winter's scarecrow

古里 味噌汁


トントンとまな板の上で野菜たちが刻まれている音が目覚まし時計だった。

母のその音はときにリズミカルであり、鼻歌もまじる。そんな目覚めの朝が昭和の私たちの朝だった。

台所へ入ると鰹節や煮干しの匂いがプンと鼻にくるいつもの朝。 「おはよう」



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ふえるワカメではない塩ふり生ワカメ、私が鍋を持って買いに行かされた豆腐屋のお揚げさんや豆腐の味噌汁。 子供ながら豆腐やワカメの具よりも、アサリやシジミの味噌汁がなにか贅沢で嬉しかった。

長く同棲していた女性は会津出身、お婆ちゃんから数ヶ月に一回ばあちゃん手造りの味噌が送られてきた。
手造り味噌の経験値がないヤワな都会っ子には塩分が強すぎて 『 無理 』と思うがそんなことは口に出せない。
でもこの味噌の味が彼女のふるさと味。

「wさんちの実家にも、少しくれてやろうね」と飄々と言っていた。 クレテヤロウの言葉にびっくりした。会津の方言なんだろうか?
彼女は友達の誕生日祝いも「なにをクレテやろか?」と会津弁で悩んでいた。
" 桃(もも)" と " 腿(もも)" のアクセントはずっと逆のままだった。「わ~甘そう!この腿」

普段から、スイーツ以外の間食はしないし、食も元々細いけどこの2年間で高校時代の体重に戻ってきてしまった。 食べなきゃ。 目標+5kg。
でも発酵食品だけはしっかりと摂っている。

冷蔵庫には大分の麦味噌と仙台・佐々重の(赤系)味噌、信州佐久の米味噌(+白系も)、あとはスーパーで売っている山吹味噌も入っている。
小さい頃の母親の味なのか、煮干しで出汁をとり、ありあわせの具材と各地の合わせ味噌で汁だけはちゃんと作っている。

麦味噌と信州を合わせても旨い。
アンテナショップで買ってきたアゴや真イワシ、うるめ、片口イワシなどの煮干しのどれがどの味噌と相性がいいのか試してみるのも愉しい。

好きな味噌汁の具材は小さい頃から同じで貝類(昆布出汁で)か、茄子の味噌汁、ニラと玉子の味噌汁が頻繁に登場する。

鰹節でも昆布でも産地によって味が微妙に違う、そんな出汁の旅、各地の味噌の旅をしみじみと楽しんでいる。 基本は「各地を上手く合わせると旨い!」


BS・TBSの吉田類の「酒場放浪記」は再放送だらけで飽きてきてしまったが、金曜日の23:30からBSジャパンで放映されている「ワカコ酒」、これが面白い。
上手くドラマ仕立てにされていて、番組とシンクロさせながら私もプシュッと酒を呑んでいる。 心地よいブリッ子さに癒されています。
       



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by w-scarecrow | 2017-06-05 22:28 | | Comments(0)