winter's scarecrow

どうしてだろ

何度もノーベル文学賞候補として挙がっていた村上春樹が、皮肉にも彼の青春時代の心の縺れたひだを埋めてくれた Bob Dylan が初めて歌手として受賞した。


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              ♪ 悲しいんだろう みんな同じさ 同じ夜をむかえてる
                風の中を一人歩けば 枯葉が肩で ささやくよ

                どうしてだろう このむなしさは 
                誰かに逢えば しずまるのかい
                こうして空を見上げていると 生きてることさえむなしいよ

                これが自由というものなのかしら
                自由になると淋しいのかい
                やっと一人になれたかって 涙が出たんじゃ困るのさ
                やっぱり僕は人にもまれて 皆の中で 生きるのさ

                人の心は 暖かいのさ 
                明日はもう一度 ふれたいな
                一人ごとです 気にとめないで ときには こんなに思うけど
                明日になればいつもの様に 心を閉ざしている僕さ


                  吉田拓郎 作詞・作曲  ♪ どうしてこんなに悲しいんだろう ♪



学ランを着て中学へ通うときも、悶々とした高校時代の壁にぶつかったときも、今、呑んで下北沢から赤い大きな傘をさして家路に向かうときも口づさんでしまう曲。


吉田拓郎が「東京へ行って歌手になります」と置手紙を残して広島をあとにして、数年が経ち、レコードを発売しても全然売れなくて、もしこの曲で駄目だったら広島へ帰ろうと、一時間で作った曲。

「Bob Dylanがいなかったら今の自分はいなかった」とノーベル文学賞受賞にメッセージを残している。



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小さい頃のわが家には兄貴3人たちのレコードがいっぱいあった。

Jazzのレコード、ビートルズ、Blues, Peter Paul & Merry, Brothers Four, そして私の ♪ オバケのQ太郎テーマソング ♪

Bob Dylan はなかったが、PPM の Dylan カバー曲は兄たちの部屋から流れていた。

1980年代、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで初めて憧れのB.Dylanのコンサートへ行った。

たぶんいつものように、開演時間が過ぎても本人が現れない、会場ではあちらこちらで警官たちがマリワナを吸っている若者たちを逮捕している。 40分後、暗転した会場に北部訛りの Dylanの揚々とした声が流れてきた。

ギター一本でプロテストソングを歌っていたときも、エレキギターを持って非難されていたときも、THE BAND という強烈なバックバンドを率いていた時代も、ずっとその姿勢が私の指針となっていたかもしれない。





Don't' think twice, it's all right

” くよくよするな "









               
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by w-scarecrow | 2016-10-17 22:25 | music | Comments(0)