winter's scarecrow

落 陽

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「綺麗だね三日月って、眉月ともいうんだよ」 「いい響きだね眉月・・・」

人間でも満月を見ると吠えたくなる人もいる。でも満月は完成形で詩的ではない。

まんまるお月さんより、控えめな三日月の方が情感がわく。

人は寒さが募るとなぜか歌が恋しくなる。


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" 襟裳岬 " の作詞家、岡本おさみさんが亡くなった。


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   ♪ 北の街ではもう 悲しみを暖炉で燃やしはじめてるらしい
    理由のわからぬことで悩んでいるうちに 老いぼれてしまうから
    黙りとおした年月を ひろい集めて 暖めあおう ♪


コートの襟を立て、月を見上げながら口ずさみ、冷えた躰が少しだけ温かくなったような気がする。

この歌は本当は暖炉ではなく浜の番屋にあるような薪ストーブをイメージしていると想う。

パチパチと薪の爆ぜる音を聴きながら、思うに任せなかった一年、辛いことや胸にしまっていたことを拾い集めて、火にくべてしまおう・・と聞こえる。

ひとりではなく、みんなで火の変幻の様を眺めながら暖をとろう・・・と。

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    ♪ 襟裳の春はなにもない春です ♪

一番贅沢な温もりが、そこにあったのかもしれません。

吉田拓郎と岡本おさみさんの作詞、作曲のコンビで数々の名曲を残している。♪ 祭りのあと ♪、私は ♪ 落陽 ♪ が好きだ。


明日は冬至、みかんの皮をベランダで干しておいたので、柚子湯ではなく温州風呂につかるつもりです。
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by w-scarecrow | 2015-12-21 21:46 | music | Comments(0)