winter's scarecrow

♪ 街角のポスター

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活気ある商店街が大好きだ。

中央線の高円寺、阿佐ヶ谷、下町の十条、砂町、武蔵小山等々。

肉屋の揚げたてのメンチもコロッケも、魚屋では照りのある煮魚も置いてある。八百屋でタケノコを買えば米糠もつけてくれる。

商店街の看板娘も、あれから40年今や韓流タレントの話がおかみさんたちの生きている証し。

買い物かごを持った母親にくっついて夕飯の買い出し、商店街で算数や国語や社会や保健を学んできた。


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下高井戸で降りて昔からある市場の魚屋で刺身を買い、駅近くの天ぷら惣菜店で貝柱のかき揚げとナスとレンコンの天ぷらを買って帰った。


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商店街の外れに下高井戸シネマという映画館が現役で残っている。

この映画館でリバイバル上映のアメリカ映画 " いちご白書 " を高校生のときに観たことがある。

16歳にとってはリバイバルでも衝撃的な映画だった。 

 
          ♪ いつか君と行った映画がまたくる 授業を抜け出して二人で出かけた・・♪

荒井由実の " 「いちご白書」をもう一度 ” がヒットしたのが映画の本上映から5年後のこと。

♪ 街角のポスター ♪ も今は見かけることがなくなったし、 ♪ 学生集会 ♪ はモノクロのニュース映像でしか見ることはない。

そして就職が決まって切った長い髪、茶髪を黒に戻し、髪のトサカの部分を平坦にしたのとは違い、

反体制を叫んでいたわが身がその体制側へとすりこまれてゆく、そんな自嘲的な歌詞だった。


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          ♪ 就職が決って髪を切ったときにも もう若くないさと君に言い訳したね ♪


大学生が多い下高井戸の街を歩いていると映画のシーンとユーミンの歌が自然と甦ってくる。

就活だか新入社員なのかお決まりの黒のスーツを着た若者が、スマホで会話をしながら赤いポストに頭を下げている。

私たちの世代は、 " いちご白書 " を封切時に観た団塊の世代の人たちが作ったバブルの文化のなかを浮遊してきた。
そして彼らに反発してきた。


私も19歳のときからはやしていたヒゲを去年の6月に剃った。これがなかなか気づいてくれない。

「なんか口元が涼しくて・・」と自分から切り出し「あれ、剃ったの!ほんとだ」

「なんで?」と誰も訊いてもくれないんで、言い訳も言うことができなかった。
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by w-scarecrow | 2015-06-09 10:24 | 散歩 | Comments(0)