winter's scarecrow

てがみ

            去年も一昨年も同じ場所で同じ所作で、誇ったように輝く黄色の世界

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                     つきよのうみに
                     いちまいの
                     てがみをながして
                     やりました

                     つきのひかりに
                     てらされて
                     てがみはあおく
                     なるでしょう

                     ひとがさかなと
                     よぶものは
                     みんなだれかの
                     てがみです



                              寺山修司「てがみ」


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友人の19歳になる娘さんに「文通はしたことないの?」と訊いたら、「ブンツウってなんですか?」と返ってきた。

女の子は文房具屋さんへ行って、どの便箋や封筒が素敵か、切手はどの記念切手を貼ろう?
少しだけ香水をつけたほうがいいんだろうか?
そんな十代の頃のこころときめいた、手紙。

ポストの前で呼吸を整えて・・投函。


そして、いま
想いを込めて何度も書き直して、ちょっと度胸をつけるためにウィスキーをストレートでクイッと呑み、やっとのことで書いた締めの言葉、そしてメール送信。

そんな心の叫びも、一瞬のうちにプチッと『削除』をされているのかもしれない。

男女の機微や情緒はどこへ行った! 『削除』を押すときにためらいはないのか~!

そんな半アナログ青年は手紙で伝えてみよう・・君の手書きで。 


FM 放送からは X'mas ソングばかり、イヴには色々な店舗でお一人様用のお持ち帰りクリスマスディナーセット?が用意されているみたいだ。

セットについている小瓶のシャンパンを飲み、耳を傾ければ Single Bell が聖夜に悲しく響いているのかもしれない 040.gif チャリン

by w-scarecrow | 2015-12-15 09:18 | そのほか | Comments(0)