comments(0)

デラックス


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「家に帰って光浦靖子がいても、なんか楽しそうじゃん、べたべた感ないし」
洋風居酒屋の薬師丸ひろ子似の奥さんが「あれっ、wさんこの間までは剛力彩芽がいいって言ってたじゃないですか」

人は日々変わっていくのよ、特に X'mas 、年の瀬は・・。

FMにゴスペラーズのリーダー村上くんが出ていた、今が掻き入れ時なのに・・「今年は結構暇なんです」
チューブの前田亘輝は夏の王者、ゴスペラーズは・・何してんの、大丈夫なんだろうか?


10kg 近くの減量に成功したNさん、少しだけ?!リバウンドしてしまった、でも食欲が旺盛だ。メニューは殆ど暗記していると思うが食べながらも、またメニューを凝視している。
本当に美味しそうに食べる姿に「いいじゃん、気にしないで」と思う。

安室奈美恵が大好きなNさん、Nさんの誕生日に安室ちゃんを宴席に招待したら喜ぶだろうな~
果たしていくらくらいかかるのか? 3000万円くらい出せばOKかもとラジオのDJが言っていた。

解った。

故林家三平の娘、先日イラン人と祝言を挙げた「泰×」だったら呼べそうな感じがする。「ダメかな ×葉?」

FM からはX’mas ソングがずっと流れている。

黒霧島を呑みながら、T-Point Card の Q&A に答えて2ポイントゲット!をコツコツとやっている。 現在買い物を含め753ポイント。

近所にある消防学校から頻繁に出動してゆく消防車が発する大音量の「消防車が信号を通過しま~す。車は寄せて!そこの軽自動車!」のアナウンスとサイレンを聞くたびに息を止めている。


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by w-scarecrow | 2017-12-19 21:12 | そのほか | Comments(0)

ふる里へ

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年の瀬が迫ってきた。

何年か前の新聞のコラムに載っていた記事。
50代の男性が踏切を乗り越え走ってきた電車に衝突した。 
男のバックには滞納していた5ヶ月分の国民健康保険のコンビニでの払い込みと、3.11の震災義援金への振り込み証、迎える年の年賀状作成のためかプリンターのインクと切手が入っていたという。独身男性だった。

年を越えてゆくための仕度をちゃんとしていた後の出来事。
年の瀬を迎えるといつも思い出す。

師走は一年を清算しなければいけない、せっつかれた時。
駅のホームの電光掲示板、人身事故のため遅れが出ていますの文字。いつも辛い。


大学時代の旧友から山形県朝日町産「ふじ」の林檎が届いた。
段ボールを開けた瞬間に香る、何十年来つづく安らぎ。 元気でいてくれたんだ。

東京をわが街のように東京生まれの私を案内してくれた友人。

突然の寒波、山形は雪掻き雪降ろし大変なんだろうな~。

あの頃の君の住んでいた荻窪南口、さほど変わっていませんよ。 こんなに旨い町の中華料理屋があるのかと「徳大」へも通いましたね。
菅原文太さんも通ったいた「中華徳大」。文太さんはいつもあんかけ焼きそばかラーメン&餃子。

バイトの給料を握り酢豚を注文したように、またそんな小さな贅沢をしたいですね。

X’masソングを聞くたびに、あと少しで故郷へ帰ってゆく君たちの和らいだ顔が浮かびます。

蜜のつまった林檎、いただきます。


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by w-scarecrow | 2017-12-17 04:01 | そのほか | Comments(0)