winter's scarecrow

2017年 02月 13日 ( 1 )

ちんちん電車

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子どもがひとりでも乗れた都電、車内には黒カバンを持った車掌さんがいた。 

車掌さんに行き先を訊かれ、パチッと挟みを入れた切符をもらう。 憧れていた大人の世界。

もちろん木製の長椅子には座らず、運転手さんの真後ろへ。 発車するときは「Й※Φ⊿∥♂#」とよく解らぬ独り言を発っし、チンチンという音を鳴らし発車する。

「かっこいい~」

外の風景がゆっくりと流れます。果物屋のスイカの値段まで見える。 並走するカブに乗った蕎麦屋の出前のお兄ちゃんの剃りすぎた眉毛も見えます。

運転手さん、車掌さん、客、全てが見える小さな空間。 曲がるとき一斉に揺れ、よろけて人の膝に乗ってしまう人もいた。
皆、そんな姿を笑顔でつつんでいた。



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小学低学年の私のも「兄貴!(とは言わなかったが)」慕ってくれれる子分がいた。 NHK の職員の息子の M くん。

” ブーフーウー三匹の子ぶた ” の人形がほしいと言ったら「ムリです」と言われた。

都電広尾車庫には中目黒~築地、渋谷~金杉橋、四谷三丁目~六本木を走る都電たちの寝床である。 M くんはどうしてもその都電たちがいっぱい集まる天現寺にある広尾車庫に潜入したいと計画案を何度も言っていた。

「分かった、俺にまかせろ、俺が連れて行く(ブーフーウーの人形たのむ!)」

広尾車庫の入口の門番のオジサンに「社会科の宿題で車庫を見たいんです」と訊いたら、「なに小?」「K小です」「邪魔にならないようにな」とすぐにOK。簡単じゃん!
後々、ロケハンでの撮影交渉もこの乗りで・・。

目まぐるしく車庫を往き来する都電に M くんは瞬きもせず唸っていた。 「おい坊主!餅くいてえか?」と整備士さんに促され休憩室で熱々の磯辺焼きをご馳走になった。

そんな緩やかなちんちん電車の思い出。 M くんはその後恒例の縁故採用で NHK に入局した。 「ブーフーウーもらっていないぞ、『 ひょっこりひょうたん島 』でもいいんだけど・・」


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路面電車の走る街が好きだ。 札幌、函館、富山、岡山、広島、松山、長崎、鹿児島と一度は乗ってみたい阪堺の路面電車・・歴史と庶民の息遣いのある街。


一週間のチョコレート断ちが明日のバレンタインデーで終わる。

Meiji の " 大人のきのこの山 " も " 大人のたけのこの里 " も、ずっと買わずにガマンしてきた。

義理でも情けでもなんでもいい、ちょいと気取ったカタカナ名でもなんでもいい、美味しい生チョコが食べたい。 




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by w-scarecrow | 2017-02-13 23:02 | my back pages | Comments(0)