winter's scarecrow

素敵な笑顔


渋谷駅西口の再開発、思い出多き一帯が消えてゆく。
千円札一枚でアサヒビールの大瓶2本とタコぶつの刺身でお釣りがもたえたころ。

いつも行っていた " 山形 " という居酒屋、奥の宴会で飲み残したビールをサッと、店員のおじさんが私の席の横に並べてくれた。
「がんばれ、若者」とでもいいたげに・・。 「いいから呑め」の優しい無言の合図。 



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この人の笑顔がいい。
目尻が、髭が笑う。
アニメ監督の宮崎駿さんの顔のつくりが全部笑っている。

宮崎さんは児童文学から大きな影響を受けてきた。
最も影響を受けた作品は、思春期の少年たちの世界を描いたケストナーの「飛ぶ教室」という。
ヒトラーが台頭する時代、「何が正しいかを判断しようとするとき、途方もない困難に出会う。そんなときどれだけ自らの存在を懸けてぶつかってゆくこそが人生だ」と暗黒への時代と向かう世界への警告。

宮崎作品に通じるものがある、普通に生きているのに、大きな力にさらされ迷路に入ったように生き惑う。
そして惑い葛藤したとき、やがて今までの暮らしへと・・・。
日々の営みが無性に愛おしく思える。

あの優しい髭の監督の笑顔の裏に風潮に、時流に流されてはいけないという強いメッセージがいつも含まれている。

ケストナーの時代と同じく宗教、人種、民族、今の欧州の大統領選でも同じ、きな臭さが感じる、排除の論理。


宮崎駿監督と同じ映画の世界で育ってきて、決して曲げない信念に敬服する。
映像で携わった物造りの被写体の人たち、一途な(アーテイストではなく)職人たちと出逢ってきた。

時流に流されない粋な職人たち。  




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衣替えの季節になった。
桜の花の塩漬けの桜茶を飲んで春を味わった。

そろそろ新茶の季節となってきた、寅さんが生きていたなら柴又へ帰って草団子を食べてひと悶着を起こす季節になってきた。

食いたっ、草団子。 大好きな滋賀の煎茶朝宮茶と共に。






by w-scarecrow | 2017-04-22 04:41 | 映画 | Comments(0)