winter's scarecrow

東京 まっ白です

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               太郎をねむらせ 太郎の屋根に雪ふりつむ
                  二郎をねむらせ 二郎の屋根に雪ふりつむ



ベランダに置いた引っ越し祝いにいただいたモミジの盆栽は、乙な風情。

雪国の方々には一笑されるが、東京では10cm を軽く越えた積雪で大パニック。 街は静寂でsound of silence.

この街では太郎も二郎もゆっくりと休んではいられない、共稼ぎの母が両手にスーパーの袋を抱え雪だるま状態で「ただいま・・夕食は高価なお鍋だぞ!」と野菜の高騰をぶつぶつと言っている。

お父さんは鉄道の大幅な遅延をいい訳に、乗り換え駅の立ち飲み屋で焼きトンを肴に雪国の酒をちびちびと三杯、四杯・・。 これも大変だっ。

太郎も二郎もすやすやと眠ってはいられない。


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63歳で芥川賞を受賞した若竹千代子さん、" おらおらでひとりでいぐも " という宮沢賢治の詩の一節を引用したタイトル。

「方言だと正直な私が表わせた。私は孤独じゃないと思いました」
夫に先立たれ、小説を書くセミナーに参加しての処女作。 彼女の創造した近い将来の老い、その哲学を74歳のおばあさんを通して描いた作品。

散文的な表現と方言が相まって限りなく語り手と語る人が近いエネルギーを感じたと選考の評があった。

若竹千代子さんは岩手大教育学部卒、遠野で生まれ育っている。
遠野の昔話を語るおばあさんのあの抑揚と方言。


沖縄や奄美のオバアたちの語るお国言葉は音楽を聴いているよう、元(はじめ)ちとせの楽曲のよう。

遠野のおばあさんの語りはフランス語のシャンソンを聴いているようだ。ジュリエット・グレコのバラードと重なってしまう。

まだ読んではいないがシャンソンのCDを聴くつもりで読んでみたい。
 

" おらおらでひとりでいぐも " 、私はひとりでも生きていく。


緊急性がないのに外の景色を見たくて50m先のコンビニにジャンボ・モナカアイスを買いに行った。

交差点では柴犬を連れたお父さん、♪犬は喜び庭駆けまわる ♪、 柴犬は、こんな日くらいは勘弁!こたつで丸くなりたい状態でふてくされていた。


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by w-scarecrow | 2018-01-22 23:41 | そのほか | Comments(0)